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5年後
ホワイトデー 3 ⭐︎
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内壁を押し広げるようにしてこねくり回されると物欲しそうに内部が痙攣した。はぁ、と息を吐いて頭をシーツにつけると唇に触れる冷たいチェーン。両手を拘束されて、もう止めて欲しいと佐倉を止める事も出来ない。
止めて欲しい? 違うだろ?
赤い僕の声。
「あっ、そこ、やだぁっ」
トントンと奥をノックされてたまらずに腰が揺れる。止めて欲しいとは言葉だけ、それは自分が一番よく分かってる。
「気持ちよさそうだな、渉。ピンク色したアナルに俺の指を目一杯くわえて、服の前の方、色が変わってきてるけど?」
先端から零れる液が服を濡らし、ペニスに貼りつく。気持ち悪いと思う隙間もないほどに佐倉の指に追い詰められる。
「さく、ら、も、いき、そ」
「いいぜ」
「やだ、さく、らので、イキ、タイ」
繋がりたい。佐倉を感じたい。
「ほんと、渉って凶悪」
体を起こされて、両腕のチェーンを佐倉の首に回した。反り返る背中。服の中からペニスを取り出されると同時に佐倉の熱が僕の体の中に侵入した。
「ああっ、やああっ、そん……」
内部を突き進まれて苦しいのに、体の熱が駆けあがっていく感覚。ペニスの先端をグリグリ親指で撫でられて強すぎる刺激にまた涙が滲んだ。
「やだっ、やだっ、いっちゃう、イクっ」
下半身がビクンビクンと振動する。振動するたびに白濁が流れ、脱力して佐倉に寄り掛かった。
「これからだよ。ほら、ちゃんと立って」
「まだぁ、だめだあああ、ああんあ、あっ、あんっあっ……んっ」
佐倉の熱が出入りを繰り返す。奥を押されるまでもない。イッタばかりで敏感な体は快楽だけを伝え佐倉にされるがまま、だ。佐倉が僕の顔を横に向かせて唇を貪る。
佐倉……。さくら……。唇を塞がれれば呼吸がままならなくて苦しい。薄く開いた目に佐倉の綺麗な目が映った。
佐倉のセックスってこんな感じだったっけ……。
気持ち良すぎて逃げてしまう僕の体をギュッと抱きしめて佐倉が快楽を貪る。いつも僕を気持ち良くさせるように動くのに今日は違う。
こいつ、結構余裕無いじゃん。ふと沸き上がったのはもっと余裕を無くさせてみたいという好奇心。
眉間にシワを寄せて一瞬苦しそうな顔をした佐倉。佐倉がイキそうになっていることは明白だった。そんな佐倉に上半身を捻って囁いた。
「まだ、イッちゃだめ」
目を見開いて動きを止めた佐倉にゆっくり体重を乗せて座った。佐倉の首から腕を外して向き合う。佐倉の体を両手で押してベッドに倒すと騎乗位の体勢になった。
体を持ち上げて下ろす。ズルっと抜けたペニスが僕が体を下すたびに下半身に刺さる。繋がっていると伝えたくて、佐倉の手を取って繋がっている部分へと導いた。内部の佐倉がヒクっと動く。
「イッたらダメ」
先ほど佐倉の手で弄られた胸は、モフモフがめくれて露出したままだ。白い淫らなウサギの僕。動きを速めると佐倉の呼吸が上がり、眉間にしわが寄った。
僕の為に我慢してる?
それは自分でも知らなかった支配欲。このまま煽って我慢させて、いつもの佐倉をはぎ取ってしまいたい。
「もっと僕を気持ち良くしてよ。簡単にイッちゃだめ」
佐倉の顔に赤みがさして、僕は内心上手くいったと思った。ここまで言えば、こらえてどうにもならなくなる佐倉が見られる。引くことも進むことも叶わない佐倉が見られる。
そう思ったのに。
佐倉が僕を押し倒して、僕の足を抱えたまま深く腰を打ち付けた。
うそ。
「あっああっ、やあっ、こ、んなこと、したら、さくらああっ、いっちゃう、だろ」
ぱちゅんぱちゅん、と先ほどまでには聞こえなかった水音が部屋に響いた。
「そんなこと言われて我慢できるかよ。一回出して、とことん気持ち良くしてやる」
嘘……。イクのを我慢する流れなんじゃないの、か?
「あ、あああ、あああん、ああん、も、むり」
「何が無理なんだよ。もっと気持ち良くしてって言ったのは渉だろ?」
深く穿たれるペニスで何度も何度も前立腺を刺激され、僕の脚は痙攣しっぱなしだ。口から零れる唾も飲み込めずに、ずっと体を揺さぶられている。一度イッたにもかかわらず佐倉のペニスは萎えることを知らず、僕の中に突き刺さったままだ。
「さくらぁ、も、ゆるして」
うさ耳のカチューシャはもうとっくにベッドの下に落ちて、前を覆っていたモフモフは取り外され大事な部分だけが露出している。余裕を無くした佐倉を見たいと思ったのが間違いだったのかもしれない。
「何を? 俺はホワイトデーのお返しをたっぷり味わっているだけだよ」
「だぁ、ああ、んあ、も、ああっ」
ととと、早いリズムで奥を突かれればまた思考が溶けてしまう。
「いくっ。またイッちゃううぅう」
「くす、渉は本当に可愛いな」
勢いのなくなった精液が僕のペニスの先からタラリと垂れた。なんだっけ。僕は何を言いたくてこんな……。あぁ、そうだ。
「さくら……いつもありがとう」
ぐしゃぐしゃのまま佐倉を抱きしめると、くっと顔を歪めた佐倉が笑った。
止めて欲しい? 違うだろ?
赤い僕の声。
「あっ、そこ、やだぁっ」
トントンと奥をノックされてたまらずに腰が揺れる。止めて欲しいとは言葉だけ、それは自分が一番よく分かってる。
「気持ちよさそうだな、渉。ピンク色したアナルに俺の指を目一杯くわえて、服の前の方、色が変わってきてるけど?」
先端から零れる液が服を濡らし、ペニスに貼りつく。気持ち悪いと思う隙間もないほどに佐倉の指に追い詰められる。
「さく、ら、も、いき、そ」
「いいぜ」
「やだ、さく、らので、イキ、タイ」
繋がりたい。佐倉を感じたい。
「ほんと、渉って凶悪」
体を起こされて、両腕のチェーンを佐倉の首に回した。反り返る背中。服の中からペニスを取り出されると同時に佐倉の熱が僕の体の中に侵入した。
「ああっ、やああっ、そん……」
内部を突き進まれて苦しいのに、体の熱が駆けあがっていく感覚。ペニスの先端をグリグリ親指で撫でられて強すぎる刺激にまた涙が滲んだ。
「やだっ、やだっ、いっちゃう、イクっ」
下半身がビクンビクンと振動する。振動するたびに白濁が流れ、脱力して佐倉に寄り掛かった。
「これからだよ。ほら、ちゃんと立って」
「まだぁ、だめだあああ、ああんあ、あっ、あんっあっ……んっ」
佐倉の熱が出入りを繰り返す。奥を押されるまでもない。イッタばかりで敏感な体は快楽だけを伝え佐倉にされるがまま、だ。佐倉が僕の顔を横に向かせて唇を貪る。
佐倉……。さくら……。唇を塞がれれば呼吸がままならなくて苦しい。薄く開いた目に佐倉の綺麗な目が映った。
佐倉のセックスってこんな感じだったっけ……。
気持ち良すぎて逃げてしまう僕の体をギュッと抱きしめて佐倉が快楽を貪る。いつも僕を気持ち良くさせるように動くのに今日は違う。
こいつ、結構余裕無いじゃん。ふと沸き上がったのはもっと余裕を無くさせてみたいという好奇心。
眉間にシワを寄せて一瞬苦しそうな顔をした佐倉。佐倉がイキそうになっていることは明白だった。そんな佐倉に上半身を捻って囁いた。
「まだ、イッちゃだめ」
目を見開いて動きを止めた佐倉にゆっくり体重を乗せて座った。佐倉の首から腕を外して向き合う。佐倉の体を両手で押してベッドに倒すと騎乗位の体勢になった。
体を持ち上げて下ろす。ズルっと抜けたペニスが僕が体を下すたびに下半身に刺さる。繋がっていると伝えたくて、佐倉の手を取って繋がっている部分へと導いた。内部の佐倉がヒクっと動く。
「イッたらダメ」
先ほど佐倉の手で弄られた胸は、モフモフがめくれて露出したままだ。白い淫らなウサギの僕。動きを速めると佐倉の呼吸が上がり、眉間にしわが寄った。
僕の為に我慢してる?
それは自分でも知らなかった支配欲。このまま煽って我慢させて、いつもの佐倉をはぎ取ってしまいたい。
「もっと僕を気持ち良くしてよ。簡単にイッちゃだめ」
佐倉の顔に赤みがさして、僕は内心上手くいったと思った。ここまで言えば、こらえてどうにもならなくなる佐倉が見られる。引くことも進むことも叶わない佐倉が見られる。
そう思ったのに。
佐倉が僕を押し倒して、僕の足を抱えたまま深く腰を打ち付けた。
うそ。
「あっああっ、やあっ、こ、んなこと、したら、さくらああっ、いっちゃう、だろ」
ぱちゅんぱちゅん、と先ほどまでには聞こえなかった水音が部屋に響いた。
「そんなこと言われて我慢できるかよ。一回出して、とことん気持ち良くしてやる」
嘘……。イクのを我慢する流れなんじゃないの、か?
「あ、あああ、あああん、ああん、も、むり」
「何が無理なんだよ。もっと気持ち良くしてって言ったのは渉だろ?」
深く穿たれるペニスで何度も何度も前立腺を刺激され、僕の脚は痙攣しっぱなしだ。口から零れる唾も飲み込めずに、ずっと体を揺さぶられている。一度イッたにもかかわらず佐倉のペニスは萎えることを知らず、僕の中に突き刺さったままだ。
「さくらぁ、も、ゆるして」
うさ耳のカチューシャはもうとっくにベッドの下に落ちて、前を覆っていたモフモフは取り外され大事な部分だけが露出している。余裕を無くした佐倉を見たいと思ったのが間違いだったのかもしれない。
「何を? 俺はホワイトデーのお返しをたっぷり味わっているだけだよ」
「だぁ、ああ、んあ、も、ああっ」
ととと、早いリズムで奥を突かれればまた思考が溶けてしまう。
「いくっ。またイッちゃううぅう」
「くす、渉は本当に可愛いな」
勢いのなくなった精液が僕のペニスの先からタラリと垂れた。なんだっけ。僕は何を言いたくてこんな……。あぁ、そうだ。
「さくら……いつもありがとう」
ぐしゃぐしゃのまま佐倉を抱きしめると、くっと顔を歪めた佐倉が笑った。
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こちらこそ素敵な感想をありがとうございます。
初めてコメントさせてもらいます。
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めちゃくちゃ嬉しいです。
ありがとうございました☆ミ
ありがとうございます。そう言って頂けて書いて良かったなと思いました。
朝から心がほっこりです。
ありがとうございました!
最高ー😍💋
お褒めの言葉、ありがとうございます!!