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『苦しめてごめん・・』36
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◇後悔、先に立たず
友里が出て来た。懐かしい顔に皇紀の顔が自然とほころぶのだった。
「俺が出した手紙ちゃんと届いてた?」
「うん」
皇紀は友里の着ているマタニティーを見てそれからお腹周りに
視線を移した。
「友里、部屋に入れてもらっていい?」
いつもなら自然の流れでスムースに部屋に通されてるはずなのに
今日は自分から断りを言わないと家の中に通されないという違和感に
皇紀は気付いた。
そして自分だけが今回の帰省を喜んでいるという事実にも
気づいてしまった。
友里の顔はニコリともしていない。
どちらにしても、部屋に入ってゆっくり話したい、そう思った。
怒っているという風でもないが、会えたことを喜んでいるという風でも
ない。そして何故か声が掛けづらいのだ。
友里との長い付き合いの中で感じたことのない間というか、
いつもと違う空気がそこには感じられた。
今からたくさん話し合いをして、理解し合えばきっと元の通じ合える
仲に戻れるとこの時の皇紀は信じていた。
◇後悔、先に立たず
友里が出て来た。懐かしい顔に皇紀の顔が自然とほころぶのだった。
「俺が出した手紙ちゃんと届いてた?」
「うん」
皇紀は友里の着ているマタニティーを見てそれからお腹周りに
視線を移した。
「友里、部屋に入れてもらっていい?」
いつもなら自然の流れでスムースに部屋に通されてるはずなのに
今日は自分から断りを言わないと家の中に通されないという違和感に
皇紀は気付いた。
そして自分だけが今回の帰省を喜んでいるという事実にも
気づいてしまった。
友里の顔はニコリともしていない。
どちらにしても、部屋に入ってゆっくり話したい、そう思った。
怒っているという風でもないが、会えたことを喜んでいるという風でも
ない。そして何故か声が掛けづらいのだ。
友里との長い付き合いの中で感じたことのない間というか、
いつもと違う空気がそこには感じられた。
今からたくさん話し合いをして、理解し合えばきっと元の通じ合える
仲に戻れるとこの時の皇紀は信じていた。
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