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『特別な人』119
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「こんばんは」
「あぁ、掛居さん、ちゃんと来てくれて良かったわ」
「……」
「いやぁあのね、週初めに遠野さんから掛居さんに代わって夜間保育を
やらせてほしいってお願いされてたのね。
それで何気にまたなんでそういう気持ちになったのか訊いてみたの。
そしたら夜間保育には必ず相原さんのお子さんがいるっていうことを
掛居さんから聞いたのでって彼女が言ったの。
その時は私も全然遠野さんの意図が読めなくて何も考えず
『凛ちゃんのファンなの?』って訊いたの。
後々考えてみたらピンとこない私もアレなんだけど
『いえ、いや、そうなんです。凛ちゃんも可愛いし、でも私は
凛ちゃんのお父さんとも親しくなれたらと思っています』
って遠野さんに言われちゃって。
気が回らないというか、私としたことか迂闊だったわぁ~。
掛居さんは一連の遠野さんの言動っていうか、ふるまいというか、気持ち知ってたのかしら?」
「はい、一応。夜間保育したくて立候補するけどいいか、ということは
話してもらってました。
でもその後の結果というか報告は聞いてなかったので
今日いつものようにこちらへ来ました。
あの……遠野さんの要望はどうなったのでしょうか?」
「私ね、遠野さんから話を聞いて、ここは彼女の為に応援するべきかどうか
悩んだんだけど、なんかねぇ、彼女のことをよく知らないっていうのもあって
応援する気になれなかったの。
それでお断りしたわ。
私は掛居さんのガツガツしていないところが好き。
相原くんのお相手が掛居さんだったなら応援する」
きゃあ~、芦田さんったら何を言い出すんですかぁ~、私は反応に困った。
「こんばんは」
「あぁ、掛居さん、ちゃんと来てくれて良かったわ」
「……」
「いやぁあのね、週初めに遠野さんから掛居さんに代わって夜間保育を
やらせてほしいってお願いされてたのね。
それで何気にまたなんでそういう気持ちになったのか訊いてみたの。
そしたら夜間保育には必ず相原さんのお子さんがいるっていうことを
掛居さんから聞いたのでって彼女が言ったの。
その時は私も全然遠野さんの意図が読めなくて何も考えず
『凛ちゃんのファンなの?』って訊いたの。
後々考えてみたらピンとこない私もアレなんだけど
『いえ、いや、そうなんです。凛ちゃんも可愛いし、でも私は
凛ちゃんのお父さんとも親しくなれたらと思っています』
って遠野さんに言われちゃって。
気が回らないというか、私としたことか迂闊だったわぁ~。
掛居さんは一連の遠野さんの言動っていうか、ふるまいというか、気持ち知ってたのかしら?」
「はい、一応。夜間保育したくて立候補するけどいいか、ということは
話してもらってました。
でもその後の結果というか報告は聞いてなかったので
今日いつものようにこちらへ来ました。
あの……遠野さんの要望はどうなったのでしょうか?」
「私ね、遠野さんから話を聞いて、ここは彼女の為に応援するべきかどうか
悩んだんだけど、なんかねぇ、彼女のことをよく知らないっていうのもあって
応援する気になれなかったの。
それでお断りしたわ。
私は掛居さんのガツガツしていないところが好き。
相原くんのお相手が掛居さんだったなら応援する」
きゃあ~、芦田さんったら何を言い出すんですかぁ~、私は反応に困った。
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