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三章
性徒会執行部、部員 4
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「ところで、如月君は紅茶いるかな? ダージリンだけど」
さっきの紅茶はダージリンティーだったのか。折角の好意なんだから受け取っておくべきだよね?
「頂きます」
「了解」
才華先輩はインスタントのものではなく、瓶詰めされている茶葉を取り出していた。
お湯をポットとカップに注いでいるのを見ると、本格派なんだなと思う。
胸は貧乳派なのに。
胸は貧乳派なのに。
それと、ずっと気になっているけど、渚先輩は何のエロゲをしてるんだろう。
ゲームをしている人からすれば、覗かれる行為は凄く邪魔になるし苛立つとは思うけど、気になるから仕方がない、よね?
「気が散るから消えて」
後ろから眺めてるだけでこれだ。やっぱり邪魔ですよね。分かってましたよ!
性徒会の部員になったわけだし、いつでも話すタイミングはあるよね? 今はそんな必死になって仲良くしようだなんて思わなくてもいいか。いつかでいいんだから。
「ああ、そうだげんげんの隣は如月君の席だから自由に座ってね?」
「分かりました」
新しく作ったのかな?
てっきり住吉先生の席なんじゃないかと思ってたけど、そうか、俺の席だったのか。だったら遠慮する必要もないよね?
でも、吾妻先輩の隣……か。
なんとなく嫌だな、なんていうと失礼か。
”失礼だな”
”……”
あれ? 天使さん? 腐天使になってない!? 想像とかしてないよね!!
”悠斗が受けで源攻め。悠斗が攻めっていうのもそれはそれで……ふふふ”
やめろおぉおおおおぉおおぉお!!!!
”お大事に”
悪魔もそれやめろ!
まじで、お前ら止めろ……。
天使が悪魔だろ、これ……。
吾妻先輩の隣の席で少し待つと、才華先輩が紅茶を目の前に置いてくれた。
「頂きます」
「どうぞ」
ティーカップを口に近付けると、爽やかな香りが鼻腔をくすぐってきた。淹れて貰ったダージリンティーを啜り、喉を通すとまろやかさと甘い香りが突き抜けた。
何ヶ月か前に家に置かれていたインスタントを飲んだときとは大違いだった。
「美味しいです」
「そう? それはよかった」
才華先輩も啜っていた。心なしか落ち着く気がする。
なんだかんだいって、性徒会執行部でやっていけそうな気がする。
貞操の危機がないとはいいきれないけど、井上先輩、才華先輩、吾妻先輩、美波先輩、渚先輩。
それぞれに強すぎる個性があるけど、これはこれで楽しめそうな気がする。
いきなり「そこの青年、私の胸を揉みなさい」と言われたり、乳部届けを書かされたりして、その時その時後悔していたけど、結局は良い方へ動いているような気がする。
しなてくても、していると信じたい。
この先庶務として何をするか分からないけど、なんとかやっていけそうだ。
このメンバーを見て見ると、庶務っていう肩書きに意味なんてないと思うけど。
多分他の皆には生徒会みたいな役職は無いと思う。
それでも、学校生活が楽しくなればいいよね?
……ところで、誰か一人忘れているような……。
ガラガラッ!
っと大きな音を上げて、部室の扉が開いた。
「やっと開放されたー!」
胸元が? ですか? 住吉先生! シャツのボタンが三つ開けられ、紫の下着が顔を出していた。
誰か一人足りないと思ってたけど、顧問の住吉先生か!
そういえば、歓迎会ってどこいったんだろう。
「如月君、歓迎会……」
なんとなくその先分かるけど……。
「あれは嘘よ」
「あれは嘘だ、すまんな悠斗」
「ですよね!」
正直そんな気がしてたよ!
だって、部室に入った時そんな雰囲気してなかったもん!
あと、住吉先生が俺を呼ぶときが苗字に戻ってるってことは、やっぱりあの時俺のことを生徒じゃなく男としてみてたな!
「代わりに胸触っていいから」
「はなのと私の、どっちがいい? どっちもというのでもいいのだぞ」
性徒会執行部とは、胸で争いを解決する部活。うん、クラスメイトが言ってたけど、ほんとその通りだな!
「揉まれたいだけだろお前ら!」
「あら、どうしてバレたのかしらね? 弥生ちゃん」
「流石だな、悠斗」
うんうんと唸ってるけど、もしかせずともその先は……。
「で? Yesかはいどっちだ?」
だとおもったよ!
「井上先輩にYes、住吉先生にはい」
これで、いいんだよね?
「だったら僕も久しぶりにいいかな? はなちゃん」
「いいわよ? 瑠衣君」
ああ、住吉先生教師から女に変わってるわこれ。どういうわけか、井上先輩のおっぱいを俺と美波先輩が。
住吉先生のおっぱいを俺と才華先輩で揉むことになっていた。ほんと、どうしてこうなったんだろう。
なんとかやっていけそうだなんて思ったけど、井上先輩と住吉先生の言葉を借りて言うなら、あれは嘘だ。
なんとかやっていくしかない、に変更させて貰おうか。両手が幸せだから結果的には良いことではあるんだけどさ!
それでも、やっぱりこの学校おかしいと思うんだ俺。おかしいと思うけど、けど……それでも俺はこのままで言いと思う。流されるままになっているけど、これでいいはず。
”どうしてだ?”
”どうして?”
だって、おっぱいが揉めるから……。こんな学校どこ探してもここだけだよね! 誇っちゃいけないことだろうけど、誇らさせてもらうよ!
今の所、吾妻先輩と渚先輩は置いといて、このメンバーで良かったと思う。いつか、性徒会執行部はこのメンバーで良かったと言える日がくればいいな。
”なんか、もう”
”呆れたわね”
え、なんで!? 良いじゃないか! 別にさ!
”良いと思うよ”
”そうねー、良いと思うよー”
なんでそう二人? 二匹? して棒読みなのさ!
おっぱいが揉めるんだよ? 素晴しいことじゃないか!
”紳士設定って何処にいったんだろう、俺ちょっと探してくるよ”
”それじゃ、私も手伝わせて貰うわ”
あ、ちょっと待って! 見捨てないで!
……あれ?
おーい? 悪魔さん? 天使さん?
……まじで?
いないの? いないの?
……あ、ほんとに見捨てられた。
居なくなったらなったで寂しいな……。
でも、俺はこの性徒会執行部で頑張っていくよ。
「悠斗、逝きそうだ」
「瑠衣君、悠斗君、駄目逝っちゃう」
……悪魔と天使を相手しながら揉んでる俺も悪いけど、台無しだな!!
もう一回だけ言わせて貰おう。
ほんと、台無しだな!!
さっきの紅茶はダージリンティーだったのか。折角の好意なんだから受け取っておくべきだよね?
「頂きます」
「了解」
才華先輩はインスタントのものではなく、瓶詰めされている茶葉を取り出していた。
お湯をポットとカップに注いでいるのを見ると、本格派なんだなと思う。
胸は貧乳派なのに。
胸は貧乳派なのに。
それと、ずっと気になっているけど、渚先輩は何のエロゲをしてるんだろう。
ゲームをしている人からすれば、覗かれる行為は凄く邪魔になるし苛立つとは思うけど、気になるから仕方がない、よね?
「気が散るから消えて」
後ろから眺めてるだけでこれだ。やっぱり邪魔ですよね。分かってましたよ!
性徒会の部員になったわけだし、いつでも話すタイミングはあるよね? 今はそんな必死になって仲良くしようだなんて思わなくてもいいか。いつかでいいんだから。
「ああ、そうだげんげんの隣は如月君の席だから自由に座ってね?」
「分かりました」
新しく作ったのかな?
てっきり住吉先生の席なんじゃないかと思ってたけど、そうか、俺の席だったのか。だったら遠慮する必要もないよね?
でも、吾妻先輩の隣……か。
なんとなく嫌だな、なんていうと失礼か。
”失礼だな”
”……”
あれ? 天使さん? 腐天使になってない!? 想像とかしてないよね!!
”悠斗が受けで源攻め。悠斗が攻めっていうのもそれはそれで……ふふふ”
やめろおぉおおおおぉおおぉお!!!!
”お大事に”
悪魔もそれやめろ!
まじで、お前ら止めろ……。
天使が悪魔だろ、これ……。
吾妻先輩の隣の席で少し待つと、才華先輩が紅茶を目の前に置いてくれた。
「頂きます」
「どうぞ」
ティーカップを口に近付けると、爽やかな香りが鼻腔をくすぐってきた。淹れて貰ったダージリンティーを啜り、喉を通すとまろやかさと甘い香りが突き抜けた。
何ヶ月か前に家に置かれていたインスタントを飲んだときとは大違いだった。
「美味しいです」
「そう? それはよかった」
才華先輩も啜っていた。心なしか落ち着く気がする。
なんだかんだいって、性徒会執行部でやっていけそうな気がする。
貞操の危機がないとはいいきれないけど、井上先輩、才華先輩、吾妻先輩、美波先輩、渚先輩。
それぞれに強すぎる個性があるけど、これはこれで楽しめそうな気がする。
いきなり「そこの青年、私の胸を揉みなさい」と言われたり、乳部届けを書かされたりして、その時その時後悔していたけど、結局は良い方へ動いているような気がする。
しなてくても、していると信じたい。
この先庶務として何をするか分からないけど、なんとかやっていけそうだ。
このメンバーを見て見ると、庶務っていう肩書きに意味なんてないと思うけど。
多分他の皆には生徒会みたいな役職は無いと思う。
それでも、学校生活が楽しくなればいいよね?
……ところで、誰か一人忘れているような……。
ガラガラッ!
っと大きな音を上げて、部室の扉が開いた。
「やっと開放されたー!」
胸元が? ですか? 住吉先生! シャツのボタンが三つ開けられ、紫の下着が顔を出していた。
誰か一人足りないと思ってたけど、顧問の住吉先生か!
そういえば、歓迎会ってどこいったんだろう。
「如月君、歓迎会……」
なんとなくその先分かるけど……。
「あれは嘘よ」
「あれは嘘だ、すまんな悠斗」
「ですよね!」
正直そんな気がしてたよ!
だって、部室に入った時そんな雰囲気してなかったもん!
あと、住吉先生が俺を呼ぶときが苗字に戻ってるってことは、やっぱりあの時俺のことを生徒じゃなく男としてみてたな!
「代わりに胸触っていいから」
「はなのと私の、どっちがいい? どっちもというのでもいいのだぞ」
性徒会執行部とは、胸で争いを解決する部活。うん、クラスメイトが言ってたけど、ほんとその通りだな!
「揉まれたいだけだろお前ら!」
「あら、どうしてバレたのかしらね? 弥生ちゃん」
「流石だな、悠斗」
うんうんと唸ってるけど、もしかせずともその先は……。
「で? Yesかはいどっちだ?」
だとおもったよ!
「井上先輩にYes、住吉先生にはい」
これで、いいんだよね?
「だったら僕も久しぶりにいいかな? はなちゃん」
「いいわよ? 瑠衣君」
ああ、住吉先生教師から女に変わってるわこれ。どういうわけか、井上先輩のおっぱいを俺と美波先輩が。
住吉先生のおっぱいを俺と才華先輩で揉むことになっていた。ほんと、どうしてこうなったんだろう。
なんとかやっていけそうだなんて思ったけど、井上先輩と住吉先生の言葉を借りて言うなら、あれは嘘だ。
なんとかやっていくしかない、に変更させて貰おうか。両手が幸せだから結果的には良いことではあるんだけどさ!
それでも、やっぱりこの学校おかしいと思うんだ俺。おかしいと思うけど、けど……それでも俺はこのままで言いと思う。流されるままになっているけど、これでいいはず。
”どうしてだ?”
”どうして?”
だって、おっぱいが揉めるから……。こんな学校どこ探してもここだけだよね! 誇っちゃいけないことだろうけど、誇らさせてもらうよ!
今の所、吾妻先輩と渚先輩は置いといて、このメンバーで良かったと思う。いつか、性徒会執行部はこのメンバーで良かったと言える日がくればいいな。
”なんか、もう”
”呆れたわね”
え、なんで!? 良いじゃないか! 別にさ!
”良いと思うよ”
”そうねー、良いと思うよー”
なんでそう二人? 二匹? して棒読みなのさ!
おっぱいが揉めるんだよ? 素晴しいことじゃないか!
”紳士設定って何処にいったんだろう、俺ちょっと探してくるよ”
”それじゃ、私も手伝わせて貰うわ”
あ、ちょっと待って! 見捨てないで!
……あれ?
おーい? 悪魔さん? 天使さん?
……まじで?
いないの? いないの?
……あ、ほんとに見捨てられた。
居なくなったらなったで寂しいな……。
でも、俺はこの性徒会執行部で頑張っていくよ。
「悠斗、逝きそうだ」
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