競輪師匠の躾け方

熊次郎

文字の大きさ
3 / 29

師弟の運命的な出会い

しおりを挟む
俺の師匠の孫である大悟のことは小さい時から知っていた。師匠の家に行く度にすくすくと成長していた。
俺の絶頂期の時の小学生以来会ってなかった。スポーツで有名な学校で水球をやってるとは師匠から聞いていたが、13年前ぶりに20歳の大悟と再開した。

俺の師匠は引退し先に地元に帰ってきていた。たまに練習を見にきてくれていたが、ある日大悟を連れてきた。

大悟は短パンTシャツ姿だったが、筋肉がついているのが服越しで分かった。
キリッとした眉に意思の強そうな瞳、短めで爽やかにも関わらず髪の所々が青みがかっていて(ブルーアッシュ) 、都会的なイケメン。小学生の時からキリッとした顔だったが、面影を残しつつ男に成長した感じがした。

俺の師匠の後にダルそうについてくる姿を見て、根が田舎者の俺は見た瞬間、『ホストかよ。』と口に出してしまった。そのせいか久々に会った大悟は驚きのような憎しみのような目で俺を睨んできたことを思い出す。

何回か連れてこられるうちに大悟は興味を持ったのか、いつのまにか愛好会に参加していた。
しばらくして俺の師匠から弟子入りを頼まれた。話はしてなかったが俺が引退を考えていることを師匠は見抜いていたと今は思う。弟子を持つには俺は少し若いとも思ったが、師匠の言うことには逆らえず無理矢理弟子入りを受け入れた。

最初はすぐ根を上げていた大悟も数ヶ月するとレーサーを乗りこなすようになった。もともと水球で下半身を鍛えていたのと運動神経がいいから素質があった。
俺の11歳離れた弟も水球をやっていてどこかで指導していると昔言っていたが、同じように競輪界に進んだら花が開いたかもしれない。

養成所から帰ってきた時には今の短髪黒髪に戻っていてチャラさが抜けていた。
時折見せる才能に俺は惹かれていき、いつしか師匠として本気で指導するようになった。
俺の娘と同い年くらいなのもあって、俺は息子をシゴくように、時には兄貴として愛情と熱情を持って接してきた。

大悟も初めはこの特殊な関係性に戸惑っていたが、いつしか弟子であり息子や弟のように接してくれた。
時々俺のことを『親父』や『兄貴』と言い間違えられると俺は嬉しかった。

大悟の成長の為の投資は惜しまなかった。
俺は平屋一軒家に住んでいる。もともと部屋の大きな一室を練習部屋に使っていたが、フォームチェックの為に複数のカメラと画面タッチで四分割にズームアップされる最新の練習場にあるような機材も買った。

もちろんトレーニング用の機材は揃っており、ベンチプレスからレッグプレスまでジムさながらに揃えた。
フォームやウェイトトレーニングが見えるように部屋の四方は鏡張りにリフォームもした。

宙吊りにして股関節や脚をケア出来るフルボディハーネスも設置してトレーニングからケアまで俺の家で出来るように環境を整えた。雨の日の訓練所は混んで自分のペースでトレーニング出来ないからだ。

今の稼ぎで養育費と育成の為の投資で正直余裕はなかったが、今となっては贅沢もしない俺にとっては勿体ないとも思わなかった。それよりも投資の甲斐があって俺は満足していた。

そんなある日、テレビの取材の話がきた。イケメンでホープの若手競輪選手とその師匠の特集。それも全国放送。
競輪界を再度盛り上げる為に俺は即OKしたが、大悟は気乗りをしていなかった、、、。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

水泳部合宿

RIKUTO
BL
とある田舎の高校にかよう目立たない男子高校生は、快活な水泳部員に半ば強引に合宿に参加する。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

おすすめのマッサージ屋を紹介したら後輩の様子がおかしい件

ひきこ
BL
名ばかり管理職で疲労困憊の山口は、偶然見つけたマッサージ店で、長年諦めていたどうやっても改善しない体調不良が改善した。 せっかくなので後輩を連れて行ったらどうやら様子がおかしくて、もう行くなって言ってくる。 クールだったはずがいつのまにか世話焼いてしまう年下敬語後輩Dom × (自分が世話を焼いてるつもりの)脳筋系天然先輩Sub がわちゃわちゃする話。 『加減を知らない初心者Domがグイグイ懐いてくる』と同じ世界で地続きのお話です。 (全く別の話なのでどちらも単体で読んでいただけます) https://www.alphapolis.co.jp/novel/21582922/922916390 サブタイトルに◆がついているものは後輩視点です。 同人誌版と同じ表紙に差し替えました。 表紙イラスト:浴槽つぼカルビ様(X@shabuuma11 )ありがとうございます!

処理中です...