競輪師匠の躾け方

熊次郎

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弟子の告白

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俺の家での練習日。いつものようにローラーの上でレーサーを漕ぐ大悟をいろんな角度から撮影する。

画面タッチで姿勢の角度を図り、蹴り上げ速度、重心のバランスをチェックする。四分割された大画面に大悟の体の部位が映る。
俺は画像をチェックし、メモをとっていたがふと前面の鏡に映った大悟が練習のせいではない辛い顔をしていることに気付いた。

『よし、ここまで。あとはクールダウン。』
クールダウンに入った大悟の顔は相変わらず曇っていた。
レーサーから降りた大悟に俺は声を掛けた。

『どうした。何か悩みでもあるのか?』
大悟は黙ってうつむく。
『俺のこと信用してないのか?なんでも話してくれ。競輪に支障が出る障害は俺がなんとかする。』

それでも大悟は黙っていた。
10分くらい沈黙が続いて大悟が口を開いた。

『師匠、軽蔑しないで聞いてください。俺、、、ゲイなんです。』
『え?は?お前ゴリゴリの男じゃねーか?ゲイって、オカマちゃんだろ?女みてーに話したり、クネクネしたり、化粧してる奴らだろ?それにお前、ガールズ競輪の理佐ちゃんと付き合ってんじゃねーの?噂聞いたぞ。』

『師匠、いろいろ知識不足です。簡単に言うと俺は女もヤれるけど、男の方が好きなんです。男として男が好きなんです。』
『え?え?え?どゆこと?』
『多分師匠には理解できない世界だと思います。SEXは女とも男ともヤれるけど、恋愛は男だけなんです。』

俺は理解に苦しんだがなんとか理解しようと努めた。
『分からないけど分かった。で、男との恋愛で悩んでいるのか?』

大悟はまた少し黙ったが、話を続けた。
『恋愛には悩んでいますが、それとは関係ない世界で困っています。』

『師匠、売専って知ってますか?知らないですよね?』
『うりせん?食い物の瓜を専門で扱ってるってこと?』
『違います。一から話します。売専っていうのは、男が男に体を売る商売です。金もらって好きでもない男とSEXするんです。』

『はじめて聞いた。そんな商売があるんだな。』
『俺、売専で働いてた時期があったんです。高校の時、辛い恋愛をして、学校も休みがちだったんですけどなんとか卒業しました。大学に行く気になれなくて家を出ました。最初は食う為に売専で働いてたんですけど、すごい稼げて2年くらいやってました。』

『そんなに稼げるのか?』
『多い時で一日で10万くらい。』
『一年だと4000万くらい?すげぇ。』
『いや、毎日やるわけじゃないんでそこまでいかなかったですけど、チップもあって年2000万くらい稼いでました。』
『下手な競輪選手より儲かるんだな、、、。』

『で、超上得意客がついて、たくさん貢いでもらいました。その代わり、SEXのプライベート録画も何回か撮られて。』
『ハメ撮り?まさかそれで脅されてる?』

『その客はだんだん要求がエスカレートしてきて。ドラッグ使ったSEXとか、複数プレイとか要求されたくらいはよかったんですけど、しつこくストーカーされて。で、怖くなってこっちに逃げてきました。』
『その動画で脅されてるのか?』

大悟が送られてきたという動画を俺に見せてきた、、、。
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