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第二章 いつもどおりの春はこない
第二章 いつもどおりの春はこない ①
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友達が出来なかったんじゃない、作ろうとしなかっただけだ。
ただ寒いだけの季節を越え暖かくなってきた時分を、人は皆、春と呼ぶ。今年も飽きもせずその春がやってきた。この季節というものを、僕はあまり好きではなかった。この国に帰って来たときから。淡いピンク色の花が咲く甘ったるい臭いも、浮足立つ周りの雰囲気も。ガヤガヤと騒々しくざわめく人混みをすり抜けて、僕は帰路に急ぐ。……急いだところで、家族も誰もいない部屋でやることは、何もないのだけど。
僕がアメリカからこの日本に、逃げるように帰ってきたのは、二年前の春。学校には通った方がいいと父に言われ、僕は二次募集をしていたこの常盤台高校にギリギリのところで滑り込んだ。父の仕事の都合もあり、家族は皆アメリカでまで暮らしている。僕はもうずっと一人暮らしをしていた。
アメリカじゃなかったら、どこでも良かった。サハラ砂漠の真ん中でも、僕は暮らしていける。しかし一人で暮らすことを考えたら、日本が一番治安がいい。何より、僕の祖国なのだから。
「おい、野々口! ……野々口彼方!」
足早に廊下を進む僕の背中に、武骨で品のない声が当たる。振り返ると、この四月から担任になった進藤が仁王立ちしていた。周りの生徒たちも嫌な顔をしている、無理もない。小太りで煙草臭くて無神経で、その上笑い方が汚い。この常盤台高校で一番嫌われている教員だ……そして、三年生になった僕のクラスの担任でもある。僕はその呼びかけに無視して先に進もうとすると、強く肩を掴まれた。
「呼んでるだろう、無視するんじゃない」
「……」
「返事くらいしたらどうだ」
僕はとても小さな声で「はい」と言うと、進藤は満足したのか大きく笑った。その笑い声は下品でうるさくて、周りの生徒たちもじろじろと僕を見るから嫌いだ。
「話がある、進路指導室までこい」
「……はい」
二人きりで呼び出される場合、碌な話にはならない。僕は経験則でよく知っている。僕が思った通り、進藤は険しい顔をして席に座った。僕が向かい合った席に座るよりも先に、僕の通知表と春休み中にやった模試の結果を置く。通知表に並んでいる数字は『二』や『三』ばかり。それ以外の数字は一つもないし、去年の担任が書いた一言も散々なもので『協調性がない』『課題を出すように』『授業を真面目に聞くこと』……そう言った言葉が並んでいる。それは、一年生の時も同じだった。しかし、模試の成績はその散々たる結果からは大きく離れていて……適当に書いた有名大学、この国トップクラスのものまですべてにA判定が付いている。しかも、その全て志望者全員のうち成績も一位だ。
「大して勉強もしていないのに、よくやるな。……何だ、カンニングでもしたのか?」
「ずいぶん品のない勘繰りですね。そんな馬鹿な真似、するわけないじゃないですか」
椅子に座り、吐き捨てるように言い返す。
「冗談だよ、ジョ・ウ・ダ・ン! そんな事もわからんのか、お前は」
キッと睨みつけると、進藤は口ごもる。
「それで、今日呼び出したのは何ですか? ……用がないなら、帰りたいんですけど」
「何、文句を言いに呼び出したわけじゃない。何か、学校で嫌なことがあるんだろ? だから学校の成績はこんなに悪いけど、違う会場で受ける模試では本気を出せる。……そういう事なんだろう?」
「……は?」
その検討違いの質問に思わず目を丸くさせると、進藤は同情するように何度も首を縦に振る。
「俺もな、野々口みたいな年頃の時は先生に八つ当たりしたり友達と喧嘩したり……それはそれは色んなことがあったが。でももう心配ないぞ、野々口に悩みがあるなら先生が聞いてやるから。な?」
「そういうのは、一切ないです」
大きくため息をつくと、今度は進藤が目を丸くさせた。額には先ほどに比べるとしわが寄り、じりじりとコイツの中で怒りが燃えているのが分かった。僕はそれを無視して、席を立ってカバンを肩にかけ直した。
「僕の事を思うなら、もう僕に構わないでください」
「……は?」
「そういうの、一番嫌いなんで。失礼します」
「あ! おい! 野々口!」
進藤の叫びを無視して一目散に玄関まで走っていく。靴を履き替えて外に出た時、ようやっと一息落ち着かせることができた。校舎の中から、まだ進藤の怒号が聞こえてくるが……ここまで追いかけてくることはないだろう。駐輪場に向かい、自転車をこぎ出す。学校に来るのはこの上ないくらい面倒くさいが、この自転車に乗っている時間だけは好きだった。風を切る感触は、まるで猛スピードで飛んでいくロケットに似ている。それを楽しみたくて、僕は時々学校帰りに寄り道をしていく。それも、嫌な気分になったときに限って。今日なんて特にそうだ。時間を忘れてペダルをこぎ続け、知らない街、見たことのない建物をすり抜けていく。
「……【子ども図書館】?」
オレンジ色の夕日が、それを照らしていた。一階建てで、淡いピンク色の塗装が施されているその建物に、僕は懐かしさを覚える。それが小さな時通っていたプリスクールに似ているせいかもしれない。自転車を停めてその中に入っていく。目線より小さな位置にある靴箱、子どもたちの声、ソファに置き去りにされた絵本。それらが僕を、過去に誘おうとしていた。
「あら、お兄さん。初めて?」
ぼんやりと立ち尽くす僕に、エプロンを付けた女の人が声をかけた。ハッと意識を取り戻してそちらを向くと、その人はニコニコと笑っている。
「そう、です」
「高校生かしら?」
「はい」
「ごめんね、ここ、幼稚園から小学校に通うくらいの子向けの本しかなくって……お兄さんみたいな大きい人、楽しめないかもしれない」
「ああ、だから【子ども図書館】」
「そう。子どもが自由にのびのび本を楽しむために作られた図書館。せっかくだし、お兄さんも子どもの気分に浸っていったら? 何か嫌な事あったんじゃない?」
「え?」
「眉間にしわ寄ってる」
僕は眉間に手を伸ばして、凝り固まっているそこをほぐした。彼女は「最近の高校生って、色々とむずかしいのね」と呟きながらカウンターに向かっていく。一人取り残された僕は、少しかがむようにして、小さな本棚に収まっている背表紙を見ていく。絵本、ファンタジー小説、科学の本、図鑑……それらを見つめる子どもたちの目はキラキラと光っているように見えたが、あいにく、僕が興味をそそられるようなものはなかった。当たり前と言えば当たり前なのだが……。出口に向かおうとカウンターの横をすり抜けたとき、ふと、グリーンのノートが目に入った。表紙には『一言ノート』と書かれている。
「ああ、それね」
僕がそれを手に取ると、カウンターの奥にいたあの女性が話しかけてきた。
「ここに来た人が自由に何でも書いてもいいノート。お兄さんももし良かったら、何か書いてくれたら嬉しいな」
はい、とペンを渡される。僕は手近な椅子に座って、ペンを持ったままそのノートを開いた。怪獣やドレスを着た女の子、ロケットと宇宙……子どもらしい無邪気な落書きが続くが、書き込まれた最後のページだけは少し違った。少し丸みを帯びた、中学生か高校生の女子が書いたであろう愚痴あった。
『学校に行っても、家に帰っても何も楽しくない。学校では全然友達ができる気がしないし……風邪なんて引くんじゃなかった。それさえなければ、今こんな思いしなくて済んだかもしれないのに。家だってそう、お母さんのピアノのレッスンがどんどんスパルタになってきてる。自分の叶えられなかった夢を人に押し付けるの、やめてほしい。私はもっと、自分が本当に好きな事をやりたいのに!!!』
学校でよく聞く叫びに似ていた、やれ親がどうした友達がどうした、学校なんて面倒くさい。いつもは聞き流しているのに、この目から飛び込んでくる情報を受け流すことがなぜかできなかった。僕はその荒れ狂った言葉に矢印を指して、一言だけ書き込んでいく。
『本当に好きな事って、例えばどういうこと?』
ふと、疑問に感じてしまった。いつもなら気にも留めないような、どうでもいい情報が今回に限っては僕の胸にするりと飛び込んでくる。どこの誰が書いたかもわからない、本当にしょうもない愚痴なのに。
きっと、僕が『本当に好きだった事』を捨てた人間だから、そう思うのかもしれない。
それだけ書き添えて、僕は帰路につく。今日はなんだか、夢見が悪そうだった。
進藤のお節介から逃れようとしているうちに、学校祭があと四週間と迫ってきていた。僕が通うこの高校は変則的で、三年生の受験勉強の差支えにならないように他の学校に比べて時期が早いし、三年生は模擬店を出すことはできない。その代わり、毎年違った催しに参加させられる。ただ、それは僕には関係ないことだ、今までと同じように、帰りのホームルームが終わったらすぐに帰宅する。クラスメイトから文句を言われても僕には関係ない、それすらも無視して。
今年の催し物は、クラス対抗のペットボトルロケット大会に決まったらしい。去年の壁絵コンクールなんかよりはずっとマシだと、誰かがぽつりとつぶやいていた。クラスの議題は、その『ペットボトルロケット』を誰が作るか、その話でずっと停滞している。
ただ寒いだけの季節を越え暖かくなってきた時分を、人は皆、春と呼ぶ。今年も飽きもせずその春がやってきた。この季節というものを、僕はあまり好きではなかった。この国に帰って来たときから。淡いピンク色の花が咲く甘ったるい臭いも、浮足立つ周りの雰囲気も。ガヤガヤと騒々しくざわめく人混みをすり抜けて、僕は帰路に急ぐ。……急いだところで、家族も誰もいない部屋でやることは、何もないのだけど。
僕がアメリカからこの日本に、逃げるように帰ってきたのは、二年前の春。学校には通った方がいいと父に言われ、僕は二次募集をしていたこの常盤台高校にギリギリのところで滑り込んだ。父の仕事の都合もあり、家族は皆アメリカでまで暮らしている。僕はもうずっと一人暮らしをしていた。
アメリカじゃなかったら、どこでも良かった。サハラ砂漠の真ん中でも、僕は暮らしていける。しかし一人で暮らすことを考えたら、日本が一番治安がいい。何より、僕の祖国なのだから。
「おい、野々口! ……野々口彼方!」
足早に廊下を進む僕の背中に、武骨で品のない声が当たる。振り返ると、この四月から担任になった進藤が仁王立ちしていた。周りの生徒たちも嫌な顔をしている、無理もない。小太りで煙草臭くて無神経で、その上笑い方が汚い。この常盤台高校で一番嫌われている教員だ……そして、三年生になった僕のクラスの担任でもある。僕はその呼びかけに無視して先に進もうとすると、強く肩を掴まれた。
「呼んでるだろう、無視するんじゃない」
「……」
「返事くらいしたらどうだ」
僕はとても小さな声で「はい」と言うと、進藤は満足したのか大きく笑った。その笑い声は下品でうるさくて、周りの生徒たちもじろじろと僕を見るから嫌いだ。
「話がある、進路指導室までこい」
「……はい」
二人きりで呼び出される場合、碌な話にはならない。僕は経験則でよく知っている。僕が思った通り、進藤は険しい顔をして席に座った。僕が向かい合った席に座るよりも先に、僕の通知表と春休み中にやった模試の結果を置く。通知表に並んでいる数字は『二』や『三』ばかり。それ以外の数字は一つもないし、去年の担任が書いた一言も散々なもので『協調性がない』『課題を出すように』『授業を真面目に聞くこと』……そう言った言葉が並んでいる。それは、一年生の時も同じだった。しかし、模試の成績はその散々たる結果からは大きく離れていて……適当に書いた有名大学、この国トップクラスのものまですべてにA判定が付いている。しかも、その全て志望者全員のうち成績も一位だ。
「大して勉強もしていないのに、よくやるな。……何だ、カンニングでもしたのか?」
「ずいぶん品のない勘繰りですね。そんな馬鹿な真似、するわけないじゃないですか」
椅子に座り、吐き捨てるように言い返す。
「冗談だよ、ジョ・ウ・ダ・ン! そんな事もわからんのか、お前は」
キッと睨みつけると、進藤は口ごもる。
「それで、今日呼び出したのは何ですか? ……用がないなら、帰りたいんですけど」
「何、文句を言いに呼び出したわけじゃない。何か、学校で嫌なことがあるんだろ? だから学校の成績はこんなに悪いけど、違う会場で受ける模試では本気を出せる。……そういう事なんだろう?」
「……は?」
その検討違いの質問に思わず目を丸くさせると、進藤は同情するように何度も首を縦に振る。
「俺もな、野々口みたいな年頃の時は先生に八つ当たりしたり友達と喧嘩したり……それはそれは色んなことがあったが。でももう心配ないぞ、野々口に悩みがあるなら先生が聞いてやるから。な?」
「そういうのは、一切ないです」
大きくため息をつくと、今度は進藤が目を丸くさせた。額には先ほどに比べるとしわが寄り、じりじりとコイツの中で怒りが燃えているのが分かった。僕はそれを無視して、席を立ってカバンを肩にかけ直した。
「僕の事を思うなら、もう僕に構わないでください」
「……は?」
「そういうの、一番嫌いなんで。失礼します」
「あ! おい! 野々口!」
進藤の叫びを無視して一目散に玄関まで走っていく。靴を履き替えて外に出た時、ようやっと一息落ち着かせることができた。校舎の中から、まだ進藤の怒号が聞こえてくるが……ここまで追いかけてくることはないだろう。駐輪場に向かい、自転車をこぎ出す。学校に来るのはこの上ないくらい面倒くさいが、この自転車に乗っている時間だけは好きだった。風を切る感触は、まるで猛スピードで飛んでいくロケットに似ている。それを楽しみたくて、僕は時々学校帰りに寄り道をしていく。それも、嫌な気分になったときに限って。今日なんて特にそうだ。時間を忘れてペダルをこぎ続け、知らない街、見たことのない建物をすり抜けていく。
「……【子ども図書館】?」
オレンジ色の夕日が、それを照らしていた。一階建てで、淡いピンク色の塗装が施されているその建物に、僕は懐かしさを覚える。それが小さな時通っていたプリスクールに似ているせいかもしれない。自転車を停めてその中に入っていく。目線より小さな位置にある靴箱、子どもたちの声、ソファに置き去りにされた絵本。それらが僕を、過去に誘おうとしていた。
「あら、お兄さん。初めて?」
ぼんやりと立ち尽くす僕に、エプロンを付けた女の人が声をかけた。ハッと意識を取り戻してそちらを向くと、その人はニコニコと笑っている。
「そう、です」
「高校生かしら?」
「はい」
「ごめんね、ここ、幼稚園から小学校に通うくらいの子向けの本しかなくって……お兄さんみたいな大きい人、楽しめないかもしれない」
「ああ、だから【子ども図書館】」
「そう。子どもが自由にのびのび本を楽しむために作られた図書館。せっかくだし、お兄さんも子どもの気分に浸っていったら? 何か嫌な事あったんじゃない?」
「え?」
「眉間にしわ寄ってる」
僕は眉間に手を伸ばして、凝り固まっているそこをほぐした。彼女は「最近の高校生って、色々とむずかしいのね」と呟きながらカウンターに向かっていく。一人取り残された僕は、少しかがむようにして、小さな本棚に収まっている背表紙を見ていく。絵本、ファンタジー小説、科学の本、図鑑……それらを見つめる子どもたちの目はキラキラと光っているように見えたが、あいにく、僕が興味をそそられるようなものはなかった。当たり前と言えば当たり前なのだが……。出口に向かおうとカウンターの横をすり抜けたとき、ふと、グリーンのノートが目に入った。表紙には『一言ノート』と書かれている。
「ああ、それね」
僕がそれを手に取ると、カウンターの奥にいたあの女性が話しかけてきた。
「ここに来た人が自由に何でも書いてもいいノート。お兄さんももし良かったら、何か書いてくれたら嬉しいな」
はい、とペンを渡される。僕は手近な椅子に座って、ペンを持ったままそのノートを開いた。怪獣やドレスを着た女の子、ロケットと宇宙……子どもらしい無邪気な落書きが続くが、書き込まれた最後のページだけは少し違った。少し丸みを帯びた、中学生か高校生の女子が書いたであろう愚痴あった。
『学校に行っても、家に帰っても何も楽しくない。学校では全然友達ができる気がしないし……風邪なんて引くんじゃなかった。それさえなければ、今こんな思いしなくて済んだかもしれないのに。家だってそう、お母さんのピアノのレッスンがどんどんスパルタになってきてる。自分の叶えられなかった夢を人に押し付けるの、やめてほしい。私はもっと、自分が本当に好きな事をやりたいのに!!!』
学校でよく聞く叫びに似ていた、やれ親がどうした友達がどうした、学校なんて面倒くさい。いつもは聞き流しているのに、この目から飛び込んでくる情報を受け流すことがなぜかできなかった。僕はその荒れ狂った言葉に矢印を指して、一言だけ書き込んでいく。
『本当に好きな事って、例えばどういうこと?』
ふと、疑問に感じてしまった。いつもなら気にも留めないような、どうでもいい情報が今回に限っては僕の胸にするりと飛び込んでくる。どこの誰が書いたかもわからない、本当にしょうもない愚痴なのに。
きっと、僕が『本当に好きだった事』を捨てた人間だから、そう思うのかもしれない。
それだけ書き添えて、僕は帰路につく。今日はなんだか、夢見が悪そうだった。
進藤のお節介から逃れようとしているうちに、学校祭があと四週間と迫ってきていた。僕が通うこの高校は変則的で、三年生の受験勉強の差支えにならないように他の学校に比べて時期が早いし、三年生は模擬店を出すことはできない。その代わり、毎年違った催しに参加させられる。ただ、それは僕には関係ないことだ、今までと同じように、帰りのホームルームが終わったらすぐに帰宅する。クラスメイトから文句を言われても僕には関係ない、それすらも無視して。
今年の催し物は、クラス対抗のペットボトルロケット大会に決まったらしい。去年の壁絵コンクールなんかよりはずっとマシだと、誰かがぽつりとつぶやいていた。クラスの議題は、その『ペットボトルロケット』を誰が作るか、その話でずっと停滞している。
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