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第一章 転生そして成長
第42話 ファッションショー
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買い物を終えたルア達は城へと帰ってくると、早速今日買った服を実際に着てみることにした。
というのも、これは由良の要望で……買いに買ったルアの服を一つ一つ眺めたいのだとか。ルアは全部着てみせることのかわりに、由良とロレットの二人にも、購入した服を着るように条件を出したのだ。
今から、由良とロレット、ルアによる擬似的なファッションショーが幕を開ける。
「やはりこういうのは雰囲気が大事だな。会場はここにしよう。」
ガチャリとロレットがある部屋の扉を開けると、そこは舞台があり、観客席まである広い部屋だった。
「こんな部屋まであったんですね……。」
「うむ、もともとここは演劇を見るために作られた部屋なのだ。今となっては使われてはいないがな。」
「まさにおあつらえ向き……というやつじゃな。」
三人は一通り中を見て回ると、早速誰からやるのかを話し合い始めた。
「後は誰が最初にやるか……だな。」
「しかし、観客がお主ら二人しか居らんとは言え……舞台の真ん中に立つと少し緊張するのじゃ。」
どうやら二人は一番手は遠慮したいらしい。ルアに助けを求めるようにチラチラと視線を送っていた。
それに気がついたルアは、軽く息を吐き出すと手を挙げた。
「それならボクが一番最初にやりますっ。」
「良いのか?」
「だってボクが一番着る服多そうだし……それに最初にどんな風にやるのかをやって見せた方が、二人も気が楽じゃないですか?」
「うむむ……まぁその通りだな。」
「じゃあ早速着替えてきますね。」
タッタッタとルアは舞台裏にある衣装部屋へと向かう。中に入ると、そこにはルアと由良、そしてロレットの三人分の衣装がハンガーにかけられていた。
ルアはその中から上下で合わせられそうな服を選んで着て、舞台の方へと足を進めた。
「じゃ~ん!!どうですか?」
ライトアップされた舞台へとルアが出てくると、由良とロレットは拍手で迎えていたのだが……途中で由良に異変が起きた。
「ぶふっ!!」
「ゆ、由良!?」
突然由良が鼻血を吹き出してしまったのだ。心配するロレットに、大丈夫……と一言告げると携帯していたティッシュで由良は鼻を拭いた。
「す、すまん……ちとルアの姿の刺激が強すぎての。」
今回ルアが着てきたのは、短めのホットパンツに真っ白なTシャツとブルゾンを合わせたコーディネートだった。
一見何処にも刺激が強そうなところは見当たらなさそうなのだが……由良の目には一番に、ホットパンツの下に伸びる真っ白なルアの生足が目に入っていたようだ。
「ロレットさん、どうですか?」
「うむ、可愛いぞ?だが……少しその……足を出しすぎではないか?」
「えへへ、このコーディネートは足を出さないとダメなんです。」
「そ、そういうものなのか。」
ルアの生足を見ないように視線をずらそうとしているロレットだったが、やはり気になるようで、チラチラと視線を向けてしまっている。
「それじゃあ次のやつ着てきますね~。」
ルアはパタパタと衣装部屋に戻っていく。そしてまた次の服を着ては、二人の前に姿を現し感想を聞いていた。
そして……いよいよ二人の番がやってくる。
「それじゃあ次は二人の番ですよ。」
「なっ……も、もう我の番か!?」
「はいっ!」
「うむむむ……こうして改めて自分の番が来ると恥ずかしい気持ちが競り上がってくるな。」
いざ自分の番となると、やはり少し恥ずかしいらしい。それは由良も同じようだ。
そんな二人にルアはある提案をする。
「なら、二人一緒にやればいいんじゃないですか?」
「「…………!!」」
「それは良い案だ!!」
「うむ、それならば良いじゃろう。」
ロレットと由良の二人は一番前の観客席から腰をあげると、衣装部屋へと戻っていった。
そして衣装部屋へと入った二人は改めて自分が買ったものを見て深くため息を吐いた。
「はぁ……こんな若者の服がわしに似合うのかのぉ~。」
「生憎我も同じ気持ちだ。こんなフリフリのワンピースが我に似合うだろうか。」
「ルアに似合うと言われて買ったものの……な。」
「我もだ。ルアに可愛いと言われてついつい買ってしまった。」
そんなことを謂いながらも、二人は自然と服に袖を通していた。そして着替え終わった二人は、衣装部屋にある大鏡の前に立って、自分の姿を眺めてみる。
「……お?案外……悪くないかの?」
「うぅ、このスースーする感じが慣れぬな。」
「じゃが、お主も案外似合っておるではないか。普段の引き締まったやつよりも良いかもしれんぞ?」
「そ、そうか?むむむ…………。」
お互いにお互いを褒め合う二人。そして一息つくと、決意を決めて舞台へと歩みを進めた。
ライトアップされた舞台の真ん中に立った二人を見て、ルアは言う。
「うん!!やっぱり二人とも似合ってるよ!!」
「そ、そうかの?」
「なら良いのだが……。」
由良が着ていたのはすっぽりと被れるフードが付いたパーカーとヒラヒラのスカートだ。
由良の狐耳と尻尾が一際そのファッションを引き立てている。
一方ロレットは、あの時迷っていた真っ白のワンピースだ。両手足のエメラルドグリーンの鱗が良いアクセントになっている。
また、普段着ている服とのギャップで余計可愛らしく見えるようだ。
「ルアがそう言うのなら……これからこういうのも着てみても良いのかもしれんの。」
「う、うむ……。少し恥ずかしいがな。」
こうして、三人のファッションショーは大成功で幕を閉じた。
というのも、これは由良の要望で……買いに買ったルアの服を一つ一つ眺めたいのだとか。ルアは全部着てみせることのかわりに、由良とロレットの二人にも、購入した服を着るように条件を出したのだ。
今から、由良とロレット、ルアによる擬似的なファッションショーが幕を開ける。
「やはりこういうのは雰囲気が大事だな。会場はここにしよう。」
ガチャリとロレットがある部屋の扉を開けると、そこは舞台があり、観客席まである広い部屋だった。
「こんな部屋まであったんですね……。」
「うむ、もともとここは演劇を見るために作られた部屋なのだ。今となっては使われてはいないがな。」
「まさにおあつらえ向き……というやつじゃな。」
三人は一通り中を見て回ると、早速誰からやるのかを話し合い始めた。
「後は誰が最初にやるか……だな。」
「しかし、観客がお主ら二人しか居らんとは言え……舞台の真ん中に立つと少し緊張するのじゃ。」
どうやら二人は一番手は遠慮したいらしい。ルアに助けを求めるようにチラチラと視線を送っていた。
それに気がついたルアは、軽く息を吐き出すと手を挙げた。
「それならボクが一番最初にやりますっ。」
「良いのか?」
「だってボクが一番着る服多そうだし……それに最初にどんな風にやるのかをやって見せた方が、二人も気が楽じゃないですか?」
「うむむ……まぁその通りだな。」
「じゃあ早速着替えてきますね。」
タッタッタとルアは舞台裏にある衣装部屋へと向かう。中に入ると、そこにはルアと由良、そしてロレットの三人分の衣装がハンガーにかけられていた。
ルアはその中から上下で合わせられそうな服を選んで着て、舞台の方へと足を進めた。
「じゃ~ん!!どうですか?」
ライトアップされた舞台へとルアが出てくると、由良とロレットは拍手で迎えていたのだが……途中で由良に異変が起きた。
「ぶふっ!!」
「ゆ、由良!?」
突然由良が鼻血を吹き出してしまったのだ。心配するロレットに、大丈夫……と一言告げると携帯していたティッシュで由良は鼻を拭いた。
「す、すまん……ちとルアの姿の刺激が強すぎての。」
今回ルアが着てきたのは、短めのホットパンツに真っ白なTシャツとブルゾンを合わせたコーディネートだった。
一見何処にも刺激が強そうなところは見当たらなさそうなのだが……由良の目には一番に、ホットパンツの下に伸びる真っ白なルアの生足が目に入っていたようだ。
「ロレットさん、どうですか?」
「うむ、可愛いぞ?だが……少しその……足を出しすぎではないか?」
「えへへ、このコーディネートは足を出さないとダメなんです。」
「そ、そういうものなのか。」
ルアの生足を見ないように視線をずらそうとしているロレットだったが、やはり気になるようで、チラチラと視線を向けてしまっている。
「それじゃあ次のやつ着てきますね~。」
ルアはパタパタと衣装部屋に戻っていく。そしてまた次の服を着ては、二人の前に姿を現し感想を聞いていた。
そして……いよいよ二人の番がやってくる。
「それじゃあ次は二人の番ですよ。」
「なっ……も、もう我の番か!?」
「はいっ!」
「うむむむ……こうして改めて自分の番が来ると恥ずかしい気持ちが競り上がってくるな。」
いざ自分の番となると、やはり少し恥ずかしいらしい。それは由良も同じようだ。
そんな二人にルアはある提案をする。
「なら、二人一緒にやればいいんじゃないですか?」
「「…………!!」」
「それは良い案だ!!」
「うむ、それならば良いじゃろう。」
ロレットと由良の二人は一番前の観客席から腰をあげると、衣装部屋へと戻っていった。
そして衣装部屋へと入った二人は改めて自分が買ったものを見て深くため息を吐いた。
「はぁ……こんな若者の服がわしに似合うのかのぉ~。」
「生憎我も同じ気持ちだ。こんなフリフリのワンピースが我に似合うだろうか。」
「ルアに似合うと言われて買ったものの……な。」
「我もだ。ルアに可愛いと言われてついつい買ってしまった。」
そんなことを謂いながらも、二人は自然と服に袖を通していた。そして着替え終わった二人は、衣装部屋にある大鏡の前に立って、自分の姿を眺めてみる。
「……お?案外……悪くないかの?」
「うぅ、このスースーする感じが慣れぬな。」
「じゃが、お主も案外似合っておるではないか。普段の引き締まったやつよりも良いかもしれんぞ?」
「そ、そうか?むむむ…………。」
お互いにお互いを褒め合う二人。そして一息つくと、決意を決めて舞台へと歩みを進めた。
ライトアップされた舞台の真ん中に立った二人を見て、ルアは言う。
「うん!!やっぱり二人とも似合ってるよ!!」
「そ、そうかの?」
「なら良いのだが……。」
由良が着ていたのはすっぽりと被れるフードが付いたパーカーとヒラヒラのスカートだ。
由良の狐耳と尻尾が一際そのファッションを引き立てている。
一方ロレットは、あの時迷っていた真っ白のワンピースだ。両手足のエメラルドグリーンの鱗が良いアクセントになっている。
また、普段着ている服とのギャップで余計可愛らしく見えるようだ。
「ルアがそう言うのなら……これからこういうのも着てみても良いのかもしれんの。」
「う、うむ……。少し恥ずかしいがな。」
こうして、三人のファッションショーは大成功で幕を閉じた。
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