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第1章
第19話 緊急事態から逃げるようです
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「何回言ったら学ぶのかなぁ? お兄ちゃん?」
「いや、これは違うんだ……」
「そのまるで浮気したような発言はやめてくれる?」
「なんで知ってんの?」
俺は九十九恋。今現在進行形で説教を受けている。ちなみにこれは2日連続の説教である。未だに俺は説教を受けないようにすると言う成長をしていないが、これはこれで案外悪くはないかもしれないーーー
「お兄? 目が逝ってる。生きてる?」
「元を正せばお前が原因なんだけどな」
本当にそうである。このクソガキ(那月)が俺のプリンとロールケーキを食べなければ何も変なことは起きなかったものを。まじでテメェふざけんなよ?
「……責任取れよ」
「…………それは結構進んだカップルが言うことだと思うけど……第一、今までもこれからも彼女が出来ないお兄には関係ないでしょ」
「さらっと呪いの言葉発するのやめて?」
たしかに俺に彼女は今までいないと言うのは事実であるが、これから彼女ができるかもしれない未来の芽を摘み取ろうとするのはやめてもらえるかな?
「……私、怒ってるのにもはや空気にされてるよね? 2人ともほんとに反省しないと来月のお小遣い減額するよ? …………2000円から1000円に」
ちなみにうちの財務大臣は基本愛海である。俺も時々介入することはあるが、この妹(こ)が有能なゆえに、俺が教えることは今となってはもうないも同然である。
「「お願いしますそれだけは勘弁してください」」
「……どうしてそれだけは息ぴったりなのか聞きたいよ…………」
そりゃあ嫌でしょ、だって2000円から1000円、2分の1にお小遣いが減らされたらたまったもんじゃない。金欠で困るのが目に見える……。きっと那月の脳裏にも同じような状況が目に浮かんでるんだろうな……。
「ーーーあ~あ、大したものなかったな~」
奈菜が俺の部屋から帰ってきて、リビングに戻ってきた。
「…………人の生活部屋見といてそれかよ」
「あ! まだ私見てないのに! どうして先に行っちゃったの?!」
「…………終わったことは仕方ない、私たちが大事なのはこれからなんだよ? 愛海ちゃん?」
「……それ、先走った奈菜ちゃんが言うことじゃないと思うよ? ていうか誰が教えたの」
その質問を聞いた奈菜はよくぞ聞いてくれたとばかりに自身のポケットから彼女のスマートフォンを取り出し、ドヤ顔でーーー
「GGった!」
「そっかー、GGったのかー、そーなのかー、ふーん、その『GGる』って言葉便利だね? 今度私も使ってみようかな……?」チラッ
……え? ちょっと? こっち向かないでくれ、怖い怖い……何だその顔は。何か企んでるだろ?! ちょっ、奈菜?? 那月?? どこ行くの?? この状況で?!
「あ! 私家の用事があるの忘れてた! ちょっと私帰るね! 後よろしく!!」バタバタ
ああ、奈菜が帰ってった……。火の種だけ撒いて帰っていったよ……。
「私もちょっと宿題が……」
「おい!! 奈菜はまだしも、那月はないだろ!? 今更急に宿題があるなんて無理があるんじゃないか…………??」
俺は那月がリビングから全力で逃げようとするのを必死に止めようとする。
「いいや! 私は覚醒したの…………! もうアホとは言わせないようにするのよ…………! とりあえず離してくれないかな……苦しい……」
「いや、お前逃げるだろ……! お前にとって都合のいいような解釈なんて絶対しないからな…………イダッ!!」
俺が那月の手を持っていた手が噛まれた。あまりの痛さに話してしまい……。
「わ……私は部屋に帰る!! 宿題する!!」
そして、俺はこのリビングで孤独の存在となった。正確には愛海がいる訳だが……。
「……ゆっくり話そう?」
俺は明日生きているだろうか。それは今の俺には分からないことだ。
「いや、これは違うんだ……」
「そのまるで浮気したような発言はやめてくれる?」
「なんで知ってんの?」
俺は九十九恋。今現在進行形で説教を受けている。ちなみにこれは2日連続の説教である。未だに俺は説教を受けないようにすると言う成長をしていないが、これはこれで案外悪くはないかもしれないーーー
「お兄? 目が逝ってる。生きてる?」
「元を正せばお前が原因なんだけどな」
本当にそうである。このクソガキ(那月)が俺のプリンとロールケーキを食べなければ何も変なことは起きなかったものを。まじでテメェふざけんなよ?
「……責任取れよ」
「…………それは結構進んだカップルが言うことだと思うけど……第一、今までもこれからも彼女が出来ないお兄には関係ないでしょ」
「さらっと呪いの言葉発するのやめて?」
たしかに俺に彼女は今までいないと言うのは事実であるが、これから彼女ができるかもしれない未来の芽を摘み取ろうとするのはやめてもらえるかな?
「……私、怒ってるのにもはや空気にされてるよね? 2人ともほんとに反省しないと来月のお小遣い減額するよ? …………2000円から1000円に」
ちなみにうちの財務大臣は基本愛海である。俺も時々介入することはあるが、この妹(こ)が有能なゆえに、俺が教えることは今となってはもうないも同然である。
「「お願いしますそれだけは勘弁してください」」
「……どうしてそれだけは息ぴったりなのか聞きたいよ…………」
そりゃあ嫌でしょ、だって2000円から1000円、2分の1にお小遣いが減らされたらたまったもんじゃない。金欠で困るのが目に見える……。きっと那月の脳裏にも同じような状況が目に浮かんでるんだろうな……。
「ーーーあ~あ、大したものなかったな~」
奈菜が俺の部屋から帰ってきて、リビングに戻ってきた。
「…………人の生活部屋見といてそれかよ」
「あ! まだ私見てないのに! どうして先に行っちゃったの?!」
「…………終わったことは仕方ない、私たちが大事なのはこれからなんだよ? 愛海ちゃん?」
「……それ、先走った奈菜ちゃんが言うことじゃないと思うよ? ていうか誰が教えたの」
その質問を聞いた奈菜はよくぞ聞いてくれたとばかりに自身のポケットから彼女のスマートフォンを取り出し、ドヤ顔でーーー
「GGった!」
「そっかー、GGったのかー、そーなのかー、ふーん、その『GGる』って言葉便利だね? 今度私も使ってみようかな……?」チラッ
……え? ちょっと? こっち向かないでくれ、怖い怖い……何だその顔は。何か企んでるだろ?! ちょっ、奈菜?? 那月?? どこ行くの?? この状況で?!
「あ! 私家の用事があるの忘れてた! ちょっと私帰るね! 後よろしく!!」バタバタ
ああ、奈菜が帰ってった……。火の種だけ撒いて帰っていったよ……。
「私もちょっと宿題が……」
「おい!! 奈菜はまだしも、那月はないだろ!? 今更急に宿題があるなんて無理があるんじゃないか…………??」
俺は那月がリビングから全力で逃げようとするのを必死に止めようとする。
「いいや! 私は覚醒したの…………! もうアホとは言わせないようにするのよ…………! とりあえず離してくれないかな……苦しい……」
「いや、お前逃げるだろ……! お前にとって都合のいいような解釈なんて絶対しないからな…………イダッ!!」
俺が那月の手を持っていた手が噛まれた。あまりの痛さに話してしまい……。
「わ……私は部屋に帰る!! 宿題する!!」
そして、俺はこのリビングで孤独の存在となった。正確には愛海がいる訳だが……。
「……ゆっくり話そう?」
俺は明日生きているだろうか。それは今の俺には分からないことだ。
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