群青の時~ロックな人々すべてに捧ぐ!!

大前田善

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群青の時~ロックな人々すべてに捧ぐ!!

#7 闇の武道館コンサート、そして恋人の死

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 夏の悪魔的な暑気が去り、いまでは嘘みたいに秋めいて肌寒くなった。
 まだ暑いさかり発表したダラスのシングルCDは、一部のファンには好評を博したものの、各大衆メディアをはじめ音楽系の雑誌からも、ことごとく無視されてしまった。そうやって完全に黙殺されてしまうのは、見ず知らずの人からさんざん酷評されるよりも陰湿な拷問というに近く、ほとんど無間地獄にいるような状態だった。
 当然、セールスの面でも思ったほどかんばしくなく、このままではバンドの存続すら危ぶまれた。ただでさえ、脱俗的でマニアックなダラスが、よもやヒット曲を連発して、とんとん拍子でスターダムにのし上がるなどといったストーリーは漫画でしかないとしても、充分な実力を備えながら、依然として場末のライブハウスでくすぶっている現状は、なんとも歯がゆく無惨だった。
 そうした苦境を打開するために、事務所の期待を一身に背負ったマネージャーのプクちゃんは、予定通り大手レコード会社のプロデューサーMと手を組んで、再び積極的なセール上のテコ入れを図った。
 その二人の当面の構想では、まず本日の武道館における本選で華々しくダラスの準優勝を喧伝し、それに乗じて来週末には日比谷の野音で、とある外国人バンドの前座を務めたのち、年内にはダラスのファーストアルバムをリリースする。
 また、それに加えて弱小事務所が設立した自主レーベルを水谷所属の大手レコード会社の子会社化し、そこが間接的にダラスのCDやPVを制作する一方、彼ら自体は表面上、あくまで独立系インディーズレーベルから火がついた反骨のロックバンドとして、いわば程よくアウトサイダーっぽい印象をあたえつつも、実質的には巨大レコード会社の強力なバックアップのもと、オルタナティブな全国展開をするというのが、彼ら二人の長期的なプロデュース戦略だった。
「と、まあ、大人たちの興行的な事情とイメージづくりの関係上、いろんな脚色や粉飾があるにせよ、それはそれでショービジネスの世界のことだから……」
 高梨遊行は今夜、予定されている本選のリハーサルを終えると、さも大事そうにギターボックスに愛用のテレキャスを納めた。
「それはそうと遊行さん、プクちゃんがダラスのマネージャーを解任されるって話、本当なんですか?」
 片山翼はほんのりと汗に濡れた前髪をかき上げながら、そう悲しげに訊ねた。
「それって本当のほんと?……どうして、こんな大事な時にいちばんの功労者が、バンドのマネージャーを辞めさせられるんですか?」
 と彼女は重ねて高梨に訊ねると、長いストラップを肩から外して、背後にうずくまっている大型のアンプにギターのボディをそっと立てかけた。
「それもこれも、すべて大人の事情だから、俺にもよくわからんよ。とにかく、その後釜に松田とかいうMプロデューサー腹心の部下が送り込まれてくるらしい」
 そう言い残して、高梨はギターケースをかついで、スタジオを出て行こうとした。
「俺たちの稼業はさ、とにかくイメージ先行だから、あれこれ脚色されるのは致し方ない。いたしかたないが、プクちゃんの解任だけはちょっと納得できんな」
 ジャンボは苛立ちを表現するためか、足もとのベードラのペダルを強く何回も踏み込んだ。
「遊行さんよ、プクちゃんだって、れっきとしたダラスの一員だろ。つまり、彼がいなくなればバンドはそれで終わり、即解散だよ」
 と秀丸は手荒くマイクのスイッチをオフにして、
「それにしても、Mのタコ野郎____いったい、何を企んでいやがるんだ。もし、プクちゃんの首をあっさり切るような真似をしたら、『Z』にこの俺がただじゃおかない」
 そう不満をぶつけた秀丸は、おもむろにマイクスタンドを刀のごとく晴眼に構えた。顔色つきが険しく、怒りで蒼白になっている。
「みんなして、なにガキみたいなことほざいてやがる。誰がいようといまいと、俺は絶対にこのバンドを中途半端に終わらせるつもりはないぞ」
 と高梨は強い口調で抗弁し、なおもこうつけ加えた。
「とにかく今日のリハは、これで終わり! けど、みんなにはちょっとお願いがあるんだ。今晩の本番、既定の集合時間より若干、早く現場にきてもらえまいか?……本番前に、いくつか確認しておきたいところがあるんだ」
 マイク河合はダラスの将来にはほぼ無関心で、てきぱきと帰りじたくを整えると、艶やかな長髪をなびかせながら、颯爽とスタジオを去っていった。それにつられるようにして、高梨遊行もこそこそとその場を後にする。
 
 陽が落ちるとすぐ、楽屋にはダラスのメンバーたちが早々に集結していた。
 たかが無名バンドのコンテスト会場として、武道館という大舞台が用意されるのは、異例中の異例……そもそも、この国際的な音楽イベント自体がある種のカモフラージュであり、素人バンドのコンテストにかこつけて、その実、いまいち売れないプロのロックバンドを大いに宣伝するための偽装公演だった。だから、すべての出演バンドは、自国ではそこそこ有名なプロバンであるにもかかわらず、ここ日本ではそれぞれが熾烈な選考レースを勝ち抜いてきた純粋なアマバンという体になっていた。
 早めに音合わせを終えた秀丸は、
「今日のこのイベント、ロックバンドのコンテストにしちゃ、なんだか国際的なムード歌謡祭って感じしない……国境を越えた、歌声コンサート?!」
 と舞台ソデで他の出演バンドをひとわたりチェックしてから、不満そうに一人でぶつくさ呟いていた。
 ダラスと同じく最終の音合わせに向かうプリグリのリコは、そんな秀丸の前を通りすぎる瞬間、すれ違いざまに軽いウインクを投げた。今夜のコンテストの最後では、最優秀賞に輝くこのプリグリが司会者によってステージに呼び込まれると、喜びと感動の受賞曲を熱唱したのち、その祝福にやってきた他の出演者ともどもビートルズの『ゲット・バック』を合唱するといったシナリオになっていた。
「アジアを含めてカナダやドイツ、おまけにノルウェーくんだりから来日したバンドが、揃いもそろってべったりしたバラードみたいな曲しか演奏しないのかよ」
 僕は舞台わきで、思わずそう嘆息した。
「今夜はダラスも、ロックの乗りでどかんとかませそうにないね」
 僕は秀丸の背中を押して、いったん楽屋に帰るように促した。不服そうな秀丸は、足もとにぺっと唾を吐き、いままさに舞台のうえで歌っているリコに対し、先ほどの返礼として投げキッスをした。
 ダラスの出番は、プログラムの比較的遅い時点に予定されている。
 あまり緊張している様子のない秀丸は、ふだんからライブの直前に、必ず胸に手をあてて自分に言い聞かせる、ある種のまじないを唱えたあと、いざ観衆が待つステージに臨んだ。
 マイク河合の瞑想的なシンセサイザーが響くなか、秀丸の登場を待っていたジャンボがゆったりとしたテンポで演奏をはじめる。
 突然、アリーナ席の右手から、わっと大きな歓声があがる。きっとあのあたりにダラスのファンたちがひと塊になっているのだろうが、まばゆいライトに照らされている舞台上の秀丸から、闇にまぎれた客席の状況はまったく窺い知ることができない。
 彼は歌い出しからファルセットで勝手な味つけをしたり、短くシャウトしてみせたりして、これが巧妙に仕組まれたリップシンク____いわゆる、口パクでないことをそれとなく聴衆に伝えようとする。
(♪
 大きな空の手から
 流れ落ちた
 星ぼしをここに集め
 冷たい夜風が運ぶ
 君の寝顔

 暗くなる
 光きらめくマーチね
 闇に抱かれ 過ごした
 涙こぼれて 夢を溶かした
 空のカ・ケ・ラ……

 翼がシンコペーションを多用してシタールに似たギターソロを爪弾くと、それに合わせてあやまたずにジャンボが一定のリズムをとり、ベースの高梨はサビのところで、秀丸の歌声に高音のコーラスを重ねる。
(♪
 Take,take me to the
 moon.tonight
 Take,take me to the
 moon.tonight!…

 秀丸はダラスのシンボル的なバラード、『今夜、月のもとへ』を歌いあげると、さっさとステージを去った。
 僕は舞台ソデで、なんの問題もなく本番を終えて戻ってきた秀丸を軽い拍手をもって祝福した。でも、これで今夜のコンテストのプログラムが、すべて終了したわけではない。大とりでは、出演者が総出でビートルズの曲を歌わなければならない。
 しかしながら秀丸は、微塵も悪びれたふうもなく、楽屋からまっすぐ自宅へと帰ってしまった。
 
 僕は心身ともに疲れ果てて、やっとのことで広尾のマンションにたどり着いた。
 その冷たい扉を開けて、靴脱ぎより少し高くなっている石造りの玄関に腰をかける。いつにも増して、やけに重く感じる一眼レフのカメラバッグをいったん床に置いてから、緩慢な動作でアーミーブーツの靴ひもをほどきにかかる。
 それを不器用な手つきでほどきながら、なんの気なしに朝美の部屋のほうに眼をやると、その前に一人の長身の男がぼんやりと突っ立っているのが見える。
 その細身の男は、さながら重い十字架でも背負わされた罪人のように深刻な顔をして、ずいぶん長いこと彼女の部屋に入ろうかどうしようか、迷っているようだった。が、なにかの拍子に不意に僕と視線がぶつかったとたん、ノックもせずにするりと部屋のなかに姿を消した。
 あの男は、たしかに秀丸にもこの僕にもよく似ているような気がする。実は最近、こうしたドッペル・ゲンガー症候群による自己像幻視的なものを頻繁に経験することがあった。
 僕が秀丸である僕を見、秀丸が僕である秀丸を目撃する……。
 ひどく喉が渇いていたので、大急ぎでキッチンまで行って、蛇口から水道水をかぶ飲みする。誰もいないのか、室内はひっそりと静まり返っていたが、ただどこかで水が滴っているような微かな音がする。
 台所の電気をつけると、そのとき初めて冷蔵庫の片隅に、赤茶けた猫の死体があることに気づいた。それはちょうど古い毛皮そっくりに薄汚れ、痩せ細ったミーの死骸だった。
 急に妙な胸騒ぎと嫌な予感に襲われて、水音のするバスルームに走っていく。そして、施錠されてない脱衣室のドアを荒々しく押して、浴室内に足を踏入れる。
 すると、そこには全裸のままクリーム色のバスタブに半身を浸している鷲尾朝美がいた。
 まるで純白の薄いドレスを素肌に着て、そこで少しのあいだまどろんでいるようにしか見えない、彼女の変わり果てた遺体。静止したものの人形的美しさ、完全なる沈黙の美……。
 耳につけたピアスが、点けっぱなしにした電気の光を低反射している。
 そっと近づいて、その動かない頬に触れてみると、すでに朝美の皮膚は紫檀の硬さにも似た死後硬直をはじめていた。
「早く、救急車を呼ぼうよ!」
 と僕は全身の震えを抑えながら、涙声で言った。
 しかし、秀丸は茫然しながらも、
「もう手遅れだな、朝美の馬鹿め……」
 と小さく独りごちただけで、あとはしばらく低い嗚咽をもらしていた。
 長いあいだ、そうしていたような気もするし、あるいはそれはほんの数瞬のことだったのかも知れない。
 秀丸はひとしきり泣いてしまうと、すぐに正気に戻って浴室のあちこちに散乱している遺棄物を丹念に拾い集めた。飲みかけのウイスキーボトルや空になったビニール製のパケ、吸いかけのマリファナ、あたりに散らばった睡眠薬の錠剤など、ありとあらゆるものを……。
 それにしても、日ごろから人の体こそもっとも優れた楽器だと、ことあるごとに「ナチュラルハイ」を主張している秀丸はむろんのこと、アルコールすら立派なドラッグの一種だと忌避していたホステスの朝美に対して、これほどまで大量の薬物を売り渡したのは、いったい誰なのだろうか?……秀丸も僕も瞬時に、ある特定の人物の顔を思い浮かべたが、いまはなんの証拠もなく友人を疑うようなことをしたくなかったので、二人はひとまずそれを頭から追い払った。
 秀丸はムダとは知りつつも、故人の不利になりそうな物証をほぼきれいさっぱり始末した。それと共に、浴槽にたまった薄茶色の汚水を抜きとってから、朝美の体には黒いバスローブをかけてやった。
 そうした一連の処置を見届けると、僕はようやく救急救命に連絡を入れた。
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