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-21-『観光ホテル<ロストアイ>』
しおりを挟む魔界と人界の間には、国交などない。
敵対関係を続けてきた歴史上、幾つかの非合法な商業ルートはあるものの、交流は活発とは言い難く、経済活動はそのまま密貿易にあたる。
人間が魔界に入国する際は腕利きの冒険者でさえ、国境警備隊に念書を提出する決まりがある。ましてや一般人ともなると正気の沙汰ではなく、学術的な目的以外では許可など降りない。
しかしながら――いつの世も抜け道というものは存在する。
ワイロだ。
金銀財宝のチカラは万能に近い。
それは公人のみならず敵対する魔族すら、有効であった。
そして、現地ガイドを雇って魔界観光するスタイルが近年、確立された。
平和なネムエルの時代になってからの変化であるが、この裏商売が知識層の間で浸透していくと、密かな流行となった。
不法入国をされる魔界側には迷惑な話であるが、壮一はこれをチャンスと見ていた。観光ホテル<ロストアイ>のオープンを控えた今、なんとかして酔狂な人間たちを呼び込みたいのだ。
だからこそ今日とて。
支配人室で関係者との打ち合わせに励むことになっている。
「それでさ、向こう側とは話が通じてるの?」
「はいー。もちもちのろんですよー」
机の向こう側に立つ翼人は明るく両手を合わせ、人界との関わりを告白した。
ハーピー族となる彼女は現地ガイドを生業としていた。キラキラとした物を集める習性があるため、やすやすと人間に懐柔されたのだ。
古くからある魔界の掟によれば、裏切り者になる。
だが、壮一は責める気はなかった。
闘争の歴史にこだわるよりも、現在の繁栄こそが必要だとわかっているからだ。
何よりも、安全地帯や地理を知っている彼女を利用する方が利が大きい。
「観光客を安全に運ぶための経路を確保しておきたいんだ。
送迎用バスもどきは用意したけれど、
長い移動で客に退屈な時間を過ごさせたくない。
アイディアはあるかな?」
「あぁー、そうですねー……。
なら、関所を通れるようにした方がいいと思いますー。
いつも、わざわざ迂回しなきゃいけなくてー。
あとは観光地にいるこわーい魔物たちに口利いてくれないかなーって、思いますー。
自分よりも強いのが襲ってくると、私たちも飛んで逃げるしかないのでー」
「調整しよう。
他のツアーガイドにも声をかけてくれ。
まとまった仕事があるとな。
魔界の安全な場所を知っている君たちの協力が、俺たちの観光事業には必要だ」
「いいですよー。
お仕事がおおっぴらにできるのは助かりますしー」
ハーピーの女は打ち合わせが済むと、壮一は机の上に広げた地図に目を落とした。ホテル業の隆盛は周辺環境によって決まる。
ただ客を泊めるだけで済むなら楽だが、<ロストアイ>に関しては地域興しの面も強かった。
(近場に商業施設があるの助かる……。
ネムエルのパパが用意したものらしいけど、有効活用しよう。
魔軍の連中が<ロストアイ>から離れないのも、これが理由のひとつかもしれないな……まあ、人間の施設利用許可が降りたのはいいけど、最初はトラブルが心配だ)
「マクラさん。大丈夫?」
傍で様子見していたネムエルが、思案する壮一に向けて心配そうに声をかけた。
「いや、久しぶりに仕事だから、張り合いがあるよ」
「そうなの?」
「ああ、ジッとしてるだけの生活もいいけど……こうやって、
あれこれやるのも楽しいよ」
「そっかぁ……」
ネムエルは何を思ったか、壮一をひょいと持ち上げた。
そのまま抱っこの形に持っていく。壮一は突然のことに動揺したが、正面からネムエルに見つめられると言葉を失った。
至近距離でその美しい黄金瞳が射抜かれてしまうと、何をすることもできなくなるのだ。
かろうじて、ひそめられた柳眉から、機嫌を損ねていることがわかった。
「無理しちゃ、だめだからね」
「あ、ありがとう」
「うふふ」
ネムエルの険しい表情がコロリと微笑み変わった。
よしよしと、頭すら撫でられる。はしゃぎ過ぎた子供を叱るような真似だったが、不快感はなかった。
優しさが織り成す癒しだけが、ひしひしと伝わってくる。
「私……さっきのこと、シフルに相談してくるね。
マクラさんも朝から働きづめなんだから、休んでね」
「ああ」
笑顔とともに、壮一は元の位置に戻された。
手をひらひらと振りつつ、去っていくネムエルを見送る。部屋に一人残された壮一はフゥと息をついた。
実のところホテル業を始めた本音は、寝具以外でも自分が役立てる手段がほしかったからでもある。
無理などはしないが、やるべきことはしておきたかった。
「接客マニュアルとか作らないとな……ああ、備品の発注もしないと。
それに城内の設備の見ておきたい……。
温水出てるから多分、ボイラーっぽいのあるんだよな?
ああ、そうだ。
まず、従業員の名簿も確認して顔を覚えておかないと……」
仕事は山ほどある。
開業は一週間後の予定となっている。
スタートこそ重要なのだ。第一印象で客の好印象をつかめばリピーターとして確保できるし、口コミも広がる。
「おっと……そういや、俺のレベル……どんなもんかな。
ここのところ確かめてなかったし、見てみるか」
人材の名簿を眺め、見慣れぬレベル欄を眺めていると、なんとなく自分のことも気になりだした。
呪文を唱え、ステータス・ウィンドウを召喚する。
名前:魔王さまのマクラ
等級:伝説級
分類:寝具系モンスター
レベル:12
能力:【睡眠魔法】
保有スキル
『自我覚醒』『急速乾燥』『保温効果』『思念操作』『人魔の術』『安眠念波』『自己再生』『熟睡念波』『詰め物チェンジ』『服装チェンジ(限定環境)』『ドリームキャッチャー』
「スキル、増えてきたな。
実験しないとわからないのが、ちょっと困りもんだが」
何気なく、浮かぶ画面を指でなぞってみた。
スキルの文字を押すと、ブンッと作動音がして画面が切り替わった。壮一は目を白黒させた。現れたのは説明画面だった。
どうやら、リンク先があったらしい。
試しに親指と人差し指を押しつけると、画面の拡大もできた。
気付かなかったタップ機能に驚きつつも、壮一は目を凝らして内容を読み取りにかかる。
【熟睡念波】
『対象を強制的に睡眠状態に移行させる。
睡眠時間は対象の眠気の総量に準ずる
なお、攻撃によって解除される』
「なるほど、なるほど……効果は強そうだけど、劇薬っぽいな。
対象、ってことは一名のみかな。
だったら『安眠念波』は?」
リターン・ボタンを押し、別の項目をチェックする。
【安眠念波】
『敵全体を眠りへと誘う。
睡眠時間は対象の眠気の総量に準ずる
なお、攻撃によって解除される』
「……説明の文言からすると、安眠は弱めだったんだな。
熟睡もタッチすれば起きちまうのか……
そういや、簡単にシフルさんも目を覚ましたな」
ネムエルやシフルが行為の最中で起きたのも、納得できる話だ。
一歩間違えば破滅するところであったので、壮一は冷や汗を垂らした。
後の祭りだが、事態は好転しているので深く考えないでおく。
「……スキル、把握しとくか」
ポチポチと順番にスキル性能を調べていく。
【詰め物チェンジ】
『本体の内容物を変化させる。
詰められる素材は重量ではなく、容積に準ずる。
対象を害する素材は適応されない』
【服装チェンジ(限定仕様)】
『スキル『人魔の術』を使用時に可能。
過去に使用者が着用した衣服を選択できる。
尚、武器類や装飾品などは除く』
どの説明も端的ではあるが、効果がわかりやすく書いてあった。
だが、一つだけ例外を発見する。
【ドリームキャッチャー】
『マクラ形態でのみ使用可能。
対象の頭部を抱えた状態で発動する。
悪夢を追い払い、対象を呪い状態から解放する』
「悪夢を追い払うのはわかるけど、呪い状態から解放……?
どういう意味だ。ステータス異常を治すのか?
なんか……薄気味悪いな」
実験したい気持ちもあったが、壮一は保留することにした。
現時点では、使い道を無理に探す必要もない。レベルが上がるごとに効果が強力になっていく傾向だが、副作用がある可能性も捨てきれない。安易な真似はしないでおく。
「お邪魔しますよー、ネムエルさま!
頼まれてたお菓子を持ってきましたよーっ!
おやや……?」
ガチャリと、扉が開いた。
現れたのは空を飛ぶ霊魂。
ネムエルの執事のボガードだ。
ぷかぷかと室内を漂ったかと思えば、生けるマクラである壮一と目が合った。
「こんにちは、ネムエルさまの執事のボガードです」
「こんにちは、ネムエルの寝具の壮一です」
一応は初対面となる。
お互いに目線で出方を窺ったが、自己紹介する流れとなった。
壮一はいったん下げた頭を戻し、改めてボガードを見定めると、真横には茶色の紙袋が浮遊していた。当人と同じように浮かんでいる。
念動力か、魔法の類か。
この世界の不思議現象は追求するのも野暮なので、壮一は用件だけ尋ねた。
「ネムエルに用事?」
「ええ、お菓子を持ってくるよう頼まれていまして。
でも、留守のようですね。
おれっちはこれで……」
「ネムエルの遺品売りを手伝ってるんだって?」
身を翻したボガートはぴたりと静止した。
ネムエルは城の財産を売却することで、遊ぶ金を手に入れていた。
魔軍に属する者ならば眉根を寄せるおこないだが、物臭なネムエル一人だけで成立する商売ではない。
「ええ……褒められたことではないと、わかっちゃいますが……
他ならぬネムエルさまからのご要望ですからね。
執事として、働かなきゃいけません。
おれっちは顧客をつかまえたり、
支払金を集めたり、配送を手配したりしてるんですよ」
ボガードは振りかえったが、面目なさそうに下を向いていた。責められるのを恐れているようだ。
気まずい空気をかき消そうと、壮一は相好を崩した。
「別に責める気はないよ。
俺も君の立場なら、同じことをしてると思う」
「よかった……話がわかる御仁で。
このことは内密にお願いします。
おれっちみたいな矮小な従魔は地位が低くて……風当たりも強いんです。
まあ、本音は城の魔物どもがおっそろしくてね。
ネムエルさまの役に立つことで、存在感を強くしようと思ってるんです」
「わかるよ」
壮一は同じく脆弱な肉体を持つ者として、少し親近感を覚えた。
ボガートは見るからに弱々しい。水をかけられたら消滅しそうな儚さだ。
「おたくさまの噂も聞いてますよ。
堅物のシフルさまを口説き、ホテル業を始めさせた立役者だってね」
「ああ、俺の提案で始まったことだけど……迷惑だったかな?」
「いいえ。
やることができたって、みんな喜んでますよ。
暇を持てあましていた連中ですからね。
こんなに城が活気付くのは初めて見ますが、いいものです」
「ならよかったが……君の遺品売りの業務が滞ってるんでじゃないか?」
ネムエルはホテル業に協力してくれるようになった。
怠け者だったが、意外に綺麗好きらしい。城内の清掃を欠かすことはなく、魔物と揉めそうなときはやんわりと調停してくれる。
「構いませんよ。
これを契機におれっちはお役御免となって、
そろそろ自分の好きなことをやりたいんでさ」
「そうかい……ところで、少し聞きたいんだが、
俺たちの他に商売が好きそうな奴はいないか?」
「というと?」
「これも責める気はないんだが、
人間たちを手引きして《ロストアイ》を観光させてた奴がいるんだ。
金のためか、友好のためか、真意はわからないが……首謀者が見つからない。協力者はいたんだが、小金を掴まされていただけだった」
「なるほどー。
ですが、これから人間相手にホテルをやるわけですし……
それほど問題ないのでは?」
「おかしいと思わないか?
魔軍の人たちは仲間意識が強いんだ。
でも、このやり口だと仲間を尻尾きりしてるんだよ。
首謀者は絶対にバレたくないと思ってるんだ。
俺の予想だと、後ろ暗い理由がある気がする」
「ははあ」
ボガードは顔のみの霊体を上下させた。
訳を知っているような素振りだった。
「恐らく、
外部のツアーガイドの連中の仕業でしょう。
多くは善良ですが、なかには悪徳業者もいますから」
「俺も接触してるけど、今のところそんな奴はいないな」
「悪いことをしてる自覚があるから、表にださないんですよ。
連中の表面だけを見るのはお勧めしません。
ソーイチさんも気を付けてください。
おっと、話してたらいい時間だ。
おれっちはこのへんで、おいとまさせて頂きます」
振り子時計をチラ見し、ボガードはぺこりと一礼して去っていった。
壮一はしばらく閉じた扉を眺めていたが、ボガードが机の上に置いていった紙袋をかさかさと開いた。
「ポテトチップとカップケーキ……それにペンギンの人形か」
ネムエルが遺産のどんな物を売り払ったかは不明だが、それ見合う報酬にしてはささやかな品物ばかりだった。
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