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本編
5 小さいのはぐずる
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夕刻の軍議に、ガレス皇子を肩車して出席したリヒトを皆が笑う。子どもがいる者が懐かしがって、代わる代わるガレス皇子を構う。それでも、途中でぐずり出したガレス皇子のせいで、リヒトは中座を強いられた。
部下をつけると言った東の宮の言葉は本当で、軍議の後、リヒトがよく知った者が三人やって来て、挨拶と軍議の報告をしてくれた。
「お話は宮様から伺っております。よろしくお願い申し上げます、リヒト様」
リヒト……様⁇
リヒトが嫌がるのを十分に知った上での「部下」たちの挨拶に、リヒトは顔をしかめる。
それに、三人は笑って言う。
「仕方ないでしょう、宮様のご命令です。ああ、仕方がないと言うのはこの話し方の事ですよ?」
「東の者として、自分より強い者に仕えるのに、我々は何の不満もありません」
「あなたにお仕えするのは前々から決まっていたことです。存分に使って下さい、リヒト様」
リヒトはまた途方に暮れる。ああ、こんな事になるんだったら、カイルのお上品で嫌味たらしい物言いも覚えておくんだった。
しどろもどろに、リヒトは宜しく……と告げる。そして、今は眠ってしまったガレス皇子を片手に、明日からの仕事の割り振りをしたのだった。
軍議が終わった東の宮に、軍医が申し上げる。
「今、落ち着いております。話ができる最後かと」
「分かった」
部下をつけると言った東の宮の言葉は本当で、軍議の後、リヒトがよく知った者が三人やって来て、挨拶と軍議の報告をしてくれた。
「お話は宮様から伺っております。よろしくお願い申し上げます、リヒト様」
リヒト……様⁇
リヒトが嫌がるのを十分に知った上での「部下」たちの挨拶に、リヒトは顔をしかめる。
それに、三人は笑って言う。
「仕方ないでしょう、宮様のご命令です。ああ、仕方がないと言うのはこの話し方の事ですよ?」
「東の者として、自分より強い者に仕えるのに、我々は何の不満もありません」
「あなたにお仕えするのは前々から決まっていたことです。存分に使って下さい、リヒト様」
リヒトはまた途方に暮れる。ああ、こんな事になるんだったら、カイルのお上品で嫌味たらしい物言いも覚えておくんだった。
しどろもどろに、リヒトは宜しく……と告げる。そして、今は眠ってしまったガレス皇子を片手に、明日からの仕事の割り振りをしたのだった。
軍議が終わった東の宮に、軍医が申し上げる。
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