レディバグの改変<W>

乱 江梨

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第一章 学園編

43.戦いの終わり4

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「えっと……つまり。
 本来であれば赤ん坊の身体に宿るはずだった魂が、空っぽの分身体に事故で宿ってしまった……それがヒメ様、ということですか?」
「要約するとそんな感じである」
「……じゃあお前今、一つの身体に二つの魂抱えてるってことか?」


 ティンベルの推測を肯定したアデルに、ユウタロウはそんな疑問を呈した。

 本来一つだった身体が分身体の誕生により二つに分かれ、その分身体に魂が宿った。そして分身体が本体に戻るとなると、分かれた時に宿ってしまった魂が本体に移ってしまうので、彼の疑問は尤もなものである。


「そうなのだ」
「〝そうなのだ〟じゃねぇよ。二重人格じゃねぇか」
「ヒメは今眠っている状態故、二重人格とは違うと思うのだが」


 「うぅむ……」と考え込むと、アデルは難しい顔で呟いた。恐らく、彼自身も詳しいことは理解できていないのだろう。


「アデル兄様。一つよろしいでしょうか?」

 ティンベルが尋ねると、アデルは「ん?」と首を傾げて尋ね返す。

「先程アデル兄様は、魂はこの世で唯一ジルを含まない存在だと仰っていましたよね?つまり身体はジル術で操ることが出来ても、魂は別ということ……。
 アデル兄様は先刻、ジル術と魂を操る術――この二つを同時に行使されたのですか?」
「その通りなのだ。流石はティンベル……少ない情報でよく気づけたのだ」


 アデルは誇らしげに微笑むと、ティンベルの頭を優しく撫でた。思わずティンベルが頬を染める中、ユウタロウはこう思っていた。この男は隙あらば、妹のことを褒めすぎでは無いだろうか?と。
 だがユウタロウも鬼では無いので、十三年ぶりに再会を果たした兄妹に水を差すような真似をすることは無かった。


「では、そろそろヒメを戻すとするか」


 そう言うと、アデルは徐に手を伸ばした。すると、何もない空間に先の淡い光が現れ、その中でヒメの身体が構築されていく。

 淡い光が消えたかと思うと、見慣れたヒメの姿が現れ、彼女はそっと瞼を開いた。


「は……」
「ヒメッちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


 何かを言いかけたヒメの声を遮ったのは、嬉々とした声で彼女の名前を叫んだリオ。
 リオはヒメの懐に飛び込むと、彼女の身体を軽々と抱き上げ、アデルにしたようにグルグルと揺さぶり始めた。


「わぁっ……リオ様ぁ……目が回るのぉぉぉ」


 身体の自由を完全に奪われたヒメは、苦悶の表情を浮かべた。そしてその様子を、ユウタロウは死んだ魚の様な目で眺めている。


「……つい先刻さっき同じ光景を見たんだが。俺の気のせいか?」
「すみません。あんな人で……」


 自らが仕えるリオの自由奔放さに辟易としていたのか、ボソッと呟いたユウタロウに対し、ナギカはため息交じりに陳謝した。

 数十秒後、気が済んだリオによって地上へと下ろされたヒメは、どこか心配そうな眼差しで皓然ハオランたちを見上げた。


「……皓然、ディアン。大丈夫、なの?」


 恐らく目覚めた当初、リオが声を遮らなければ尋ねようとしていたことなのだろう。
 ヒメとアデルが入れ替わる直前、皓然とディアンは中々の重傷を負っていたので、彼らの怪我の具合をヒメは危惧していたのだ。


「……大丈夫ですよ、ヒメちゃん。アデル様に治療して頂いたので」
「えぇ。寧ろ戦う前より元気なぐらいだわ」


 そんな風に語ったディアンに対し、何故か物言いたげなジト目を向けたヒメは、ボソッと口を開く。


「……ディアンは、リオ様がいるから嬉しいだけだと思うの」
「ちょ、ヒメちゃんっ……!」


 思わずディアンが慌てた様子で頬を染めたその時――。
 バタン、と。理事長室の扉が開かれる音が響き、全員が警戒心を露わにした。バッと、彼らの視線が一斉に扉に集まるが、数名は虚を突かれたように首を傾げてしまう。視線の先に、人っ子一人いなかっただからだ。

 首を傾げた数名――ティンベル、ユウタロウ、チサトの三人は、不意にアデルたちの反応を窺う。すると、レディバグの全員が随分と下方に視線を向けており、ユウタロウたちは辿るようにして、同じ場所を見下ろした。

 刹那、見知らぬ幼女が佇む姿が視界に飛び込み、彼らは目を見開く。


「「…………」」
(誰……?女の子?)


 突然、何の前触れも無く現れた幼女に衝撃を受けるあまり、ティンベルは心の内でしか疑問符を浮かべることが出来なかった。

 足で踏みつぶしてしまいそうな程小さな身体。ツインテールの艶やかな金髪。大きな瞳は鋭く、見つめ続けると怯んでしまいそうなほど。
 可愛らしいその幼女は、悪魔教団〝始受会〟の三人と接触を図っていた彼女なのだが、ティンベルたちはそのようなこと知る由もない。

 全員が呆然と彼女を見つめる中、最初に反応を見せたのはアデルだった。


「っ……!師匠っ!どうして師匠がここにおるのだっ?」
(師匠……?)


 アデルの嬉々とした声で紡がれた〝師匠〟という呼称に、ティンベルは僅かな違和感を覚えた。何故なら、ティンベルの記憶の中に存在する誰かと、その師匠が重なっているように思えたから。

 一方の幼女は、どこか呆れた様な眼差しでアデルを見上げ、ため息交じりに口を開く。


「アデル。いつもいつも言っているだろう?君は詰めが甘いんだ。僕がいなきゃ……」
「あははっ!師匠がおるのだっ、何故なのだっ?」


 苦言を呈そうとした彼女の声をあっさりと遮ると、アデルは軽やかな動きで幼女を抱き上げた。リオの様に揺さぶりはしなかったが、アデルは腕を目一杯伸ばして、彼女を高く掲げた。

 普段は低い視界で暮らしているだけあって、アデル程の高身長の人間に抱き上げられると、その高低差は凄まじい。そして何より、傍からは〝高い高い〟をされているようにしか見えないので、幼女は不服だと言わんばかりに、思いきり顔を顰めた。


「ちょ、アデル……弟子なら師匠の説教を最後まで聞くものだよっ。いい加減この僕を幼子扱いするのはやめてくれないか?聞いているのかいっ?アデルっ!」
「あぁ、すまぬ。……まさかここに師匠がいるとは思わず、はしゃいでしまったのだ」


 彼女の怒鳴り声によってハッと我に返ったアデルは、漸く幼女を下ろしてやった。
 幼女はその小さな足で床を踏みしめると、呆れた様子で腕を組む。


「全く君は……図体ばかりデカくなりやがって、中身は本当にまだまだ子供だね」
「そういう師匠は随分と小さくなってしまったのだ」
「あぁそうだね、でね!」


 〝誰かさんのせい〟にかなり力を込め、幼女は忌々し気に言い放った。

 二人の会話が一区切りついたことを悟ると、ユウタロウは先刻から抱いていた疑問――核心をつく。


「おい、誰だ?そのガキ」
「我の師匠なのだ」
「…………は?」
「…………えっ?」


 ユウタロウは呆けた声を、ティンベルは震えるような困惑の声をそれぞれ漏らした。ユウタロウの場合は、こんなにも幼い少女がレディバグの長を務めるアデルの師であるという主張を、すぐに信じることが出来なかった故に生じた疑問である。
 だがティンベルの場合はその真逆――理解してしまったからこそ戸惑い、しばらく動けそうになかった。

 ティンベルは、先刻覚えた違和感の正体に辿り着いてしまったのだ。


「アデル……いつも言っているだろう?君は言葉足らずが過ぎるんだ。ティンベル嬢と勇者くんが困っているじゃないか」
「……ガキの癖に、この中で一番の常識人だな、コイツ」
「おや。正当な評価をどうもありがとう、勇者くん。
 僕の名前はエル。こんななりだが、正真正銘アデルの師であり、育ての親だ。ティンベル嬢とは以前会ったことがあるのだけど、随分と昔の話だし、君はまだ小さかったから、覚えていないだろうね」
「…………」


 淡々と語る幼女――エルと視線を交錯させても、ティンベルは呆然と見つめ返すことしか出来なかった。その真実に対する衝撃から覚めていないのも理由の一つではあるが、自身とエルの間に僅かな齟齬が生じている様な奇妙な感覚を覚えたからだ。

 なにか、自身とエルの間で話が噛み合っていない様な……?と、ティンベルは感じていた。


「以前と姿が違うのは、まぁ……ちょっとした変装術の一つとでも思ってくれていいよ。ただ、中身がアデルの師匠――エルという人間であることは、どうか信じて欲しい」
「…………アデル、兄様」


 その違和感の正体が分からぬまま、ティンベルはかき消えそうな声でアデルを呼んだ。どうしても、未だに信じ切ることの出来ないその真実を問いたださなければ、気が済まなかったからだ。


「ん?」
「恩人様は、亡くなったと……」


 もう、ティンベルは分かっていた。師匠と呼ばれるエルと、かつてアデルとティンベルを救ってくれた恩人――殺されてしまったアデルの育ての親が、同一人物であるということを。

 ユウタロウたちは「何を言っているんだ?」とでも言わんばかりの表情で首を傾げているが、ティンベルの呟きに最も妙な反応をしたのは、他でもないエルであった。
 エルは今までの威厳が嘘のように目を点にしており、誰よりもこの状況についていけていないように思える。


「うむ、そうなのだ」
「……は?」


 ケロッとアデルが肯定したことで、ユウタロウは批難入り混じるような呆けた声を漏らした。ほぼ全員が当惑する中、アデルただ一人が平然としているという奇妙な空気が流れている。

 思わず、エルは顔を引き攣らせながら、恐る恐るアデルに尋ねた。


「アデル……?君、まさかとは思うけど……僕が死んだこと教えたりして無いだろうね?」
「?教えたのだ」


 アデルは何故エルがそのようなことを尋ねてくるのか本気で分からず、キョトンと首を傾げながら答えた。刹那、エルは何とも言い難い苛立ちのまま、アデルの脛を思い切り蹴り上げる。


「いっ……」


 実際、エルのような幼子からの蹴りなど、アデルにとって大したダメージにはならないのだが、突然の出来事に驚いたのもあり、アデルは苦悶の声を上げてしまった。
 因みにエルの場合、自身の目の前に標的(脛)があったこともあり、通常より蹴りに力を入れやすかった上、エルは容赦なく本気の蹴りを入れたので、それなりの痛みはあったと思われる。


「君っていう奴はもぅぅぅぅぅ……折角僕がややこしくならないよう、誤魔化そうとした努力を……随分と前の段階で水の泡にしてくれたようだねぇ……?」


 エルは盛大なため息をつくと、ピクピクっと頬を引き攣らせつつ、堪忍袋の緒が切れる一歩手前の形相で詰め寄った。
 エルに叱られてしまったアデルはシュンとしつつ、どこか不満気な様子で「すまぬ……」と陳謝する。


「……は?どういうことだ?……すまん、全く話についていけていないんだが」
「いえ、ユウタロウ様に非はありませんよ。私も状況を理解できていないので……。
 ただ、アデル兄様の育ての親――師匠様はかつて殺されたはずだというのに、アデル兄様は今、このエル様を師匠と呼んだ……今は、そういう状況です」
「…………お前、本気で何言ってんだ?」


 ティンベルの説明を聞いた後、ユウタロウはこれ以上ない程怪訝な眼差しをアデルに向けて尋ねた。死んだはずの人間が今目の前にいるのだから、彼の態度は尤もなものである。
 ティンベルに至っては、十三年前のエルを朧気ながら覚えている。例え覚えていなくとも、当時五歳だった彼女を抱えて運んでくれたその人が、このような幼女なわけも無いので、ティンベルの困惑は一入である。

 アデルの師が殺されたという話が嘘だとすれば、事はこんなにもややこしくなっていなかっただろう。死んでいないのであれば、エルが話していたように、彼女が一時的に何らかの変装術を施しているということで疑問は解消されるからだ。
 だが、ティンベルは信じている――というよりも、知っている。アデルが、あの土壇場の状況であのような嘘をつける程、器用な人間では無いということを。


「ほら見たことか。途轍もなく厄介且つ説明がクソ面倒な状況に陥ったじゃないか」
「本当なのだ……流石は師匠」
「いや感心している場合じゃないから……説明は君がしなよ?君の落ち度なんだから」
「もちろんなのだ」


 相変わらず緊張感のないアデルに呆れるあまり、最早ため息をつく気にもならなくなったエル。そんな彼女の心情など露ほども知らないアデルは、純粋無垢な瞳で意気込んで見せるが「うぅむ……何から話せばいいのやら」と懊悩し始めてしまう。


「あはっ。皆、かなり長い話になるから、覚悟しといた方がいいと思うわよぉ」
「「…………」」


 困惑と疑問に満ちた理事長室に、呑気なリオの声が木霊した。縁起でもない予知をリオがした時点で、彼らは何となく嫌な予感を察知していた。

 ――だがまさか、アデルとエルの出会いの日から、彼が十八になる年までの軌跡を一つずつ丁寧に語られることになるとは、この時の彼らは予想だにしていなかったのだった。


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