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第二章:本編
28-マチナカサガリ は、再び傍聴する
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クソ弟の事をボロクソに言い負かしたんだから、流石に妹はかけて来ないか、かけてきたとしても時間は置くだろうと思っていたが、まさかの翌日に電話はかかってきた。
「救いようの無いアホか、強靭なメンタルの持ち主か、あとは弟が何も話してないか、まぁどっちにしろ、出たくねぇな」
出させたくないが、違和感を持って欲しい。
そんな矛盾の中で葛藤する。
なお、着信音はラキのアップテンポなご機嫌なナンバー故に、キリの表情がおかしなことになっている。
「うぅ~……なんか、気が進まないなぁ~」
キリからも出たくない態度が丸分かりではあったが、スピーカーと録音設定を済ませ、電話に出た。
「もしもし」
『やっと出た。ほんと鈍臭いよね。ねぇ、お兄ちゃんアイツに何言ったの?すっごい荒れて面倒くさいんだけど?』
第一声からしてコイツもクソ妹と判断が出来る。
マジでこいつら何様なのだろう?
クソ弟は、どうやら荒れてるらしい。
自業自得だろ。ざまぁ無ぇな。
「仕事を紹介して欲しいって言われたよ。でも、僕が紹介出来る仕事は無かったから断っただけ」
相変わらずキリは優しい。
嫌味しか言わないクソ共なのだから、同じように嫌味の一つでも言ってやればいいのに。
キリが昨夜の事を説明すると、クソ妹は爆笑していた。
『マジウケる!!お兄ちゃんに仕事の口利きして貰うとか終わってるわー!』
弟妹は仲が良かった、みたいな事をキリから聞いていたのだが、違うみたいだな。
こいつらは常に誰かを自分の下にしておかないと気が済まないタイプのクソなのだろう。
「それで、そっちの用事は何?」
キリも長く話したくない態度がダダ漏れで、さっさと用件を聞いていた。
主導を握ろうとする態度は良い。
コミュニケーション能力が成長している気がする。
『あ、そうそう。前にお兄ちゃんがこっち来た時、イケメン居たでしょ?彼誘って合コンしない?お兄ちゃんだって彼女欲しいでしょ?こっちは私が用意するから、そっちのセッティングやっといて』
…………俺は、宇宙人と接しているのだろうか?
キリがこっちを見てきたので、思わず勢いよく両手でデカくバッテンを作った。
いや、無理だろうがよ。
なんでイケると思ったんだ?あのクソ妹。
「そ……そう言うのは、出来ないかな……?」
キリも俺に向かってバッテンを作ってる。
不本意ながら、未知なる恐怖に駆られ、俺はキリと共に激しく頷き合った。
「はぁ?だったらお兄ちゃんは来なくていいよ。あのイケメンとその友達何人か用意してよ」
「いや、だからそれが無理なんだって。サガリ君は付き合ってる人居るの」
キリが言い返している。
なかなかに語調も強い。
キリと俺の関係を引き合いに出そうものなら、何を言われるか分かったもんじゃねぇからな。
程度としては、キリの発言が丁度よいだろう。
『はぁ?彼女持ちだって合コンくらい来るでしょ?何言ってんの?取り敢えず彼に聞いてみてよ』
ダメだ。
この女、クソだしクズだろ。
人として終わっている。
「無理だって」
キリも粘る。
俺も両手でバッテンを作る。
『だから聞けって言ってんの!』
クソ妹の言動が荒くなった。
キリと一緒に実家に行った時も思ったが、コレがコイツの本性なのだろう。
これじゃぁ嫁の貰い手も無ぇよなぁ?
確かアラサーだったか?そろそろ結婚に焦る時期なのかも知れねぇな。
それで下に見ていた兄貴に合コンのセッティングを頼むなんて、哀れでしか無ぇだろ。
しかも人にモノを頼む態度でも何でも無い。
人として終わっている。
俺は、またスマホのメモ帳に文字を打ち込んで、キリに見せた。
「救いようの無いアホか、強靭なメンタルの持ち主か、あとは弟が何も話してないか、まぁどっちにしろ、出たくねぇな」
出させたくないが、違和感を持って欲しい。
そんな矛盾の中で葛藤する。
なお、着信音はラキのアップテンポなご機嫌なナンバー故に、キリの表情がおかしなことになっている。
「うぅ~……なんか、気が進まないなぁ~」
キリからも出たくない態度が丸分かりではあったが、スピーカーと録音設定を済ませ、電話に出た。
「もしもし」
『やっと出た。ほんと鈍臭いよね。ねぇ、お兄ちゃんアイツに何言ったの?すっごい荒れて面倒くさいんだけど?』
第一声からしてコイツもクソ妹と判断が出来る。
マジでこいつら何様なのだろう?
クソ弟は、どうやら荒れてるらしい。
自業自得だろ。ざまぁ無ぇな。
「仕事を紹介して欲しいって言われたよ。でも、僕が紹介出来る仕事は無かったから断っただけ」
相変わらずキリは優しい。
嫌味しか言わないクソ共なのだから、同じように嫌味の一つでも言ってやればいいのに。
キリが昨夜の事を説明すると、クソ妹は爆笑していた。
『マジウケる!!お兄ちゃんに仕事の口利きして貰うとか終わってるわー!』
弟妹は仲が良かった、みたいな事をキリから聞いていたのだが、違うみたいだな。
こいつらは常に誰かを自分の下にしておかないと気が済まないタイプのクソなのだろう。
「それで、そっちの用事は何?」
キリも長く話したくない態度がダダ漏れで、さっさと用件を聞いていた。
主導を握ろうとする態度は良い。
コミュニケーション能力が成長している気がする。
『あ、そうそう。前にお兄ちゃんがこっち来た時、イケメン居たでしょ?彼誘って合コンしない?お兄ちゃんだって彼女欲しいでしょ?こっちは私が用意するから、そっちのセッティングやっといて』
…………俺は、宇宙人と接しているのだろうか?
キリがこっちを見てきたので、思わず勢いよく両手でデカくバッテンを作った。
いや、無理だろうがよ。
なんでイケると思ったんだ?あのクソ妹。
「そ……そう言うのは、出来ないかな……?」
キリも俺に向かってバッテンを作ってる。
不本意ながら、未知なる恐怖に駆られ、俺はキリと共に激しく頷き合った。
「はぁ?だったらお兄ちゃんは来なくていいよ。あのイケメンとその友達何人か用意してよ」
「いや、だからそれが無理なんだって。サガリ君は付き合ってる人居るの」
キリが言い返している。
なかなかに語調も強い。
キリと俺の関係を引き合いに出そうものなら、何を言われるか分かったもんじゃねぇからな。
程度としては、キリの発言が丁度よいだろう。
『はぁ?彼女持ちだって合コンくらい来るでしょ?何言ってんの?取り敢えず彼に聞いてみてよ』
ダメだ。
この女、クソだしクズだろ。
人として終わっている。
「無理だって」
キリも粘る。
俺も両手でバッテンを作る。
『だから聞けって言ってんの!』
クソ妹の言動が荒くなった。
キリと一緒に実家に行った時も思ったが、コレがコイツの本性なのだろう。
これじゃぁ嫁の貰い手も無ぇよなぁ?
確かアラサーだったか?そろそろ結婚に焦る時期なのかも知れねぇな。
それで下に見ていた兄貴に合コンのセッティングを頼むなんて、哀れでしか無ぇだろ。
しかも人にモノを頼む態度でも何でも無い。
人として終わっている。
俺は、またスマホのメモ帳に文字を打ち込んで、キリに見せた。
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