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第一章:本編
10-カナタ キリ の、距離感。
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1度、マチ君のマンションに行ったせいか、今まで以上にマチ君との距離が縮まったみたいで、一緒に過ごす時間が増えた。
ラキちゃんのイベントやライブも予定が合えば、2人で行ってる。
連絡もSNSじゃなくて、スマホのメッセージアプリに来るようにもなった。
取り留めない話もたまにするけど、そっちはSNSの方が多いかな?
そう言えば、最近マチ君と僕がSNSで良くやりとりをしているせいか、他のラキちゃんファンもマチ君にSNSで話かけるようになった気がする。
たまに僕にもメンション付けてコメントくれたりするから、僕はそのアカウントにレスしたりするんだけど、マチ君は気まぐれなのか、レスはまちまちだった。
かく言う僕へのレスも、最初からそんな感じだった。反応があったりなかったり。でも僕は特に気にしなかった。
もともと、レスポンスを貰える事を想定せずにコメントしてるからね。
レスが付けば嬉しいけど、無ければそれでおしまい。
ラキちゃんや、他のアイドルへのコメントの反応だってそんな感じでしょ?
僕はマチ君の距離感に心地良さを感じていた。
……のは、僕だけだったみたいで、どこでそんなルールが決まったのか、『コメント貰ったら返信しなくてはならない。返信しないのはマナー違反だ』と、ラキちゃんファンの人がマチ君にコメントをしていた。
マチ君は反応する事無く、そのアカウントをブロックしたみたいだけど、ちょびっとその件でマチ君のアカウントが炎上した。
その火消しをしたのは、マチ君本人と、なんとラキちゃんだった。
マチ君は、『返信しようがしまいが俺の勝手だしそれを他人から強要される筋合いはない、嫌なら絡んでくるな』とさらに炎上しちゃいそうな投稿で一蹴して、ラキちゃんはマチ君の事とはハッキリは言ってないけど、『私は全部コメントは読んでるけど全部に返信出来ないのは許してね』と、捉え方によってはマチ君を擁護するような発言をしていた。
そのせいかラキちゃんファンであり、いにしえのネット民でもある人たちが『そもそも返信の強要の方が間違えてる』と発言しだし、マチ君にマナー違反とコメントしたアカウントは少しばかり孤立した。
僕はネットって怖いなぁと思いながら一部始終を見ていたけど、マチ君は気にしていないのか、いつも通りに難しい内容の投稿だったり、作ったご飯の投稿をしたり、ラキちゃんにコメントをしていた。通常運転ってやつ。
「マチ君は今の状況怖くないの?」
今日もマチ君のマンションに呼ばれて一緒にご飯を食べた。
今日は具がたくさん入った豚汁に焼き魚だった。お魚もタレ?に漬け込んであったのか、すっごく美味しくて、ご飯お代わりしちゃったんだよね。
その食休み中、スマホでSNSを見ると、まだ各所で色々言ってるアカウントがあるから、気になって聞いた。
「え?全く気にならない。俺、嫌だって思ったらすぐブロックするからすっげー快適」
マチ君は強かった。
本当に気にしてないみたいで、それより……と、食休み中の僕を自分の膝の間に座らせ頬や髪の毛を触ってくる。
最近のマチ君のクセだ。
触った後に、マチ君は良く僕の髪やら肌にクリームを塗ってくる。
僕は肌や髪の毛がベタベタするのが嫌なんだけど、マチ君はお構い無しだ。
そもそも、背丈も体型も全然違うから、力では敵わない。
「マチ君、ベタベタして気持ち悪いよぅ。あとこの唇のやつ、舐めちゃいそうで怖い」
そう訴えても、
「ベタベタじゃねー、モチモチだ。どこもかしこもも荒れてんだから我慢しろ」
容赦ない。
最近、会うといつもこんな感じ。
塗られるクリームはベタベタで気持ち悪いけど、マチ君が僕の肌を触ってくれるのは、ちょっと気持ちいいなって思ってるのは秘密。
ラキちゃんのイベントやライブも予定が合えば、2人で行ってる。
連絡もSNSじゃなくて、スマホのメッセージアプリに来るようにもなった。
取り留めない話もたまにするけど、そっちはSNSの方が多いかな?
そう言えば、最近マチ君と僕がSNSで良くやりとりをしているせいか、他のラキちゃんファンもマチ君にSNSで話かけるようになった気がする。
たまに僕にもメンション付けてコメントくれたりするから、僕はそのアカウントにレスしたりするんだけど、マチ君は気まぐれなのか、レスはまちまちだった。
かく言う僕へのレスも、最初からそんな感じだった。反応があったりなかったり。でも僕は特に気にしなかった。
もともと、レスポンスを貰える事を想定せずにコメントしてるからね。
レスが付けば嬉しいけど、無ければそれでおしまい。
ラキちゃんや、他のアイドルへのコメントの反応だってそんな感じでしょ?
僕はマチ君の距離感に心地良さを感じていた。
……のは、僕だけだったみたいで、どこでそんなルールが決まったのか、『コメント貰ったら返信しなくてはならない。返信しないのはマナー違反だ』と、ラキちゃんファンの人がマチ君にコメントをしていた。
マチ君は反応する事無く、そのアカウントをブロックしたみたいだけど、ちょびっとその件でマチ君のアカウントが炎上した。
その火消しをしたのは、マチ君本人と、なんとラキちゃんだった。
マチ君は、『返信しようがしまいが俺の勝手だしそれを他人から強要される筋合いはない、嫌なら絡んでくるな』とさらに炎上しちゃいそうな投稿で一蹴して、ラキちゃんはマチ君の事とはハッキリは言ってないけど、『私は全部コメントは読んでるけど全部に返信出来ないのは許してね』と、捉え方によってはマチ君を擁護するような発言をしていた。
そのせいかラキちゃんファンであり、いにしえのネット民でもある人たちが『そもそも返信の強要の方が間違えてる』と発言しだし、マチ君にマナー違反とコメントしたアカウントは少しばかり孤立した。
僕はネットって怖いなぁと思いながら一部始終を見ていたけど、マチ君は気にしていないのか、いつも通りに難しい内容の投稿だったり、作ったご飯の投稿をしたり、ラキちゃんにコメントをしていた。通常運転ってやつ。
「マチ君は今の状況怖くないの?」
今日もマチ君のマンションに呼ばれて一緒にご飯を食べた。
今日は具がたくさん入った豚汁に焼き魚だった。お魚もタレ?に漬け込んであったのか、すっごく美味しくて、ご飯お代わりしちゃったんだよね。
その食休み中、スマホでSNSを見ると、まだ各所で色々言ってるアカウントがあるから、気になって聞いた。
「え?全く気にならない。俺、嫌だって思ったらすぐブロックするからすっげー快適」
マチ君は強かった。
本当に気にしてないみたいで、それより……と、食休み中の僕を自分の膝の間に座らせ頬や髪の毛を触ってくる。
最近のマチ君のクセだ。
触った後に、マチ君は良く僕の髪やら肌にクリームを塗ってくる。
僕は肌や髪の毛がベタベタするのが嫌なんだけど、マチ君はお構い無しだ。
そもそも、背丈も体型も全然違うから、力では敵わない。
「マチ君、ベタベタして気持ち悪いよぅ。あとこの唇のやつ、舐めちゃいそうで怖い」
そう訴えても、
「ベタベタじゃねー、モチモチだ。どこもかしこもも荒れてんだから我慢しろ」
容赦ない。
最近、会うといつもこんな感じ。
塗られるクリームはベタベタで気持ち悪いけど、マチ君が僕の肌を触ってくれるのは、ちょっと気持ちいいなって思ってるのは秘密。
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