75 / 190
第一章:番外編 等
マチナカ サガリ の、アルコール。後編
しおりを挟む
「忘れろ」
すっかり酔いが覚めたサガリ君は、コップに汲んできたお水を一気に飲んでから僕に言った。
「ちょっと無理かも……?」
そんな都合良く忘れられないし、小さい子みたいな態度とか喋り方のサガリ君を忘れるなんて、そんな勿体ない事出来ない。
「記憶有るのが辛い」
「ついさっきの事だもんね。サガリ君ってお酒弱かったんだね。回復するのも早かったけど」
「コップ一杯であーなるとは思わなかった。度数の問題か?見誤ったわ。もう飲まねぇ」
「うぅーん……僕は、またサガリ君とお酒飲む機会があったらいいなって思ったよ」
「ぐ……まぁ……また今度な」
これは、次が無いタイプの『また今度』だ。
けど、僕もどうしてもお酒が飲みたいってワケでは無いからね。
無くても平気。
それより気になったのは、サガリ君が酔っ払った時のお話だ。
あまり触れられたくなさそうな感じだけど……
「僕、サガリ君より年上だからね。だから、ね。あの……疲れたらね、……僕に甘えても大丈夫だよ?」
「あ゛?」
うわ。
サガリ君の目が据わった。
ちょっと怖い。
「ぼ……ぼく年上だもん!」
けど、ここは僕も頑張った。
だって、酔っ払ってたとは言え、あんな事聞いたらサガリ君のために何かしたいって思うのは自然だと思うんだ。
「そりゃ……なんでも出来ちゃうサガリ君に比べれば僕が出来る事なんて無いかも知れないけどさ。でも……あの……僕、サガリ君の彼氏でしょ?」
「かれっ……!」
「あ、恋人って言った方が良かったのかな?……分かんないけど。とにかく、サガリ君は僕の大事だから、大切にしたいんだよ」
伝わって欲しいんだけどなぁ。
「名称はどっちでもいーよ。さっきの俺の話を聞いたのが原因なんだろ?……まぁ、別にいつも思ってるワケじゃねぇし、キリが気にすることじゃねぇよ。出来ればマジで忘れて欲しい」
「やだ」
「クソッ……」
サガリ君が舌打ちをした。
けどコレは理由が分かってるから、僕もビクってしなくて済む。
「えぇーっと……別に無理に甘えてって言うつもりは無いんだよ。でもね、サガリ君が疲れたなぁって思った時に、僕が出来ることがあったらしたいなって思ったんだ。だめかな?」
「ダメじゃねぇよ。嫌な態度取って悪かった」
グリングリンってサガリ君が僕の頭を撫でてくれた。
顔は……ちょっと赤い。
気まずい気持ちは分かるよ。今までずっと完璧人間だったからね。
僕もまた、サガリ君の頭を撫でようとして手を伸ばした。
「届くか?」
ってニヤニヤしながら言われたけど、普通に届くからね!!
でも、サガリ君に甘えて貰うって難しいかもしれない。
普段、僕が甘えて気づいたら色々お世話されてるからね。
……うん?ちょっと年上としてどうかと思うけど……掃除と片付け以外は、サガリ君がすぐやっちゃうし気付くと僕はサガリ君の膝に乗って良いようにされてる。
……それがとても気持ちよくて大好きなんだ。
じゃなくて!
「サガリ君、はいっ!」
僕はリビングの床に正座してサガリ君に向かって両手を広げた。
「うん?」
「僕に甘えて!」
サガリ君が物凄く嫌な顔をしている。
……やっぱりダメか。
ちょっとだけ、しょぼんとしてたら、サガリ君に抱き上げられてしまった。
むぅ。また年上っぽく出来ない。
脇の下に手を入れられて持ち上げられたので、デロンと僕の足が伸びる。
「猫……」
「にゃーん」
猫って抱き上げると伸びるよね。
僕も今そんな感じなので鳴いておく。
「こんなんで甘えられるかよ……あぁー、じゃねーな。キリ、気持ちはとても嬉しい。けど俺にもプライドがある」
「うん」
「だから……あまり甘えろとか言われると……」
「うん、ごめんね。もう言わない」
サガリ君が嫌な気持ちになるのは、僕も嫌だしね。
「悪ぃな……あー、でも……疲れた時は、疲れたって言っていい?」
「うん?」
「いや、その……兄として……疲れた時に……」
あ、そうか。甘えたいって言うのは恥ずかしいけど代わりに、お兄ちゃんするのが疲れたって言ってくれるって事だね。
そしたら僕が甘やかせばいいのか。
「うんうん!いつでも言って!」
そしたら、僕がサガリ君のお兄ちゃんになればいいんだね!
宙に浮いた足をバタバタさせると、ストンとサガリ君が床に下ろしてくれた。
そのまま僕はサガリ君に抱き着く。
顔を上げて目を閉じると、唇に温かくて柔らかいものがフニっと降りてきた。
サガリ君の唇だ。
嬉しくてニコニコしちゃう。
「ありがとな」
サガリ君はそう言って、僕の頭をポンポンと撫でてくれた。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
ヂュッ、て僕の乳首が吸われる。
男の乳首なんて何の役に立つんだろう?って思っていたけど……
「あふん……」
男でも弄られると、お腹の奥がキューンて切なくなるのが分かった。
なんか、弄られる度にその気持ちは大きくなる。
チュパチュパって音がするのも恥ずかしい。
吸われてない方は、指でコロコロクリクリと先っぽを弄られている。
それも……キュンキュンする……
「サガリ君……サガリ君っ……!それ……ゃぁ……」
「気持ちいいだろ?こっちも反応してるぜ?」
そう言って、僕のおちんちんを掴んできた。
確かに乳首を弄られているだけなのに、僕のおちんちんは既に上向きだ。
「うん……そっちも触って?おちんちんもきもちいい……」
「……もうちょっとな?」
パッとおちんちんから手を離されて、また乳首を吸われる。
うぅ~!切ないっ……おっぱいだけだと切なくて堪らなくなるのにぃ~……
「はぁ~……、可愛い……」
サガリ君が僕の胸の上で呟いてる。
サガリ君に疲れた時は疲れたって言って良いんだよって言ったら、早々に「疲れた」って言って寝室のベッドに連れて行かれた。
エッチする流れだ。
僕もサガリ君とセックスするのは好きだから大歓迎で両手を広げたんだけど……
なんか今日はいつもと違う抱かれ方をしてるような気がする。
やたらとおっぱいばかり弄られてる……
コレって甘えられてるって事なのかな?
お腹の奥がキュンキュンして、いつもみたいにサガリ君にいっぱい気持ちよくして貰いたくて求めちゃいそうになるけど……
僕はサガリ君の頭をギュッと抱き締めて、ヨシヨシと頭を撫でた。
すると、サガリ君の動きが止まった。
僕の切ない気持ちも一瞬無くなったので、ここぞとばかりにサガリ君の頭をいっぱい撫でた。
「ヨシヨシ、ヨシヨシ、ヨシヨ……ひゃぁああんっ!!」
刺激が治まったから油断していたら、カリって!!カリッてサガリ君が僕の乳首を噛んだ!!ビックリ!ビックリした!!お腹もギュッてした!!
「やっ……噛んじゃダメだよぅ……あぅっ!!……うぅ~~!!あぁっ!つねるのもやぁぁぁ!!強いぃっっ……ぃああ~~……ゃだぁ……」
僕がイヤイヤって首を振ったけど、サガリ君は止めてくれなかった。痛くは無いけど、片方はピリッてする感じに噛まれてるし、もう片方は伸びちゃうんじゃないかってくらい乳首を摘まれて引っ張られてる。
両方の刺激が来る度に、下半身がビクビクと震えてしまう。
「キリのヨシヨシ、結構クるな……腹の奥がムズムズするわ」
「しゃ……喋っちゃダメ……咥えながら喋るの……」
「んん~~……」
サガリ君が喋ると乳首に変な振動が来るから止めてってお願いしたら、パクって丸い所全部咥えられて、またヂュて強く吸われた。
「うぅんんんん~~!!あぁっ!それっ!!」
サガリ君の口の中で乳首の先端をグリグリとベロの先で潰されちゃってる……
「やん……ぁ……」
気づいたら、僕は腰をカクカクと震わせていた。
欲しい……サガリ君が欲しくて堪らないのに……!
「サガリ君、サガリ君。僕もう欲しいよ……サガリ君に挿れて欲しいっ……こっち、ね?」
サガリ君にギュッて抱きついて自分のおちんちんをサガリ君のおちんちんに押し付けた。サガリ君もカチカチだ。
早く繋がりたい……
僕がハフハフ息を荒らげながらゴリゴリ擦り付けていたら、急に体制が変わった。
あれ?僕、サガリ君を見下ろしてる?
「見下ろされるのも悪く無ぇな」
サガリ君はニヤリと笑って、僕を見上げてきた。
「きじょーい……?」
「そう、騎乗位。キリがリードして?」
対面座位って言う、抱っこされた格好でなら上になってシた事あるけど、アレはサガリ君に良いように振り回されていたからなぁ……
とは言っても、僕のお尻はサガリ君のおちんちんを求めてるので出来ないなんて言えないし。
僕は、ローションのボトルを取って掌に出すと、後ろを解し始めた。
その間に、サガリ君は自分のおちんちんにゴムを被せている。
おっきくてバキバキだ。
早く早くと気持ちが焦って、ゴムを被せ終わったサガリ君の上向きおちんちんを鷲掴んで自分のお尻に宛てた。
「ん……っ……」
体重をかけると、ヌプンと僕の中に収まった。
欲しかったモノがようやく挿入って来てくれて、フルフルと全身が震えた。
「あ……入った……きもちいい。サガリ君、僕きもちいいよぉ……」
ヌプヌプと出し入れをすると、体重がかかっている分、最初からいつもより深い所を抉られる。
「あぁっ……」
きもちいい。きもちいい。
僕がサガリ君に跨って見下ろしているのも新鮮だ。
僕が動くのも、初めてかも知れない。いつだってサガリ君に良い様に抱かれているからね。
「ふっ……」
サガリ君も眉を顰めて呼吸が吐息混じり。
……とてもえっち。
「サガリ君……きもちいい?ねぇ?きもちいい?」
サガリ君が僕の動きで気持ちよくなってくれたら良いなって気持ちで聞けば、
「絶景……」
ニヤリと笑ってクンッと下から腰を突き上げてきた。
僕が腰を降ろそうとしたタイミングだったから、ちょうど良く深く挿入ってしまって……
「あぁぁぁん!!!」
「かーわいー……ほら、こっちもな?」
「んにゃぁあああん!!!」
グッグッと下から腰を突き上げるのと同時に、僕の乳首をグリグリっと抓ってくるから、変な声が出てしまった。
「……はっ!猫かよ…!」
サガリ君に笑われたけど……けど……
「それぇ……きもちいい……」
グリグリとお尻をサガリ君に押し付けて、乳首もサガリ君の手に押し付けてしまう。
さっきはおちんちんを貰えずに乳首を弄られていたけど、今はお腹の中のキュンキュンをサガリ君のおちんちんが埋めてくれている。
何コレぇ……
「あうっ……サガリ君!サガリ君!僕イッちゃう……どうしよう!!きもちいい!全部きもちいいよぅ……」
頑張ってお尻を動かそうとするんだけど、気づけばサガリ君に揺さぶられているだけになってしまっていた。
「深いぃぃ、深いよぅ……!サガリ君!サガリ君!もっとぉぉ!乳首もいっぱいグリグリしてぇぇぇ」
お尻の刺激も乳首のグリグリも堪らなくて、サガリ君にオネダリをしてしまった。……あれ?これっていつものパターンだ。
なんて事に気付いても、もう既に手遅れで、雄の顔したサガリ君に良いように振り回されてしまっていた。
「可愛いっ、かわいいよ、キリ」
「あぁぁん……僕が……僕がリードするのぉぉ……んやぁぁん!!」
「うん、……うん、上に乗ってるキリに搾り取られそうだ……っ!!イケっっ!」
「あああああぁぁ~~~!!」
イケ、と言われたと同時に、僕史上1番勢いの良い射精をしてしまった。
「おー、もう少しで顔にかかる所だったわ」
ガクガクと余韻に浸ってると、サガリ君が胸元に飛び散った精液をスルンと掬ってた。
「あっ。ごめん!」
「いや?コレが騎乗位の醍醐味だろ?それより……俺はまだ終わってないから、もうちょっと付き合ってな?」
「え?」
よいしょ、と言うサガリ君の声と一緒に体制がまた変わった。
「やっぱりこっちの方が安心するわ」
安心する、と言った体制は正常位だった。うん、僕もこっちの方が安心するかな?
……じゃなくて!!
「あの、僕もうイッ……」
「知ってる。で、キリがその先の快感が好きなのも知ってる」
完全に悪役の笑顔をしたサガリ君は最高にカッコ良かった。
「ひゃんっ!!ひゃん!!」
プシュプシュとオシッコみたいなサラサラの液体が僕のおちんちんから吹き出す。
潮吹きってサガリ君から教わった。
初めて吹き出した時、漏らしちゃったのかと思ったんだけど、違うみたい。
けど、コレも……コレも……
「あ゛ぁ、、、ぁ、、、」
声がなんかいつもと違くなっちゃうのが怖い。
獣になっちゃったみたいな気持ち。
こんなみっともない声なのに、サガリ君のおちんちんは萎えずにバキバキのまま僕のお尻を刺激してくる。
「好きだ……キリ、愛してるよ
……」
僕が嬉しくなっちゃう言葉もくれる。
「ぼぐもおお……」
日本語になってないし、なんか汚い……なのにサガリ君は愛おしそうに僕にキスをしてくれる。
「やべ、キリ。俺もイク」
更に激しくなる動きに、僕はヘラヘラと笑いながらコクコクと頷いた。
「いーよ、ヨシヨシ」
そう言えば、このエッチってサガリ君のお兄ちゃん疲れからのエッチだったっけ?と突然思い出し、サガリ君の頭を撫でる。
「うぁ……!!」
と、同時にサガリ君が呻いて身体が硬直した。
お尻の中でおちんちんがビクビクしているのが分かる。
「えへ……ちゃんとイケて、偉い偉い」
また僕はサガリ君の頭を撫でたんだけど、サガリ君は物凄く微妙な表情をしていた。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
ふむ。
サガリ君が僕の太ももを枕にしている。
膝枕だ。いつもと逆のポジション。
ヨシヨシ、とサガリ君の頭を撫でるのも、いつもと逆ポジション。
「いいな、コレ」
「でしょ?僕がいつもサガリ君にして貰ってる事だよ」
「悪くねぇ」
「ふふっ、そうだよね。甘やかされるのって気持ちいいよね」
「そうだな」
「いつでも言ってね、年齢で言えば僕の方がお兄ちゃんだからね」
「おー、頼むわ。てか、いい。凄くいい」
どうやらサガリ君は、僕に甘える事を覚えたっぽい。
お酒のせい、って事もあったけど、こうやってサガリ君が心の奥を覗かせてくれて、僕を受け入れてくれた事がとても嬉しかった。
おかげで、定期的にサガリ君は僕に甘えてくれるようになった。
その時は、僕もサガリ君が満足出来るようにいっぱいリードするよ。
だって、僕もお兄ちゃんだからね!
おしまい
✂ーーーーーーーーー✂
ここまでお読み頂きありがとうございました。
また、今後も不定期ではありますが、更新して行く予定なので引き続きお付き合い頂けると嬉しく思います。
すっかり酔いが覚めたサガリ君は、コップに汲んできたお水を一気に飲んでから僕に言った。
「ちょっと無理かも……?」
そんな都合良く忘れられないし、小さい子みたいな態度とか喋り方のサガリ君を忘れるなんて、そんな勿体ない事出来ない。
「記憶有るのが辛い」
「ついさっきの事だもんね。サガリ君ってお酒弱かったんだね。回復するのも早かったけど」
「コップ一杯であーなるとは思わなかった。度数の問題か?見誤ったわ。もう飲まねぇ」
「うぅーん……僕は、またサガリ君とお酒飲む機会があったらいいなって思ったよ」
「ぐ……まぁ……また今度な」
これは、次が無いタイプの『また今度』だ。
けど、僕もどうしてもお酒が飲みたいってワケでは無いからね。
無くても平気。
それより気になったのは、サガリ君が酔っ払った時のお話だ。
あまり触れられたくなさそうな感じだけど……
「僕、サガリ君より年上だからね。だから、ね。あの……疲れたらね、……僕に甘えても大丈夫だよ?」
「あ゛?」
うわ。
サガリ君の目が据わった。
ちょっと怖い。
「ぼ……ぼく年上だもん!」
けど、ここは僕も頑張った。
だって、酔っ払ってたとは言え、あんな事聞いたらサガリ君のために何かしたいって思うのは自然だと思うんだ。
「そりゃ……なんでも出来ちゃうサガリ君に比べれば僕が出来る事なんて無いかも知れないけどさ。でも……あの……僕、サガリ君の彼氏でしょ?」
「かれっ……!」
「あ、恋人って言った方が良かったのかな?……分かんないけど。とにかく、サガリ君は僕の大事だから、大切にしたいんだよ」
伝わって欲しいんだけどなぁ。
「名称はどっちでもいーよ。さっきの俺の話を聞いたのが原因なんだろ?……まぁ、別にいつも思ってるワケじゃねぇし、キリが気にすることじゃねぇよ。出来ればマジで忘れて欲しい」
「やだ」
「クソッ……」
サガリ君が舌打ちをした。
けどコレは理由が分かってるから、僕もビクってしなくて済む。
「えぇーっと……別に無理に甘えてって言うつもりは無いんだよ。でもね、サガリ君が疲れたなぁって思った時に、僕が出来ることがあったらしたいなって思ったんだ。だめかな?」
「ダメじゃねぇよ。嫌な態度取って悪かった」
グリングリンってサガリ君が僕の頭を撫でてくれた。
顔は……ちょっと赤い。
気まずい気持ちは分かるよ。今までずっと完璧人間だったからね。
僕もまた、サガリ君の頭を撫でようとして手を伸ばした。
「届くか?」
ってニヤニヤしながら言われたけど、普通に届くからね!!
でも、サガリ君に甘えて貰うって難しいかもしれない。
普段、僕が甘えて気づいたら色々お世話されてるからね。
……うん?ちょっと年上としてどうかと思うけど……掃除と片付け以外は、サガリ君がすぐやっちゃうし気付くと僕はサガリ君の膝に乗って良いようにされてる。
……それがとても気持ちよくて大好きなんだ。
じゃなくて!
「サガリ君、はいっ!」
僕はリビングの床に正座してサガリ君に向かって両手を広げた。
「うん?」
「僕に甘えて!」
サガリ君が物凄く嫌な顔をしている。
……やっぱりダメか。
ちょっとだけ、しょぼんとしてたら、サガリ君に抱き上げられてしまった。
むぅ。また年上っぽく出来ない。
脇の下に手を入れられて持ち上げられたので、デロンと僕の足が伸びる。
「猫……」
「にゃーん」
猫って抱き上げると伸びるよね。
僕も今そんな感じなので鳴いておく。
「こんなんで甘えられるかよ……あぁー、じゃねーな。キリ、気持ちはとても嬉しい。けど俺にもプライドがある」
「うん」
「だから……あまり甘えろとか言われると……」
「うん、ごめんね。もう言わない」
サガリ君が嫌な気持ちになるのは、僕も嫌だしね。
「悪ぃな……あー、でも……疲れた時は、疲れたって言っていい?」
「うん?」
「いや、その……兄として……疲れた時に……」
あ、そうか。甘えたいって言うのは恥ずかしいけど代わりに、お兄ちゃんするのが疲れたって言ってくれるって事だね。
そしたら僕が甘やかせばいいのか。
「うんうん!いつでも言って!」
そしたら、僕がサガリ君のお兄ちゃんになればいいんだね!
宙に浮いた足をバタバタさせると、ストンとサガリ君が床に下ろしてくれた。
そのまま僕はサガリ君に抱き着く。
顔を上げて目を閉じると、唇に温かくて柔らかいものがフニっと降りてきた。
サガリ君の唇だ。
嬉しくてニコニコしちゃう。
「ありがとな」
サガリ君はそう言って、僕の頭をポンポンと撫でてくれた。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
ヂュッ、て僕の乳首が吸われる。
男の乳首なんて何の役に立つんだろう?って思っていたけど……
「あふん……」
男でも弄られると、お腹の奥がキューンて切なくなるのが分かった。
なんか、弄られる度にその気持ちは大きくなる。
チュパチュパって音がするのも恥ずかしい。
吸われてない方は、指でコロコロクリクリと先っぽを弄られている。
それも……キュンキュンする……
「サガリ君……サガリ君っ……!それ……ゃぁ……」
「気持ちいいだろ?こっちも反応してるぜ?」
そう言って、僕のおちんちんを掴んできた。
確かに乳首を弄られているだけなのに、僕のおちんちんは既に上向きだ。
「うん……そっちも触って?おちんちんもきもちいい……」
「……もうちょっとな?」
パッとおちんちんから手を離されて、また乳首を吸われる。
うぅ~!切ないっ……おっぱいだけだと切なくて堪らなくなるのにぃ~……
「はぁ~……、可愛い……」
サガリ君が僕の胸の上で呟いてる。
サガリ君に疲れた時は疲れたって言って良いんだよって言ったら、早々に「疲れた」って言って寝室のベッドに連れて行かれた。
エッチする流れだ。
僕もサガリ君とセックスするのは好きだから大歓迎で両手を広げたんだけど……
なんか今日はいつもと違う抱かれ方をしてるような気がする。
やたらとおっぱいばかり弄られてる……
コレって甘えられてるって事なのかな?
お腹の奥がキュンキュンして、いつもみたいにサガリ君にいっぱい気持ちよくして貰いたくて求めちゃいそうになるけど……
僕はサガリ君の頭をギュッと抱き締めて、ヨシヨシと頭を撫でた。
すると、サガリ君の動きが止まった。
僕の切ない気持ちも一瞬無くなったので、ここぞとばかりにサガリ君の頭をいっぱい撫でた。
「ヨシヨシ、ヨシヨシ、ヨシヨ……ひゃぁああんっ!!」
刺激が治まったから油断していたら、カリって!!カリッてサガリ君が僕の乳首を噛んだ!!ビックリ!ビックリした!!お腹もギュッてした!!
「やっ……噛んじゃダメだよぅ……あぅっ!!……うぅ~~!!あぁっ!つねるのもやぁぁぁ!!強いぃっっ……ぃああ~~……ゃだぁ……」
僕がイヤイヤって首を振ったけど、サガリ君は止めてくれなかった。痛くは無いけど、片方はピリッてする感じに噛まれてるし、もう片方は伸びちゃうんじゃないかってくらい乳首を摘まれて引っ張られてる。
両方の刺激が来る度に、下半身がビクビクと震えてしまう。
「キリのヨシヨシ、結構クるな……腹の奥がムズムズするわ」
「しゃ……喋っちゃダメ……咥えながら喋るの……」
「んん~~……」
サガリ君が喋ると乳首に変な振動が来るから止めてってお願いしたら、パクって丸い所全部咥えられて、またヂュて強く吸われた。
「うぅんんんん~~!!あぁっ!それっ!!」
サガリ君の口の中で乳首の先端をグリグリとベロの先で潰されちゃってる……
「やん……ぁ……」
気づいたら、僕は腰をカクカクと震わせていた。
欲しい……サガリ君が欲しくて堪らないのに……!
「サガリ君、サガリ君。僕もう欲しいよ……サガリ君に挿れて欲しいっ……こっち、ね?」
サガリ君にギュッて抱きついて自分のおちんちんをサガリ君のおちんちんに押し付けた。サガリ君もカチカチだ。
早く繋がりたい……
僕がハフハフ息を荒らげながらゴリゴリ擦り付けていたら、急に体制が変わった。
あれ?僕、サガリ君を見下ろしてる?
「見下ろされるのも悪く無ぇな」
サガリ君はニヤリと笑って、僕を見上げてきた。
「きじょーい……?」
「そう、騎乗位。キリがリードして?」
対面座位って言う、抱っこされた格好でなら上になってシた事あるけど、アレはサガリ君に良いように振り回されていたからなぁ……
とは言っても、僕のお尻はサガリ君のおちんちんを求めてるので出来ないなんて言えないし。
僕は、ローションのボトルを取って掌に出すと、後ろを解し始めた。
その間に、サガリ君は自分のおちんちんにゴムを被せている。
おっきくてバキバキだ。
早く早くと気持ちが焦って、ゴムを被せ終わったサガリ君の上向きおちんちんを鷲掴んで自分のお尻に宛てた。
「ん……っ……」
体重をかけると、ヌプンと僕の中に収まった。
欲しかったモノがようやく挿入って来てくれて、フルフルと全身が震えた。
「あ……入った……きもちいい。サガリ君、僕きもちいいよぉ……」
ヌプヌプと出し入れをすると、体重がかかっている分、最初からいつもより深い所を抉られる。
「あぁっ……」
きもちいい。きもちいい。
僕がサガリ君に跨って見下ろしているのも新鮮だ。
僕が動くのも、初めてかも知れない。いつだってサガリ君に良い様に抱かれているからね。
「ふっ……」
サガリ君も眉を顰めて呼吸が吐息混じり。
……とてもえっち。
「サガリ君……きもちいい?ねぇ?きもちいい?」
サガリ君が僕の動きで気持ちよくなってくれたら良いなって気持ちで聞けば、
「絶景……」
ニヤリと笑ってクンッと下から腰を突き上げてきた。
僕が腰を降ろそうとしたタイミングだったから、ちょうど良く深く挿入ってしまって……
「あぁぁぁん!!!」
「かーわいー……ほら、こっちもな?」
「んにゃぁあああん!!!」
グッグッと下から腰を突き上げるのと同時に、僕の乳首をグリグリっと抓ってくるから、変な声が出てしまった。
「……はっ!猫かよ…!」
サガリ君に笑われたけど……けど……
「それぇ……きもちいい……」
グリグリとお尻をサガリ君に押し付けて、乳首もサガリ君の手に押し付けてしまう。
さっきはおちんちんを貰えずに乳首を弄られていたけど、今はお腹の中のキュンキュンをサガリ君のおちんちんが埋めてくれている。
何コレぇ……
「あうっ……サガリ君!サガリ君!僕イッちゃう……どうしよう!!きもちいい!全部きもちいいよぅ……」
頑張ってお尻を動かそうとするんだけど、気づけばサガリ君に揺さぶられているだけになってしまっていた。
「深いぃぃ、深いよぅ……!サガリ君!サガリ君!もっとぉぉ!乳首もいっぱいグリグリしてぇぇぇ」
お尻の刺激も乳首のグリグリも堪らなくて、サガリ君にオネダリをしてしまった。……あれ?これっていつものパターンだ。
なんて事に気付いても、もう既に手遅れで、雄の顔したサガリ君に良いように振り回されてしまっていた。
「可愛いっ、かわいいよ、キリ」
「あぁぁん……僕が……僕がリードするのぉぉ……んやぁぁん!!」
「うん、……うん、上に乗ってるキリに搾り取られそうだ……っ!!イケっっ!」
「あああああぁぁ~~~!!」
イケ、と言われたと同時に、僕史上1番勢いの良い射精をしてしまった。
「おー、もう少しで顔にかかる所だったわ」
ガクガクと余韻に浸ってると、サガリ君が胸元に飛び散った精液をスルンと掬ってた。
「あっ。ごめん!」
「いや?コレが騎乗位の醍醐味だろ?それより……俺はまだ終わってないから、もうちょっと付き合ってな?」
「え?」
よいしょ、と言うサガリ君の声と一緒に体制がまた変わった。
「やっぱりこっちの方が安心するわ」
安心する、と言った体制は正常位だった。うん、僕もこっちの方が安心するかな?
……じゃなくて!!
「あの、僕もうイッ……」
「知ってる。で、キリがその先の快感が好きなのも知ってる」
完全に悪役の笑顔をしたサガリ君は最高にカッコ良かった。
「ひゃんっ!!ひゃん!!」
プシュプシュとオシッコみたいなサラサラの液体が僕のおちんちんから吹き出す。
潮吹きってサガリ君から教わった。
初めて吹き出した時、漏らしちゃったのかと思ったんだけど、違うみたい。
けど、コレも……コレも……
「あ゛ぁ、、、ぁ、、、」
声がなんかいつもと違くなっちゃうのが怖い。
獣になっちゃったみたいな気持ち。
こんなみっともない声なのに、サガリ君のおちんちんは萎えずにバキバキのまま僕のお尻を刺激してくる。
「好きだ……キリ、愛してるよ
……」
僕が嬉しくなっちゃう言葉もくれる。
「ぼぐもおお……」
日本語になってないし、なんか汚い……なのにサガリ君は愛おしそうに僕にキスをしてくれる。
「やべ、キリ。俺もイク」
更に激しくなる動きに、僕はヘラヘラと笑いながらコクコクと頷いた。
「いーよ、ヨシヨシ」
そう言えば、このエッチってサガリ君のお兄ちゃん疲れからのエッチだったっけ?と突然思い出し、サガリ君の頭を撫でる。
「うぁ……!!」
と、同時にサガリ君が呻いて身体が硬直した。
お尻の中でおちんちんがビクビクしているのが分かる。
「えへ……ちゃんとイケて、偉い偉い」
また僕はサガリ君の頭を撫でたんだけど、サガリ君は物凄く微妙な表情をしていた。
▪▫❑⧉◻︎□◻︎□◻︎⧉❑▫▪
ふむ。
サガリ君が僕の太ももを枕にしている。
膝枕だ。いつもと逆のポジション。
ヨシヨシ、とサガリ君の頭を撫でるのも、いつもと逆ポジション。
「いいな、コレ」
「でしょ?僕がいつもサガリ君にして貰ってる事だよ」
「悪くねぇ」
「ふふっ、そうだよね。甘やかされるのって気持ちいいよね」
「そうだな」
「いつでも言ってね、年齢で言えば僕の方がお兄ちゃんだからね」
「おー、頼むわ。てか、いい。凄くいい」
どうやらサガリ君は、僕に甘える事を覚えたっぽい。
お酒のせい、って事もあったけど、こうやってサガリ君が心の奥を覗かせてくれて、僕を受け入れてくれた事がとても嬉しかった。
おかげで、定期的にサガリ君は僕に甘えてくれるようになった。
その時は、僕もサガリ君が満足出来るようにいっぱいリードするよ。
だって、僕もお兄ちゃんだからね!
おしまい
✂ーーーーーーーーー✂
ここまでお読み頂きありがとうございました。
また、今後も不定期ではありますが、更新して行く予定なので引き続きお付き合い頂けると嬉しく思います。
88
あなたにおすすめの小説
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
辺境の酒場で育った少年が、美貌の伯爵にとろけるほど愛されるまで
月ノ江リオ
BL
◆ウィリアム邸でのひだまり家族な子育て編 始動。不器用な父と、懐いた子どもと愛される十五歳の青年と……な第二部追加◆断章は残酷描写があるので、ご注意ください◆
辺境の酒場で育った十三歳の少年ノアは、八歳年上の若き伯爵ユリウスに見初められ肌を重ねる。
けれど、それは一時の戯れに過ぎなかった。
孤独を抱えた伯爵は女性関係において奔放でありながら、幼い息子を育てる父でもあった。
年齢差、身分差、そして心の距離。
不安定だった二人の関係は年月を経て、やがて蜜月へと移り変わり、交差していく想いは複雑な運命の糸をも巻き込んでいく。
■執筆過程の一部にchatGPT、Claude、Grok BateなどのAIを使用しています。
使用後には、加筆・修正を加えています。
利用規約、出力した文章の著作権に関しては以下のURLをご参照ください。
■GPT
https://openai.com/policies/terms-of-use
■Claude
https://www.anthropic.com/legal/archive/18e81a24-b05e-4bb5-98cc-f96bb54e558b
■Grok Bate
https://grok-ai.app/jp/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%A6%8F%E7%B4%84/
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
【完結】おじさんダンジョン配信者ですが、S級探索者の騎士を助けたら妙に懐かれてしまいました
大河
BL
世界を変えた「ダンジョン」出現から30年──
かつて一線で活躍した元探索者・レイジ(42)は、今や東京の片隅で地味な初心者向け配信を続ける"おじさん配信者"。安物機材、スポンサーゼロ、視聴者数も控えめ。華やかな人気配信者とは対照的だが、その真摯な解説は密かに「信頼できる初心者向け動画」として評価されていた。
そんな平穏な日常が一変する。ダンジョン中層に災厄級モンスターが突如出現、人気配信パーティが全滅の危機に!迷わず単身で救助に向かうレイジ。絶体絶命のピンチを救ったのは、国家直属のS級騎士・ソウマだった。
冷静沈着、美形かつ最強。誰もが憧れる騎士の青年は、なぜかレイジを見た瞬間に顔を赤らめて……?
若き美貌の騎士×地味なおじさん配信者のバディが織りなす、年の差、立場の差、すべてを越えて始まる予想外の恋の物語。
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
優しい檻に囚われて ―俺のことを好きすぎる彼らから逃げられません―
無玄々
BL
「俺たちから、逃げられると思う?」
卑屈な少年・織理は、三人の男から同時に告白されてしまう。
一人は必死で熱く重い男、一人は常に包んでくれる優しい先輩、一人は「嫌い」と言いながら離れない奇妙な奴。
選べない織理に押し付けられる彼らの恋情――それは優しくも逃げられない檻のようで。
本作は織理と三人の関係性を描いた短編集です。
愛か、束縛か――その境界線の上で揺れる、執着ハーレムBL。
※この作品は『記憶を失うほどに【https://www.alphapolis.co.jp/novel/364672311/155993505】』のハーレムパロディです。本編未読でも雰囲気は伝わりますが、キャラクターの背景は本編を読むとさらに楽しめます。
※本作は織理受けのハーレム形式です。
※一部描写にてそれ以外のカプとも取れるような関係性・心理描写がありますが、明確なカップリング意図はありません。が、ご注意ください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる