婚約者を友人に奪われて～婚約破棄後の公爵令嬢～

その4

帰りがけのことだった。カリエスは、ソフィアの友人がやって来ていることを、メイドから教えてもらった。

「ソフィアの友人……ということは、やはり、それなりの家柄の娘なのだろう。一体、どんな顔をしているのだろうか……」

興味津々だったカリエスは、リリーが部屋から出てくる姿を見ていた。すると……カリエスはビビット来てしまったのだった。

「そうだ、あの令嬢を新しい婚約者にすればいいのではなかろうか？？？」

そんな感じで、カリエスはリリーを招き入れてしまったのだった。そして、リリーは特に抵抗する素振りもなく、その美しい身体を全て、カリエスに委ねることにした。

その事態を全く知らないソフィアの元に、婚約破棄の知らせが舞い込んできたのは、2人の関係が構築されてから1週間経った日のことだった。