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その2

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「王子様のお汁が美味しかった……」

ローズは私にそう言いました。こんな話を聞かされてしまっては、私はもう、どうすればいいのか分かりませんでした。

「というわけで、お姉様???別れてくれますよね??????」

ローズの手口はこのような感じでした。まあ、男なんて寝取ってしまえば、それで勝ちなわけですから、仕方がないのです。

「ふざけないで!!!!そんなことが通用すると思っているのかしら??????」

私はローズを問い詰めました。

「あなたのやり方は間違っていると思うわ。どうせならば、もう少し正々堂々と戦いなさいよ!!!」

私がこう言いますと、ローズは笑い出しました。

「正々堂々?????だったら、王子様の意見を聞けばいいんですね????今すぐ、呼んでまいりましょう」

そうして、ローズは王子様を連れてきて、私とローズ、どちらを婚約者にするのか質問してみますと、当然のことながら、ローズ、と答えました。ええ、最初から分かってはいましたが。

「ねえ、分かったでしょう???お姉様に勝ち目はないんですよ。どうですか、これで諦めがつきましたか???」


もちろん、諦めたくはありませんでした。これはもはや、私が王子様と婚約したいという願望に留まらず、姉としてのプライドでした。プライドを傷つけられてしまったのならば、私は両親に訴えるしかありませんでした。
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