姉の婚約者は私と姉の区別がつかないようです~婚約破棄する相手が違うようです???

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その18

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「あらあら、どこかで見たことがある人だと思ったら、やっぱり皇帝陛下ではありませんか!!!!!」

「君は、確か婚約者のマリアだったっけ???」

皇帝陛下は、王子様の婚約者である、お姉様のことをきちんと覚えていらっしゃるようでございました。

「そうだ、間違いない。私の家族になるべきマリアじゃないか。一体どうしたというんだ???」

皇帝陛下は、無理矢理駆け込んできた、私たちに対して怒る事はしませんでした。むしろ、何が起こっているのか、その背景にはどうも深い事情がありそうだと、悟ってくださったようでございました。

「さすがは皇帝陛下でございますね。話が早くて何よりでございます。それでは私の方から1つだけ申し上げたいことがございますので、ぜひともお聞き頂きたく思います」

「1つでも2つでも、遠慮せずに聞かせてくれ。君は私の家族なのだから。何も遠慮する必要はないんだ」

私が直接、皇帝陛下の声を聞きましたのは、今回がおそらく初めてでございました。それにしても、家族想いといいますか、非常に優しそうな口調で喋りますので、なんだかこちらも、ものすごく安心するわけでございます。

私の勝手なイメージでございますが、皇帝陛下と言うのは、どうしても威厳ばかりが勝るものでありまして、私たちに対しては非常に生意気な態度を取るものだと思っておりました。でも実際は、そういうわけではございませんでした。ですので、もしお姉さまの婚約者が、皇帝陛下のように優しい王族の方でしたら、それはそれで非常に喜ばしかったことのように思えました。

一方の王子様は、必ずしも人が悪いと言うわけではございませんが、今回の早とちりも、そして、浮気癖も、全てが悪影響及ぼすと思いました。お姉さまが、皇帝陛下に申し上げるというのは、単に自分の恨みを晴らしたいと言うことだけではなくて、それが、この世界の繁栄につながると考えるのであれば、自分が犠牲になったとしても、それはそれで仕方がないと思える、心の広さがあったからでした。ですから、私がお姉さまをお慕いする理由と言うのは、そういうところも影響しているのかもしれません。

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