4 / 6
お久しぶりです?
01
しおりを挟むそれから2ヶ月ほど経った。
放課後は基本的に特に何もすることなく帰宅するだけなんだけど、今日はちょっと寄り道。
と言うのも、お母さんから味噌と醤油を買ってくるようにお願いされただけなんだけど…。
いつものスーパーに行くと、今日は調味料がお得らしい事がデカデカと広告されていた。
「なるほど、だから醤油と味噌なのね」
1人納得し、調味料のコーナーへ。
流石特売…人が多い。
と言っても、人がぎゅうぎゅうになるほどの人混みでもなく、ちょっと掻き分ければ通れるくらい。
…普通の人ならば…。
私は鈍臭いからなかなか中には行けず、目当てのものは全く取れない。
「すんません」
どうしたものかと考えていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
どこで聞いたんだっけ…。
(ドンッ)
「いた…」
背中に何かがぶつかった。
振り向くと
「すんません…あ。」
「あ…。」
この前助けてくれた不良さんがいた。
「あんたこの前の。久しぶりだな。えーっと…名前聞いたっけ?」
「あ、えと…いえ……あの、すいません…。笹原、真依……です」
「笹原な。つか、また謝ってっし。あ、俺橘 戒斗。よろしく。あー、今は話す前にコレだよな。あんたどれが欲しいの?」
「え?えっと…醤油と味噌、です…」
「ちょっと待ってろ」
聞かれるがままに答え、言われるがままに待っていると、橘さんはすぐに戻ってきた。
「コレ、あんたの分。」
そう言って私に醤油と味噌を渡すと、少し顔を覗き込んでくる。
何事かと固まると「合ってるか?」と聞いてきた。
「あ、はい!合ってます!えっと…その…わざわざすいません…。」
「俺別に謝って欲しい訳じゃねぇんだけどな」
ククッと笑う橘さんに少しだけ見惚れた。
「あ、すいません…じゃなくて、えっと、ありがとう、ございます」
「おう、どういたしまして。会計終わったら店内の休憩所みてぇなとこ集合な。」
「え?……え!?」
強制的な約束を言いつけると先に行ってしまい、断る暇さえ与えてもらえなかった。
0
あなたにおすすめの小説
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
元暗殺者の俺だけが、クラスの地味系美少女が地下アイドルなことを知っている
甘酢ニノ
恋愛
クラス一の美少女・強羅ひまりには、誰にも言えない秘密がある。
実は“売れない地下アイドル”として活動しているのだ。
偶然その正体を知ってしまったのは、無愛想で怖がられがちな同級生・兎山類。
けれど彼は、泣いていたひまりをそっと励ましたことも忘れていて……。
不器用な彼女の願いを胸に、類はひまりの“支え役”になっていく。
真面目で不器用なアイドルと、寡黙だけど優しい少年が紡ぐ、
少し切なくて甘い青春ラブコメ。
俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました
ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。
意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。
しかし返ってきたのは――
「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。
完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。
その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる