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1974
21 Ter Me Apart
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やっちまった・・・。
そういうことでした。
お味噌汁のいい香りが漂ってきて、二日酔いの身体を誘惑してきました。
マスターが言いました。
「欲しいか」
「飲みたい」
「じゃあ、素っ裸で来い」
「ええっ?」
何を言っているのだろう、この人は。当然にそう思いました。ヘンタイ? の四文字が頭に浮かびました。
「イヤなら、やらん」
そう言ってずずずーっとお味噌汁を啜り、あー・・・ウマい、とかいうのです。なんてイジワルな人だろうかと思いました。
「なんだ。欲しくないのか。そんなにいっぱい作ってねえから、なくなっちゃうぞおー」
くっそーぉ・・・。
意を決して丸裸のまま、ベッドを抜けました。股間にまだちょっと違和感がありました。ほぼまるまる一年ぶりのセックス、しかもワシオ君よりもはるかに大きな大人の男を迎え入れたのですから無理もありませんでした。胸とそこを隠してダイニングのテーブルに着きました。
「ください!」
もう、自棄(やけ)でした。
「ふふっ。普通、こういうイジワルされたらそのまんま帰っちまうもんだぞ。お前、おもしろいわ・・・」
そういいながらテーブルの上の木の切り株の鍋敷きに載せたアルミの手鍋から、ゴツゴツした木の椀に注いでくれました。そして目の前に湯気の上がる椀が配膳(おか)れたとき、ふんわりとした出汁の香りが沸き上がり、鼻腔をくすぐりました。十日ぶりぐらいに堪能する家庭の香りです。
箸置きにキチンと据えられた杉箸をとって手を合わせました。
「いただきます」
「・・・どうぞ」
口の中には唾液が溢れていました。もう、裸は気になりませんでした。マスターはニヤニヤではなく、ニコニコしながらわたしが椀を取るのを見守っていました。
具は木綿豆腐と油揚げとさやえんどうの、ノーマルなものでした。
「出汁、何だと思う?」
「カツオ?」
「それと昆布。北海道のだぞ、日高だ。・・・どうだ」
「・・・美味しい・・・」
出汁の風味と絶妙な塩加減がうまい具合に調和していました。
「だろ? お前、田舎から出てきてから、こういうもん、食ってねえだろう」
わたしはすぐに飲み干し、無言で椀を差し出しお代わりを要求しました。それだけ、美味しかったのです。彼も黙って注いでくれました。
口髭を生やしている男が口角をあげると、どんな下劣な下心を持っていてもどこかユニークで憎めなく見えるのを知りました。
「最初に言っておくな。これからオレと付き合うのも自由。もう二度とあの店に来なくても自由。付き合うなら、身体だけ。それも、お前の卒業まで。それにお前に好きな男が出来た時も終わり。ただし味見程度はその限りではない。いくらでもしてこい。
付き合ってる間はあの店では飲み放題。飲み代はぜんぶタダにしてやる」
「え、だってヤマダさん、お金払ってましたけど・・・」
「他の客の目があるだろ。アイツが出した金は全部使いまわしだ。ここでオレに抱かれるときに返してやるんだ。・・・返してやってた、だな」
「でも・・・」
「アイツが何と言おうと、アイツに男が出来た以上オレとの関係は終わりだ。聞いてたんだろう? タヌキ寝入りなんかしやがって・・・。したがってアイツが来たら金は払って貰う。タダで飲みたかったらお前と一緒に来れば飲ませてやる。そう言っとけ。
で、・・・どうする?」
マスターは両切りタバコをトントンしながらわたしの目をじっと見ていました。身体の奥の方から何故かムラムラが沸き起こってくるのがわかりました。どうしようもなくジンジン来たのです。たぶん、今まで嵌めていた心の箍(たが)が外れたせいだと思うのです。
「マスターのことは何て呼べばいいですか」
「なんとでも。だけど、『お父さん』だけはカンベンしてくれよ。ははは・・・」
「・・・したいです」
「は?」
「今、すごく、マスターと、・・・したいんです」
「ゆうべさんざんしてやったろ?」
「でも、したいんです。抱いてください」
彼はオイルライターで火を点けたタバコをふうっと上に向けて吐き出しました。
「やれやれ。
『みをつくしてもあはむとぞ思ふ』ってのは男の歌だが、お前自身が『みをつくしても』って感じだな。
・・・いいよ。じゃあ、好きにしな」
マスターはその場に立ち上がってバミューダショーツと下着を下ろし、また椅子に座りました。彼が意外な教養人であるのを知りました。
「何してる。来いよ。したいんだろ?」
テーブルを回り彼の傍に立ちました。彼はさらに脚を広げ、その真ん中にあるだらんとしたものを曝け出しました。
「するのはいいけど、これだからな。お前に二発も搾り取られたんだから、しょうがないよな。したかったら、どうすればいいか、言わなくてもわかるだろ? お前次第だぞ、ミオ」
帰り道、服を直している時にステレオから流れてきた女性ロックシンガーのアップテンポの曲を口ずさんでいました。
私が欲しかったら、私をめちゃくちゃにして。
そういう意味の曲だとマスターに教わりました。何度もイカされて身体は疲れていましたしまだ股間にあの大きなのを呑んでる感覚がありましたが、心ははるかに軽くなっていました。彼がバドワイザーの半ダースを手土産に持たせてくれたので助かりました。サナとの約束を破らずに済んだからです。
律儀にも月曜日の練習から表参道大学の面々が来てくれました。日によってメンバーは入れ替わりましたがあのキモいヤナダ、キモヤナダは毎回顔を出してくれました。わたしと目が合うとすぐに顔を伏せるのがどこか可愛く感じてしまいました。
それに彼が自分の好みとは程遠い、チームで最も背の高い、クマのようなゴツイ二年生に一生懸命にレシーブ法を指導しているのを見て微笑を禁じ得ませんでした。ヤマダさんの予言通りでした。
彼女はわたしと目が合うと親指を立ててウンウンと頷きました。
「アイツらも自分のリーグの試合があるから頻繁には来れないよね。だからもう1セットスペアを作っとこうと思うの。狙うのは、ここ」
バレー部の狭い部室でヤマダさんはわたしたち一二年生を前にして黒板を叩きました。
そこに男子リーグのランキング表がありました。一番上のAランクで毎年総合優勝を争っている大学名の上に赤マジックで丸がしてありました。
帝国体育大学。
オリンピック選手も在籍している、最強中の最強チームです。
「彼らのフォーメーションを盗みたいの。それにほとんどプロみたいな連中だからね基礎練習の方法とかも吸収したい。ウチらの練習を見てもらって、活性化を図りたいのよ。さすがにレギュラーメンバーは無理だから、ベンチ入りすることもある二三年生にターゲットを絞る。それに毎日は無理だから週一ぐらいかな。春のリーグ戦が終わったら行動開始するよ。
今度は有志で行く。わたしも行きます。大丈夫。アイツらバレーは上手いかもしれないけど、バカだから」
部活の終わりにヤマダさんを誘って大学近くの小さなおでん屋に行きました。カウンターしかない、学生よりは若いサラリーマンが多い店です。寮から学校への通り道にあって、一度は行ってみようと思っていたのです。
ヤマダさんにマスターとのことを一言言っておきたかったからです。ナイショで事を運ぶというのが、どうにも性に合わないのでした。
ヤマダさんは串に刺さった田楽を持ったまま、アッハッハと大きな口を開けて笑ってくれました。
「ミオって真面目な子だねえ。そんなの、気にすることないのに。白状しちゃうと、あんたをあの店に連れてったのはわたしの後釜にどうかなって、彼に見せたかったからでもあるんだよ」
「え、じゃあ、最初から『アテンド』されてたっていうことですか」
「まあ、そういうことになっちゃうかなあ・・・」
なんだ・・・。
気を遣って損した気持でした。
「でも、なんとなくあんたがそういう子ってわかったから連れてったのもあるのよね」
「というと・・・」
わたしが注ごうとした徳利を奪い「余計な気遣わないの」と手酌でクイとやったあと、
「彼とはわたしが高校生のときからの付き合いなの。処女をあげたのも彼。できることなら、彼と生涯添い遂げたかった。でも、上手く行かないんだよね、これが。上手く行かなかった・・・」
しみじみと言うのでした。
「彼と付き合ってくとわかるようになるよ。彼、あんなだけどあんたと付き合ってる間は絶対に浮気しないから。これだけは断言できる。だから安心して彼に尽くしてあげて。
わたし、今も好きなの。
彼を、あいしてるの。
だからへんな女を近づけたくないのよ。あんたなら許せる。それに、あんたなら、彼に耐えられると思う」
と、ヤマダさんは言いました。
「彼、いろいろ、壊れてるから。ハッキリ言って、ヘンタイさんだからね」
そういうことでした。
お味噌汁のいい香りが漂ってきて、二日酔いの身体を誘惑してきました。
マスターが言いました。
「欲しいか」
「飲みたい」
「じゃあ、素っ裸で来い」
「ええっ?」
何を言っているのだろう、この人は。当然にそう思いました。ヘンタイ? の四文字が頭に浮かびました。
「イヤなら、やらん」
そう言ってずずずーっとお味噌汁を啜り、あー・・・ウマい、とかいうのです。なんてイジワルな人だろうかと思いました。
「なんだ。欲しくないのか。そんなにいっぱい作ってねえから、なくなっちゃうぞおー」
くっそーぉ・・・。
意を決して丸裸のまま、ベッドを抜けました。股間にまだちょっと違和感がありました。ほぼまるまる一年ぶりのセックス、しかもワシオ君よりもはるかに大きな大人の男を迎え入れたのですから無理もありませんでした。胸とそこを隠してダイニングのテーブルに着きました。
「ください!」
もう、自棄(やけ)でした。
「ふふっ。普通、こういうイジワルされたらそのまんま帰っちまうもんだぞ。お前、おもしろいわ・・・」
そういいながらテーブルの上の木の切り株の鍋敷きに載せたアルミの手鍋から、ゴツゴツした木の椀に注いでくれました。そして目の前に湯気の上がる椀が配膳(おか)れたとき、ふんわりとした出汁の香りが沸き上がり、鼻腔をくすぐりました。十日ぶりぐらいに堪能する家庭の香りです。
箸置きにキチンと据えられた杉箸をとって手を合わせました。
「いただきます」
「・・・どうぞ」
口の中には唾液が溢れていました。もう、裸は気になりませんでした。マスターはニヤニヤではなく、ニコニコしながらわたしが椀を取るのを見守っていました。
具は木綿豆腐と油揚げとさやえんどうの、ノーマルなものでした。
「出汁、何だと思う?」
「カツオ?」
「それと昆布。北海道のだぞ、日高だ。・・・どうだ」
「・・・美味しい・・・」
出汁の風味と絶妙な塩加減がうまい具合に調和していました。
「だろ? お前、田舎から出てきてから、こういうもん、食ってねえだろう」
わたしはすぐに飲み干し、無言で椀を差し出しお代わりを要求しました。それだけ、美味しかったのです。彼も黙って注いでくれました。
口髭を生やしている男が口角をあげると、どんな下劣な下心を持っていてもどこかユニークで憎めなく見えるのを知りました。
「最初に言っておくな。これからオレと付き合うのも自由。もう二度とあの店に来なくても自由。付き合うなら、身体だけ。それも、お前の卒業まで。それにお前に好きな男が出来た時も終わり。ただし味見程度はその限りではない。いくらでもしてこい。
付き合ってる間はあの店では飲み放題。飲み代はぜんぶタダにしてやる」
「え、だってヤマダさん、お金払ってましたけど・・・」
「他の客の目があるだろ。アイツが出した金は全部使いまわしだ。ここでオレに抱かれるときに返してやるんだ。・・・返してやってた、だな」
「でも・・・」
「アイツが何と言おうと、アイツに男が出来た以上オレとの関係は終わりだ。聞いてたんだろう? タヌキ寝入りなんかしやがって・・・。したがってアイツが来たら金は払って貰う。タダで飲みたかったらお前と一緒に来れば飲ませてやる。そう言っとけ。
で、・・・どうする?」
マスターは両切りタバコをトントンしながらわたしの目をじっと見ていました。身体の奥の方から何故かムラムラが沸き起こってくるのがわかりました。どうしようもなくジンジン来たのです。たぶん、今まで嵌めていた心の箍(たが)が外れたせいだと思うのです。
「マスターのことは何て呼べばいいですか」
「なんとでも。だけど、『お父さん』だけはカンベンしてくれよ。ははは・・・」
「・・・したいです」
「は?」
「今、すごく、マスターと、・・・したいんです」
「ゆうべさんざんしてやったろ?」
「でも、したいんです。抱いてください」
彼はオイルライターで火を点けたタバコをふうっと上に向けて吐き出しました。
「やれやれ。
『みをつくしてもあはむとぞ思ふ』ってのは男の歌だが、お前自身が『みをつくしても』って感じだな。
・・・いいよ。じゃあ、好きにしな」
マスターはその場に立ち上がってバミューダショーツと下着を下ろし、また椅子に座りました。彼が意外な教養人であるのを知りました。
「何してる。来いよ。したいんだろ?」
テーブルを回り彼の傍に立ちました。彼はさらに脚を広げ、その真ん中にあるだらんとしたものを曝け出しました。
「するのはいいけど、これだからな。お前に二発も搾り取られたんだから、しょうがないよな。したかったら、どうすればいいか、言わなくてもわかるだろ? お前次第だぞ、ミオ」
帰り道、服を直している時にステレオから流れてきた女性ロックシンガーのアップテンポの曲を口ずさんでいました。
私が欲しかったら、私をめちゃくちゃにして。
そういう意味の曲だとマスターに教わりました。何度もイカされて身体は疲れていましたしまだ股間にあの大きなのを呑んでる感覚がありましたが、心ははるかに軽くなっていました。彼がバドワイザーの半ダースを手土産に持たせてくれたので助かりました。サナとの約束を破らずに済んだからです。
律儀にも月曜日の練習から表参道大学の面々が来てくれました。日によってメンバーは入れ替わりましたがあのキモいヤナダ、キモヤナダは毎回顔を出してくれました。わたしと目が合うとすぐに顔を伏せるのがどこか可愛く感じてしまいました。
それに彼が自分の好みとは程遠い、チームで最も背の高い、クマのようなゴツイ二年生に一生懸命にレシーブ法を指導しているのを見て微笑を禁じ得ませんでした。ヤマダさんの予言通りでした。
彼女はわたしと目が合うと親指を立ててウンウンと頷きました。
「アイツらも自分のリーグの試合があるから頻繁には来れないよね。だからもう1セットスペアを作っとこうと思うの。狙うのは、ここ」
バレー部の狭い部室でヤマダさんはわたしたち一二年生を前にして黒板を叩きました。
そこに男子リーグのランキング表がありました。一番上のAランクで毎年総合優勝を争っている大学名の上に赤マジックで丸がしてありました。
帝国体育大学。
オリンピック選手も在籍している、最強中の最強チームです。
「彼らのフォーメーションを盗みたいの。それにほとんどプロみたいな連中だからね基礎練習の方法とかも吸収したい。ウチらの練習を見てもらって、活性化を図りたいのよ。さすがにレギュラーメンバーは無理だから、ベンチ入りすることもある二三年生にターゲットを絞る。それに毎日は無理だから週一ぐらいかな。春のリーグ戦が終わったら行動開始するよ。
今度は有志で行く。わたしも行きます。大丈夫。アイツらバレーは上手いかもしれないけど、バカだから」
部活の終わりにヤマダさんを誘って大学近くの小さなおでん屋に行きました。カウンターしかない、学生よりは若いサラリーマンが多い店です。寮から学校への通り道にあって、一度は行ってみようと思っていたのです。
ヤマダさんにマスターとのことを一言言っておきたかったからです。ナイショで事を運ぶというのが、どうにも性に合わないのでした。
ヤマダさんは串に刺さった田楽を持ったまま、アッハッハと大きな口を開けて笑ってくれました。
「ミオって真面目な子だねえ。そんなの、気にすることないのに。白状しちゃうと、あんたをあの店に連れてったのはわたしの後釜にどうかなって、彼に見せたかったからでもあるんだよ」
「え、じゃあ、最初から『アテンド』されてたっていうことですか」
「まあ、そういうことになっちゃうかなあ・・・」
なんだ・・・。
気を遣って損した気持でした。
「でも、なんとなくあんたがそういう子ってわかったから連れてったのもあるのよね」
「というと・・・」
わたしが注ごうとした徳利を奪い「余計な気遣わないの」と手酌でクイとやったあと、
「彼とはわたしが高校生のときからの付き合いなの。処女をあげたのも彼。できることなら、彼と生涯添い遂げたかった。でも、上手く行かないんだよね、これが。上手く行かなかった・・・」
しみじみと言うのでした。
「彼と付き合ってくとわかるようになるよ。彼、あんなだけどあんたと付き合ってる間は絶対に浮気しないから。これだけは断言できる。だから安心して彼に尽くしてあげて。
わたし、今も好きなの。
彼を、あいしてるの。
だからへんな女を近づけたくないのよ。あんたなら許せる。それに、あんたなら、彼に耐えられると思う」
と、ヤマダさんは言いました。
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