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もしやもしかして…
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この日は二人でピクニックにでかけていた。
零が朝からおにぎりやらサンドイッチやらを作り、圭吾がお菓子と飲み物を買って二人で仲良く公園へ向かう。
芝生の上にレジャーシートを敷くと、その上に腰掛けた。
「晴れてよかったね、いいピクニック日和だ」
「ほんとですね、お花も綺麗だし、たのしいです」
家族連れも多く、花嶺夫婦のレジャーシートのまわりにも、たくさんの家族がピクニックを楽しんでいる。
「圭吾さん、お腹すきました?
おにぎりとサンドイッチ、どっちから食べます?」
圭吾は零からおにぎりを受け取った。
「具、なんだろう」
「なんでしょうね~おたのしみです」
「結構ボリュームあるし、お惣菜系かな?」
ぱく、と一口食べると、中には好物の唐揚げが入っている。
こうやって工夫してたのしくできるところが、零のいい所だ。
「子どもができたら、またこうしてピクニックしたいね。それで零がおにぎりの中に子どもの好物を入れてさ」
「いいですね、たのしそう」
二人で仲良く会話をしながらおにぎりやサンドイッチを頬張る。
サンドイッチにはフルーツサンドもあり、
デザートとして食べることも出来る。
「そろそろお菓子開ける?零、どれが食べたい?」
圭吾がそう聞くと、零は徐に立ち上がり、
「ごめんなさい、先に御手洗に行ってきます」
零は個室に入ると、お腹を抑えながら嘔吐した。
なにこれ、すごい気持ち悪い…。
さっき食べたおにぎりがあたったのか、そんなことを考えたが、その瞬間、とあることが頭をよぎった。
「あ…え?もしかして…これ…」
急いで口を濯ぎ、圭吾の元へと急ぐ。
「圭吾さん…!」
切羽詰まったような表情に、圭吾は一瞬体を強ばらせた。
だがその次に零から出た言葉に、衝撃が走る。
「あの、多分、多分ですけど、赤ちゃんができたのかも…!」
まだはっきりとしたことはわからないが、
そういえば最近零はよく眠り、そしてよく食べた。
「え、ほんと?ほんとに…?」
嬉しさのあまり、圭吾は語彙力を失う。
「あ、確定では無いですけど、そういえば最近…ってこともあるので、とりあえず検査薬を買いに行きたいです」
ピクニックはすぐに切り上げ、ドラッグストアへと向かう。
「これかな、なんか買うの緊張しますね…」
圭吾が支払いを済ませ、帰宅後すぐに検査を行った。
「せーのっ」
二人で一緒に検査薬をひっくり返すと、
そこには陽性を示す線がくっきりと浮かんでいた。
「あ、ね、ねえ、これ…零…これさ…ほんとに…?」
圭吾と零は二人して涙を流し、そして零の下腹部に手を当てる。
「ここに、いるんですね」
「うん、うん。明日、午後休をもらって産婦人科に行こうか」
「おめでとうございます。赤ちゃん、元気ですよ~」
二人で産婦人科を受診し、医師の言葉に目を見合わせる。
「よかった…赤ちゃん、本当にいるんですね」
母子手帳を貰い、そして妊婦マークを受け取る。
「これ、もらうのずっと夢だったんです」
そう言い微笑む零に、圭吾は温かい気持ちになった。
「零、もし今体調が平気なら、それをつけるバックを買いに行こう」
「え、ほんとですか?体調は全然問題ないです」
「よかった。じゃあマタニティ服も買いに行こう」
「いやいや!流石にそれはまだ早いですって!ほら、お腹も出てないし」
圭吾は零のお腹に手を当てる。
「そうか…でもここにいるんだね」
「はい、圭吾さんもパパになりますね」
「そっか…そうだ…零はママか…幸せだな…」
__________________
特に調べもせず書いたので、妊娠中の描写には違和感があるかもしれませんが、そこは目を瞑ってください…!!
零が朝からおにぎりやらサンドイッチやらを作り、圭吾がお菓子と飲み物を買って二人で仲良く公園へ向かう。
芝生の上にレジャーシートを敷くと、その上に腰掛けた。
「晴れてよかったね、いいピクニック日和だ」
「ほんとですね、お花も綺麗だし、たのしいです」
家族連れも多く、花嶺夫婦のレジャーシートのまわりにも、たくさんの家族がピクニックを楽しんでいる。
「圭吾さん、お腹すきました?
おにぎりとサンドイッチ、どっちから食べます?」
圭吾は零からおにぎりを受け取った。
「具、なんだろう」
「なんでしょうね~おたのしみです」
「結構ボリュームあるし、お惣菜系かな?」
ぱく、と一口食べると、中には好物の唐揚げが入っている。
こうやって工夫してたのしくできるところが、零のいい所だ。
「子どもができたら、またこうしてピクニックしたいね。それで零がおにぎりの中に子どもの好物を入れてさ」
「いいですね、たのしそう」
二人で仲良く会話をしながらおにぎりやサンドイッチを頬張る。
サンドイッチにはフルーツサンドもあり、
デザートとして食べることも出来る。
「そろそろお菓子開ける?零、どれが食べたい?」
圭吾がそう聞くと、零は徐に立ち上がり、
「ごめんなさい、先に御手洗に行ってきます」
零は個室に入ると、お腹を抑えながら嘔吐した。
なにこれ、すごい気持ち悪い…。
さっき食べたおにぎりがあたったのか、そんなことを考えたが、その瞬間、とあることが頭をよぎった。
「あ…え?もしかして…これ…」
急いで口を濯ぎ、圭吾の元へと急ぐ。
「圭吾さん…!」
切羽詰まったような表情に、圭吾は一瞬体を強ばらせた。
だがその次に零から出た言葉に、衝撃が走る。
「あの、多分、多分ですけど、赤ちゃんができたのかも…!」
まだはっきりとしたことはわからないが、
そういえば最近零はよく眠り、そしてよく食べた。
「え、ほんと?ほんとに…?」
嬉しさのあまり、圭吾は語彙力を失う。
「あ、確定では無いですけど、そういえば最近…ってこともあるので、とりあえず検査薬を買いに行きたいです」
ピクニックはすぐに切り上げ、ドラッグストアへと向かう。
「これかな、なんか買うの緊張しますね…」
圭吾が支払いを済ませ、帰宅後すぐに検査を行った。
「せーのっ」
二人で一緒に検査薬をひっくり返すと、
そこには陽性を示す線がくっきりと浮かんでいた。
「あ、ね、ねえ、これ…零…これさ…ほんとに…?」
圭吾と零は二人して涙を流し、そして零の下腹部に手を当てる。
「ここに、いるんですね」
「うん、うん。明日、午後休をもらって産婦人科に行こうか」
「おめでとうございます。赤ちゃん、元気ですよ~」
二人で産婦人科を受診し、医師の言葉に目を見合わせる。
「よかった…赤ちゃん、本当にいるんですね」
母子手帳を貰い、そして妊婦マークを受け取る。
「これ、もらうのずっと夢だったんです」
そう言い微笑む零に、圭吾は温かい気持ちになった。
「零、もし今体調が平気なら、それをつけるバックを買いに行こう」
「え、ほんとですか?体調は全然問題ないです」
「よかった。じゃあマタニティ服も買いに行こう」
「いやいや!流石にそれはまだ早いですって!ほら、お腹も出てないし」
圭吾は零のお腹に手を当てる。
「そうか…でもここにいるんだね」
「はい、圭吾さんもパパになりますね」
「そっか…そうだ…零はママか…幸せだな…」
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特に調べもせず書いたので、妊娠中の描写には違和感があるかもしれませんが、そこは目を瞑ってください…!!
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