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もしものふたり

この男が?

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※もしものふたり の世界線です。

___________

今日は日曜日で、圭吾は予定もなくふらふらと街を歩いていた。
子どもを連れて歩く夫婦や、歳を重ねても幸せそうに寄り添って歩く夫婦。
きっとこれから色んなことを乗り越えていくであろう恋人同士も歩いていた。
どこからがいい匂いがして、圭吾はその方角へ歩いていく。
見ると、そこには行列ができていた。
なんの列だろう、と気になり、更にその近くへ進むと。
「クレープ?」
おしゃれな看板が立っていて、お店はどうやらキッチンカーらしい。
先週零と行ったパンケーキのお店のように、お惣菜クレープもある。
暇だし、並んでみるか。と圭吾は最後尾の看板を持つお兄さんのところへ行き、
その列に並んだ。
前の人が順番に前へ進み、圭吾の後ろにも列ができている。
あと5組ほどのところで、たった今買って列から抜けるであろう人が目に入る。
「あれ…?」
そこには、圭吾が思いを寄せる、
「立花くん?」
零がいた。
隣には、圭吾ほどではないが背の高い男。
あれって、、、もしかして、、。
「あ、花嶺さんだ!
先週はどうもありがとうございました」
花嶺さんもここのクレープを食べに?
と零は聞いた。
「あ、うん。散歩してたら目に入ってね。
立花くんも?」
と、零の隣の男を見る。
男はぺこりと会釈して、それっきりなんの反応も示さない。
こんな男を、立花くんが…?
と圭吾は落胆した。
「ここのクレープ、今ネットですごく話題なんですよ。
今日ここに来るって教えてもらって来たんです」
じゃあ、また連絡しますね。
と言って男と二人で去っていった。
一緒にいるということは、上手くいったのだろうか。
零が幸せならそれで…と思う反面、圭吾は悔しくなった。
教えてもらったって、あの男に?
すごく無愛想な感じがしたけど。
結局そのまま列から抜け、圭吾は家に帰った。
途中ポケットの中でスマホがブー、ブー、と規則正しい振動でメールを知らせたが、
返す気も起きないので無視した。

___________

わ~なかなか圭吾も嫉妬深いですね。
零の隣の男も挨拶しませんでしたが、
実は圭吾もしてないんですよね。
その辺は後々わかることですが、
相手に挨拶して欲しいならまず自分から歩み寄ろうとしなさい!
と圭吾にはつくづく思います。
さて、隣の男は一体誰だったのでしょうか。
作者も知りません。これから考えます。(投げやり)
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