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最弱にして不運のモブがモビッチになるまで

飼い猫の名は

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「はァんっ♡…ゴリゴリいってるのぉ……奥が良いのぉ」


「さっきまで処女だったのに、初めてのSEXで中イキ覚えちゃったら、女の子は抱けないね。もうオジサン専用のビッチに仕込んじゃおうかな」


両手が腰を掴まれて打ち付けられる度にバッチュンと音を立ている穴からはドロっとした少し泡立った液体が溢れ出し、お腹の上には何回出したか分からない自分の精子がお臍の辺りに池を作っている。


パンッパァンッ…パァンッバチュンパンッ


「あぁんっ…ひぃうっンンンッ」


「私のビッチ………そうだな。モブでビッチ……モビッチとして、オジサンとSEXをしながら仕事しないか?玩具なんて不粋な物を使う暇もないくらい男達にされちゃうだけで良いから。オジサンの社長室で飼われて欲しいなぁ」


エッチしながら勧誘しないで欲しいなんて思えないくらい、僕の頭はふわふわでチカチカしていたから返事もろくに出来てない。



「アッ…あ゙あ゙ぁ…ぁ」


朝が来ても終わらない行為は、ルームサービスで頼んだ食事を膝の上に座らされてアーンして食べさせられると、再び始まり体位を変えながら、場所も移動しつつ2日目に突入していた。


これが普通なのか異常なのか分からなかった僕は、されるがまま感じまくっていた。


その頃には声を押えても意味が無いと悟り始めていた。



「はぁっ可愛い私のモビッチ。抱けば抱くほど昂るなんて、オジサンも初めてで加減の仕方を見失いそうだよ」


このままオジサンだけに抱かれていたら、恋愛に発展していたりもしたかも知れないけど、グレーのスーツの秘書は社長の隙を付いて僕を抱くものだから「この人じゃないと」と思わなくなっていた。


今も仕事だと出ていった社長を見送ると、なぜか部屋に残った秘書がベットシーツの交換をホテルに頼むと、社長の精子まみれの僕を抱き上げるてお風呂に連れ込み洗い流された後だった。


秘書さんは社長より若くて、社長よりは少し背が低いだけで、スーツの下はムキムキの身体をしていて、眼鏡の下に隠されていた、つり気味の黒い目は嬉しそうに細められシャワーを浴びながら全身を丁寧に洗ってくれている。


「エロオヤジに独り占めさせるには勿体無いですからね」


優しく撫でるように洗ってくれるので、とても気持ち良くて、つい身を任せていまう。


髪も美容師なのかと思うほど上手に洗ってくれて、気持ち良い。


本当は社長が戻るまで世話してくれるだけのはずなのに、自分も脱いで僕を洗いながらエッチな事をしてくるし、ご飯食べてる最中でも社長の目を盗んでキスされたりしていた。


「ふふっオヤジ………じゃなくて社長は当分は帰ってこないから、僕と楽しもうか」


「社長の息子なの?」


「まぁ、僕は血は繋がってない養子だけどな。オヤジはオトコの娘が大好物だからな。実の子供は居ないと聞いている」


秘書さんの他にも養子が居るそうで、僕も養子になるのかも思っていたら全否定された。


「オヤジが養子にするのは能力重視で好みから外れた奴って決まってるんだよ。モビッチは社長のお気に入りだから社員にしても養子にはしないだろうな」


「秘書さんは、いつもこんな事してるの?」


「いや、初めてだよ。まさか自分の好みが反映したローションをノリノリで用意したことを後悔しながら、オヤジが寝てしまうのを本気で祈ったり、モビッチと2人きりになれるように画策したり………僕らしくない」


秘書さんとのSEXは社長が部屋に戻ってくるまでで、時間が無いのに加えて若さもあるのか少し荒いけど激しめで、それもまた好きだった。


「モビッチが顔アリに進化した事を秘密にして会社に連れ帰る為に色々やらなきゃいけなくてね。社宅も用意するから、しばらくは、この部屋で過ごしておくれ。出来れば誰にも顔を見られないように部屋から出ないようにね」


そう言い残した社長を見送ると、秘書さんに閉められた扉に背中を押さえ付けられながら唇をキスで塞がれ、着ていたバスローブを床に落とされた。


扉に背中を預けていると片脚だけ持ち上げられ、下から一気に腰を突き上げられた。



パァァン!


「はァんっ♡」


前戯も無く強く体を揺さぶられ、肉がぶつかる音を立てて何度も腰を打ち付ける。


「お前の社宅は、僕がメンテナンスして管理する事になる。こんなに性急な行為でなく、休みの日にゆっくりイチャイチャしたいな」


「ふふっ…んッ…イチャイチャって……アッ…言い方が………ヒゥッ…ちょっと可愛い」



パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ


「アン…アッアッアッ……ア゙ア゙」


「社長は…パァンッ…黒猫を飼うと…パチュン…決定するだけで…ズチュッ…世話は僕の仕事なるだろう」


身体の相性が良いのか秘書さんに入れられると気持ち良い場所を的確にゴリゴリと刺激されてしまう。


2人に抱かれ続けるホテル生活が終わると、モブの社員として席を置き、秘書の蓮海ハスミさんが車で送迎してくれて、僕が仕事で居ない時間に社宅の部屋を掃除してくれて、冷蔵庫には作り置きのオカズを用意してくれるという、秘書付きの社宅で快適な暮らしが始まった。


僕が休みの日の前日になると蓮海さんが泊まりに来て、一緒に夕飯を食べたらイチャイチャして過ごす。


なぜか蓮海さんは、僕をモビッチもは呼ばないし、僕が秘書さんと呼ぶと返事をしてくれません。


社長は僕に社長室や仕事現場でエッチな事をしてくるけど社宅には近寄らなくて、蓮海さんは仕事場には近付かなくて、たまにガラス越しに社長とのSEXを見られた時は帰りの車の中とかで上書きと称して襲われる事があります。


僕のプライベートは蓮海さん中心に回っているのでした。


毎日一緒に居るけど、いつも僕の部屋に泊まるとは限らない。


それでも週一で泊まっていく。


「ノア。僕の黒猫」


蓮海さんだけが僕をノアと呼ぶ。


そして黒猫デザインの洋服が知らない内に増やさせていて、ウォークインクローゼットの中は真っ黒になっている。


よく見ると黒猫のワンピースや女性用のナイトドレスと呼ばれるランジェリーのスリップみたいなノースリーブのワンピースが掛かっている女性物の服のエリアが出来ていた。


下着用の4段タンスの引き出しの中は、1番上だけが外に出るとき用の男性物のボクサーパンツ専用で、残りの3段は蓮海さんが僕に着せたい女性用のセットアップのカラフルなランジェリー達が埋めつくりている。


これらはルームウェアで外で着ることを蓮海さんが物凄く嫌がるから家の中だけで、しかも蓮海さんが居る時限定でしか絶対に着ない。


「僕がエロオヤジの趣味を理解する日が来るとは思ってなかった」


そう言いながら仕事で支給するセーラー服の余りを持ってきてハンガーに掛けている姿は可愛い気がした。


顔が真っ赤だったんだもん。


僕はモブの仕事に影響するから、普段はアクセサリーをつけないけど、蓮海さんと一緒に居る時はプレゼントされたチョーカーを着けている。


鈴が付いた首輪風とか、ただのリボンみたいな見た目のとか、僕をノアと呼んだ日から増え続けている。


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