巻き込まないで下さい!!オカルト令嬢の婚約破棄騒動

ロク

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24 後日談 ①

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 一つ目の騒動が収まった後、学園でヴィヴィが持参したお弁当を二人で仲良く食べていると、アスベルがふと気づいたように話し始めた。

「ねえ、ヴィヴィ。この間の出来事なんだけど、オスカー殿とアメリアの話で、なんだか年数が合わない気がするんだけど、気のせいかな?」

「あら、アスベル様。気のせいなんかじゃありませんわ」

「そうだよね。何度考えても合わないんだよ」

「十五年前にテアの事件があったんだろう?」

「ええ」

「そして三十年前にグレースの事件、それで四十五年前。オスカー殿はその時十八歳だったな。オスカー殿が亡くなって四十数年だっけ?なんだかタイムラグがあるように思うんだけど」

「フフ。アスベル様、アメリアが亡くなってからの年数が抜けてますわよ」

「おっと、本当だ!失念していたよ。ええと、旧校舎の取り壊しが決まったのは七年前だと聞いたよ」

「ええ、そうですわ。その時アメリアは三十二歳だったと思いますわ。でも亡くなった時のまま時間が止まってるんですね。テアの事件は十五年前ではなく二十二年前、グレース様の事故は五十二年前のことですね」

「そうか。オスカー殿の肖像画に没年二十八歳と書き加えられていたな。私の祖父が六十七歳、オスカー殿は三歳上だから、生きていれば七十歳だったんだな」

「ええ。オスカー様が亡くなられてから、ちょうど四十年が経ったんですのね」

「そうか、約半世紀前か。すごく昔のことのように感じるな」

「そうですね」

 二人は校舎を見ながら、オスカーが生きていた時間を想像した。きっと今と変わらず、生徒たちは生き生きと青春を謳歌していたのだろう。

 ――――友情や恋、悩み、惑い、

 ――――ケンカや対立もあっただろう。

 たくさんの人が、それぞれの生を生き、喜びや悲しみ、足掻き、踠き苦しむこともあっただろう。今と同じように。

 自分たちもまた、時間という歴史の中で、精一杯生き抜いていきたいと思った。

 自分自身に起きた全ては、自身だけのものだ。

 誰の生も、肩代わりすることはできない。

 誰にも自分の生を押し付けることはできない。

 アスベルは深い思索の海に漂っていた意識を、目の前にいるヴィヴィアンに戻した。

「愛してるよ、ヴィヴィ。子供の頃からずっと」

 ヴィヴィアンは頰を染めて嬉しそうに笑った。

「私も大好きです、アスベル様」

 

 


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