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第二部 エスペローサ編 第四章 陰謀
13 苦悩(1)
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半刻後。
シュウは顔に包帯を巻きなおし、クリスとホッパー、オットーと共に再び廊下を歩いていた。オットーはクリスたちがかねて準備しておいた護衛兵の甲冑と兜を身につけた姿である。
四人はしばらくの間なるべくなにげない風を装って歩き、やがてとある部屋に辿りついた。後宮からはかなり遠く、静かな区画だ。特段の理由でもなければ宮宰や宮中伯が寄りつくはずもないような、寂れた雰囲気の場所だった。
部屋の前では、例の若い兵士の一人であるソーンが見張り番をしていた。彼は三人の中でも一番細身で、最も物静かな性格のようだった。今は兜の中なのでよく見えないが、顔立ちや表情の物静かな青年だ。あの時の記憶によれば、金色の髪を額の上で短く切りそろえ、落ち着いた瞳の色をしていたと思う。ソーンは四人の姿を認めると、音を立てぬように気遣いつつもすぐさま扉を開けた。
その途端。
「あんた……!」
「父ちゃん!」
彼を見るなりソファから立ち上がって、オットーの妻と息子が転がるようにしてオットーに飛びついてきた。さすがは家族である。かれらにとっては兜と甲冑の変装の意味などなかった。そこから後はもう三人とも言葉にならず、ただ互いに抱きしめあって泣くばかりである。オットーは、とうに兜を放り出していた。
シュウはかれらを見つめて涙ぐみ、自分の家族のことを少し思い出していた。
オットーの妻はもともと普通よりもかなりふくよかな体格の女だったそうだが、今はかなりやつれて見えた。顔は青白く、目も落ち窪んで、結い上げていた黒い髪もばらばらと無残に落ちかかっている。その姿のすべてが、地下牢で彼女が耐え続けてきた長くつらい恐怖を物語っていた。
一方息子のほうは意外にもけろっとしたものだった。母と一緒にひとしきり泣いたあとは、父親に会えたことで「もう何の心配もいらぬ」とばかりに、もう嬉しさいっぱいでそこいらじゅうを駆け回って喜んでいた。どうやら足の障りがすっかりよくなったのは事実のようだ。
「も、申し訳ありませんでした、シュウ様……。妻のナーナと息子のアルでございます」少し落ち着いてきてから、オットーはようやく思い出したように言った。「お前たち! こちらがあの、アルの足をお治し下さったシュウ様だぞ!」
「シュウと申します。初めまして……」再び包帯を解いて素顔になり、シュウはあらためて自己紹介をした。「お二人とも、ご無事で本当によかったです」
にっこり笑うと、妻のナーナはもう声も出せずにどっと涙を溢れさせ、シュウの足元にひれ伏さんばかりに倒れこんで、その足に縋りついた。
「ありがとうございました! ありがとうございました……!」
「わ、あの、ちょっと……」シュウは面食らった。すぐにしゃがみこむと、足元で号泣している彼女の手を取って体を起こさせた。「や、やめて下さい……。恥ずかしいので」
彼女の顔を覗きこむようにして困ったように笑ってみる。するとナーナは顔を上げ、初めてシュウの顔をちゃんと見返した。
……そしていきなり、耳まで真っ赤になってしまった。いや、顔から首まで全部真っ赤に。
「あら……! あらあら! いやだよ、あんた……!!」
(……は?)
思わず目が点になる。
「あんたったら! シュウ様がこんなお美しい方だなんて、あんた、あたしにひとっ言も……! 恥ずかしいじゃないのさっ! あたしゃ今、化粧のひとつもしてないってのに──!!」
ナーナが慌てて髪を整えてみたり服の皺を伸ばしてみたりしつつ、オットーの背中を力いっぱいばしばしと叩きまくっている。忙しいことこの上ない。
「いてっ、いててて!」オットーは心底痛そうだったが、別に怒るでもなく、ただ力なく苦笑していた。「ああ……そうだったか? すまん、すまん……」
どうやら、いつもこんな調子の夫婦であるらしい。なかなかいい雰囲気だ。
クリスはさすがに横を向いて静かに堪えたが、ホッパーは盛大に吹き出した。
「ぶっははは!! ちがいねえ! 気持ちは分かるぜ、オットーのかみさんよ!」
「あはははは!」
五歳のアルも、なんだかよく分からないままにホッパーと一緒になってけたけた笑った。彼も久しぶりに母親の明るい声を聞いて、やっと心から安心したかのようだった。
◇
その後、三人にはしばらくこの部屋で過ごしてもらうことになり、常に誰かが警護につくことになった。サリヨルの件が片付くまでの一時の辛抱ではあるが、小さな子どももいることなので、シュウも時々は様子を見に行くことにした。
ひとまずその夜の作戦はこれで終了となり、シュウはホッパーに送られて、そのまま自室へと引き取った。
部屋に戻ると、ソファでナリウスが待っていた。一足先に戻ったクリスから、すでに報告は受けたようだった。
「どうだ? 言ったとおりであったろう」顔を見るなりそう言って、ナリウスは楽しげに微笑んだ。
「はい。本当にありがとうございました……」シュウは素直に礼をした。本当に嬉しかった。あとは、あの家族が何事もなく元の生活に戻ってくれさえすればと願うばかりだ。
「心配いらぬ。今回のことで納得したであろう? クリスの作戦は完璧だ。あやつに『自己過信』の四文字はない。十分な下準備なしには動かぬ男よ」
言いながらナリウスが上機嫌で立ち上がり、またシュウを抱きしめた。
「そなたも、ご苦労だったな」
「あ、いえ、僕は……。でも、本当に凄い人ですね、クリスさん……」
本心だった。本当に、シュウは心から感心している。
自分の監視兵として初めて会った時、彼にこんな才能があるなどと、ちらりとでも想像していただろうか? いやまあ、当時はそんな心の余裕があるはずもなかったけれど。
が、なぜかナリウスは少し不満げに首をかしげた。
「立案には、私も参加しているのだがな?」
「………」
珍しくナリウスが大人げない。いや珍しくないのだろうか?
(ああ、はいはい……)
心ひそかに溜め息をつく。
正直、クリスにまで嫉妬するのはやめて欲しい。そもそもあの人は「こちら側」にはあまり興味のない人のようだし、何より長い間、どうやら心に忘れられない誰かの面影を抱えてもいるようだ。そんな心配は無用だろう。
「もちろんですよ。ナリウス様あってのクリスさんです。あの人を見出したのは、なんといってもナリウス様なんですから──」シュウは苦笑しながら言った。半分ぐらいは子どもを宥めるような気持ちで。
ナリウスが少しだけ肩を竦めた。「わかっているならいい」
「それで、サリヨル……とかいう人のことは、これからどうなさるんですか?」
「ふむ」ナリウスはにやりと笑った。
シュウは顔に包帯を巻きなおし、クリスとホッパー、オットーと共に再び廊下を歩いていた。オットーはクリスたちがかねて準備しておいた護衛兵の甲冑と兜を身につけた姿である。
四人はしばらくの間なるべくなにげない風を装って歩き、やがてとある部屋に辿りついた。後宮からはかなり遠く、静かな区画だ。特段の理由でもなければ宮宰や宮中伯が寄りつくはずもないような、寂れた雰囲気の場所だった。
部屋の前では、例の若い兵士の一人であるソーンが見張り番をしていた。彼は三人の中でも一番細身で、最も物静かな性格のようだった。今は兜の中なのでよく見えないが、顔立ちや表情の物静かな青年だ。あの時の記憶によれば、金色の髪を額の上で短く切りそろえ、落ち着いた瞳の色をしていたと思う。ソーンは四人の姿を認めると、音を立てぬように気遣いつつもすぐさま扉を開けた。
その途端。
「あんた……!」
「父ちゃん!」
彼を見るなりソファから立ち上がって、オットーの妻と息子が転がるようにしてオットーに飛びついてきた。さすがは家族である。かれらにとっては兜と甲冑の変装の意味などなかった。そこから後はもう三人とも言葉にならず、ただ互いに抱きしめあって泣くばかりである。オットーは、とうに兜を放り出していた。
シュウはかれらを見つめて涙ぐみ、自分の家族のことを少し思い出していた。
オットーの妻はもともと普通よりもかなりふくよかな体格の女だったそうだが、今はかなりやつれて見えた。顔は青白く、目も落ち窪んで、結い上げていた黒い髪もばらばらと無残に落ちかかっている。その姿のすべてが、地下牢で彼女が耐え続けてきた長くつらい恐怖を物語っていた。
一方息子のほうは意外にもけろっとしたものだった。母と一緒にひとしきり泣いたあとは、父親に会えたことで「もう何の心配もいらぬ」とばかりに、もう嬉しさいっぱいでそこいらじゅうを駆け回って喜んでいた。どうやら足の障りがすっかりよくなったのは事実のようだ。
「も、申し訳ありませんでした、シュウ様……。妻のナーナと息子のアルでございます」少し落ち着いてきてから、オットーはようやく思い出したように言った。「お前たち! こちらがあの、アルの足をお治し下さったシュウ様だぞ!」
「シュウと申します。初めまして……」再び包帯を解いて素顔になり、シュウはあらためて自己紹介をした。「お二人とも、ご無事で本当によかったです」
にっこり笑うと、妻のナーナはもう声も出せずにどっと涙を溢れさせ、シュウの足元にひれ伏さんばかりに倒れこんで、その足に縋りついた。
「ありがとうございました! ありがとうございました……!」
「わ、あの、ちょっと……」シュウは面食らった。すぐにしゃがみこむと、足元で号泣している彼女の手を取って体を起こさせた。「や、やめて下さい……。恥ずかしいので」
彼女の顔を覗きこむようにして困ったように笑ってみる。するとナーナは顔を上げ、初めてシュウの顔をちゃんと見返した。
……そしていきなり、耳まで真っ赤になってしまった。いや、顔から首まで全部真っ赤に。
「あら……! あらあら! いやだよ、あんた……!!」
(……は?)
思わず目が点になる。
「あんたったら! シュウ様がこんなお美しい方だなんて、あんた、あたしにひとっ言も……! 恥ずかしいじゃないのさっ! あたしゃ今、化粧のひとつもしてないってのに──!!」
ナーナが慌てて髪を整えてみたり服の皺を伸ばしてみたりしつつ、オットーの背中を力いっぱいばしばしと叩きまくっている。忙しいことこの上ない。
「いてっ、いててて!」オットーは心底痛そうだったが、別に怒るでもなく、ただ力なく苦笑していた。「ああ……そうだったか? すまん、すまん……」
どうやら、いつもこんな調子の夫婦であるらしい。なかなかいい雰囲気だ。
クリスはさすがに横を向いて静かに堪えたが、ホッパーは盛大に吹き出した。
「ぶっははは!! ちがいねえ! 気持ちは分かるぜ、オットーのかみさんよ!」
「あはははは!」
五歳のアルも、なんだかよく分からないままにホッパーと一緒になってけたけた笑った。彼も久しぶりに母親の明るい声を聞いて、やっと心から安心したかのようだった。
◇
その後、三人にはしばらくこの部屋で過ごしてもらうことになり、常に誰かが警護につくことになった。サリヨルの件が片付くまでの一時の辛抱ではあるが、小さな子どももいることなので、シュウも時々は様子を見に行くことにした。
ひとまずその夜の作戦はこれで終了となり、シュウはホッパーに送られて、そのまま自室へと引き取った。
部屋に戻ると、ソファでナリウスが待っていた。一足先に戻ったクリスから、すでに報告は受けたようだった。
「どうだ? 言ったとおりであったろう」顔を見るなりそう言って、ナリウスは楽しげに微笑んだ。
「はい。本当にありがとうございました……」シュウは素直に礼をした。本当に嬉しかった。あとは、あの家族が何事もなく元の生活に戻ってくれさえすればと願うばかりだ。
「心配いらぬ。今回のことで納得したであろう? クリスの作戦は完璧だ。あやつに『自己過信』の四文字はない。十分な下準備なしには動かぬ男よ」
言いながらナリウスが上機嫌で立ち上がり、またシュウを抱きしめた。
「そなたも、ご苦労だったな」
「あ、いえ、僕は……。でも、本当に凄い人ですね、クリスさん……」
本心だった。本当に、シュウは心から感心している。
自分の監視兵として初めて会った時、彼にこんな才能があるなどと、ちらりとでも想像していただろうか? いやまあ、当時はそんな心の余裕があるはずもなかったけれど。
が、なぜかナリウスは少し不満げに首をかしげた。
「立案には、私も参加しているのだがな?」
「………」
珍しくナリウスが大人げない。いや珍しくないのだろうか?
(ああ、はいはい……)
心ひそかに溜め息をつく。
正直、クリスにまで嫉妬するのはやめて欲しい。そもそもあの人は「こちら側」にはあまり興味のない人のようだし、何より長い間、どうやら心に忘れられない誰かの面影を抱えてもいるようだ。そんな心配は無用だろう。
「もちろんですよ。ナリウス様あってのクリスさんです。あの人を見出したのは、なんといってもナリウス様なんですから──」シュウは苦笑しながら言った。半分ぐらいは子どもを宥めるような気持ちで。
ナリウスが少しだけ肩を竦めた。「わかっているならいい」
「それで、サリヨル……とかいう人のことは、これからどうなさるんですか?」
「ふむ」ナリウスはにやりと笑った。
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