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彼のトラウマ
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藤乃くんを連れ石垣島への搭乗口へと向かうとちょうどビジネスクラスの搭乗時間になっていた。
一緒に機内に入ってからCAに声をかけ、藤乃くんを先に席へと連れて行ってもらい、俺がいつもビジネスに乗るときに担当してもらっている植松さんを呼び出した。
「倉橋さま。本日はご搭乗いただきありがとうございます」
「ああ、忙しい時に悪いね。今日は1人ではなく連れがいるんだ。
それで悪いんだが、今日は私のことを『倉田』と呼んでもらえないか?
ちょっとワケありで今、彼に本名を知られたくないんだ」
「ふふっ。何か特別なわけがお有りなのですね。畏まりました、『倉田』さま。
サービスは私が専属でさせていただきますが、念の為こちらのお話はCAの間で共有させていただきますね」
「ああ。そうしてもらえると助かるよ。あと、彼は飛行機には不慣れみたいだから、気をつけてやってくれ」
「畏まりました」
植松さんに声をかけておけば大丈夫だろうと安心して席へと戻ると、藤乃くんは初めてのビジネスクラスの席に少し興奮しながらも戸惑っているように見えた。
そこに植松さんがウエルカムドリンクの注文を聞きにきてくれた。
いつもなら、シャンパンかワインでも飲んでゆったりと過ごすのだが、同じものの方が彼が安心するだろうとフレッシュジュースを頼んだ。
そういえば、ここでフレッシュジュースを飲むのは初めてかもしれないな。
藤乃くんと初めてのことを体験することになぜか嬉しさが込み上げてくる。
初めてのサービスに戸惑っている藤乃くんに『大丈夫だよ』と声をかけ頭を撫でてやると藤乃くんは何かを思い出したように潤んだ瞳にさらに涙を滲ませていた。
何か嫌なことでも思い出したのかも知れない。
涙が溢れるのを必死に堪えているような表情に、彼をギュッと抱きしめて彼を心から安心させてあげたい……そんな表情に駆られたが、今はまだ怯えさせるだけだ。
もう少し、俺の傍にいれば安心なのだと覚えさせてからでないと意味がない。
今の俺には藤乃くんの柔らかな髪の手触りを自分の手に覚えさせるように優しく撫でることしか出来なかった。
植松さんがフレッシュジュースを持ってきてくれて、2人で乾杯をする。
沖縄航路だからだろうか、濃くて果肉の食感もする美味しいパイナップルの味に藤乃くんは嬉しそうな表情を浮かべた。
よかった。
さっきの涙も引いたみたいだ。
そうホッとしたのも束の間、
『こんなに美味しいパイナップルジュースを初めて飲んだ』と喜びの表情を見せる彼に、
俺も初めてなのだと伝えようとして、『いつもはシャンパンなんだが……』と声をかけると、たった今まで嬉しそうだった表情が一瞬にして曇り、どんどん青褪めていった。
嘔吐してしまうのではないかと心配してしまうほどの青白い顔に慌てて藤乃くんの手からグラスを取り、背中をさすってやる。
そんな状況の中でも『大丈夫』と言い張る彼の声が実に弱々しい。
俺はすぐに席を倒し、そこに藤乃くんを寝かせた。
近くを通ったCAに毛布を頼み、そっとかけてやると少しずつだが彼の顔色が落ち着いてきた。
そのことに少しホッとしつつも、飛行機が動き出す直前までそのままにしておいた。
離陸時にはどうしても席を戻さなければいけない。
心配だったが、何かあればすぐに対応するつもりでずっと見守っていた。
ようやく機体が安定して、藤乃くんの座席をまた倒してやるとようやく顔色に赤みが戻ってきた。
だが、一瞬であの怯えっぷり。
何が引き金になったのかはわからないが藤乃くんの身に何かがあったのは一目瞭然だ。
おそらくあの頬の青痣に関係があるのではないかと思った俺は、藤乃くんの感情を刺激しないように優しい声で
『何があったのか?』と尋ねた。
さっき話してくれようとしていたのだからきっと話してくれる。
そう信じて尋ねると、藤乃くんは意を決した表情でこれまでのことをポツポツと喋り始めた。
その内容は俺の想像以上に酷いものだった。
『玻名崎商会』でずっと受けていたパワハラ・セクハラ、そして残業代未払い。
そして、それを我慢し続けてようやくプロジェクトの責任者になれたと思ったら、取引先相手から性接待の強要。
しかも、薬を飲まされそうになって襲われるだなんてとんでもない話だ。
さっき藤乃くんがシャンパンに怯えたのは、その薬を入れられていたのがシャンパンだったからだそうだ。
俺が不用意にシャンパンなどと発したせいで藤乃くんの嫌な記憶を呼び起こしてしまって申し訳なかったな。
さらに頬の傷はその時のものかと思えば、殴ったのは勤めていた『玻名崎商会』の上司である部長の梅崎という男だという。
部下が襲われたと言うのに、会社のために体を差し出せと言って殴りつける。
聞けば聞くほど不愉快極まりない話だ。
だが、これで浅香のホテルで起こった事件の概要が見えてきた。
これは浅香に報告しておかないとな。
俺が藤乃くんの代わりにそいつらに制裁を加えてやる。
とにかく今は藤乃くんの心の傷を癒すことが大事だ。
これだけのことをひとりで抱え込んでどれだけ辛かっただろう。
俺には今言葉で慰めることしかできないのがもどかしくて仕方がないが、でも何もしないよりはマシだ。
「辛い思いをしたんだな。でも、君はよくやった。君が西表を選んだのはきっと運命だ。
あの美しい島はきっと君の心を癒してくれるよ」
そういうと、藤乃くんから今まで押し殺していた感情が溢れ、涙がボロボロと頬を伝って流れていく。
少しだけ彼の心のつかえを取ることができたと思うと俺は少し嬉しかった。
藤乃くんの前に跪き、抱きしめると泣いていた彼がふっと落ち着いていってくれるのを感じた。
『これまでよく頑張った、これからは自分のために生きるんだ』
そう言ってやると、藤乃くんは小さく頷いてそのまま抱きついていてくれた。
ああ、なんて心地良い身体なんだ。
まるで俺と対であるかのようにフィットするこの感覚。
俺の背中に縋り付いてくる小さな手も可愛くてたまらない。
このままキスの一つでもしたくなってきたが、幸か不幸か食事を知らせる音が鳴り、もったいないと思いつつ藤乃くんを席に戻した。
まぁ、藤乃くんとの記念すべき初めてのキスをこんな機内で済ませるわけにいかないから良かったということにしておこう。
きっと口付ければ、我慢できなくなるからな。
今日の昼食は和食か。
この飛行機の食事はかなり美味しい。
いつもなら喜んで食べるのだが、今日は隣にもっと美味しそうな藤乃くんがいる。
食事よりもすぐに彼の首筋に舌を這わせて甘い声をあげさせたい……と食事をしながらあらぬ妄想を繰り広げていた。
藤乃くんは隣で俺がそんな妄想をしているとは思っても見ないだろう。
出された食事のひとつひとつを嬉しそうに食べ、満足そうに食事を終えていた。
食事を終えると彼は眠そうにコクリコクリと船を漕ぎ出した。
おそらく今までよく眠れていなかったんだろう。
藤乃くんが俺の隣で眠くなってくれたことが、俺のことを安心してくれた証のような気がして胸が高鳴る想いだった。
『大事な面接前だからゆっくり休んだ方がいい』そう声をかけて寝かせた。
あっという間に熟睡し無防備な寝顔を見せている藤乃くんを周りから見えないようにして、俺は奴らの制裁をどうしてやろうかと考えていた。
俺はさっき藤乃くんから聞き取った事件の概要と、受けてきたパワハラやセクハラの数々を書類にまとめていった。
これを安慶名さんにも見せて制裁に協力してもらうとするか。
だが、本当に文字に起こすだけでも反吐が出そうだ。
制裁をするのは『玻名崎商会』と彼を殴った梅崎という男、そして、藤乃くんに薬を飲ませ襲おうとしたGK興業の沼田という男か。
覚えてろよ。
絶対に許さないからな。
飛行機が着陸態勢に入る頃になっても藤乃くんはまだ眠り続けていた。
相当身体が疲れ切っていたのだろう。
こんな時に西表までの長旅は藤乃くんにとってきつかったのかもしれないな。
あんな遠くまで呼びつけることになって申し訳なく思うが、そのおかげでこうして同じ時を一緒に過ごせるのだと自分に言い聞かせる。
眠っている藤乃くんは本当に無防備で天使のようだ。
ほんの少し開いた唇からスウスウと可愛らしい寝息が聞こえてくる。
こんな子を薬で眠らせて襲おうだなんて沼田という奴は絶対に許すわけにはいかないな。
藤乃くんが逃げてくれて本当に良かったと心から思う。
可愛らしい寝顔をギリギリまで堪能した後で、可哀想だと思いつつ名前を呼びかけ起こすことにした。
俺の声に『うーん』とまだ少し寝ぼけた声をあげる藤乃くんは、俺の顔を見て一瞬何が起こっているのかわからない様子だったが、ここが石垣島に向かう機内だと気づいて、顔を赤らめていた。
うぅっ、これは計算なのか? 天然なのか?
照れて顔を赤らめるのがこんなに似合う23歳がいることに驚いてしまう。
もう俺は彼の仕草にメロメロだ。
一緒に機内に入ってからCAに声をかけ、藤乃くんを先に席へと連れて行ってもらい、俺がいつもビジネスに乗るときに担当してもらっている植松さんを呼び出した。
「倉橋さま。本日はご搭乗いただきありがとうございます」
「ああ、忙しい時に悪いね。今日は1人ではなく連れがいるんだ。
それで悪いんだが、今日は私のことを『倉田』と呼んでもらえないか?
ちょっとワケありで今、彼に本名を知られたくないんだ」
「ふふっ。何か特別なわけがお有りなのですね。畏まりました、『倉田』さま。
サービスは私が専属でさせていただきますが、念の為こちらのお話はCAの間で共有させていただきますね」
「ああ。そうしてもらえると助かるよ。あと、彼は飛行機には不慣れみたいだから、気をつけてやってくれ」
「畏まりました」
植松さんに声をかけておけば大丈夫だろうと安心して席へと戻ると、藤乃くんは初めてのビジネスクラスの席に少し興奮しながらも戸惑っているように見えた。
そこに植松さんがウエルカムドリンクの注文を聞きにきてくれた。
いつもなら、シャンパンかワインでも飲んでゆったりと過ごすのだが、同じものの方が彼が安心するだろうとフレッシュジュースを頼んだ。
そういえば、ここでフレッシュジュースを飲むのは初めてかもしれないな。
藤乃くんと初めてのことを体験することになぜか嬉しさが込み上げてくる。
初めてのサービスに戸惑っている藤乃くんに『大丈夫だよ』と声をかけ頭を撫でてやると藤乃くんは何かを思い出したように潤んだ瞳にさらに涙を滲ませていた。
何か嫌なことでも思い出したのかも知れない。
涙が溢れるのを必死に堪えているような表情に、彼をギュッと抱きしめて彼を心から安心させてあげたい……そんな表情に駆られたが、今はまだ怯えさせるだけだ。
もう少し、俺の傍にいれば安心なのだと覚えさせてからでないと意味がない。
今の俺には藤乃くんの柔らかな髪の手触りを自分の手に覚えさせるように優しく撫でることしか出来なかった。
植松さんがフレッシュジュースを持ってきてくれて、2人で乾杯をする。
沖縄航路だからだろうか、濃くて果肉の食感もする美味しいパイナップルの味に藤乃くんは嬉しそうな表情を浮かべた。
よかった。
さっきの涙も引いたみたいだ。
そうホッとしたのも束の間、
『こんなに美味しいパイナップルジュースを初めて飲んだ』と喜びの表情を見せる彼に、
俺も初めてなのだと伝えようとして、『いつもはシャンパンなんだが……』と声をかけると、たった今まで嬉しそうだった表情が一瞬にして曇り、どんどん青褪めていった。
嘔吐してしまうのではないかと心配してしまうほどの青白い顔に慌てて藤乃くんの手からグラスを取り、背中をさすってやる。
そんな状況の中でも『大丈夫』と言い張る彼の声が実に弱々しい。
俺はすぐに席を倒し、そこに藤乃くんを寝かせた。
近くを通ったCAに毛布を頼み、そっとかけてやると少しずつだが彼の顔色が落ち着いてきた。
そのことに少しホッとしつつも、飛行機が動き出す直前までそのままにしておいた。
離陸時にはどうしても席を戻さなければいけない。
心配だったが、何かあればすぐに対応するつもりでずっと見守っていた。
ようやく機体が安定して、藤乃くんの座席をまた倒してやるとようやく顔色に赤みが戻ってきた。
だが、一瞬であの怯えっぷり。
何が引き金になったのかはわからないが藤乃くんの身に何かがあったのは一目瞭然だ。
おそらくあの頬の青痣に関係があるのではないかと思った俺は、藤乃くんの感情を刺激しないように優しい声で
『何があったのか?』と尋ねた。
さっき話してくれようとしていたのだからきっと話してくれる。
そう信じて尋ねると、藤乃くんは意を決した表情でこれまでのことをポツポツと喋り始めた。
その内容は俺の想像以上に酷いものだった。
『玻名崎商会』でずっと受けていたパワハラ・セクハラ、そして残業代未払い。
そして、それを我慢し続けてようやくプロジェクトの責任者になれたと思ったら、取引先相手から性接待の強要。
しかも、薬を飲まされそうになって襲われるだなんてとんでもない話だ。
さっき藤乃くんがシャンパンに怯えたのは、その薬を入れられていたのがシャンパンだったからだそうだ。
俺が不用意にシャンパンなどと発したせいで藤乃くんの嫌な記憶を呼び起こしてしまって申し訳なかったな。
さらに頬の傷はその時のものかと思えば、殴ったのは勤めていた『玻名崎商会』の上司である部長の梅崎という男だという。
部下が襲われたと言うのに、会社のために体を差し出せと言って殴りつける。
聞けば聞くほど不愉快極まりない話だ。
だが、これで浅香のホテルで起こった事件の概要が見えてきた。
これは浅香に報告しておかないとな。
俺が藤乃くんの代わりにそいつらに制裁を加えてやる。
とにかく今は藤乃くんの心の傷を癒すことが大事だ。
これだけのことをひとりで抱え込んでどれだけ辛かっただろう。
俺には今言葉で慰めることしかできないのがもどかしくて仕方がないが、でも何もしないよりはマシだ。
「辛い思いをしたんだな。でも、君はよくやった。君が西表を選んだのはきっと運命だ。
あの美しい島はきっと君の心を癒してくれるよ」
そういうと、藤乃くんから今まで押し殺していた感情が溢れ、涙がボロボロと頬を伝って流れていく。
少しだけ彼の心のつかえを取ることができたと思うと俺は少し嬉しかった。
藤乃くんの前に跪き、抱きしめると泣いていた彼がふっと落ち着いていってくれるのを感じた。
『これまでよく頑張った、これからは自分のために生きるんだ』
そう言ってやると、藤乃くんは小さく頷いてそのまま抱きついていてくれた。
ああ、なんて心地良い身体なんだ。
まるで俺と対であるかのようにフィットするこの感覚。
俺の背中に縋り付いてくる小さな手も可愛くてたまらない。
このままキスの一つでもしたくなってきたが、幸か不幸か食事を知らせる音が鳴り、もったいないと思いつつ藤乃くんを席に戻した。
まぁ、藤乃くんとの記念すべき初めてのキスをこんな機内で済ませるわけにいかないから良かったということにしておこう。
きっと口付ければ、我慢できなくなるからな。
今日の昼食は和食か。
この飛行機の食事はかなり美味しい。
いつもなら喜んで食べるのだが、今日は隣にもっと美味しそうな藤乃くんがいる。
食事よりもすぐに彼の首筋に舌を這わせて甘い声をあげさせたい……と食事をしながらあらぬ妄想を繰り広げていた。
藤乃くんは隣で俺がそんな妄想をしているとは思っても見ないだろう。
出された食事のひとつひとつを嬉しそうに食べ、満足そうに食事を終えていた。
食事を終えると彼は眠そうにコクリコクリと船を漕ぎ出した。
おそらく今までよく眠れていなかったんだろう。
藤乃くんが俺の隣で眠くなってくれたことが、俺のことを安心してくれた証のような気がして胸が高鳴る想いだった。
『大事な面接前だからゆっくり休んだ方がいい』そう声をかけて寝かせた。
あっという間に熟睡し無防備な寝顔を見せている藤乃くんを周りから見えないようにして、俺は奴らの制裁をどうしてやろうかと考えていた。
俺はさっき藤乃くんから聞き取った事件の概要と、受けてきたパワハラやセクハラの数々を書類にまとめていった。
これを安慶名さんにも見せて制裁に協力してもらうとするか。
だが、本当に文字に起こすだけでも反吐が出そうだ。
制裁をするのは『玻名崎商会』と彼を殴った梅崎という男、そして、藤乃くんに薬を飲ませ襲おうとしたGK興業の沼田という男か。
覚えてろよ。
絶対に許さないからな。
飛行機が着陸態勢に入る頃になっても藤乃くんはまだ眠り続けていた。
相当身体が疲れ切っていたのだろう。
こんな時に西表までの長旅は藤乃くんにとってきつかったのかもしれないな。
あんな遠くまで呼びつけることになって申し訳なく思うが、そのおかげでこうして同じ時を一緒に過ごせるのだと自分に言い聞かせる。
眠っている藤乃くんは本当に無防備で天使のようだ。
ほんの少し開いた唇からスウスウと可愛らしい寝息が聞こえてくる。
こんな子を薬で眠らせて襲おうだなんて沼田という奴は絶対に許すわけにはいかないな。
藤乃くんが逃げてくれて本当に良かったと心から思う。
可愛らしい寝顔をギリギリまで堪能した後で、可哀想だと思いつつ名前を呼びかけ起こすことにした。
俺の声に『うーん』とまだ少し寝ぼけた声をあげる藤乃くんは、俺の顔を見て一瞬何が起こっているのかわからない様子だったが、ここが石垣島に向かう機内だと気づいて、顔を赤らめていた。
うぅっ、これは計算なのか? 天然なのか?
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もう俺は彼の仕草にメロメロだ。
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