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奴らは絶対に許さない
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公道を走る前にカフェの広い駐車場を使って練習しようと声をかけ、藤乃くんを運転席に乗せた。
俺は助手席に乗り込み、教習所の先生のように藤乃くんに教えることにした。
『倉田さん、これでいいですか?』
『わぁっ、倉田さん動きましたー!』
『倉田さ~んっ! こわいっ!』
『すご~い、俺、できました~!』
最初は恐る恐ると言った様子でアクセルに足を乗せていた藤乃くんだったが、少しずつ勘を取り戻したようで駐車場を何周か走り、車庫入れや方向転換などを何度か練習させてみると緊張していた顔つきもだいぶ余裕が出てきたようだった。
ああ、いいなぁ。
こんな時、『倉田さん』じゃなくて『先生』って言ってくれたらもっと滾るんだけどな……。
『せんせぇ……こわい~っ』
そんな潤んだ目で見られたら俺は……。
「――たさん? 倉田さん? どうかしたんですか?」
「あっ、いやなんでもない」
キョトンとした顔で見られて、焦ってしまった。
俺は妄想を知られないように『そろそろ公道に行くか』と誘い出した。
公道に入り、少し緊張が戻ってきた様子だったが、『大丈夫だよ』と声をかけ、窓を開けサトウキビ畑を風が通り抜ける音を聴かせると張り詰めていた緊張が抜けたようだった。
このサトウキビが風でしなる音はなんともいえない癒しを与えてくれる……それは俺がこの道を走るのが好きな理由でもある。
藤乃くんが俺の好きな音に癒されるのをみるだけで嬉しくなってくるな。
藤乃くんとのドライブを楽しみながらも、少し距離を保ったまま俺たちの車の後ろをずーっとついてくる車がいることに俺は気づいていた。
あのカフェを出た時からずっとついてくるあの車……見覚えのあるあの色と車体。
奴らに間違いない。
俺たちを尾行して奴らが何を考えているのかは知らないが、ロビーでの騒ぎようを見ると何かおかしなことを考えているのだろう。
やっぱり追い出すだけでは生温かったか。
藤乃くんの手前、怖がらせるわけにはいかないと手を抜いてやったのが仇になったようだな。くそっ。
藤乃くんは慣れない運転に後ろの車にまで注意を向けられないようだが、彼に何か被害があってはいけない。
とりあえず俺は後ろの車の存在を藤乃くんに知らせ、路肩に車を停めさせ奴らの車を先に行かせることにした。
俺たちの車が停まったことで自分達が思い描いていた計画が頓挫してしまったと思ったのか、奴らは俺たちを追い抜いて行くどころか、とてつもない速度でぐんぐんと俺たちの車、いや、運転席目掛けて近づいてきた。
くそっ、奴らの狙いは藤乃くんかっ!!
あまりの恐怖に動けなくなっている彼のシートベルトをサッと外し、腕を引っ張って俺の方にグッと引き寄せた。
彼の軽い身体がふわっと宙を待って俺の腕の中に飛び込んできた瞬間、『ドーーーーン!!』という激しい衝突音と共にとてつもない衝撃が襲ってくる。
幸いにも車はその衝撃に隣にあったサトウキビ畑へと突っ込んだ。
これがもし海側だったらひとたまりもなかっただろう。
サトウキビがクッションとなって衝撃を吸収してくれたおかげで命が助かったどころか、特段怪我も見当たらない。
俺の腕の中にすっぽりと包み込んだ彼を抱き、ホッとした。
彼はハッと我に返ると自分のことよりも俺の心配をしてくれた。
そういうところが俺の心を鷲掴みにして離さないんだ。
とりあえず俺も隈なく彼の身体に傷がないかを調べて車を出ることにした。
もしガソリンでも漏れていたら、今度は爆発の危険がある。
周りをよく見てから彼を車から降ろし、車を調べると運転席の扉の破損は酷かったが、それ以外は大丈夫そうだ。
彼のためにと丈夫な国産車にしておいて正解だった。
道路沿いにある休憩スペースに設置してある石でできた椅子に彼を座らせて、俺は急いで警察を呼んだ。
交番はさっきのカフェのすぐ近くにあったからすぐにきてくれるそうだ。
そして、俺はそのまま宿の支配人である松川に直接連絡を入れた。
ーはい。松川でございます
ーああ。私だ。車が事故にあってな、悪いが車を一台用意してくれないか?
ー事故? お怪我はございませんか?
ーああ。それは大丈夫だ。それよりも犯人はさっきの奴らだ。停車している私たちの車にぶつかって逃げていった。
ーな――っ! そんなことを! あいつらはどこまで愚かなんだ。
ーまぁこの小さな島で逃げられるわけがないんだがな。それすらも頭にないらしい。馬鹿だな、本当に。
ーあの者たちが乗っていた車はこちらに控えてございますので、すぐに島中に包囲網を張っておきます。
ーああ。頼むよ。
松川との電話を切り、レンタカー会社にも連絡し終わった頃、ようやく警察官がやってきた。
警察官と全方位録画できるドライブレコーダーをその場で確認し、停車していたこちらには一切非がないことを確認してもらった上で証拠品として提出した。
これにはぶつかってくる奴らの車と、ご丁寧にも『キャハハッ!! いい気味よ!! バーーーーカ!!』と暴言を吐いて去っていく奴らの声もバッチリ映っていた。
これで奴らが捕まることは間違いないが、それでも確実に実刑にさせるためにはもう一押し必要だろう。
俺は考えていたあの計画を実行に移すことにした。
警察官に見た目に傷がなくてもとりあえず診察してもらって診断書をとったほうがいいとの助言をもらい、宿から用意してもらった車で診療所へと向かうことになった。
運転するのは宿の従業員。
さっき俺たちを出迎えてくれたドアマンの彼だ。
彼は俺たちの車に残った衝撃にかなりのショックを受けていたようで、奴らの侵入を防げなかった自分達の不手際だと謝罪をしていたが、藤乃くんは自分が彼女たちをうまくあしらえなかったからだと逆に責任を感じて、彼を慰めていた。
藤乃くんはどれだけ心が綺麗なんだろう。
あんな奴らに汚されたことが不愉快でならない。
診療所につき、俺の診察はあっという間に終わったが、藤乃くんはぶつけられた運転席に座っていたということもあって、念入りの検査が続けられていた。
検査室から出されてしまった俺はその間にとあの子に協力依頼の電話をかけた。
ーはい。新川です。
ーああ、私だ。倉橋だ。
ー倉橋さんっ! お久しぶりですね。今、西表ですか?
ーいや、色々あって今石垣にいるんだが、ちょっと君に協力してもらいたいことがあってね。
新川くんというのは、蓮見が経営している石垣島の焼肉屋の店長を任されている子だ。
蓮見が自分がいない間の全ての権限を任せているだけあって、頭の回転も早く、こちらが言いたいことをすぐに汲み取ってくれるんだ。
今日、明日と焼肉屋が休みだと聞いていたからちょうどよかった。
俺は宿で起こったこと、そしてさっきの事故についての話とその犯人の奴らについて説明をした。
ーなるほど。それで、俺がその女たちを捕まえるってことですか?
ー新川くんは話が早くて助かるよ。
奴らは俺たちの車にぶつかっていった後、市街地の方へと車を走らせていったから、今日泊めてくれる相手を探して高級ホテルをうろうろしているはずだ。新川くんともう一人スタッフの盛山くん連れて、奴らの話に乗って部屋に泊まらせるようにしてほしいんだ。
島中の高級ホテルには<イリゼリゾート>から話を通しているから、君たちは予約してなくてもどこのホテルの部屋に通してくれる算段になっている。君たちが入る予定の部屋には部屋に到着するまでの間に隠しカメラを設置しておくから、荷物を置いたらすぐに奴らから離れてくれ。そうしたらすぐに奴らは尻尾を出すだろう。
ーふふっ。なるほど。わかりました。できるだけ、金をちらつかせて決定的な瞬間を撮らせますよ。
ーああ。期待してるよ。奴らが今どこにいるかの情報と顔写真はすぐに君のスマホに送るから。
私の大切な人を傷つけた制裁は思いっきりしてやらないとな。
ー倉橋さん、うまくいったらその大切な人……俺にも紹介してくださいよ。
ーああ。わかってるよ。奴らを捕まえた後は君たちはその部屋にそのまま泊まってくれて、食事も全部私にツケてくれていいからな。
ーやったっ! じゃあ逐一連絡しますね。
新川くんは嬉しそうな声を上げながら電話を切った。
彼に頼んでおけば、すぐに奴らは捕まるだろう。
松川が仕掛けた包囲網で奴らがどの辺りにいるかはリアルタイムで送れるから、そこに新川くんと盛山くんの二人を近づければ奴らはホイホイ寄ってくるはずだ。
新川くんも盛山くんもかなりのイケメンだからな。
藤乃くんに恐怖を与えた罪は奴ら二人揃って檻の中に入って償ってもらうとしよう。
俺は助手席に乗り込み、教習所の先生のように藤乃くんに教えることにした。
『倉田さん、これでいいですか?』
『わぁっ、倉田さん動きましたー!』
『倉田さ~んっ! こわいっ!』
『すご~い、俺、できました~!』
最初は恐る恐ると言った様子でアクセルに足を乗せていた藤乃くんだったが、少しずつ勘を取り戻したようで駐車場を何周か走り、車庫入れや方向転換などを何度か練習させてみると緊張していた顔つきもだいぶ余裕が出てきたようだった。
ああ、いいなぁ。
こんな時、『倉田さん』じゃなくて『先生』って言ってくれたらもっと滾るんだけどな……。
『せんせぇ……こわい~っ』
そんな潤んだ目で見られたら俺は……。
「――たさん? 倉田さん? どうかしたんですか?」
「あっ、いやなんでもない」
キョトンとした顔で見られて、焦ってしまった。
俺は妄想を知られないように『そろそろ公道に行くか』と誘い出した。
公道に入り、少し緊張が戻ってきた様子だったが、『大丈夫だよ』と声をかけ、窓を開けサトウキビ畑を風が通り抜ける音を聴かせると張り詰めていた緊張が抜けたようだった。
このサトウキビが風でしなる音はなんともいえない癒しを与えてくれる……それは俺がこの道を走るのが好きな理由でもある。
藤乃くんが俺の好きな音に癒されるのをみるだけで嬉しくなってくるな。
藤乃くんとのドライブを楽しみながらも、少し距離を保ったまま俺たちの車の後ろをずーっとついてくる車がいることに俺は気づいていた。
あのカフェを出た時からずっとついてくるあの車……見覚えのあるあの色と車体。
奴らに間違いない。
俺たちを尾行して奴らが何を考えているのかは知らないが、ロビーでの騒ぎようを見ると何かおかしなことを考えているのだろう。
やっぱり追い出すだけでは生温かったか。
藤乃くんの手前、怖がらせるわけにはいかないと手を抜いてやったのが仇になったようだな。くそっ。
藤乃くんは慣れない運転に後ろの車にまで注意を向けられないようだが、彼に何か被害があってはいけない。
とりあえず俺は後ろの車の存在を藤乃くんに知らせ、路肩に車を停めさせ奴らの車を先に行かせることにした。
俺たちの車が停まったことで自分達が思い描いていた計画が頓挫してしまったと思ったのか、奴らは俺たちを追い抜いて行くどころか、とてつもない速度でぐんぐんと俺たちの車、いや、運転席目掛けて近づいてきた。
くそっ、奴らの狙いは藤乃くんかっ!!
あまりの恐怖に動けなくなっている彼のシートベルトをサッと外し、腕を引っ張って俺の方にグッと引き寄せた。
彼の軽い身体がふわっと宙を待って俺の腕の中に飛び込んできた瞬間、『ドーーーーン!!』という激しい衝突音と共にとてつもない衝撃が襲ってくる。
幸いにも車はその衝撃に隣にあったサトウキビ畑へと突っ込んだ。
これがもし海側だったらひとたまりもなかっただろう。
サトウキビがクッションとなって衝撃を吸収してくれたおかげで命が助かったどころか、特段怪我も見当たらない。
俺の腕の中にすっぽりと包み込んだ彼を抱き、ホッとした。
彼はハッと我に返ると自分のことよりも俺の心配をしてくれた。
そういうところが俺の心を鷲掴みにして離さないんだ。
とりあえず俺も隈なく彼の身体に傷がないかを調べて車を出ることにした。
もしガソリンでも漏れていたら、今度は爆発の危険がある。
周りをよく見てから彼を車から降ろし、車を調べると運転席の扉の破損は酷かったが、それ以外は大丈夫そうだ。
彼のためにと丈夫な国産車にしておいて正解だった。
道路沿いにある休憩スペースに設置してある石でできた椅子に彼を座らせて、俺は急いで警察を呼んだ。
交番はさっきのカフェのすぐ近くにあったからすぐにきてくれるそうだ。
そして、俺はそのまま宿の支配人である松川に直接連絡を入れた。
ーはい。松川でございます
ーああ。私だ。車が事故にあってな、悪いが車を一台用意してくれないか?
ー事故? お怪我はございませんか?
ーああ。それは大丈夫だ。それよりも犯人はさっきの奴らだ。停車している私たちの車にぶつかって逃げていった。
ーな――っ! そんなことを! あいつらはどこまで愚かなんだ。
ーまぁこの小さな島で逃げられるわけがないんだがな。それすらも頭にないらしい。馬鹿だな、本当に。
ーあの者たちが乗っていた車はこちらに控えてございますので、すぐに島中に包囲網を張っておきます。
ーああ。頼むよ。
松川との電話を切り、レンタカー会社にも連絡し終わった頃、ようやく警察官がやってきた。
警察官と全方位録画できるドライブレコーダーをその場で確認し、停車していたこちらには一切非がないことを確認してもらった上で証拠品として提出した。
これにはぶつかってくる奴らの車と、ご丁寧にも『キャハハッ!! いい気味よ!! バーーーーカ!!』と暴言を吐いて去っていく奴らの声もバッチリ映っていた。
これで奴らが捕まることは間違いないが、それでも確実に実刑にさせるためにはもう一押し必要だろう。
俺は考えていたあの計画を実行に移すことにした。
警察官に見た目に傷がなくてもとりあえず診察してもらって診断書をとったほうがいいとの助言をもらい、宿から用意してもらった車で診療所へと向かうことになった。
運転するのは宿の従業員。
さっき俺たちを出迎えてくれたドアマンの彼だ。
彼は俺たちの車に残った衝撃にかなりのショックを受けていたようで、奴らの侵入を防げなかった自分達の不手際だと謝罪をしていたが、藤乃くんは自分が彼女たちをうまくあしらえなかったからだと逆に責任を感じて、彼を慰めていた。
藤乃くんはどれだけ心が綺麗なんだろう。
あんな奴らに汚されたことが不愉快でならない。
診療所につき、俺の診察はあっという間に終わったが、藤乃くんはぶつけられた運転席に座っていたということもあって、念入りの検査が続けられていた。
検査室から出されてしまった俺はその間にとあの子に協力依頼の電話をかけた。
ーはい。新川です。
ーああ、私だ。倉橋だ。
ー倉橋さんっ! お久しぶりですね。今、西表ですか?
ーいや、色々あって今石垣にいるんだが、ちょっと君に協力してもらいたいことがあってね。
新川くんというのは、蓮見が経営している石垣島の焼肉屋の店長を任されている子だ。
蓮見が自分がいない間の全ての権限を任せているだけあって、頭の回転も早く、こちらが言いたいことをすぐに汲み取ってくれるんだ。
今日、明日と焼肉屋が休みだと聞いていたからちょうどよかった。
俺は宿で起こったこと、そしてさっきの事故についての話とその犯人の奴らについて説明をした。
ーなるほど。それで、俺がその女たちを捕まえるってことですか?
ー新川くんは話が早くて助かるよ。
奴らは俺たちの車にぶつかっていった後、市街地の方へと車を走らせていったから、今日泊めてくれる相手を探して高級ホテルをうろうろしているはずだ。新川くんともう一人スタッフの盛山くん連れて、奴らの話に乗って部屋に泊まらせるようにしてほしいんだ。
島中の高級ホテルには<イリゼリゾート>から話を通しているから、君たちは予約してなくてもどこのホテルの部屋に通してくれる算段になっている。君たちが入る予定の部屋には部屋に到着するまでの間に隠しカメラを設置しておくから、荷物を置いたらすぐに奴らから離れてくれ。そうしたらすぐに奴らは尻尾を出すだろう。
ーふふっ。なるほど。わかりました。できるだけ、金をちらつかせて決定的な瞬間を撮らせますよ。
ーああ。期待してるよ。奴らが今どこにいるかの情報と顔写真はすぐに君のスマホに送るから。
私の大切な人を傷つけた制裁は思いっきりしてやらないとな。
ー倉橋さん、うまくいったらその大切な人……俺にも紹介してくださいよ。
ーああ。わかってるよ。奴らを捕まえた後は君たちはその部屋にそのまま泊まってくれて、食事も全部私にツケてくれていいからな。
ーやったっ! じゃあ逐一連絡しますね。
新川くんは嬉しそうな声を上げながら電話を切った。
彼に頼んでおけば、すぐに奴らは捕まるだろう。
松川が仕掛けた包囲網で奴らがどの辺りにいるかはリアルタイムで送れるから、そこに新川くんと盛山くんの二人を近づければ奴らはホイホイ寄ってくるはずだ。
新川くんも盛山くんもかなりのイケメンだからな。
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