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番外編
可愛すぎる挨拶
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「理央、これを」
ずっと夢見ていたドレスに身を包み、満面の笑みを浮かべている理央の前に細長い小箱を見せる。
「凌也さん、これは?」
「ふふっ。開けてご覧」
理央が小さな手でその小箱を開けると、中から出てきたのはパールのネックレス。
「わぁ、綺麗っ!」
「これは、母さんから理央への贈り物だ。このドレスと一緒につけて欲しい」
「お母さんから……こんなに素敵なものをいいんですか?」
「これはね、母さんも自分の母親から贈られたものだそうだよ。俺の結婚相手に渡そうと大切にしていたんだって。だから、理央しかこのネックレスをつけることはできないんだ」
「――っ、僕……嬉しいです。お母さんに、お礼を言わなきゃ! それからおばあちゃんにも」
「ああ。そうだな。日本に帰ったらお礼を言いに行こう。おばあさんは今、環境のいいところで介護施設に入居しているんだ。一緒に会いに行ってくれるか? 理央が俺の大事な相手だって報告したい」
祖母は割と厳しい人だったが、俺には優しかった。
こんなにも可愛い理央が運命の相手だと紹介したらきっと喜んでくれるだろう。
理央にも祖母との思い出を作ってもらえたらいい。
「もちろんです! ぜひ連れて行ってください。あの……これ、つけてもらえますか?」
「ああ、喜んで」
理央の細い首に上品なサイズのパールのネックレスが映える。
年代物だが、傷ひとつない綺麗なパールはダイヤとはまた違った輝きを見せてくれるな。
「どうだ?」
「わっ、綺麗です! 本当に綺麗っ!」
理央は嬉しそうに鏡の中の自分を見つめる。
この笑顔を祖母と母さんが見たら、きっと大喜びするだろうな。
俺はそっとスマホで理央の嬉しそうな写真を撮った。
「さぁ、理央。撮影に行こうか。きっとカメラマンさんも来てくれているぞ」
「はい。なんだかドキドキしますね。凌也さん、僕の格好……可愛いですか?」
「ああ。世界で一番美しい俺の花嫁だよ」
チュッと頬に軽く唇を当てると、理央はほんのり頬を染め、嬉しそうに笑っていた。
ふわふわの姫ドレスを纏った理央を抱き上げ、部屋から出るとミアさんともう一人、男性が立っていた。
ああ、この人がロレーヌ総帥が話していた、私たちの専属カメラマンだろう。
『ミアさん、お待たせしました。あなたが私たちの写真を撮ってくださるカメラマンですか?』
ずっと待ってくれていたミアさんと、隣の男性に声をかけると男性は、俺の腕の中にいる理央を見て
『おおっ、なんて美しい花嫁!』
と驚きの声を上げていた。
それでもすぐにハッとした表情を見せ、
「ラふぁえる、デス。ヨロシク、おねがい、シマス!」
と辿々しい発音ながらも日本語で挨拶してくれた。
きっと理央のために覚えてくれたのだろう。
腕の中にいる理央の緊張が少しほぐれてきたのがわかる。
やはり人の優しさや思いは、どんなに辿々しくても伝わるものだな。
あまりにも可愛い理央の花嫁姿に、ラファエルが惹かれないか心配なところはあるが、ロレーヌ総帥の話では、彼にはすでに夫がいると言っていたから心配はないだろう。
何よりロレーヌ総帥が選んでくれた人物だ。
それだけでなんの心配もいらないな。
『ラファエルさん、私の花嫁は見ての通り美しすぎて、カメラにおさめることは難しいかもしれないが、今日はよろしく頼むよ』
『はい。このラファエルにお任せください!』
そう自信満々に言い切るラファエルが頼もしく思える。
「理央もラファエルさんに挨拶できるか?」
「は、はい。頑張ります」
そういうと、理央は一度深呼吸をしてからゆっくりと口を開いた。
『ぼんじゅーる、らふぁえる。じゅ、しぃ、りお』
『――っ!!! 突然、天使が……っ。ああっ……なんて可愛いんだ……っ』
可愛らしい理央の挨拶に、ラファエルは一瞬でノックアウトされたようにその場に崩れ落ちた。
いや、その気持ちはわかる。
いくら可愛い夫がいようが、可愛い天使の挨拶にやられるのは別次元の問題だ。
しかも今の理央は可愛らしいドレスに身を包み、さらに可愛らしさを増している。
あのジュールさんでさえ、理央たちの挨拶にメロメロになっていたのだからラファエルが落ちても仕方のないことなのだろう。
それにしても理央はいつの間に名前までフランス語で言えるようになっていたのだろうな。
「凌也さん……僕の挨拶、おかしかったですか?」
「ああ、違う。理央の可愛さに驚いただけだよ。本当だぞ。いつも可愛いが今日の理央はなんと言っても美しい姫だからな」
不安そうな表情を見せていたが、俺の言葉に安心したのかホッとしたように笑顔を見せてくれた。
ずっと夢見ていたドレスに身を包み、満面の笑みを浮かべている理央の前に細長い小箱を見せる。
「凌也さん、これは?」
「ふふっ。開けてご覧」
理央が小さな手でその小箱を開けると、中から出てきたのはパールのネックレス。
「わぁ、綺麗っ!」
「これは、母さんから理央への贈り物だ。このドレスと一緒につけて欲しい」
「お母さんから……こんなに素敵なものをいいんですか?」
「これはね、母さんも自分の母親から贈られたものだそうだよ。俺の結婚相手に渡そうと大切にしていたんだって。だから、理央しかこのネックレスをつけることはできないんだ」
「――っ、僕……嬉しいです。お母さんに、お礼を言わなきゃ! それからおばあちゃんにも」
「ああ。そうだな。日本に帰ったらお礼を言いに行こう。おばあさんは今、環境のいいところで介護施設に入居しているんだ。一緒に会いに行ってくれるか? 理央が俺の大事な相手だって報告したい」
祖母は割と厳しい人だったが、俺には優しかった。
こんなにも可愛い理央が運命の相手だと紹介したらきっと喜んでくれるだろう。
理央にも祖母との思い出を作ってもらえたらいい。
「もちろんです! ぜひ連れて行ってください。あの……これ、つけてもらえますか?」
「ああ、喜んで」
理央の細い首に上品なサイズのパールのネックレスが映える。
年代物だが、傷ひとつない綺麗なパールはダイヤとはまた違った輝きを見せてくれるな。
「どうだ?」
「わっ、綺麗です! 本当に綺麗っ!」
理央は嬉しそうに鏡の中の自分を見つめる。
この笑顔を祖母と母さんが見たら、きっと大喜びするだろうな。
俺はそっとスマホで理央の嬉しそうな写真を撮った。
「さぁ、理央。撮影に行こうか。きっとカメラマンさんも来てくれているぞ」
「はい。なんだかドキドキしますね。凌也さん、僕の格好……可愛いですか?」
「ああ。世界で一番美しい俺の花嫁だよ」
チュッと頬に軽く唇を当てると、理央はほんのり頬を染め、嬉しそうに笑っていた。
ふわふわの姫ドレスを纏った理央を抱き上げ、部屋から出るとミアさんともう一人、男性が立っていた。
ああ、この人がロレーヌ総帥が話していた、私たちの専属カメラマンだろう。
『ミアさん、お待たせしました。あなたが私たちの写真を撮ってくださるカメラマンですか?』
ずっと待ってくれていたミアさんと、隣の男性に声をかけると男性は、俺の腕の中にいる理央を見て
『おおっ、なんて美しい花嫁!』
と驚きの声を上げていた。
それでもすぐにハッとした表情を見せ、
「ラふぁえる、デス。ヨロシク、おねがい、シマス!」
と辿々しい発音ながらも日本語で挨拶してくれた。
きっと理央のために覚えてくれたのだろう。
腕の中にいる理央の緊張が少しほぐれてきたのがわかる。
やはり人の優しさや思いは、どんなに辿々しくても伝わるものだな。
あまりにも可愛い理央の花嫁姿に、ラファエルが惹かれないか心配なところはあるが、ロレーヌ総帥の話では、彼にはすでに夫がいると言っていたから心配はないだろう。
何よりロレーヌ総帥が選んでくれた人物だ。
それだけでなんの心配もいらないな。
『ラファエルさん、私の花嫁は見ての通り美しすぎて、カメラにおさめることは難しいかもしれないが、今日はよろしく頼むよ』
『はい。このラファエルにお任せください!』
そう自信満々に言い切るラファエルが頼もしく思える。
「理央もラファエルさんに挨拶できるか?」
「は、はい。頑張ります」
そういうと、理央は一度深呼吸をしてからゆっくりと口を開いた。
『ぼんじゅーる、らふぁえる。じゅ、しぃ、りお』
『――っ!!! 突然、天使が……っ。ああっ……なんて可愛いんだ……っ』
可愛らしい理央の挨拶に、ラファエルは一瞬でノックアウトされたようにその場に崩れ落ちた。
いや、その気持ちはわかる。
いくら可愛い夫がいようが、可愛い天使の挨拶にやられるのは別次元の問題だ。
しかも今の理央は可愛らしいドレスに身を包み、さらに可愛らしさを増している。
あのジュールさんでさえ、理央たちの挨拶にメロメロになっていたのだからラファエルが落ちても仕方のないことなのだろう。
それにしても理央はいつの間に名前までフランス語で言えるようになっていたのだろうな。
「凌也さん……僕の挨拶、おかしかったですか?」
「ああ、違う。理央の可愛さに驚いただけだよ。本当だぞ。いつも可愛いが今日の理央はなんと言っても美しい姫だからな」
不安そうな表情を見せていたが、俺の言葉に安心したのかホッとしたように笑顔を見せてくれた。
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