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番外編
俺の可愛いメイド <前編>
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改稿作業が大変すぎて現実逃避しちゃいました。
というわけで他のお話はお休みですが、もしもシリーズがこちらにもやってきました。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side凌也>
「ああー、暑いな」
「どこか入ってコーヒーでも飲もうぜ」
「って、この辺、カフェとかあるか?」
大学の試験が終わって今日から夏休み。
これからの予定でも考えようということになり、友人二人と歩いていたが照り付ける日差しに流石にキブアップ。少し休んでから行こうという話になったが、あたりを見回してもカフェや珈琲店の類はない。
チェーン店のコーヒー屋でも良いんだが……と思っていると、
「メイドカフェ、オープンしましたー!」
という呼び声が聞こえる。
繁華街でもないこんな場所にメイドカフェって……どうやったって流行りそうにない。
しかもオープン早々呼び込みしないと客が来ないなんてあまり商売が上手いとは言い難い。
俺だけでなく、悠木も綾城もそう思ったようで足早にそこから立ち去ろうとしてると、呼び込みをしていた執事風の男が俺たちを見つけて近づいてきた。
「どうです? 今日オープン仕立てで今なら気に入った子を専属メイドにできますよ」
「専属メイド?」
「はい。お客さま専用のメイドです。一度契約をしますとお客さま以外の接客は致しません。いかがでしょう?」
いつもならこんな言葉に惹かれたりはしない。でもなぜかこの時は専属メイドに惹かれてしまった。それは俺だけでなく二人も同じだったようだ。
「い、一度入ってみるか」
誰からともなくその言葉が出て、俺たちは黒服の執事風の男についていった。
「ここを通るみんなに声をかけているんですか?」
「いいえ。お声かけさせていただくのは私のお眼鏡に適った殿方だけです」
その目の奥がギラっと光った気がして、背筋がゾッとした。もしかしたら俺たちは危ない場所に行こうとしているのかもしれない。とはいえ、今更逃げるわけにもいかず少し離れた場所まで連れて行かれた。
「さぁ、こちらです」
「おお! すごい」
青々とした木々に囲まれた歴史的建造物のような煉瓦造りの建物にまず驚かされる。
玄関から入り口までの道は薔薇のアーチがかかり、両端には可愛らしい動物の置物が置かれていて、ここだけみるとまるでメルヘンの世界に迷い込んだようだ。
扉を開けるとカランカランと可愛らしい音が鳴り響く。
と同時に、
「おかえりなさいませー、旦那さま♡」
と可愛らしいメイド服に身を包んだ子が三人駆け寄ってくる。きっと俺たちの人数に合わせたのだろう。奥には他にも数人の姿が見える。だが俺は、それよりも目の前にいる三人の子達に目が釘付けになっていた。
「どの子がよろしいですか? チェンジもできますよ」
執事風の男に声をかけられハッと我に返る。どの子もそれぞれ可愛いが、俺の目を惹きつけるのは左端の一番小さな子。
悠木と綾城に取られる前に俺は
「あの子がいい!」
と叫んでいた。
俺が一番先に選んだことに二人は驚いていたが、俺に続くように二人はそれぞれ別の子を指名した。だが、二人の表情を見る限り、仕方なく選んだのではなさそうでホッとする。
「リオ、こっちにおいで。お前の旦那さまだ」
「は、はい」
今日が初日だと言っていたから慣れていないのだろう。少し震えながら俺の前にやってきた。
「リオです。可愛がってくださいね」
「――っ!!」
頬を赤らめ、可愛く見上げてくる姿がどうにも計算には見えなくて、たまらなく可愛い。差し出された手を握り、二人とはそれぞれ離れた席に連れて行かれる。
「こちらにどーぞ」
「ああ、ありが――っ!!!」
席に座ると、当然のようにその子が膝に乗ってくる。だが全く嫌だとは思わなかった。
「何か飲みますか?」
「あ、ああ。そうだね。コーヒーをもらおうかな。冷たいやつ」
「はーい」
本当はホットコーヒーを飲みたかったが、この子が運ぶならもし倒しても火傷をしない方がいいと思った。
リオくんは俺の注文を受けると、ぴょんと俺の膝から飛び降りて、コーヒーを取りに行った。
途端に膝の上が寂しくなる。一瞬座っただけなのに、こうも寂しくなるとは思わなかった。
いや、それどころか他人が膝に乗って嫌だと思わないなんて今までの自分なら考えられない。
それからすぐに、俺の頼んだコーヒーとジュースらしきグラスを二つ、トレイに乗せてゆっくりゆっくりとリオくんが運んできた。テーブル横の壁に、飲み物はメイドの分もご注文いただきますと書かれていた。
そのことに気づいてなかったが、別に飲み物くらい大したことじゃない。それよりもリオくんが零さないように持って来れるのか心配だ。
トレイを取りにいってやりたいが、失敗しないように頑張っているのだから邪魔をしたくない。だが、どうしても心配でたまらない。あともう少しでテーブルに着くという時、ホッとしたせいか足元が引っかかった。
「わっ!」
「危ない!」
俺は慌てて駆け寄り、片手でトレイを受け取って、もう片方の手でリオくんを抱きかかえた。
「大丈夫?」
「は、はい。旦那さま。ごめんなさい……失敗しちゃいました」
「気にしないでいいよ。ほら、何も溢れてない」
「わぁー、本当だ! 旦那さま、すごーい!!」
一滴もこぼれていないトレイを見て、大喜びしてくれるリオくんが可愛くて仕方がない。俺はそのままリオくんを抱きかかえて席に戻った。
「ミルクと砂糖は入れますかー?」
「いや、だいじょ――ああ、えっと、ミルクだけ入れてもらおうかな」
「はい! 旦那さまにミルク、お入れしますね」
リオくんの仕事を奪ってはいけないと思って、せめてミルクだけでも入れてもらおうかと思っただけだったが、
「リオのミルクで美味しくな~れ。美味しくな~れ。萌え萌えきゅん♡」
と可愛い声をかけながら入れてくれて、あまりの可愛さに下半身に熱がこもっていくのがわかった。
* * *
皆様もお気付きの通り(気づいていないかもですが笑)
黒服の執事風の男はもちろん某社長ですね。メイドカフェにも手を出してます(笑)
前後編で終わるかな。どうぞお楽しみに♡
というわけで他のお話はお休みですが、もしもシリーズがこちらにもやってきました。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side凌也>
「ああー、暑いな」
「どこか入ってコーヒーでも飲もうぜ」
「って、この辺、カフェとかあるか?」
大学の試験が終わって今日から夏休み。
これからの予定でも考えようということになり、友人二人と歩いていたが照り付ける日差しに流石にキブアップ。少し休んでから行こうという話になったが、あたりを見回してもカフェや珈琲店の類はない。
チェーン店のコーヒー屋でも良いんだが……と思っていると、
「メイドカフェ、オープンしましたー!」
という呼び声が聞こえる。
繁華街でもないこんな場所にメイドカフェって……どうやったって流行りそうにない。
しかもオープン早々呼び込みしないと客が来ないなんてあまり商売が上手いとは言い難い。
俺だけでなく、悠木も綾城もそう思ったようで足早にそこから立ち去ろうとしてると、呼び込みをしていた執事風の男が俺たちを見つけて近づいてきた。
「どうです? 今日オープン仕立てで今なら気に入った子を専属メイドにできますよ」
「専属メイド?」
「はい。お客さま専用のメイドです。一度契約をしますとお客さま以外の接客は致しません。いかがでしょう?」
いつもならこんな言葉に惹かれたりはしない。でもなぜかこの時は専属メイドに惹かれてしまった。それは俺だけでなく二人も同じだったようだ。
「い、一度入ってみるか」
誰からともなくその言葉が出て、俺たちは黒服の執事風の男についていった。
「ここを通るみんなに声をかけているんですか?」
「いいえ。お声かけさせていただくのは私のお眼鏡に適った殿方だけです」
その目の奥がギラっと光った気がして、背筋がゾッとした。もしかしたら俺たちは危ない場所に行こうとしているのかもしれない。とはいえ、今更逃げるわけにもいかず少し離れた場所まで連れて行かれた。
「さぁ、こちらです」
「おお! すごい」
青々とした木々に囲まれた歴史的建造物のような煉瓦造りの建物にまず驚かされる。
玄関から入り口までの道は薔薇のアーチがかかり、両端には可愛らしい動物の置物が置かれていて、ここだけみるとまるでメルヘンの世界に迷い込んだようだ。
扉を開けるとカランカランと可愛らしい音が鳴り響く。
と同時に、
「おかえりなさいませー、旦那さま♡」
と可愛らしいメイド服に身を包んだ子が三人駆け寄ってくる。きっと俺たちの人数に合わせたのだろう。奥には他にも数人の姿が見える。だが俺は、それよりも目の前にいる三人の子達に目が釘付けになっていた。
「どの子がよろしいですか? チェンジもできますよ」
執事風の男に声をかけられハッと我に返る。どの子もそれぞれ可愛いが、俺の目を惹きつけるのは左端の一番小さな子。
悠木と綾城に取られる前に俺は
「あの子がいい!」
と叫んでいた。
俺が一番先に選んだことに二人は驚いていたが、俺に続くように二人はそれぞれ別の子を指名した。だが、二人の表情を見る限り、仕方なく選んだのではなさそうでホッとする。
「リオ、こっちにおいで。お前の旦那さまだ」
「は、はい」
今日が初日だと言っていたから慣れていないのだろう。少し震えながら俺の前にやってきた。
「リオです。可愛がってくださいね」
「――っ!!」
頬を赤らめ、可愛く見上げてくる姿がどうにも計算には見えなくて、たまらなく可愛い。差し出された手を握り、二人とはそれぞれ離れた席に連れて行かれる。
「こちらにどーぞ」
「ああ、ありが――っ!!!」
席に座ると、当然のようにその子が膝に乗ってくる。だが全く嫌だとは思わなかった。
「何か飲みますか?」
「あ、ああ。そうだね。コーヒーをもらおうかな。冷たいやつ」
「はーい」
本当はホットコーヒーを飲みたかったが、この子が運ぶならもし倒しても火傷をしない方がいいと思った。
リオくんは俺の注文を受けると、ぴょんと俺の膝から飛び降りて、コーヒーを取りに行った。
途端に膝の上が寂しくなる。一瞬座っただけなのに、こうも寂しくなるとは思わなかった。
いや、それどころか他人が膝に乗って嫌だと思わないなんて今までの自分なら考えられない。
それからすぐに、俺の頼んだコーヒーとジュースらしきグラスを二つ、トレイに乗せてゆっくりゆっくりとリオくんが運んできた。テーブル横の壁に、飲み物はメイドの分もご注文いただきますと書かれていた。
そのことに気づいてなかったが、別に飲み物くらい大したことじゃない。それよりもリオくんが零さないように持って来れるのか心配だ。
トレイを取りにいってやりたいが、失敗しないように頑張っているのだから邪魔をしたくない。だが、どうしても心配でたまらない。あともう少しでテーブルに着くという時、ホッとしたせいか足元が引っかかった。
「わっ!」
「危ない!」
俺は慌てて駆け寄り、片手でトレイを受け取って、もう片方の手でリオくんを抱きかかえた。
「大丈夫?」
「は、はい。旦那さま。ごめんなさい……失敗しちゃいました」
「気にしないでいいよ。ほら、何も溢れてない」
「わぁー、本当だ! 旦那さま、すごーい!!」
一滴もこぼれていないトレイを見て、大喜びしてくれるリオくんが可愛くて仕方がない。俺はそのままリオくんを抱きかかえて席に戻った。
「ミルクと砂糖は入れますかー?」
「いや、だいじょ――ああ、えっと、ミルクだけ入れてもらおうかな」
「はい! 旦那さまにミルク、お入れしますね」
リオくんの仕事を奪ってはいけないと思って、せめてミルクだけでも入れてもらおうかと思っただけだったが、
「リオのミルクで美味しくな~れ。美味しくな~れ。萌え萌えきゅん♡」
と可愛い声をかけながら入れてくれて、あまりの可愛さに下半身に熱がこもっていくのがわかった。
* * *
皆様もお気付きの通り(気づいていないかもですが笑)
黒服の執事風の男はもちろん某社長ですね。メイドカフェにも手を出してます(笑)
前後編で終わるかな。どうぞお楽しみに♡
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