8 / 42
第008話:加護? シラナイヨー
しおりを挟む
臨時パーティーを組んだ俺たちは、文字通り森の中を蹂躙した。もう一頭出てきたエビルベアを一撃で屠り、突撃猪やビッグカウも十頭以上狩った。気がついたらもう日が暮れている。
「今日はこの辺で野営にしよう。カトーさんの収納袋のお陰で、慌てて街に戻る必要はないからな」
「念の為、罠を張っておくわね」
オイゲンとリフィナが周囲の木々に糸のようなものを巡らせている。俺はガスコンロを取り出した。
「一人分作るのも五人分作るのも同じですから、良かったら一緒にどうです?」
「おぉぉっ! そりゃ楽しみじゃっ! なにせあのホットドッグを作っているお主の料理じゃからの。さぞかし美味いモノなのじゃろ?」
さて、夕食は久々に「コメ」を喰いたい。纏めて作ることができ、かつコメに合う食べ物といえば「カレー」である。あらかじめ準備しておいたため、四人の前でスキルを発動する必要もない。俺は早速、収納袋から食材を取り出し始めた。
「コメは土鍋で炊くから、まずはカレーの仕込みだな」
圧力鍋に牛脂、バター、すり下ろした生姜とニンニクを入れて中火に掛ける。ニンニクの香りが立ってきた頃に、微塵切りにした玉ねぎを入れる。どうせなら多めに作っておきたいので、玉ねぎは四個分を使った。飴色になるまで時間を掛けて炒める。
「うぉっ……スゲェ美味そうな匂いだな!」
四人が鼻をヒクヒクさせている。この玉ねぎを炒めている時に「今夜はカレー!」という感覚になる。玉ねぎの甘く芳ばしい匂いは、異世界でも魅力的らしい。
時折、鍋を混ぜながら別のコンロで肉を焼く。牛肩ロースブロックだ。巨大な塊肉を包丁で二センチ大のサイコロにカットし、塩コショウを振る。鉄のフライパンに牛脂を落とし、煙が立ったところで肉を焼き始める。
ジュゥワァァァァッ……
肉の焼ける音で焼き加減を判断する。表面に焼き目を付けたところで肉を取り出し、皿に取り出しておく。肉の脂が広がるフライパンで、一口大に切った人参、ナス、シメジを炒め、火を通す。玉ねぎが程よく茶色くなったところで、先ほどのサイコロステーキ、月桂樹の葉、そして水を入れる。野菜入れない。圧力を加えると崩れるからだ。
「強火にして加圧開始。その間に……」
カレーだけでは寂しいのでもう一品作ることにする。カレーに合う副菜といえば、コールスローだ。キャベツ、人参を千切りにし、玉ねぎも薄くスライスする。ボウルに塩水を用意し、千切りにした野菜を浸す。こうすることで、サラダにした時に水気が出なくなる。別のボウルにマヨネーズ、酢、砂糖、塩、胡椒を混ぜて調味液を用意しておく。水気が出るので、野菜は直前で和える。
シュッシュッシュッ……
圧力鍋が音を立てていた。そろそろコメを炊く必要があるだろう。「直火専用五合炊き土鍋」を用意する。本当ならコメに水を吸わせておくべきだが、今回は無洗米を使ってすぐに炊く。五合分のコメと水を入れ、沸騰するまで中火に掛ける。その間に圧力鍋の加圧が終わる。人参などの野菜類を入れ、数分煮込み、火を止める。カレールー、ガラムマサラ、カイエンペッパーなどを加えて香りを立てる。
「な、なんだ? この匂いは? 初めて嗅ぐぞ?」
「香辛料の香りじゃな。しかも相当に複雑な香りじゃ」
「もうダメッ…… アンタねぇ、食べさせるんならチャッチャと作りなさいよっ!」
「リフィナ、失礼だぞ。カトーさん、申し訳ない」
「いえいえ。もうすぐ出来ますよ」
ルーが完全に溶け込んだのを確認し、再び煮込み始める。焦げないように時折かき混ぜる。同時に土鍋の面倒も見る。中火から弱火に落としてから十五分、蓋の縁から水気が無くなり、土鍋からパチパチという音がし始めた頃に、中火に戻して二十秒、そして火を止める。絶対にやってはいけないのは、ここで蓋を取ることだ。最後の十分間の「蒸らし」が重要なのである。
「よし。出来上がりだ」
蓋を外すと、ピンッと立ったご飯が出来あがっている。シャモジで混ぜると、程よく御焦げもできていた。炊きたてのご飯をカレー皿に盛り、粉チーズを振りかける。コポコポと泡を弾かせているカレーをタップリと掛ける。木のスプーンをルーに挿して、完成だ。
「ホイッ! 俺の故郷の料理です。あ、あとコールスローも作りますね」
しっかりと水気を切った千切りの野菜を調味液の入ったボウルで混ぜ合わせ、それを一人用の器に取っていく。木のフォークも用意した。
「カレーに合う副菜〈コールスロー〉です」
地面に胡座し、カレーが盛られた皿を手にしたまま、全員が固まっていた。毒でも入っていると思っているのだろうか? 俺は自分の分を盛ると、スプーンを手にした。
「じゃ、いただきまーすっ!」
ご飯とルーを一緒に口に入れる。カイエンペッパーの辛味、ガラムマサラの豊穣な香り、そして肉や野菜の旨味がタップリと溶け込んだカレールー。それらが炊きたての御飯と混ざり合い、万民を虜にする一品へと変わる。
「ウンマッ! ホラ、みんなも食べてください」
俺の食べ方を真似て、リフィナはカレーを口に入れた。その瞬間、カッと目を見開き、夢中で食べ始める。他のメンバーたちもバクバクと食を進めていた。
「こりゃ美味いっ! エールを飲みたくなるのぉっ!」
ドワーフらしく、ドルガは酒を欲しがった。まぁ、さすがに缶ビールまでは出せない。水だけで我慢してもらおう。
「こんな料理、初めてだわ。この野菜も美味しい。酸味、甘味、塩味が混ざり合って、いくらでも食べられそう」
一人一合分のライスを用意したが、全員が綺麗に食べてしまったようだ。カレーは残っているが、ライスが無い。俺はパンを用意した。
「コメ程じゃないけど、パンもカレーには合いますよ。食べます?」
四人がコクコクと頷く。フライパンで両面をカリッと焼き、カレーをスープ皿に盛ってパンと一緒に出してやる。
「パンをカレーに付けて食べてください」
そう言って俺はパンを千切ってカレーに付けた。うん、悪くない。食パンの香ばしさと甘さが、少し辛めのカレーに良く合う。多めに作ったカレーは、あっという間に無くなった。
「それにしても、神業のような弓技を操り、収納袋まで持っているなんて、アンタは一体何者なの?」
「ウム、何よりこの飯の美味さは異常じゃて。お主、もしかして加護を持っておらぬか?」
「加護? 何ですか、ソレ?」
「はぁ? アンタ、そんなことも知らないの? 加護っていうのはね。神々から与えられた特殊な能力のことよ。超人的な身体能力や回復力があったり、瞬間転移、飛行能力など魔法でも不可能なことができたり。そうした能力は神々の加護と呼ばれていて、各国が血眼になって保持者を探しているわ」
「加護を与えられた者は同時に〈使命〉も与えられる。強力な身体能力や魔力を与えられた者は、国お抱えの冒険者となって、魔物と戦うことが多い。もっとも、国によってはその力を戦争で使おうとする。故に、加護を持つ者の中には、黙っている者もいるらしい」
要するに、俺の加護がバレたらヤヴァイってことね。
「そうなんですねー。でも俺、そんな加護なんて持ってませんヨー。知りませーん」
言い方が悪かったのか、全員がジッと俺の顔を見つめる。イヤだ、恥ずかしい。リフィナがフゥと息を吐いた。
「まぁ、そういうことにしておいてあげるわ。アタシらだって、チクるのは嫌だし。だけど気をつけることね。加護を持つ者は目立つのよ。有り得ないような技を見せるから」
「そうだな。飯くらいなら大丈夫だろうが、狩りなどであまり目立ちすぎると、王国に連行されかねない。加護持ちかどうかを見抜く魔道具もある。気をつけることだ」
リーダーのフェスティオの言葉に、俺は真顔で頷いた。
「今日はこの辺で野営にしよう。カトーさんの収納袋のお陰で、慌てて街に戻る必要はないからな」
「念の為、罠を張っておくわね」
オイゲンとリフィナが周囲の木々に糸のようなものを巡らせている。俺はガスコンロを取り出した。
「一人分作るのも五人分作るのも同じですから、良かったら一緒にどうです?」
「おぉぉっ! そりゃ楽しみじゃっ! なにせあのホットドッグを作っているお主の料理じゃからの。さぞかし美味いモノなのじゃろ?」
さて、夕食は久々に「コメ」を喰いたい。纏めて作ることができ、かつコメに合う食べ物といえば「カレー」である。あらかじめ準備しておいたため、四人の前でスキルを発動する必要もない。俺は早速、収納袋から食材を取り出し始めた。
「コメは土鍋で炊くから、まずはカレーの仕込みだな」
圧力鍋に牛脂、バター、すり下ろした生姜とニンニクを入れて中火に掛ける。ニンニクの香りが立ってきた頃に、微塵切りにした玉ねぎを入れる。どうせなら多めに作っておきたいので、玉ねぎは四個分を使った。飴色になるまで時間を掛けて炒める。
「うぉっ……スゲェ美味そうな匂いだな!」
四人が鼻をヒクヒクさせている。この玉ねぎを炒めている時に「今夜はカレー!」という感覚になる。玉ねぎの甘く芳ばしい匂いは、異世界でも魅力的らしい。
時折、鍋を混ぜながら別のコンロで肉を焼く。牛肩ロースブロックだ。巨大な塊肉を包丁で二センチ大のサイコロにカットし、塩コショウを振る。鉄のフライパンに牛脂を落とし、煙が立ったところで肉を焼き始める。
ジュゥワァァァァッ……
肉の焼ける音で焼き加減を判断する。表面に焼き目を付けたところで肉を取り出し、皿に取り出しておく。肉の脂が広がるフライパンで、一口大に切った人参、ナス、シメジを炒め、火を通す。玉ねぎが程よく茶色くなったところで、先ほどのサイコロステーキ、月桂樹の葉、そして水を入れる。野菜入れない。圧力を加えると崩れるからだ。
「強火にして加圧開始。その間に……」
カレーだけでは寂しいのでもう一品作ることにする。カレーに合う副菜といえば、コールスローだ。キャベツ、人参を千切りにし、玉ねぎも薄くスライスする。ボウルに塩水を用意し、千切りにした野菜を浸す。こうすることで、サラダにした時に水気が出なくなる。別のボウルにマヨネーズ、酢、砂糖、塩、胡椒を混ぜて調味液を用意しておく。水気が出るので、野菜は直前で和える。
シュッシュッシュッ……
圧力鍋が音を立てていた。そろそろコメを炊く必要があるだろう。「直火専用五合炊き土鍋」を用意する。本当ならコメに水を吸わせておくべきだが、今回は無洗米を使ってすぐに炊く。五合分のコメと水を入れ、沸騰するまで中火に掛ける。その間に圧力鍋の加圧が終わる。人参などの野菜類を入れ、数分煮込み、火を止める。カレールー、ガラムマサラ、カイエンペッパーなどを加えて香りを立てる。
「な、なんだ? この匂いは? 初めて嗅ぐぞ?」
「香辛料の香りじゃな。しかも相当に複雑な香りじゃ」
「もうダメッ…… アンタねぇ、食べさせるんならチャッチャと作りなさいよっ!」
「リフィナ、失礼だぞ。カトーさん、申し訳ない」
「いえいえ。もうすぐ出来ますよ」
ルーが完全に溶け込んだのを確認し、再び煮込み始める。焦げないように時折かき混ぜる。同時に土鍋の面倒も見る。中火から弱火に落としてから十五分、蓋の縁から水気が無くなり、土鍋からパチパチという音がし始めた頃に、中火に戻して二十秒、そして火を止める。絶対にやってはいけないのは、ここで蓋を取ることだ。最後の十分間の「蒸らし」が重要なのである。
「よし。出来上がりだ」
蓋を外すと、ピンッと立ったご飯が出来あがっている。シャモジで混ぜると、程よく御焦げもできていた。炊きたてのご飯をカレー皿に盛り、粉チーズを振りかける。コポコポと泡を弾かせているカレーをタップリと掛ける。木のスプーンをルーに挿して、完成だ。
「ホイッ! 俺の故郷の料理です。あ、あとコールスローも作りますね」
しっかりと水気を切った千切りの野菜を調味液の入ったボウルで混ぜ合わせ、それを一人用の器に取っていく。木のフォークも用意した。
「カレーに合う副菜〈コールスロー〉です」
地面に胡座し、カレーが盛られた皿を手にしたまま、全員が固まっていた。毒でも入っていると思っているのだろうか? 俺は自分の分を盛ると、スプーンを手にした。
「じゃ、いただきまーすっ!」
ご飯とルーを一緒に口に入れる。カイエンペッパーの辛味、ガラムマサラの豊穣な香り、そして肉や野菜の旨味がタップリと溶け込んだカレールー。それらが炊きたての御飯と混ざり合い、万民を虜にする一品へと変わる。
「ウンマッ! ホラ、みんなも食べてください」
俺の食べ方を真似て、リフィナはカレーを口に入れた。その瞬間、カッと目を見開き、夢中で食べ始める。他のメンバーたちもバクバクと食を進めていた。
「こりゃ美味いっ! エールを飲みたくなるのぉっ!」
ドワーフらしく、ドルガは酒を欲しがった。まぁ、さすがに缶ビールまでは出せない。水だけで我慢してもらおう。
「こんな料理、初めてだわ。この野菜も美味しい。酸味、甘味、塩味が混ざり合って、いくらでも食べられそう」
一人一合分のライスを用意したが、全員が綺麗に食べてしまったようだ。カレーは残っているが、ライスが無い。俺はパンを用意した。
「コメ程じゃないけど、パンもカレーには合いますよ。食べます?」
四人がコクコクと頷く。フライパンで両面をカリッと焼き、カレーをスープ皿に盛ってパンと一緒に出してやる。
「パンをカレーに付けて食べてください」
そう言って俺はパンを千切ってカレーに付けた。うん、悪くない。食パンの香ばしさと甘さが、少し辛めのカレーに良く合う。多めに作ったカレーは、あっという間に無くなった。
「それにしても、神業のような弓技を操り、収納袋まで持っているなんて、アンタは一体何者なの?」
「ウム、何よりこの飯の美味さは異常じゃて。お主、もしかして加護を持っておらぬか?」
「加護? 何ですか、ソレ?」
「はぁ? アンタ、そんなことも知らないの? 加護っていうのはね。神々から与えられた特殊な能力のことよ。超人的な身体能力や回復力があったり、瞬間転移、飛行能力など魔法でも不可能なことができたり。そうした能力は神々の加護と呼ばれていて、各国が血眼になって保持者を探しているわ」
「加護を与えられた者は同時に〈使命〉も与えられる。強力な身体能力や魔力を与えられた者は、国お抱えの冒険者となって、魔物と戦うことが多い。もっとも、国によってはその力を戦争で使おうとする。故に、加護を持つ者の中には、黙っている者もいるらしい」
要するに、俺の加護がバレたらヤヴァイってことね。
「そうなんですねー。でも俺、そんな加護なんて持ってませんヨー。知りませーん」
言い方が悪かったのか、全員がジッと俺の顔を見つめる。イヤだ、恥ずかしい。リフィナがフゥと息を吐いた。
「まぁ、そういうことにしておいてあげるわ。アタシらだって、チクるのは嫌だし。だけど気をつけることね。加護を持つ者は目立つのよ。有り得ないような技を見せるから」
「そうだな。飯くらいなら大丈夫だろうが、狩りなどであまり目立ちすぎると、王国に連行されかねない。加護持ちかどうかを見抜く魔道具もある。気をつけることだ」
リーダーのフェスティオの言葉に、俺は真顔で頷いた。
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
