となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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冬休み編

クリスマスデート3

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ようやく始まったデート。
予約をいれていたバイキングに二人で向かい
人混みをかき分けながら入店し
混雑した場所から何とか食べ物を持って
座った所でとなりに座った神川さんは
今日も今日とて話しかけてきた。



「ねぇ……秋兎くん」

「何だよ舞?」

「バイキングって素敵よね」

「腹いっぱい食えるしな。」

「それもあるけど……」

「ん?」

「普段は抑制してる人達が欲望のままに貪り食べる光景は素敵よね?」


「嫌な言い方だなおい!?」

「あぁ…ダイエットしてたのに!……悔しい……でも食べちゃう!。みたいな!」


「まぁそうゆう人もいるかもな?」

「まったく皆欲望に流されやすいんだから…」

「みんな、お前には言われたくないと思うぞ!?」


欲望の化身じゃん!?


「それにしても取りすぎてしまったわ……」

「バイキングあるあるだよな。」

分かってはいるがついつい取りすぎちまうんだよな……



「帰り道の誘惑が凄いのよね…あれ取ればよかったとか。」


「料理が追加された時なんかもう1回並ぶもんな…」


「注文式ならまだ抑制できるのだけど……」


「だな。」

「これじゃ太ってしまうわ……」

「お前も気にするのか?」

「当たり前でしょ女の子よ?」

「そうだったな。」

オッサンが中に入ってそうだが…


「中に入るのは秋兎くんよ。」

「心を読むな!?」

「でも太っちょな彼女は嫌でしょ?」

「俺はあんまり気にしないけどな……」

自力で動ける分には。

「でも痩せてる方がいいでしょ?」

「自然体が一番だろ?」

「私がブタみたいになっても好き?」

「ブタでも牛でもお前なら好きだよ。」

我ながら臭すぎるセリフだが仕方ない
クリスマスのせいにしておこう。



「ふふ。臭いわよ秋兎くん。」

「うるせぇ。」

「飲食店で異臭騒ぎが起きちゃうわ。」

「はは。それは困るな気を付けるよ。」

なんて話ながら食事を終え
外は夕方。
思ってたより明るいな……まぁ
着く頃にはいい感じになるかな。
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