となりの席の変態さん

冬休み編

数の子

のんびりとした冬休み
暇だったのだろう神川さんは家に来て
今日も今日とて話しかけてきた。




「ねぇ…秋兎くん」

「何だよ舞？」

「数の子って素敵よね」

「ポリポリして美味いよな。」

「それはもちろんなのだけど……」

「ん？」

「あのつぶつぶが何だかイヤらしくて素敵よね？」


「イヤラシイか！？」

「イヤらしくない？」

「よく分からん。」

「数の子天井って言葉があるくらいだし！」

「それはっ……そうだけど！？」

こいつの知識はいったいどこから
来るのだろうか……
将来が心配だ！


「しかもあれで子孫繁栄の願いが掛かってるなんて……もう狙ってるとしか思えないわ！」


「たくさん子供が付いてるからだろ！？」

「たくさん子種が絞れそうだからじゃないの！？」


「違うわ！」

「数の子天井なのに？」

「いや、数の子だから！天井関係ないから！？」


「何だつまらないわ……」

「お前…日本の伝統になんてこと言うんだ！？」


「だってエロくないんだもの！」

「エロいものばっかりなはずが無いだろ！？」


「何でよ！」

「何でって言われても……」

「エロい物なのに……」

「それを言うなら縁起物だよ！？」