甘くてほろ苦い、恋は蜜やかに。

米粉あげぱん

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ep.4

4-11 *


「あっ、ん、んん……!」

 鈴口を右手で刺激しながら左手でマフラーを顔に押し付ける。くちくちと粘度の高い水音が静かな部屋にやけに響いた。仕事が忙しいという大きな理由はあったが、しばらく彼女はいなかったし、こうして自分自身を慰めるのは本当に久しぶりだ。だから止まらないのだと自分に言い聞かせて、溢れ出る先走りを手に絡めて固く芯を持った竿を上下に擦る。

「ふっ、う、あっ」

(御堂さんだったら、どう触ってくれるんだろう……)

 御堂に抱かれることを考えるだけで腰がゆるりと動いてしまう。耐え切れずいつの間にか両手で包み込むように、自身を慰めていた。

「あっ、っ、出る、っ……!」

『イっていいよ、景』

「っ――!」

 熱っぽい吐息交じりに、彼に耳元でそう囁かれたら。勝手に再生された彼の言葉と同時に、ぴゅくぴゅくと先端から精が吐き出された。

「は……っ」

 三神峯は肩で息を整えながら余韻に浸る。彼を思って抜いてしまったのも申し訳ないが、なぜ自分が抱かれる側で想像してしまったのだろう。徐々に冷静になってくる頭には、後悔と羞恥しか出てこなかった。

(シャワーして寝よう……)

 ベッドボードに置かれていたティッシュで精を拭き取り、ふらふらと立ち上がる。マフラーは汚れはしなかったが、念のため備え付けの消臭スプレーをかけてスーツと一緒にハンガーにかけておいた。

 ≪もう寝ちゃった? 今日は……≫

 シャワーをしようとワイシャツのボタンを外していると、テーブルに置いた私用のスマートフォンがメッセージの受信を知らせた。ロック画面には先ほど交換したばかりの御堂のプライベートのメッセージアカウントと途中までのメッセージ内容が表示されている。ロックを解除してメッセージ画面を開く。
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