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夜着と薬とケダモノの旦那様

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子作りをするのはいいのだけど、本当にいつもの性行為と何が違うのかわからない。
困っていると、時間はあっという間に夜になっていた。
湯殿に入り、身体を綺麗にした後にメイドさんから洋服を着せてもらった。
洋服というよりも、薄い布。なんだか心もとないものだ。

「あ、あの……!これ、すごく透けているし、そのどう見ても女性用……!?」
「レイナード殿下と子作りを頑張るのでしょう?それで我々で選んでみました!」

上はノースリーブで紐だけ、さらに全面透けていて太もも辺りまでしかない。
その上、下着も紐で結ばれているだけのもの。面積は狭いので、たぶん女性用のパンツだ。
生足がとても綺麗だと言われたことはあるけど、こ、これはどうなんだろう。

「お誘いすぎて逆に性欲が萎える可能性は……?」
「ないと思います!」
「……えぇ……で、でも行かないと……せめて行くまでのガウンを着ます……」

メイドさんたちからは、不評の声が出たけど気にしない。
だってこのまま行ったら、ただの変態だもの。それだけは阻止したい。
レイのいる寝室に着くと、すぐに中へと入れて貰えた。
上がったばかりなのか、水滴がまだ残っている。そのせいで、ただでさえ顔立ちが整っているのにいやらしさを感じてしまう。

「ごめんな、さっき来たばっかりだからさ。少し濡れていてもいい?」
「う、うん……その……今日から……」
「うん。子作り頑張ろうな!ところで、そのガウンは暑くないか?」
「ひゃあ!まって、ま、ダメ、まだ脱がさないで……!」

静止の声が届かず、そのままレイに抱き寄せられてガウンを脱がされた。
レイの眼前にいやらしい夜着が晒される。

「うっ……こ、こんな格好、僕がしたいわけじゃ……!」
「メイドたちが着させたんだろう?気合入ってるなぁ……でも、この恰好もすごくそそる」
「そっ……?!ふわふわの胸もないし、下に男性器付いてるのに?!」

半泣きで困惑しながらレイに視線を向けると、ニヤリと意地悪な笑みを浮かべられた。
レイの膝に向かい合うように座ると、レイナードは顔をずらして薄い服の上から両方の乳首にキスを落とす。
片方を舌先で転がしながら、もう片方は指先で軽く痛みを感じるくらいにグリグリと弄られる。

「んっ、ァ……!……れ、イっ……!」
「……ほら、ぷっくりしてきた。唾液まみれでますますいやらしい」

レイが口を離すと、片方の乳首がぷっくりした感覚があった。指先で弄られている方も、同じ状態だ。
唾液まみれなのは、レイのせいだ。そう反論する間もなく、下半身が触られる。

「ァ、ひ……!そ、そこは……!」
「窮屈な下着の中じゃ辛そうだな。紐でここを隠すなんて……随分と心もとないな?」
「うう……そ、そういわれても……!」

手際よく紐を解かれ、あっという間に下半身を覆っていた布が取り払われる。
小さくぴくぴく反応する僕自身の性器は、レイに比べるととても小ぶりだ。
それでもレイから受ける快楽は真っ先にここが反応する。男の性質だから、これは仕方がない。

「ここも涎を垂らしているな。でも、今日は解放するのはもう少し先だ。頑張って我慢しような?」

レイは笑顔で、僕の性器の根元に何かを取り付けた。
なんだろうと思っておそるおそる下を向くと、何かリングのようなものが付いている。

「こ、これ、僕のおちんちんが壊れたりしない……?!大丈夫……?!」
「大丈夫だよ。アレクセイは早漏なところがあるから、これで調整できるようになろうな」
「ちょ、調整用?じゃあ、ここが壊れることはないんだね……よ、良かった……ひぅ!」

不意打ちで先端を指先で擦られて、思わず声を出してしまった。
気持ち良くて、ますます勃起している気がする。でも、このリングの影響なのか出すに出せない。
どのくらい我慢するのかと不安な目線をレイに向けるが、優しく笑うだけ。
腰を引き寄せられたと、思ったら素早くレイは何かを手に取り、それから僕のお尻の穴に何か薬を塗られた。
たぶん潤滑剤だとは思うけど、だんだん身体が熱くなっていく。

「え、え?なに、ひっ……!」
「即効性のある王家秘伝の媚薬……ちゃんと効いているみたいだな?」
「び、ぁ……く……?んぁう……ッ!レイ……んひぅ……ぁぁあ……んッ」
「かつての戦神と呼ばれたアレス王子には、即効で効かなかったらしいけど……個体差があるんだろうな」

昔と今を比較されても、僕には何もわからない。少し触れるだけで、全身に甘い痺れが走る。
しかも、性器はリングのせいで射精することができない。頭が真っ白になっていき、口元から喘ぎ声と涎が零れていく。
お尻に当たっているこの勃起したレイのおちんちんが、僕の中に入ってきたらどうなるんだろう。
絶対、意識が飛びそうなくらい、気持ちいい予感しかしない。

「はは、わかっているから……そうやって、腰を摺り寄せて俺のちんこを欲しがらないでくれ」
「ら、て……っぁ……ほし、ぃ……んんぅ……」

今の僕の顔がどうなっているかなんて、想像できない。
でも、顔を合わせた途端にレイの目がケダモノ全開の顔になったのはわかった。
僕の大好きな、レイの雄の顔。性行為の時にしか見せない、本能の顔。
顔を合わせただけでも、お尻の穴がひくひくしながら身震いする。

「意識、飛ばさないように……なッ!」
「んぉおおあああッ!……ひ、ぁ……んぁうっ……!」

腰を持ち上げられて、そのまま僕の中にレイの性器が自重のままにゴリゴリと入っていく。
大きくて、硬くて、いいところを一気に刺激されて頭の中がバチンと雷撃が走る。
意識が飛びかけたけれど、レイから引き戻された。
両手を引かれ、そのまま下からずんずんと抜き差しをされる。
自分自身でも何を言っているのかわからないくらい、気持ちがいい。
視線もどこにいっているのかわからない。目が当てられないくらい酷い顔をしているかもしれない。
そんな考える暇もなく、激しく中を突かれて体内に暖かなものが流れていく。
本当に宣言通りに中出しされたみたいだった。
けれど、その一回だけでは僕自身も足りない。すぐに腰をユラユラと動かして催促する。
そのまま正常位、立ちバック、ベッドにうつ伏せにされてそのまま犯された辺りで僕は気を失った。

翌朝、目を覚ますと僕は全裸でレイと一緒に眠っていたようだった。
少し身体を動かすと、体内からドロリと零れる感覚があった。
少し触れただけでも、大量の白濁液が手に取れた。
本当に容赦なく連続で中出しされていたらしい。
僕が気を失った後も、抱き続けたんだろう。腰が壊れていないだけ安心できるが、回数は確実に以前より多いはず。

「……あっという間に妊娠しちゃいそう……」

僕はまた横になって、小さく呟く。隣でスヤスヤと眠るレイの顔を見て、複雑な心境になる。
男性妊娠はありえるとは聞いたけど、レイだから本当にやり遂げそうだ。
妊娠、出産時の痛みなどを考えると憂鬱だ。それでも、僕らが望んだことなのだ。頑張らないと。
頭を切り替えて、僕はレイの腕の中に潜り込んで二度寝することにした。
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