翠緑の勇者は氷の魔女とお近づきになりたい

大鳳ヒナ子

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第二部

第21話 年代記【漆黒・黒曜の冥月】

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 朝起きて違和感を覚える。何か今までに見た事の無いものがステータスに追加されているからだ。
 ひとまずは落ち着いて状況を確認する。追加されたのは属性だ。今までは雷属性だけだった俺の属性に、秩序属性が追加されているのである。
 とりあえずは広間へ向かい他のみんなにも確認してみると、やはり全員が同じように属性が追加されているようだ。

「俺のステータスには『属性:秩序』ってのが生えているんだけど、何か新システムでも導入されたのか?」
「漆黒のレギンレイヴのキャラクターが追加されるらしくて、その調整に属性が追加されるみたいですわね」
「ここにきて死に性能と化している俺の『悪属性特攻』が息を吹き返してくれるとありがたいんだがな」

 なにせ『属性:悪』は邪悪の樹の悪魔たちくらいしか対応するキャラが居ない。それぞれの原典で敵キャラだった悪人たちが実装でもされれば違うのかもしれないが、わざわざ新属性が実装されたという事はその方面に修正が入るという事だろう。

「僕も『属性:混沌』が生えてるね。うわ~。な~んか嫌な予感がする。漆黒キャラが増えるってことは『混沌属性特攻』とか付いた武器が出てくるんだ。僕知ってる」
「心当たりでもあるのか?」

 メテオライトの前世はシリーズを立ち上げた黒谷くろやるいだ。基本的にはシリーズについて一番詳しい相手である。俺の強化などついでに来てくれればいいほうだが、貰える情報はもらっておきたい。

「漆黒には『混沌属性特攻』と『魔導士系特攻』とかいう『メテオライト絶対殺すマン』みたいな性能の専用武器が出てくるから困ったもんだよ。ま、さすがにあんな酷いネタバレ満載のキャラをこんな初期に実装はないだろうから、まだ大丈夫だよ」

 黒谷はリコレクションズのサービス開始辺りから入退院を繰り返していたそうだ。なので実装順などは企画部などのメンバーに任せていたようなので生前に実装されていた部分しか分からないそうだが、原典側は最期の大仕事だったそうなので結構覚えているらしい。
 現状ではメテオライトとエルナ、ヘリオドール、ジェイドの幼馴染組しか実装されていない【漆黒のレギンレイヴ】からの追加キャラクターの発表はこの後、約一時間後くらいだ。

 漆黒キャラだと聞いてローレッタ大陸勢は落ち着かない様子だ。年代記クロニクルには登場してもプレイアブル化はまだ、なんてキャラクターもそこそこいるので楽しみはある。
 そして時間が来ると同時に職員が掲示板に更新情報を張り出す。スキルや簡単なキャラ説明と共にイラストが掲示されたのは六人。うち五人は条件なしでガチャから排出でき、残り一人は対応する年代記クロニクルをクリアするとラインナップに並ぶらしい。

「叔父上とか僕のこと全力ガードしてくれる性能じゃん。メイン盾!」

 メテオライトの声につられて性能関係の記述に目を通す。メテオライトの叔父であるオブシディアンの個人スキルや下級職上級職での兵種スキルは【月虹のレギンレイヴ】でのものと同じだが、兵種がローレッタ大陸ではなじみのない騎馬・斧槍だ。
 たしか【漆黒のレギンレイヴ】では最上級職が実装されているので、その兵種なのだろう。ただでさえ防衛特化だった重装騎士カタクラフトが進化して『主君絶対守るマン』みたいなスキルをしている。条件有とはいえダメージ80パーセント軽減とか凄い。

 そうこうしているうちに大量の召喚の札を抱えたタマキが儀式の間に向かっていく。この後すぐに出撃メンバーを聞くことになるので俺たちは適当に茶でもしながら待つ。
 数分後、タマキの雄叫びが聞こえた。どうやら爆死は免れたようだが目当てのキャラではなく、すり抜けが発生したらしい。

「うちのセフィロトにスピネルさんが実装されてません」

 召喚の儀から戻ってきたタマキがバンッ――と大きな音を立てテーブルを叩く。何故か首根っこを掴まれた吟遊詩人のオマケつきだ。その席にはメテオライトが座っており、行儀が悪いと窘めながらも空いている席を勧める。

「召喚はランダムなんでしょ? それじゃあ僕に言われてもなあ~。それより新しい年代記クロニクルにはいつ向かうんだい?」

 お茶とお菓子を差し出してタマキが落ち着いたところでメテオライトは口を開く。セフィロトの大図書館に来て以降、専用奥義のせいで壁役にされることが多くなったのもあってか、メイン盾ともいえる叔父の実装に喜んでいるようで年代記クロニクルの攻略に乗り気な様子だ。

「スピネルさんはメテオライトさんの部下なんですから、お二人がいれば御利益がある筈なんです! さあ、一緒に召喚の儀式に行きましょう!」

 スピネルというのは今回のアップデートで追加された新キャラクターだ。出身と所属が『シスル王国』な従騎士で、原典ではプレイヤーが性別以外を好きにキャラメイクできるらしい。勿論だがメテオライトの臣下にあたる。

 描けば出る教とかキャラクターに所縁ある供物を用意するとか色々あったが、上司を並べて引き当てようとする子は珍しい。先ほどまではちょっとした辞書程度の厚さのある束で持っていた召喚の札が殆んど無いので、たぶんあと一回か二回分しかないと見た。

「だいたい……スピネルならさっき召喚したじゃないか」

 何言ってんの、と言いたげにタマキに言い返しているのは吟遊詩人のほうのメテオライトだ。タマキの様子にうんざりとしながらクッキーを口に運び咀嚼している。そんなメテオライトにクッキーが乗っている皿を取り上げながらタマキが言い返した。

「私が言っているのは赤のスピネルさんです。さっき召喚したのは青のスピネルさんですよ」

 赤とか青とか言っているが、掲示板で更新情報を見た感じだと恐らくはスピネルの髪色を指しているのだろう。赤スピネルは歩兵で斧装備なのでこのセフィロトに足りない人材だ。青スピネルは歩兵の剣士なので正直いって人材が有り余ってる。なお全部で五色存在する。

「赤とか青って言われてもねえ……うちのスピネルは黒だしなあ」

 これは王子のほうのメテオライトだ。彼のいう黒のスピネルは俺も以前会ったことがある。モブとは思えない雰囲気を携えていたが、漆黒のレギンレイヴにおけるアバターキャラクターだったのだ。彼は田舎の爺ちゃんがどうのと言っていたので、間違いなく村人ベースの成長率を持っているだろう。兵種によっては末恐ろしいことになりそうだ。

「私が漆黒でキャラメイクしたのは赤のスピネルさんなんですよう!」



「二十年近く前に心にキャバ嬢を住まわせてまで叩き折った殴り合いフラグを、こんな所で一方的に回収されるだなんて思ってもみなかったよ」

 意気込んでいたメテオライトも出撃してわずか数秒でこの反応である。恐らくは『軍師の眼』で相手のステータス値を覗き見たのだろう。実に嫌そうな顔をしている。
 心にキャバ嬢~のくだりは、男キャラの好感度を稼ぐ系のゲームで役に立つ選択肢の選び方だと聞いたことがある。前世でも男だった彼から飛び出すには謎の知識だ。

 今日の攻略先である年代記クロニクル【漆黒・黒曜の冥月】は俺たちが未プレイなシリーズ最新作【漆黒のレギンレイヴ】の世界が舞台となる。シナリオクリア報酬は召喚の札6枚。
 あたりは一面の銀世界、シスル城の付近らしく崖や木々が邪魔で移動も容易ではない。しかも新規実装された『アーバレスト』がマップに設置されている。この武器はシリーズによって登場したりしなかったりするのだが、通常の弓よりも攻撃範囲が広いのだ。扱いとしては固定砲台で、歩行の弓兵系が乗ることでその攻撃の射程が伸びる。最初は敵が乗っていることが多いが、倒して奪えば味方も使用できる。

「漆黒だとオブシディアン殿と敵対するルートでもあんのか?」
「ないけど?」
「じゃあ何で殴り合いになるんだ?」

 オブシディアン将軍といえば、いろんな面で話題に困らない人物だ。策謀や人間関係、芸術方面など多岐に渡ってその名を聞く。
 有名なのはミスルトー侯爵家の乗っ取りだが、二十年近く前にメテオライトの王位継承を確実にするため他の王子たちを暗殺した疑惑など黒いものも多い。こちらの大陸では『かわいい甥っ子の塩対応に悩まされている叔父』だが、原作ゲーム準拠の設定であれば謀反を企てたと言われても特に疑問に思うような部分は無い。

「叔父上ってああ見えてけっこう脳筋寄りだから。原作のほうの僕をよお~く思い出してみて。言うこと聞きそうにないでしょ?」
「なにか悪さをして叔父さんに怒られてる状況ってことか?」
「ここは時期的にシスル編の第一部終盤かな? だとしたら……う~ん。でも、神器持ってるし」

 いったいどういう時期なのだろうと頭を捻っている。俺が読ませてもらったシスル編の第一部といえばまだ序盤だけだが、内容は謎の黒い宝珠こと漆黒のレギンレイヴの調査のためにメテオライトと護衛の数人が未踏の地ティルナノーグに向かうという話だ。
 色も形も不定形な謎の石の正体が漆黒のレギンレイヴだと判ったところで視点が他の国へと移動するらしく、第二部からは四勢力が入り乱れてローレッタ大陸が再び戦乱に包まれるとかなんとか。

「あの叔父上はうちのと違うから、上目づかいできゅる~んってしても難易度下げてくれそうに無いしなあ」
「なんだそれ?」
「いやさ。叔父上って美少年が大好きだから、見た目だけなら僕でもいける筈なんだよね」
「あ、ああ。そう言う趣味の人な」

 随分前にヘリオドールに聞いたことがあるのだが、シスル王国軍は完全男社会のせいかそういう趣味の持ち主がそこそこ居るらしい。あの時もなにか警戒した様子とげんなりとした様子を見せていたので大変そうだなと軽く流していたが、なるほどそういう事か。

 メテオライトがうんうん唸っているうちに、タマキのほうもおおよその方針が決まったようだ。

「オブシディアンさんは城門に布陣しているから、どうにかして引きずり出したいですね」

 城門といえば防御地形の類では玉座と並んで補正が多くつく場所だ。旧作ではここに居るキャラクターは殆どの場合が移動しないのだが、リコレクションズでは普通に移動してくるので問題はその手段だ。

「神器『冥月カロンの斧槍』の効果は奥義発動時に相手の守備を無視で奥義ゲージ上昇率+。しかも奥義が『氷点』です」
「『氷点』は奥義ゲージか溜まりにくいってミシェルが言っていたけど、その辺はどうなんだ?」

 氷点は文字通り『氷属性』の奥義だ。ミシェルが普段使っている奥義なので性能もよく知っている。奥義効果は『自身の魔力あるいは魔防のうち、高いほうの数値の半分を固定ダメージとして与える』という固定値こそ正義といった奥義で、ご丁寧にも『奥義ゲージが溜まりにくい』とまで書いてあるのだからプラス補正が付くとなると気にもなる。

「通常だと五回か六回の戦闘でゲージが溜まるところを、三回の戦闘で溜めてきそうですね。速さがあまりないので追撃は来ない筈ですので一気に畳みかけるしかないです。ただし問題があって、うちのセフィロトのメンバーだと物理攻撃がほとんど通らないんですよね」
「へえ。あのオブシディアン殿は守備が幾つあるんだ?」

 月虹では重装騎士カタクラフトの守備ステータスの上限は30だ。リコレクションズでは上限の違うシリーズをかき集めているので数値に調整が入っているのでさらに数値が大きくなるはず。

「50です。しかも戦闘中はスキルでさらに増えます」
「斧槍って俺たちの大陸だと馴染みがなかったんだが、武器同士の相性ってどうだったっけ?」

 武器種・斧槍はリコレクションズが初出だ。しかもアナベル隊長専用だったともいえる兵種である。前世ではあまり使用していなかったので、この辺りはうろ覚えなのだ。

「斧なので槍に強いですし、槍なので剣に強いです」
「それは斧で迎え撃つのが一番なんじゃないか?」
「赤のスピネルさんが来てくれていれば……ううっ」

 このマップは【月虹のレギンレイヴ】のキャラクターも通常の半分だが出典補正が貰える。この二作は数年しか差のない世界なので登場人物もほとんど変わり映えしないのだが、斧使いがとにかく少ないのだ。なおその数少ない斧使いは片方は未実装で、もう片方がこれから殴り合うことになるオブシディアン将軍である。

「ローレッタ大陸から来た者たちだと俺が一番守備が高いってことか……」
「はい。エリアスさんはアーバレストのところに居る弓兵をお願いします」
「……魔導士たちの壁役じゃないのか?」
「そこはほら。メテオライトさんが奥義で耐えてくれますので」

 メテオライトの奥義といえば『魂の再来』だ。効果は『自身のHPがゼロになった際に戦闘不能を回避してHP1で持ちこたえる』というものなのだが、1マップにつき一度しか発動しない制限付きの奥義である。

「こういうときこそ、ショウのところからマーリンさま借りてきてよ。僕より守備高いし、騎馬特攻が凄く刺さるはず」
年代記クロニクルだとフレンドさんのキャラクターは借りられないんですよ~。それにブリジットさんがエクスプロージョンを持ってきているし、『炎の祝福』の効果で攻撃にプラスが付くので大丈夫ですよ。というわけで頑張りましょう!」

 攻略が始まると俺は一人アーバレストが設置された砲台へと向かう。相手の弓兵は移動しないので慌てて追いかけずに済むのは良いのだが、飛んでくる矢が地味に痛いのが難点だ。
 アーバレストは全部で二基。それぞれ場所は離れているが、おおよそ四ターンもあればどうにかなるだろう。一人ずつ順に撃破すると、タマキたちのほうへ戻るために方向転換する。

 本隊はメテオライトを防御地形である砦に待機させて壁役をさせつつ、ブリジットが炎魔法で削っているようだ。周囲の雑魚はエルナの特殊杖『闇夜ニュクスの杖』で眠らせているようで、ボスであるオブシディアン将軍以外は行動不能に出来ているらしい。

「タマキとか攻撃されそうな位置に立ってるのに無視されてる……まさかテオを優先して狙うのか?」

 たまに「お前はまたそうやって俺に何の相談もなく――!」と怒鳴るオブシディアン将軍の声が聞こえる。普段と話し方が違うというか、おそらくこっちが素なのだろう。しかし本当にメテオライトは何をしたのだろうか。叔父さん滅茶苦茶怒ってるじゃん。

 おどろおどろしい斧槍を振り回しているオブシディアン将軍は元が強面なのも相まってとても恐ろしいが、回復して貰いながらとはいえ魔導士系のメテオライトに壁役は辛いだろう。出来る限り急いで合流を目指す。
 あとちょっとのところでメテオライトが吹き飛ばされ大図書館へ送還されるのが見える。そして頃合いを見計らってタマキが『蘇りの葉』を使用した。これでメテオライトが復活する。

 使用することで戦闘不能になった味方を復活させる『蘇りの葉』は言わずもがなだが課金アイテムだ。一度は大図書館に強制送還されたはずなのに唐突に戦場へと引き戻されるので、俺たちにとってはびっくりするアイテムである。

 ようやく合流できた俺は二人の間に割り込むように布陣する。攻撃はしたところでノーダメージらしいので仕掛けない。

「テオ、お疲れ。大丈夫か?」
「叔父から容赦なく殴られる僕の気持ちも考えて欲しいよ」
「えっと『すごく痛い』とか?」
「惜しい。どっちかといえば『ヤバい死にそう』かな」

 俺の背後で一息ついているようだ。俺が割り込む前にも一撃貰っていたのでボロボロなのだが、奥義の使用後はHPがギリギリ半分以下の状態のほうが耐えられるそうなので回復はしないままらしい。

「たとえボロ雑巾みたいになっても、メテオライトさまはエルナの王子さまなので大丈夫です!」

 少しでも被ダメージを減らすためについてきたエルナが真っすぐな淀みない目で言ってのける。鼻水の時といい、エルナ的にはメテオライトなら何でもありのようだ。

「確かにひどい状態だが、ぼろ雑巾とか言ってやるな」
「ああ、いいよ。だいたいあってるし。――ねえ、タマキ。止めは僕が貰っていい? あれくらいなら僕の火力でも削りきれるでしょ?」

 指差しながらメテオライトがタマキに問う。ブリジットの攻撃でオブシディアン将軍は倒せるだろうから、歪みの精ディストーションを殴らせろという意味だろう。タマキからは、あっさりと了承のサインが出る。

 少し嫌な感じがする闇の魔導書を構えながらメテオライトが手をかざし術式が発動する。周囲は暗黒の闇に包まれ、さながら地獄の様相だ。四方から大鎌の形をした闇が振り下ろされる。妬みや憎悪を沢山煮詰めたかのような殺意だ。
 見るからにオーバーキルのような気もするが、これでこの年代記クロニクルはクリアだ。意識を取り戻したオブシディアン将軍に事情を説明すると、俺たちは帰還の途につく。

「大図書館に帰ったら、今度こそ赤スピネルさんを召喚するんです!」

 再び召喚の儀に臨んだタマキが赤のスピネルを召喚出来ないまま爆死したのは言うまでもない。
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