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第三部
第05話 黒い宝珠
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アイリス王国での内乱勃発の一報は北方のシスル王国にも届いた。
この日は新しく見つかった古い時代の遺跡――神竜族のものと思しき地下神殿へと調査に来ていたメテオライトであったが、この場所は彼が黒谷累だった頃の記憶が後回しにしてはいけない場所だと伝えてくる場所であった。
「ここが新しく見つかった地下神殿かい?」
「そうっす。最初はマーリン殿に見て貰ったんすけど、こういうのはメテオライト様の専門だってんで」
地下神殿の様子は等間隔に並べられた白い石柱に黄金比率の階段と屋根、天井に描かれた星図、そして複数の石像があった。その中には見慣れた女神の像も混ざっており、メテオライトたちは遺跡内部に入る前にそこで祈りを捧げる。
「神竜族の神殿ってだけじゃマーリン様が投げるはずないし、僕に回してきたってことは古代魔法関連ってことか。なんとなく内容に見当はついてるけど、開かずの扉ってのは何処にあるんだい?」
「こっちっす。この建物の階段って少し段差が大きいんで気を付けてください」
「わかったよ。じっくり調査したいところだけどアイリス王国があんな状態だし、早めに済ませて城に戻ろうか」
神竜族の歴史は氷竜族よりも古く、神殿などの建造物は神話の時代よりも前――創世の時代に作られたものが多い。
そのため現代では失われた技術も多く、メテオライトのように古代魔法に適性のある闇魔導士たちは、その発掘調査などを好む傾向があった。
メテオライトが少し前まで住んでいた魔導の師である古の魔女の屋敷は死の砂漠と呼ばれるカロン砂漠の向こうにあった。誰もその全てを踏破したものが居ないという砂漠の向こう――未開の地にも神竜族の遺跡は多数あったが、ここまで綺麗な状態の施設はなかなか現存していない。
「この扉は……神竜文字はマーリン様でも読めるはずだけど、術式が古代魔法特有の暗号じみた文面だから即座に投げたんだろうね。下手に開錠を試みて詠唱なんてしてたら大変なことになってたよ」
「その扉が火でも吹くんすか?」
「侵入者防止の罠が発動して、この部屋にいる生物が全部死ぬ。まあ古代魔法の適性のある人間が解除すれば問題なく開くよ」
手慣れた様子で罠を解除するとメテオライトは扉を開ける。神殿の最深部ともいえる場所には壁いっぱいの宗教画、そして中央には火の点った燭台が置かれている祭壇があった。
シスル王国の騎士たちには見慣れないものだが、メテオライトにとってこの宗教画は見慣れたものである。この部屋に害のある仕掛けは存在しないのを知っているメテオライトは壁画に見とれる部下たちをそのままに祭壇へと近付く。
「祭壇か。何故か火の点いた燭台がある以外は、特に何も無いみたいだけど――っ!?」
メテオライトがもつ黒谷累だった頃の記憶が正しければ、この神殿は【漆黒のレギンレイヴ】の物語の導入ともいえるイベントが発生する場所であった。
(漆黒のレギンレイヴの最後のひと欠片……どうしてここに?)
この世のすべてが存在し、また、何も存在しないともいえる結晶体。赤でありながら青。真円であり多角。平面かと思えば立体。ありとあらゆる共に存在しないはずのものが、好き勝手で自由気ままに入り混じった原初の混沌が封じられし黒い宝珠――それが漆黒のレギンレイヴだ。
(あるとすればケイオスの眷属が大陸内に出現しているくらいか。可能性としてはアルカディアに住まう魔導士が確率高いかな? でも砂漠の向こうから誰かが来たという知らせは受けていない。ならば砂漠のこちら側の人間が宝珠の欠片を媒介してケイオスと対話を成功させた? じゃあなんでそいつは僕の前に姿を見せないで、こんな面倒な方法を使った?)
本来のシナリオであれば『漆黒のレギンレイヴ』はキルケから入手するわけではなく、この遺跡が発見されメテオライトによって扉の封印が解かれることで初めてその存在を示す。
イレギュラーが起こることは想定の範囲内であったが、姿を見せない相手にメテオライトは薄気味悪さを感じた。
この場所は長い冬の間は厚い雪に閉ざされ、短い春に少しの間だけ開かれる道の先。入り口は木々や岩の陰に隠れており、見つけられたこと自体が奇跡のような神殿だ。
「ヘリオドール。この神殿が発見された前後で、この辺りに居た人間を調べさせて」
指示を聞くなりヘリオドールは走り出す。この地下神殿はシスル王国でもほとんど人が踏み入らない辺鄙な場所だ。ただでさえ一年の大半が雪に包まれているような国である。好き好んで踏み入るものなどなかなか存在しないだろう。
走り去るヘリオドールを見送るとメテオライトは宝珠の欠片を手に取る。
すでに回収済みの宝珠には念の為と幾重にも封印を施して持ち歩いているが、それを取り出す気にはならなかった。
「黒き宝珠の最後の一欠けか。完成させぬのか?」
先にこの神殿の調査に来ていたマーリンは内部を一通り見て回ったのか、報告がてら宝珠の欠片を指差す。考古学はメテオライトの専門分野なので、この地下神殿には砂漠の向こうで手に入る知識以上に目新しいものが無いのは一目で解っていた。
「完成させれば僕でもこの宝珠に封じられている存在との対話は可能ですけど……念のため、僕の魔力をいつでも封じられる状態にしておきたいですね」
「お前が私に作れと依頼してきた魔装具か? あれならばショウのところで世話になっている間に完成させておいた。今は私の部屋に置いてある」
この神殿は一種の首塚であった。創世の時代に存在した原初の神竜の魂だけが封じられた地。
すべての竜族の祖であり、全人類の創造主、この世の理すべてを生み出した竜族。創世の時代を生きた翠緑の勇者ゲオルグによって封じられた存在。その目覚めの兆候は世界にとって善でもあり悪でもあった。
「それじゃあ一度城に帰ったら準備を整えて、砂漠の向こうで儀式を――」
この先起こりうる事象に対抗するためにも儀式は必要不可欠なものだ。儀式の地は死の砂漠の向こう――メテオライトにとっては慣れ親しんだアルカディアの街にある最も古き神殿。儀式の中心となるのはメテオライトだが、神器を賜るには協力者が必要になる。ワープの杖でちょっと行って帰ってくるにはコストがかかり過ぎるので、最低限の人員で向かう予定だ。
「失礼します! メテオライト様、急ぎ城にお戻りください!」
調査を最低限で済ませて本拠地であるシスル城でアイリス島の情勢に関する報告を待つ。そして状況をおおよそ把握したら伯父たちに留守を任せて儀式に向かう。それが当初の予定であった。
しかし飛び込んで来た兵の様子は、ただならぬ事態が起きたという雰囲気を醸し出している。
「何かあったのかい?」
「ウィステリア地方の全部族と旧マグノリア王国で開戦しました!」
「…………はあっ!?」
これから起こりうる未来。そこではローレッタ大陸全土を再び戦渦に包む争いが起こる筈であった。アイリス島での内紛を皮切りに少しづつ広がり、最終的にはシスル王国以外の全ての国が敵味方に入り乱れて争う。それが黒谷の描いた物語であった。
(あれ、嘘でしょ? 一週間ちょっとは余裕あると思ってたんだけど……エリアスたち、大丈夫かな)
この日は新しく見つかった古い時代の遺跡――神竜族のものと思しき地下神殿へと調査に来ていたメテオライトであったが、この場所は彼が黒谷累だった頃の記憶が後回しにしてはいけない場所だと伝えてくる場所であった。
「ここが新しく見つかった地下神殿かい?」
「そうっす。最初はマーリン殿に見て貰ったんすけど、こういうのはメテオライト様の専門だってんで」
地下神殿の様子は等間隔に並べられた白い石柱に黄金比率の階段と屋根、天井に描かれた星図、そして複数の石像があった。その中には見慣れた女神の像も混ざっており、メテオライトたちは遺跡内部に入る前にそこで祈りを捧げる。
「神竜族の神殿ってだけじゃマーリン様が投げるはずないし、僕に回してきたってことは古代魔法関連ってことか。なんとなく内容に見当はついてるけど、開かずの扉ってのは何処にあるんだい?」
「こっちっす。この建物の階段って少し段差が大きいんで気を付けてください」
「わかったよ。じっくり調査したいところだけどアイリス王国があんな状態だし、早めに済ませて城に戻ろうか」
神竜族の歴史は氷竜族よりも古く、神殿などの建造物は神話の時代よりも前――創世の時代に作られたものが多い。
そのため現代では失われた技術も多く、メテオライトのように古代魔法に適性のある闇魔導士たちは、その発掘調査などを好む傾向があった。
メテオライトが少し前まで住んでいた魔導の師である古の魔女の屋敷は死の砂漠と呼ばれるカロン砂漠の向こうにあった。誰もその全てを踏破したものが居ないという砂漠の向こう――未開の地にも神竜族の遺跡は多数あったが、ここまで綺麗な状態の施設はなかなか現存していない。
「この扉は……神竜文字はマーリン様でも読めるはずだけど、術式が古代魔法特有の暗号じみた文面だから即座に投げたんだろうね。下手に開錠を試みて詠唱なんてしてたら大変なことになってたよ」
「その扉が火でも吹くんすか?」
「侵入者防止の罠が発動して、この部屋にいる生物が全部死ぬ。まあ古代魔法の適性のある人間が解除すれば問題なく開くよ」
手慣れた様子で罠を解除するとメテオライトは扉を開ける。神殿の最深部ともいえる場所には壁いっぱいの宗教画、そして中央には火の点った燭台が置かれている祭壇があった。
シスル王国の騎士たちには見慣れないものだが、メテオライトにとってこの宗教画は見慣れたものである。この部屋に害のある仕掛けは存在しないのを知っているメテオライトは壁画に見とれる部下たちをそのままに祭壇へと近付く。
「祭壇か。何故か火の点いた燭台がある以外は、特に何も無いみたいだけど――っ!?」
メテオライトがもつ黒谷累だった頃の記憶が正しければ、この神殿は【漆黒のレギンレイヴ】の物語の導入ともいえるイベントが発生する場所であった。
(漆黒のレギンレイヴの最後のひと欠片……どうしてここに?)
この世のすべてが存在し、また、何も存在しないともいえる結晶体。赤でありながら青。真円であり多角。平面かと思えば立体。ありとあらゆる共に存在しないはずのものが、好き勝手で自由気ままに入り混じった原初の混沌が封じられし黒い宝珠――それが漆黒のレギンレイヴだ。
(あるとすればケイオスの眷属が大陸内に出現しているくらいか。可能性としてはアルカディアに住まう魔導士が確率高いかな? でも砂漠の向こうから誰かが来たという知らせは受けていない。ならば砂漠のこちら側の人間が宝珠の欠片を媒介してケイオスと対話を成功させた? じゃあなんでそいつは僕の前に姿を見せないで、こんな面倒な方法を使った?)
本来のシナリオであれば『漆黒のレギンレイヴ』はキルケから入手するわけではなく、この遺跡が発見されメテオライトによって扉の封印が解かれることで初めてその存在を示す。
イレギュラーが起こることは想定の範囲内であったが、姿を見せない相手にメテオライトは薄気味悪さを感じた。
この場所は長い冬の間は厚い雪に閉ざされ、短い春に少しの間だけ開かれる道の先。入り口は木々や岩の陰に隠れており、見つけられたこと自体が奇跡のような神殿だ。
「ヘリオドール。この神殿が発見された前後で、この辺りに居た人間を調べさせて」
指示を聞くなりヘリオドールは走り出す。この地下神殿はシスル王国でもほとんど人が踏み入らない辺鄙な場所だ。ただでさえ一年の大半が雪に包まれているような国である。好き好んで踏み入るものなどなかなか存在しないだろう。
走り去るヘリオドールを見送るとメテオライトは宝珠の欠片を手に取る。
すでに回収済みの宝珠には念の為と幾重にも封印を施して持ち歩いているが、それを取り出す気にはならなかった。
「黒き宝珠の最後の一欠けか。完成させぬのか?」
先にこの神殿の調査に来ていたマーリンは内部を一通り見て回ったのか、報告がてら宝珠の欠片を指差す。考古学はメテオライトの専門分野なので、この地下神殿には砂漠の向こうで手に入る知識以上に目新しいものが無いのは一目で解っていた。
「完成させれば僕でもこの宝珠に封じられている存在との対話は可能ですけど……念のため、僕の魔力をいつでも封じられる状態にしておきたいですね」
「お前が私に作れと依頼してきた魔装具か? あれならばショウのところで世話になっている間に完成させておいた。今は私の部屋に置いてある」
この神殿は一種の首塚であった。創世の時代に存在した原初の神竜の魂だけが封じられた地。
すべての竜族の祖であり、全人類の創造主、この世の理すべてを生み出した竜族。創世の時代を生きた翠緑の勇者ゲオルグによって封じられた存在。その目覚めの兆候は世界にとって善でもあり悪でもあった。
「それじゃあ一度城に帰ったら準備を整えて、砂漠の向こうで儀式を――」
この先起こりうる事象に対抗するためにも儀式は必要不可欠なものだ。儀式の地は死の砂漠の向こう――メテオライトにとっては慣れ親しんだアルカディアの街にある最も古き神殿。儀式の中心となるのはメテオライトだが、神器を賜るには協力者が必要になる。ワープの杖でちょっと行って帰ってくるにはコストがかかり過ぎるので、最低限の人員で向かう予定だ。
「失礼します! メテオライト様、急ぎ城にお戻りください!」
調査を最低限で済ませて本拠地であるシスル城でアイリス島の情勢に関する報告を待つ。そして状況をおおよそ把握したら伯父たちに留守を任せて儀式に向かう。それが当初の予定であった。
しかし飛び込んで来た兵の様子は、ただならぬ事態が起きたという雰囲気を醸し出している。
「何かあったのかい?」
「ウィステリア地方の全部族と旧マグノリア王国で開戦しました!」
「…………はあっ!?」
これから起こりうる未来。そこではローレッタ大陸全土を再び戦渦に包む争いが起こる筈であった。アイリス島での内紛を皮切りに少しづつ広がり、最終的にはシスル王国以外の全ての国が敵味方に入り乱れて争う。それが黒谷の描いた物語であった。
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