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初恋の相手
しおりを挟む「わざわざいらしていただき、ありがとうございます。」
「礼など不要です。私が来たかっただけですから。」
そんな風に思ってくれて嬉しい。ルーカス様になんの感情もなかったように、ルーカス様も私になんの感情も抱いていなかったから。
「あんな事があったばかりなのに、傷ついている女性に話すのはどうかとも思うのですが、今じゃないと言えない気がするので、聞いてください。私は子供の頃からずっと……セリアが好きです。」
ずっと前から、気付いていました……。
幼い時からずっと、私の事ばかり心配してくれていましたね。
ですが、私は侯爵家の跡継ぎを産む責任があり、お父様がルーカス様を選んだ以上、私があなたを選ぶ事は出来ませんでした。
そしてまだ、その気持ちに応える事はできません。その気持ちに応えてしまったら、あなたに頼ってしまい、甘えてしまいそうだから。
今やるべき事は、カイトを次期侯爵として立派に育てる事。この先もまだ、私を想ってくれていたなら、その時に私の気持ちも伝えようと思います。
あれから3年の月日が流れた。
ロードフリードはセリアの力になりたいと、カイトに勉強を教える先生となっていた。
幼い時から頭が良く、礼儀作法や土地を治める方法などの様々な事を学んで来たのは、侯爵家の婿に相応しくなり、セリアと結婚したいと思っていたからだった。
その様子をずっと見てきたスペクター侯爵は、
「セリア、そろそろ再婚してもいい頃合いだと思うのだが。」
「お父様?」
「最初からロードフリードを選んでいたら、こうはならなかっただろうに、本当にすまなかった。」
お父様はそのことをずっと気にしていたんですね。
「私はこれで良かったのだと思います。ルーカス様と結婚していなければ、カイトは生まれていません。」
ロード様には酷な事をしてしまいましたが……。
ロード様は未だに結婚をせず、いつまでも待つと言ってくれている。
そろそろ気持ちを伝えても、いいのかな?
授業を終えたロード様に話があると伝え、私の想いを伝える事にした。
初めての告白……緊張で胸が張り裂けそう。
「ロード様……好きです。」
ロードフリードは、ずっと待っていた言葉を聞けて、幸せそうに微笑んだ。
END
そうそう、ルーカス様の事を忘れていました。
ルーカス様はあれからまた、ロザンナの元に戻ったのですが、ロザンナには既に違う相手がいたようです。(同時進行だったのでしょう)3年後、ロザンナはその相手にどうやら騙されて逃げられたようで、今は誰も信じられなくなり、修道院に入ったようです。(同時進行していたのはロザンナなのに、誰も信じられなくなったとはおかしな話ですが。)
ルーカス様はロザンナにも捨てられ、行くところもなくお金もなくて生活が苦しく、多額の借金をしたようで、借金が返せず逃げ回っていましたが捕まり、その後の消息は不明です。生きていれば良いのですが……。
ルーカス様、安心してください。
カイトはロード様を、本当の父親のようだと言っていました。
私達は幸せです。
本当にEND
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感想ありがとうございます。
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