〖完結〗冤罪で断罪された侯爵令嬢は、やり直しを希望します。

藍川みいな

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やっぱり

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 ルチアの次のお休みは3日後。
 それまで、他のメイドと一緒にする仕事をしてもらうようにメイド長に頼みました。
 他のメイドと行動をしている間は安心だし、夜はメイド長が見張っていてくれたので、安心して過ごす事が出来ました。

 そして、ルチアのお休みの日がやって来ました。

 「サンドラ、彼を連れて行きなさい。私が行きたい所だが、2人で動いては、カレン嬢が気づくかもしれないしな。」

 シオン様が護衛にとつけてくれた方は、シオン様の幼馴染みで親友の伯爵令息、オルフェ様。
 オルフェ様は国の騎士団長をしている方です。

 「お忙しいのに、私の為に申し訳ありません。」

 「親友の最愛の方を守れるなんて、光栄です。夫人は必ず私がお守り致します。」


 ルチアは邸を出て街とは反対に歩き出しました。
 当たり前ですけど、尾行をするのは初めてです。ですが、オルフェ様は慣れていらっしゃるようで、絶妙な距離を保ちながら、バレることなく目的地へと辿り着いたようです。

 人気のない町外れの森で、ルチアが会っていたのはやっぱりカレン。カレンはルチアに、何かを渡しているようでしたが、あまり近付くとバレてしまうので、それが何なのかは、こちらからは分かりませんでした。

 「2人とも捕まえますか?」

 「いいえ、2人が別れ、ルチアが1人になったら話を聞きましょう。」

 ルチアはもう、言い逃れはできません。
 
 カレンとルチアが別れ、カレンは去って行き、ルチアがこちらへと歩いて来た所で、ルチアの前に姿を現す。

 「随分、カレンと仲が良さそうね。」

 「お、奥様!? こ、こ、これは、違うんです!!」

 ルチアはサンドラに見つかった事で、かなり動揺している。

 そんなに慌てたら、やましい事があるって認めちゃってるじゃない……

 「あなたが何をしたのか、分かっているわ。カレンに命令された事も。何もかも、話してもらえる?」

 ルチアが5歳の時、奴隷商人に売られたのだそうです。ルチアを買ったのは、隣国のダリエル侯爵。奴隷の売買は禁止されているので、ダリエル侯爵はルチアを買い、普通の使用人として働かせていた。賃金を払う必要もなく、食事は1日に1食、それも残飯。そして、虐待される毎日。ダリエル侯爵の虐待に耐えきれず、1年前に、命からがらこの国へと逃げて来た所を、カレンが見つけた。カレンはちょうどいいと思ったのでしょう。自分の言う事を何でもするのなら、その侯爵には黙っていると言われ、シオン様のお邸の使用人になったとの事でした。
 言う事を聞かないのなら、ダリエル侯爵に知らせるという脅しですね。傷だらけだった理由は、虐待ですか……

 「奥様、お願いします! 私を殺してください!!」 

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