野花のような君へ

古紫汐桜

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そうだ!会いに行こう!!!!!!

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兄達の件は、蓮君に紹介された弁護士さんに色々と相談してストーカー対策を考え始めた。そんな中、蓮君から
「熊さんは元気ですか?」
と聞かれ、思わず回答に困った。
いざとなると連絡するを躊躇ってしまい、折角貰った連絡先はお財布の中で眠っている。
友也君には偉そうな事を言って連絡先を譲って貰ったものの、下手に連絡して別れを言われたら……と考えてしまい怖気付いているのだ。
しかも、はじめからも連絡が来ない。
(散々、我儘言ったから……嫌われたのかもしれない)
そう思うと胸が痛んだ。
もっと優しくすれば良かったとか、もっと上手く恋人になれたら違ったのかもしれないとか。
頭の中で、最悪な結果がグルグルと回っていた時だった。
お店のドアが開き
「あれ?高杉先生、お久しぶりです」
と、友也君の声がしたのだ。
「あ、友也君!久しぶり。あの……はじめは元気?」
思わず前のめりに聞くと、驚いた顔をされて
「まさか……あれから何もしてないんですか?」
って、呆れた顔をされてしまった。
「怖いんだ……。いざとなると、はじめから別れを言われてしまうんじゃないかとか……」
俯いて呟くと、大きな溜め息が聞こえた後
「くまさんと言い……、高杉先生と言い……。変な所が似すぎでしょう?」
そう言うと
「あのね、熊さんは高杉先生以外好きになんかならないですよ。高杉先生、熊さんを信じてあげてくれませんか?」
と、真っ直ぐに見つめれて言われた。
「信じる?」
「そうです。2人とも不器用過ぎますよ」
そう言うと
「高杉先生、熊さんに会いに行ってあげて下さいよ。」
と呟いた。
「2人とも、変な所が似すぎてるからさ。電話だと喧嘩別れしちゃいそうな気がするもん」
僕の前の席に座ると、友也君はそう言って微笑んだ。
「会いに?……迷惑じゃないかな?」
俯く僕に
「大丈夫ですよ!絶対、喜びます」
友也君はそう言うと、僕の両手を握り締めて
「ちゃんと、高杉先生のこの手で熊さんを捕まえて来て下さい。絶対、大丈夫ですから!」
と言うと、満面の笑みを浮かべた。
「熊さんを幸せにできるのは、高杉先生。貴方だけなんですよ!」
友也君の言葉に押されて、僕は大きく頷いた。
そして次の連休に、はじめをこの腕の中に取り戻しに行く決意を固めた。
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