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殺したい程、憎い男
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そう囁かれて、瞼に涙を浮かべたオスカー王子は
「本当に?兄様、もっと僕を好きになってくれるの?」
そう言って、セオ王子の瞳を見つめた。
王族の子供は、早くに親から引き離されてしまう事から、愛情不足の子供が多かった。
それはオスカー王子も例外では無かった。
「あぁ、僕は世界で一番、オスカーを愛してるよ」
そう言われて、オスカー王子はセオ王子に簡単に心を奪われてしまった。
「兄様、僕も兄様を愛しています」
「本当に?じゃあ、オスカーの全てをもらっても良いよね?」
そう言われて、幼いオスカー王子は
「兄様が欲しいなら、全部差し上げます」
と答えてしまったのだ。
セオ王子はその言葉を聞いて
「じゃあ、オスカー。僕にお尻を向けてごらん」
そう言うと、オスカー王子を四つん這いにさせて、自分の目の前に可愛らしいお尻を向けさせた。
「兄様、恥ずかしいです」
恥じらうオスカー王子の腰を抱き、引き寄せると、まだ硬い蕾に舌を這わせたのだ。
「ひぃ!兄様ダメ!汚いです!」
慌てて抵抗するオスカーに
「オスカー…、きみは僕に全部くれるんじゃ無かったの?」
急に冷たい言葉を浴びせられ、オスカー王子は抵抗を止めた。
舌を這わされ、硬い蕾を強引に開かれた。
「嫌だ」と拒絶の言葉を言えば嫌われる。
オスカー王子は枕に顔を埋め、自分の身体を開くセオ王子の行為に必死に耐えていた。
指を入れられ、抜き差しされながら前立腺を刺激されて初めて精通をさせられた。
「オスカー…綺麗だよ。君の初めては、全て僕の物だ」
そう言われて、セオ王子の猛る自身を挿入された。
「いやぁ~!」
その瞬間、オスカー王子の中で何かが崩れて堕ちたように感じた。
後はただ、セオ王子の与える快楽に身を落としていくだけだった。
まだ幼かった王子に与えられた、未知なる快楽の世界へ落とされていく。
それは、オスカー王子の身体がセオ王子に抱かれなくてはいられない身体に作り替えられてしまったのだ。
それは昼とも夜とも関係無く、セオ王子が求める時に求めるだけ身体を開く人形のようにされてしまっていたのだ。
レオが気付いた時には、時既に遅く…。
「兄様、今日はいつ抱いて下さるのですか?」
と、自分から求めるようになっていたのだ。
それでもまだ、セオが相手しているうちなら良かった。
セオが仕事で今回のように城を空けると、毎日、求められていた身体がセオを求めて兵士を誘うようになってしまったのだ。
ある日、レオはセオに2人が逢瀬に使っていた宮殿に呼び出された。
オスカーを抱きながら、レオに
「俺が城を長期に空ける時は、こいつに誰か当て替え。とんだ淫乱になったものだ」
自分の下で喘ぐオスカーを見下ろし、セオが呟いた。
「兄様、もう…僕が嫌い?」
不安に揺れる眼差しを見た時、レオは目を当てられなくなった。
「バカだな…。俺はどんなお前も愛してるよ」
「本当?兄様」
必死にセオにしがみつくオスカーの腕が、レオには悲しく見えた。
「あっ……、兄様、もっと!もっと!」
ベッドの軋む音も、セオの荒い息遣いも…全てに吐き気がした。
おそらく、セオはレオの気持ちに気付いているのだろう。
わざとオスカーとの逢瀬の見張りにレオを指名し、毎晩、2人の行為を聞かされ続けた。
いつしか心は凍りつき、何も感じないようになっていた。
でも、複数の男に抱かれてぐったりしている姿を見る度に、こんな姿にさせるあの男を殺したいと何度も思った。
「本当に?兄様、もっと僕を好きになってくれるの?」
そう言って、セオ王子の瞳を見つめた。
王族の子供は、早くに親から引き離されてしまう事から、愛情不足の子供が多かった。
それはオスカー王子も例外では無かった。
「あぁ、僕は世界で一番、オスカーを愛してるよ」
そう言われて、オスカー王子はセオ王子に簡単に心を奪われてしまった。
「兄様、僕も兄様を愛しています」
「本当に?じゃあ、オスカーの全てをもらっても良いよね?」
そう言われて、幼いオスカー王子は
「兄様が欲しいなら、全部差し上げます」
と答えてしまったのだ。
セオ王子はその言葉を聞いて
「じゃあ、オスカー。僕にお尻を向けてごらん」
そう言うと、オスカー王子を四つん這いにさせて、自分の目の前に可愛らしいお尻を向けさせた。
「兄様、恥ずかしいです」
恥じらうオスカー王子の腰を抱き、引き寄せると、まだ硬い蕾に舌を這わせたのだ。
「ひぃ!兄様ダメ!汚いです!」
慌てて抵抗するオスカーに
「オスカー…、きみは僕に全部くれるんじゃ無かったの?」
急に冷たい言葉を浴びせられ、オスカー王子は抵抗を止めた。
舌を這わされ、硬い蕾を強引に開かれた。
「嫌だ」と拒絶の言葉を言えば嫌われる。
オスカー王子は枕に顔を埋め、自分の身体を開くセオ王子の行為に必死に耐えていた。
指を入れられ、抜き差しされながら前立腺を刺激されて初めて精通をさせられた。
「オスカー…綺麗だよ。君の初めては、全て僕の物だ」
そう言われて、セオ王子の猛る自身を挿入された。
「いやぁ~!」
その瞬間、オスカー王子の中で何かが崩れて堕ちたように感じた。
後はただ、セオ王子の与える快楽に身を落としていくだけだった。
まだ幼かった王子に与えられた、未知なる快楽の世界へ落とされていく。
それは、オスカー王子の身体がセオ王子に抱かれなくてはいられない身体に作り替えられてしまったのだ。
それは昼とも夜とも関係無く、セオ王子が求める時に求めるだけ身体を開く人形のようにされてしまっていたのだ。
レオが気付いた時には、時既に遅く…。
「兄様、今日はいつ抱いて下さるのですか?」
と、自分から求めるようになっていたのだ。
それでもまだ、セオが相手しているうちなら良かった。
セオが仕事で今回のように城を空けると、毎日、求められていた身体がセオを求めて兵士を誘うようになってしまったのだ。
ある日、レオはセオに2人が逢瀬に使っていた宮殿に呼び出された。
オスカーを抱きながら、レオに
「俺が城を長期に空ける時は、こいつに誰か当て替え。とんだ淫乱になったものだ」
自分の下で喘ぐオスカーを見下ろし、セオが呟いた。
「兄様、もう…僕が嫌い?」
不安に揺れる眼差しを見た時、レオは目を当てられなくなった。
「バカだな…。俺はどんなお前も愛してるよ」
「本当?兄様」
必死にセオにしがみつくオスカーの腕が、レオには悲しく見えた。
「あっ……、兄様、もっと!もっと!」
ベッドの軋む音も、セオの荒い息遣いも…全てに吐き気がした。
おそらく、セオはレオの気持ちに気付いているのだろう。
わざとオスカーとの逢瀬の見張りにレオを指名し、毎晩、2人の行為を聞かされ続けた。
いつしか心は凍りつき、何も感じないようになっていた。
でも、複数の男に抱かれてぐったりしている姿を見る度に、こんな姿にさせるあの男を殺したいと何度も思った。
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