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Q5話 隣で泣いている君になんと言えばよかっただろう
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翌日、昼休憩が終わる頃、教室に戻ると奏絵に声をかけた。
「奏絵」
「どったの?」
「昨日、大丈夫だったか?」
「なんのこと?」
奏絵はぽかんとした表情を浮かべる。
「昨日、中宮とプールに行ったんだ」
「あー、そうなんだ……」
奏絵はぎこちなく笑う。
「途中で帰っちゃったけど、何かあったのか?」
「気合が入ってないぞー! って叱られちゃったんだ。心配してくれてありがとう。あたしは大丈夫だから」
「……そうか。ならいいんだ」
奏絵は大丈夫と言うが、あの時の奏絵の表情はひどく辛そうだった。
たとえ、奏絵が聞いてほしいことがあったとしても、僕はそれを聞くことしかできないかもしれない。
それで奏絵の助けになるだろうか?
この問いに、ミネルヴァはなんと答えるだろうか?
僕は迷いながら席に戻り、次の授業の準備を始める。
放課後、冷たい雨がぽろぽろと降り始めた。
僕らがいる自習室には他にも生徒がいて、談笑も聞こえる。数人の男子はネクタイの色からして下級生だろう。普段静かな自習室は和やかになっていた。
僕は左腕に小さな違和感を覚えた。窓から視線を引くと、中宮が僕に視線を送っていた。左腕の違和感はシャーペンの頭で小突かれたせいだった。
「ここ、わからない」
英語の文法でつまづいていた。携帯でミネルヴァに聞いていたようだが、わからなかったらしい。
「ここは――――」
中宮に教えながら集中できていない自分を自覚していた。
あの日、屋内プールにいた奏絵は深刻そうな顔で監督の話を聞いていた。何かあったと思わせるほど、僕の知らない奏絵だった。
部活をやっていれば、怒られることもあるだろう。日常の中にある何気ない1つの光景でしかないのかもしれない。気に留めるようなものでもないのかもしれない。本人はなんでもないと言うが、僕の知らない奏絵の表情が、いつまでも頭から離れてくれなかった。
中宮は何か聞いているだろうか。奏絵とも仲良さそうだし……。
「中宮」
「なに?」
「奏絵のことなんだけど――――」
そう切り出した瞬間、中宮の表情が少し曇った。この話題に触れるべきか迷った。だが、口に出してしまったからにはもう後戻りできないと思い、気後れしながらも言葉を続けた。
「……練習の途中で奥に引っ込んだろ? あの後、何か聞いてないか?」
「……何かって?」
「その……」
僕は言葉に詰まる。
なんと言えばいいのか、うまく言葉が出てこなかった。
奏絵は僕に言えないことがあるんじゃないか。それは、僕を信用してないからとかではなく、気軽に話せる内容じゃなかったとか、この場で言える話じゃなかったとか、そういう類の言いづらさがあったんじゃないか。
仲の良い中宮なら、その辺の話を聞いているんじゃないかと踏んだのだが、抽象度の高い問いを中宮に投げかけてから、それを聞いてどうするんだろうと自らに問いを投げていた。
「奏絵は頑張り屋さんだから」
僕が言い淀んでいると、唐突に話し始めた。
「奏絵にとって水泳は大切なことなんだよ。食事に気をつけてたり、体のケアを欠かさない。水泳が好きだから、頑張りたいんだよ。でも、うまくいかない時ってあるでしょ? たぶん、そういう時期なんだと思う」
中宮はペンケースのバームクーヘンのキーホルダーに触れて、優しく指先で撫でる。それはまるで懐かしい記憶に触れているみたいだった。
「奏絵は優しいから私にも相談しない。奏絵が私に相談しないって決めたなら、私も無理に聞かない」
「気にならないのか?」
「気になるけど、たぶん、私は聞いてあげることしかできない」
「ミネルヴァなら、奏絵の苦しみを取り除けるんじゃないか?」
「……そうかもね。きっと、ミネルヴァは的確な助言をしてくれると思うよ。でも、助言を聞き入れられる心情じゃないことも、あるんじゃないかな」
そう言ってから、中宮は止めていた手でページをめくる。僕の気分と不釣り合いな明るい談笑を背に受けながら悶々とする。
中宮の言うこともわかる。奏絵は気を使って、僕らに相談しないんだ。きっと僕らには何もできないから。
ただただ暗い気持ちになるだけだから。
困らせたいわけじゃない。心配させたくないし、悲しい顔もしてほしくない。だから、大したことじゃないと装うのだろう。
窓に反射する自分と目が合う。
見ていられなくなり、強引に自習を再開した。
自習室を出て玄関に向かう途中で、僕は前を歩く中宮に言った。
「中宮、先に行っててくれないか。寄るところがあるから」
「……そっか。じゃあ、ここで」
「うん、また」
僕は屋内プールの観客席に向かった。最近では見慣れた光景になってきた。水着姿の男女とまばらな観客席。その観客席にジャージ姿の奏絵がひとりで座っていた。
「奏絵」
奏絵はやわらかく笑う。
「珍しいじゃん」
「やっぱ場違いかな」
「座んなよ」
僕は隣に腰かける。下で部活に励む生徒の応援が響く。奏絵の隣に座ったものの、なんと切り出せば奏絵に気持ちを伝えられるのか、屋内プールに向かう間も考えていたが、何も思いつかなかった。
それでも、ここに来ない選択はできなかった。
「3月の中旬に市の大会があるんだけどさ、リレーのメンバーから外されちゃった。春の県大会も、メンバーから外れてるんだ。そりゃそうだよね。ずっとタイム落ちてんだもん。外れて当然だよ」
奏絵の声色にいつもの明るさはなかった。
「半年間、一度もタイムを伸ばせなかった。ミネルヴァはあたしの水泳の素質を認めてくれた。ずっとミネルヴァと、仲間と一緒にやってきたの。けど、こんなにうまくいかないことってあるんだってくらい、結果がついてこない……。そしたら、メンタルの問題だろうって、ミネルヴァにも言われちゃった」
練習に励む他の水泳部員の姿。あそこに奏絵はいない。半年の間、奏絵はもがいていたのだろう。暗い水の底に沈んでしまわぬよう、もがいていたんだ。
「もちろん、やったよ。新しく取り入れた体幹トレーニング、整体、睡眠療法。全部やっても、ダメだった」
奏絵の声に涙声がかすかに混じった。
「知ってる? ミネルヴァには言語制限がかかってるの。人の意欲を削ぐ言葉や心身の健康を損なう言葉を言わないためにね。他のAIよりも高度なんだって。ミネルヴァは、あたしには話せないことをコーチや監督になら言える。夏の大会は必ず優勝しようねなんて、言ってたのにさ……」
「まだ時間はあるだろ。それに、たとえ夏の大会が出られなくても、僕らの学校は中高一貫だ。テストとレポートさえこなせば、自動的に高校へ行ける。そこでまた――――」
奏絵の呆れたような失笑が聞こえた。
「亮士君らしいね。リレーのメンバーにはさ、進学は栄美高校じゃなくて、他の学校に転校しちゃう子もいるんだよ。高校になったら、より一層競争が激しくなる。怪我だってあるし、誰もがずっと水泳を続けられるわけじゃない……。あたしたちの時間は、今しかないんだよ」
声が漏れないように口を押さえる奏絵の瞳から涙が零れていた。
僕にはわからない。スポーツに打ち込んだことのない僕には、きっと奏絵の気持ちを正確に理解できないと思う。苦しんでいる奏絵にかけてやれる言葉も見つからない。悔しいと泣く奏絵に慰めくらいはかけてやりたいが、僕には力不足らしい。
それとは別に、妙な感覚が僕の心で増幅していた。
なんだろう、この気持ちは。泣けはしないが、哀しかった。
奏絵を助けることができないからではない。
この気持ちは嫉妬、なのか?
泣いている奏絵のそばで、自分に湧いてきた気持ちに困惑していた。
僕は泣いている奏絵に何も言えないまま別れた。無力感を連れて歩く街路樹の通りに冷たい風が吹き抜ける。スタイリッシュな百貨店と可愛いキャラクターが描かれた看板。賑わう街は夜の装いに変化していた。
どこからか流れてくるマイクを通した声。ラジオが流れているらしい。卒業シーズンの話題で盛り上がっている。交差点の前で信号待ちの人混みに加わる。
僕は携帯でアカウント認証を行う。顔認証と指紋認証をパスする。マイクイヤホンを装着し、ミネルヴァにワイヤレスで連携させる。
「なあミネルヴァ、僕は悔しいと泣く友達に、なんて声をかけてあげればよかったんだろうな……」
奇妙なノイズが入ると、その後にクリアな女性の声が聞こえてきた。
「申し訳ありません。詳細がわからないので回答できません。心の相談窓口は43——」
気づけば、信号は青になり、人並みは僕の横を行き交っていた。
「奏絵」
「どったの?」
「昨日、大丈夫だったか?」
「なんのこと?」
奏絵はぽかんとした表情を浮かべる。
「昨日、中宮とプールに行ったんだ」
「あー、そうなんだ……」
奏絵はぎこちなく笑う。
「途中で帰っちゃったけど、何かあったのか?」
「気合が入ってないぞー! って叱られちゃったんだ。心配してくれてありがとう。あたしは大丈夫だから」
「……そうか。ならいいんだ」
奏絵は大丈夫と言うが、あの時の奏絵の表情はひどく辛そうだった。
たとえ、奏絵が聞いてほしいことがあったとしても、僕はそれを聞くことしかできないかもしれない。
それで奏絵の助けになるだろうか?
この問いに、ミネルヴァはなんと答えるだろうか?
僕は迷いながら席に戻り、次の授業の準備を始める。
放課後、冷たい雨がぽろぽろと降り始めた。
僕らがいる自習室には他にも生徒がいて、談笑も聞こえる。数人の男子はネクタイの色からして下級生だろう。普段静かな自習室は和やかになっていた。
僕は左腕に小さな違和感を覚えた。窓から視線を引くと、中宮が僕に視線を送っていた。左腕の違和感はシャーペンの頭で小突かれたせいだった。
「ここ、わからない」
英語の文法でつまづいていた。携帯でミネルヴァに聞いていたようだが、わからなかったらしい。
「ここは――――」
中宮に教えながら集中できていない自分を自覚していた。
あの日、屋内プールにいた奏絵は深刻そうな顔で監督の話を聞いていた。何かあったと思わせるほど、僕の知らない奏絵だった。
部活をやっていれば、怒られることもあるだろう。日常の中にある何気ない1つの光景でしかないのかもしれない。気に留めるようなものでもないのかもしれない。本人はなんでもないと言うが、僕の知らない奏絵の表情が、いつまでも頭から離れてくれなかった。
中宮は何か聞いているだろうか。奏絵とも仲良さそうだし……。
「中宮」
「なに?」
「奏絵のことなんだけど――――」
そう切り出した瞬間、中宮の表情が少し曇った。この話題に触れるべきか迷った。だが、口に出してしまったからにはもう後戻りできないと思い、気後れしながらも言葉を続けた。
「……練習の途中で奥に引っ込んだろ? あの後、何か聞いてないか?」
「……何かって?」
「その……」
僕は言葉に詰まる。
なんと言えばいいのか、うまく言葉が出てこなかった。
奏絵は僕に言えないことがあるんじゃないか。それは、僕を信用してないからとかではなく、気軽に話せる内容じゃなかったとか、この場で言える話じゃなかったとか、そういう類の言いづらさがあったんじゃないか。
仲の良い中宮なら、その辺の話を聞いているんじゃないかと踏んだのだが、抽象度の高い問いを中宮に投げかけてから、それを聞いてどうするんだろうと自らに問いを投げていた。
「奏絵は頑張り屋さんだから」
僕が言い淀んでいると、唐突に話し始めた。
「奏絵にとって水泳は大切なことなんだよ。食事に気をつけてたり、体のケアを欠かさない。水泳が好きだから、頑張りたいんだよ。でも、うまくいかない時ってあるでしょ? たぶん、そういう時期なんだと思う」
中宮はペンケースのバームクーヘンのキーホルダーに触れて、優しく指先で撫でる。それはまるで懐かしい記憶に触れているみたいだった。
「奏絵は優しいから私にも相談しない。奏絵が私に相談しないって決めたなら、私も無理に聞かない」
「気にならないのか?」
「気になるけど、たぶん、私は聞いてあげることしかできない」
「ミネルヴァなら、奏絵の苦しみを取り除けるんじゃないか?」
「……そうかもね。きっと、ミネルヴァは的確な助言をしてくれると思うよ。でも、助言を聞き入れられる心情じゃないことも、あるんじゃないかな」
そう言ってから、中宮は止めていた手でページをめくる。僕の気分と不釣り合いな明るい談笑を背に受けながら悶々とする。
中宮の言うこともわかる。奏絵は気を使って、僕らに相談しないんだ。きっと僕らには何もできないから。
ただただ暗い気持ちになるだけだから。
困らせたいわけじゃない。心配させたくないし、悲しい顔もしてほしくない。だから、大したことじゃないと装うのだろう。
窓に反射する自分と目が合う。
見ていられなくなり、強引に自習を再開した。
自習室を出て玄関に向かう途中で、僕は前を歩く中宮に言った。
「中宮、先に行っててくれないか。寄るところがあるから」
「……そっか。じゃあ、ここで」
「うん、また」
僕は屋内プールの観客席に向かった。最近では見慣れた光景になってきた。水着姿の男女とまばらな観客席。その観客席にジャージ姿の奏絵がひとりで座っていた。
「奏絵」
奏絵はやわらかく笑う。
「珍しいじゃん」
「やっぱ場違いかな」
「座んなよ」
僕は隣に腰かける。下で部活に励む生徒の応援が響く。奏絵の隣に座ったものの、なんと切り出せば奏絵に気持ちを伝えられるのか、屋内プールに向かう間も考えていたが、何も思いつかなかった。
それでも、ここに来ない選択はできなかった。
「3月の中旬に市の大会があるんだけどさ、リレーのメンバーから外されちゃった。春の県大会も、メンバーから外れてるんだ。そりゃそうだよね。ずっとタイム落ちてんだもん。外れて当然だよ」
奏絵の声色にいつもの明るさはなかった。
「半年間、一度もタイムを伸ばせなかった。ミネルヴァはあたしの水泳の素質を認めてくれた。ずっとミネルヴァと、仲間と一緒にやってきたの。けど、こんなにうまくいかないことってあるんだってくらい、結果がついてこない……。そしたら、メンタルの問題だろうって、ミネルヴァにも言われちゃった」
練習に励む他の水泳部員の姿。あそこに奏絵はいない。半年の間、奏絵はもがいていたのだろう。暗い水の底に沈んでしまわぬよう、もがいていたんだ。
「もちろん、やったよ。新しく取り入れた体幹トレーニング、整体、睡眠療法。全部やっても、ダメだった」
奏絵の声に涙声がかすかに混じった。
「知ってる? ミネルヴァには言語制限がかかってるの。人の意欲を削ぐ言葉や心身の健康を損なう言葉を言わないためにね。他のAIよりも高度なんだって。ミネルヴァは、あたしには話せないことをコーチや監督になら言える。夏の大会は必ず優勝しようねなんて、言ってたのにさ……」
「まだ時間はあるだろ。それに、たとえ夏の大会が出られなくても、僕らの学校は中高一貫だ。テストとレポートさえこなせば、自動的に高校へ行ける。そこでまた――――」
奏絵の呆れたような失笑が聞こえた。
「亮士君らしいね。リレーのメンバーにはさ、進学は栄美高校じゃなくて、他の学校に転校しちゃう子もいるんだよ。高校になったら、より一層競争が激しくなる。怪我だってあるし、誰もがずっと水泳を続けられるわけじゃない……。あたしたちの時間は、今しかないんだよ」
声が漏れないように口を押さえる奏絵の瞳から涙が零れていた。
僕にはわからない。スポーツに打ち込んだことのない僕には、きっと奏絵の気持ちを正確に理解できないと思う。苦しんでいる奏絵にかけてやれる言葉も見つからない。悔しいと泣く奏絵に慰めくらいはかけてやりたいが、僕には力不足らしい。
それとは別に、妙な感覚が僕の心で増幅していた。
なんだろう、この気持ちは。泣けはしないが、哀しかった。
奏絵を助けることができないからではない。
この気持ちは嫉妬、なのか?
泣いている奏絵のそばで、自分に湧いてきた気持ちに困惑していた。
僕は泣いている奏絵に何も言えないまま別れた。無力感を連れて歩く街路樹の通りに冷たい風が吹き抜ける。スタイリッシュな百貨店と可愛いキャラクターが描かれた看板。賑わう街は夜の装いに変化していた。
どこからか流れてくるマイクを通した声。ラジオが流れているらしい。卒業シーズンの話題で盛り上がっている。交差点の前で信号待ちの人混みに加わる。
僕は携帯でアカウント認証を行う。顔認証と指紋認証をパスする。マイクイヤホンを装着し、ミネルヴァにワイヤレスで連携させる。
「なあミネルヴァ、僕は悔しいと泣く友達に、なんて声をかけてあげればよかったんだろうな……」
奇妙なノイズが入ると、その後にクリアな女性の声が聞こえてきた。
「申し訳ありません。詳細がわからないので回答できません。心の相談窓口は43——」
気づけば、信号は青になり、人並みは僕の横を行き交っていた。
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