その神子は胃袋を掴まれている

成行任世

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「今日は力作コーンスープっす!」

「ちょい待て。おかしい。わかってんだろ?」

「見た目はちょっとアレっすけど、味はバッチリっすよ!」

「聞いてるか?ニコル」

「匂い足りないっすか?まぁでも食べれれば問題ないっすよね!」

「ダメですね。全然話を聞いてません」

ニコルの目は死んでいた。いや、死んだ魚のようだった。光のない瞳が、ギラギラとあさっての方向を見つめている。そこに何が見えるのか、何があるのか、見えない4人には分からない。なぜならそこにあるのは、蜘蛛の巣のとれた部屋の角なのだから。

「ニコルてめェ…手ェ抜きすぎだろ」

「いやぁ僕もやればできるもんっすね!」

「いい加減にしろ!」

思わず手が出たオーウェンだが、罪悪感は微塵もなかった。5人の前に並べられた皿には、コーンの浮いたスープが置かれている。パンも、他の食材も、何一つない。シャーロットへ説明のしようもなく、現に見えていないシャーロットはキョロキョロと罵声のやり取りを見届けているだけだった。

「こりゃどういうことだ?ちゃんと納得できるように説明してくれんだろうなァ?」

「痛い!痛いっすリオルさん!」

「痛くしてんだから当たり前だろうが。なんだスープだけって。しかもこれコーンが入ってるだけで味一緒だろ!寧ろ具材がコーンだけになって悪化してんじゃねェか!」

成程、とシャーロットは納得した。目の前から僅かに感じる熱はコーンのスープで、ニコルはそれしか用意できなかったのだ。食材は毎月届けられる筈であり、それをシャーロットも知っている。つまり、コレしか出されないということは、この屋敷にある食材がコレしかないということ。パンのストックも、材料となる小麦も、無くなってしまったらしい。

「寧ろ塩もないから味もないっす!」

「尚更タチが悪ィじゃねーか!」

「説明して下さい、ニコル。どうしてこんなことになったんです?貴方もそこまで計画性がない訳ではないでしょう?」

「ヒューゴさん!僕の話聞いてくれるんすか?」

「当然でしょう。この有様じゃ死活問題ですから」

うんうん、とニコルが頷く。
お前が偉そうにするな、とごちながら、オーウェンはそっとスープに手を伸ばした。コーンを茹でただけのお湯だ。何の味もしないし、寧ろ不味い。なぜこんな不味く作れたのか、オーウェンには分からなかった。コーンは辛うじてコーンの味がするものの、下手に茹でたせいか薄味で素材の味と呼ぶにも苦しい。ニコルの言う通り、本当に味付けをしなかったのだろう。ここまで不味くなるものなのか、と寧ろ感心してしまう。

「僕なりに試したんすよ、調理ってヤツを。食材を煮込むと出汁が出るって言うんで、色々お湯に入れてみたんす」

「や、それって湯を沸かす時から食材を入れて、時間をかけて作るヤツじゃないか?」

「色々試した結果、味が残ったのがこのコーンっす」

「色々?他には何を?」

「玉葱とかなんか緑のヤツとか」

「それはどこに行ったんですか?」

「皮ごと煮込んだら土が取り切れてなかったこともあって不気味な色の泥汁になったんで辞めたっす」

「それは賢明だけど違うんだよな…」

呆れたように、オーウェンは肩を竦めた。確かに土だらけのスープなど飲みたくもないが、試行錯誤をする割には斜め上の方へ向かってしまう。これなら自分の方が…とも思うが、他人に料理を振る舞うなんて柄じゃないし、正直気が進まない。曲がりなりにも商家出身で、貴族との身分差については痛いほど身に染みている。商家の落ちこぼれである自分が公爵令嬢などという雲の上の存在に食事を振る舞うなど畏れ多くてできやしない。ましてやこんなコーンを煮ただけのお湯を食事だと言って出せる度胸はない。改めて考えると、よく今まで何の不満もなく野営ができていたなと不思議に思う所である。

「……仕方ありません。食材がいつ届くか分からない今、狩猟に出ましょう。リオルは俺と食材の確保を」

「ま、そうなるわな。そっちのが俺様には向いてるから良いけどよォ」

「え?俺は?」

「オーウェンは屋敷に残って下さい。ニコルだけでは色々と心配ですから」

「そんな信用ないっすか!?」

「食べられる食材かどうかの判断も、俺の方が詳しいでしょう?それに、有事の際の処理片付けも俺やリオルよりオーウェンの方が得意ですしね」

「久々に暴れてくっかァ!」

リオルは嬉しそうに伸びをした。掃除三昧の生活に辟易としていたのだ。野生生物を狩り、食べる。今まで当たり前にしていたことがこんなにも嬉しいなんて、リオルは信じられなかった。ただの狩猟に心が躍る。

「足引っ張んなよォ、ヒューゴ」

「期待してますよ、首領」

「あのっ、…ヒューゴ」

「はい?どうされました?」

困ったように、シャーロットは眉を下げた。4人の視線を肌に感じて、少しだけ身動ぎする。注目されるのは慣れていない。そもそも、人前で話すのだって、久々なのだ。セバス達と共に過ごしていた時は、こうして誰かと過ごすことだって無かったのだから。
スープカップを両手で持ち、相変わらず穏やかな表情でスープを飲むシャーロットは、最早猛者である。その位、リオルは不気味さを感じていた。幾ら愛されないからといって、こんなに不味い料理を食べて媚びないといけないのか。、

「申し送りが出来ていなかったのですね。食材等の荷物は、満月の日の正午に届きます」

「決まってるんですか?」

ヒューゴは違和感を覚えた。毎月の事とは言え、満月の夜など夜が来なければわからない筈だ。満月の日に届けられる。満月の夜でなければならない理由があるのだろうか?

「えぇ。お祈りの日ですから」

「お祈り、ですか?」

シャーロットはそれ以上、何も言わなかった。



----------



お祈り。それは願いを込めること。対象は人であったり世であったり、或いは神と呼ばれるものであったり。それは人によって異なるので、一概に何に対してか一般化することは難しい。
ニコルはシャーロットの言葉が理解できなかった。荷物が届いたら祈る。感謝を伝えるなら届けてくれた人や送ってくれた人に対してだろう。しかし、シャーロットの言うそれはただの感謝ではないことを、ニコル達は察している。ただの感謝にはいらないはずだ。ただ感謝すれば良いだけのこと。敢えて祈りと表現するシャーロットにはその意図があると考えられた。
だからこそ、オーウェンは困っていた。

「なぁ、相談があるんだけど」

相談相手はリオルだった。なんだかんだ頼りになる首領だし、最近はふたりで過ごす時間が多いから、相談しやすいというのもあった。今だってこうして、狩った猪や兎を一緒に捌いている。

「どうした?ンな改まって」

「荷物、届いてるかもしれない」

いまいちピンとこなかった。どこか浮かないような、らしくない表情のオーウェンは、騎士団に追い詰められていた時よりもずっと難しい顔をしている。
逡巡して、リオルは思い出した。

「荷物?って、こないだのアレか?」

食事中にシャーロットが話したことを、リオルは思い出した。頷いたオーウェンは、チラリと倉庫の方を見る。埃が多い物置のようなそこは、掃除道具のような用具から、使われなくなった壊れかけの家財道具等様々押し込められている。

「少し荷物が増えたかなと思ったんだ。でかい木箱3箱くらい…かな。でも人の気配はなかったし、音もしなかったから、気のせいかと思ったんだけど」

オーウェンだって、倉庫の全てを把握している訳ではない。ただ、違和感を抱く程度には状況に気を張っているだけで。
そもそも、物資が自動的に届くなんて事があるのか、というのがリオルの感想だ。普通は人が荷馬車を使い、運搬するものである。だから、オーウェンの気のせいだ、と言いたい所だが、魔導オーブンなるものが存在するこの屋敷、そしてこの辺境という僻地、人を使わない方法があるなら、貴族様は喜んで手に入れたがるだろうとは、想像に難くない。

「満月がいつかなんて分かんないし、俺の気のせいかも知れないけど、月を見る限り…」
「荷物が届く日は過ぎてんだな?」

こくり、オーウェンは頷いた。
満月の日と言われても、ここに来てからは屋根のある場所で不自由なく生活していたから、夜空を見上げることもなかった。やや欠けた月が浮かんでいるだけの夜空に、今後満月となるのか、もう欠けてゆくだけなのか、リオルに知る術はない。

「まぁでも大丈夫だろ。お祈りとやらをしなかったぐれェで、何か起こる訳じゃあるまいし」

オーウェンは何も言わない。こういうとこは頑なだよな、とリオルは思う。その日暮らしのスラム出身者に信仰心などないから、こういう所はオーウェンが平民の出自というのを痛感する。そんなことを口に出せば、そんな言い方をするなと機嫌を損ねるから言わないが。

「ヒューゴも何も言わねぇし、気のせいじゃねェの?飯のこともあるから、アイツなら荷物ってのを気にしそうだし、お嬢の祈りってヤツも気に掛けそうだぜ?」

「それはそうだけど…ッ」

言いかけて、オーウェンは顔を上げた。窓の外を見据えて、目を細める。リオルも同じように顔を上げて、肩を竦めた。

「誰か来たみてェだな」

「俺が行く」

頷いて、オーウェンを送り出す。ここへ来て初めての来客だ。執事達の残り物で小綺麗な格好をしていても、所詮は盗賊。商家育ちのオーウェンの方が見えるし、相手も油断するだろう。リオルはそれだけ凶悪な顔をしていることを、自覚している。
獲物を手早く捌き厨房へと向かえば、異変に気付いたらしいニコルがひょっこり顔を出した。リオルさんか、と気が抜けた顔をした。年若いとはいえ、盗賊としての危機感は持っている。ニコルの成長に少しの喜びを憶えつつ、捌いた肉を差し出した。

「誰が来たんすか?」

「今オーウェンが調べてる」

「オーウェンだけ?んじゃ、大した相手じゃないんすねー」

なーんだ、とニコルはフライパンの中のものを混ぜる。それはスープ鍋じゃないのに何故汁物が入っているのか…なんて、リオルは聞かなかった。これまで碌に調理器具に触れてこなかったニコルだ。彼なりに試行錯誤すれば良いと思っている。勿論、食べられるものを出すことは大前提であるが。

「ありゃ様子を見に来た感じだな。お嬢を気にかけてるのか、ただの生存確認か…」

「でも荷物送ってくるだけなんすよね?あ、その荷物が届いたとか?それなら僕食材が欲しいんすけど」

「あぁ、それはまぁ、後でな」

オーウェンが迎えに行った先にいるのが公爵家の手の者なのか、それとも自分達と同じ賊なのか。それが分からないことには気を抜けない。

「毎回毎回お嬢のこと見に来んなら、誤魔化せねェしここともおさらばだな」

「えー?折角気儘に過ごせてるのに?」

「そりゃそうだろ。国の権力者相手にいつまでも誤魔化し効く訳ねーんだから」

「そりゃそーっすけど…」

言いかけて、ニコルは口を噤んだ。そりゃそうだ。自分だって、料理の腕を上げる必要はないのだ。今まで通り盗賊生活に戻れば、当番制で平等にそれぞれの不味い料理を食べ合い平等に叱責を受ける。そうなれば、こと料理に関して自分だけが責められることはない。

「なんだ?お嬢に情でも湧いたか?」

「そんなんじゃないっすよ。ただ、」

ふと思い浮かぶのは、ほっとしたような微笑みで。

「僕の作ったスープを美味しいって言ってくれる人は、貴重っすから」

味のしないスープを美味しいと言ってくれた。
みんなが否定する中、完食してくれた。
ただそれだけのことなのに、ニコルはその胸に、今までにない満足感を得ていた。





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