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知りたいくせに
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式典から数日後。
私はずっと胸の中にひっかかっている。
──リオネル。
あの中性的な人物と先生の親しげなやり取り。
思い出すたびに、胸の奥がもやもやする。
(どういう関係だったんだろう……)
知りたい。
でも、直接聞くなんて……。
⸻
放課後、先生の研究室を訪ねた。
「んまぁ♡ お嬢様が自ら会いに来るなんて珍しいわねぇ。どうしたの?」
「べ、別に……! ちょっと、質問があって」
魔術の質問を装って机に向かう。
けれど本当は、頭の中はあの式典のことばかりだった。
机に並ぶ書物を手に取ってみても、ページの文字は目に入らない。
(……ああもう! 気になる!)
意を決して、私は口を開いた。
「せ、先生って……過去に、婚約とか……恋人とか、いたの?」
⸻
ぴたり。
先生の手が止まった。
次の瞬間、にぃっと笑みを浮かべる。
「ふふ♡ そんな事気になるのぉ?
お嬢様ったら……嫉妬?」
「ち、ちがっ……! ただ、気になっただけで!」
慌てて否定するけれど、耳まで熱くなるのが自分でも分かる。
先生は椅子から立ち上がり、私に歩み寄った。
「ねぇ、お嬢様。もし私に昔の恋人がいたら……どうするの?」
すぐ目の前で囁かれて、息が詰まる。
「ど、どうもしない! 勝手にすればいいでしょ!」
「ふぅん♡ でも声が震えてるわよ?」
⸻
く、悔しい。
完全にからかわれているのに、反論できない。
先生は楽しげに笑って、私の髪を軽く撫でた。
「知りたいなら素直に聞きなさいな。でも、全部は教えてあげない。──だって、少しぐらい謎があった方が、ドキドキするでしょう?」
その一言で、私の顔は一層赤くなった。
(くっ……! なんでこの人、いつもこうやって余裕なの……!)
研究室を飛び出した私は、胸を押さえながら廊下を走った。
分かってる。
本当は、ただの好奇心なんかじゃない。
──私はもっと、先生のことを知りたいんだ。
私はずっと胸の中にひっかかっている。
──リオネル。
あの中性的な人物と先生の親しげなやり取り。
思い出すたびに、胸の奥がもやもやする。
(どういう関係だったんだろう……)
知りたい。
でも、直接聞くなんて……。
⸻
放課後、先生の研究室を訪ねた。
「んまぁ♡ お嬢様が自ら会いに来るなんて珍しいわねぇ。どうしたの?」
「べ、別に……! ちょっと、質問があって」
魔術の質問を装って机に向かう。
けれど本当は、頭の中はあの式典のことばかりだった。
机に並ぶ書物を手に取ってみても、ページの文字は目に入らない。
(……ああもう! 気になる!)
意を決して、私は口を開いた。
「せ、先生って……過去に、婚約とか……恋人とか、いたの?」
⸻
ぴたり。
先生の手が止まった。
次の瞬間、にぃっと笑みを浮かべる。
「ふふ♡ そんな事気になるのぉ?
お嬢様ったら……嫉妬?」
「ち、ちがっ……! ただ、気になっただけで!」
慌てて否定するけれど、耳まで熱くなるのが自分でも分かる。
先生は椅子から立ち上がり、私に歩み寄った。
「ねぇ、お嬢様。もし私に昔の恋人がいたら……どうするの?」
すぐ目の前で囁かれて、息が詰まる。
「ど、どうもしない! 勝手にすればいいでしょ!」
「ふぅん♡ でも声が震えてるわよ?」
⸻
く、悔しい。
完全にからかわれているのに、反論できない。
先生は楽しげに笑って、私の髪を軽く撫でた。
「知りたいなら素直に聞きなさいな。でも、全部は教えてあげない。──だって、少しぐらい謎があった方が、ドキドキするでしょう?」
その一言で、私の顔は一層赤くなった。
(くっ……! なんでこの人、いつもこうやって余裕なの……!)
研究室を飛び出した私は、胸を押さえながら廊下を走った。
分かってる。
本当は、ただの好奇心なんかじゃない。
──私はもっと、先生のことを知りたいんだ。
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