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フォールドーン帝国編
第65話 難攻不落の東ゲート
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東ゲート前。
ズミ「随分と飛ばされたなぁ~」
ズミ、タチキ、キャノンの自作戦車、その名もクレイジー7号は無傷で戦車ごとハヤシの力によって飛ばされた。
ダイス「おいおい、ここどこなんだよ!?」
ダイスはハッチから顔を出し、周囲を警戒していた。
モモ「イースト、、、東ゲート?」
ズミ「どうやらそうみたいだなぁ」
しかしそこに帝国兵の姿は無く、ゲートまで真っさらな大地が広がっているだけである。
タチキ「もしかして、ラッキーな場所に飛んできたのでは??」
キャノン「いや、罠の可能性もある。何てったってここは、難攻不落の東ゲートだ」
タチキ「確かにそうだ。当時敵襲が多かったのは裏に面する北ゲート、次にこの東ゲートだったか」
帝国出身のタチキとキャノンは昔を思い出しながら身震いをしている。
ダイス「前方に誰かいないか?」
ダイスが目を凝らすと、確かに二人、誰かいるようだった。
ダイス「なんかこっちに手振ってるぞ!」
二人はこちらへと走ってくる。
それはマツとドラだった。
マツ「皆さんも東ゲートでしたか!!二人で心細かったんです~良かったです」
ドラ「戦車まだ乗れますか?」
ズミ「残念ながら満員だ」
モモ「フルネス将軍やカナメルは一緒じゃないの!?」
マツ「そうですね、どうやら私達だけのようです」
ドラ「戦車乗ってみたかったっスわぁ」
肩を落として落ち込むドラ。
マツ「にしても、静か過ぎませんか?南ゲートはあんなに帝国兵だらけだったというのに」
ズミ「ムーが何かとんでもない魔術を披露して、そっちに兵を回さざるを得ない状況になったか、にしても全く兵がいないってのはおかしいな」
慎重にゲートを目指して進む一同。
その時
ヴィーーーーー!!!!
突然東ゲートが開き始めた。
そして奥から質の良い筋肉が服の上からでも見てとれる女性と一両の戦車が現れる。
その姿を目の当たりにして、タチキとキャノンは絶句した。
タチキ「おいおい、嘘だろ!?冗談はやめてくれ!」
キャノン「あれは、、、、、戦車部隊隊長ヴォルギス中将、そしてあの女は」
マツ「ヘイスレイブに属していれば名前は聞いたことがあります、サイボーグアイザワ。彼女とマスターリョーに出会った場合は戦うなと教えられてきました」
タチキ「あんな大物二人がいるなら、そりゃ兵なんていらないよ!!」
キャノン「やるのか?やるのか!?ズミ君!」
焦る二人に対して、ズミはいつも通り眠たそうにあくびをしている。
そしてゆっくり、ねっとりとした低音ボイスで
ズミ「やるかぁ」
と言った。
アイザワ、そしてヴォルギスが乗車する戦車はゆっくりとズミ達の元へ近付いてくる。
ズミも怯むことなく前進するようタチキに指示をして、震えながらもタチキは戦車を操縦した。
戦車の影に隠れながら進むマツとドラ。
互いに対峙する形となり、最初に口を開いたのはサイボーグのアイザワだった。
アイザワ「貴様たちが侵入者か、しかしながら情報と違うようだ。どうなっているんだ?ヴォルギス」
ハッチを開け出てきたのは大柄の如何にも野蛮そうな男である。
ヴォルギス「お仲間のサイボーグに不審な動きがあったそうじゃないか。彼の裏切りで違うターゲットが送り込まれたのではないか?」
アイザワはヴォルギスを睨みつける。
アイザワ「ハヤシが不審な動きをするわけがない、私はあの情報を信じない。きっとハヤシの身に何かが起こったに違いない」
ヴォルギス「まあそうカッカしなさんな、ところで敵さん。どうやら珍しい戦車に乗っているようだが、どこのどいつだ?帝国の内側からではなく、外側から戦車がやってくるのは初の出来事でね」
ヴォルギスは葉巻に火をつけた。
ズミはハッチを開け、腕の力だけでどうにか身を乗り出した。
ズミ「あ、どーも。実はですね、今回私共は新技術の提案で参りました」
そう言って、ズミは謎の円盤を手に持ち、不敵な笑みを浮かべている。
モモ(え、セールストーク!?)
ダイス(切り抜けるとか無理じゃん!)
タチキ(どうするつもりだ!?ズミ君!!)
キャノン(いつでも撃てるぜ、、、)
マツ、ドラ(ドキドキ、、、)
ヴォルギス「悪いが、俺はこう見えても機械大国フォールドーン帝国の戦車部隊隊長だ、君達の戦車は、、、言い難いがまるでポンコツだ。廃材で作り上げたような簡素なものだということは見れば分かる」
アイザワ「それに新技術なんて言葉は、帝国の外から生まれる言葉ではない」
アイザワは指をピストルのようにしてズミに狙いをすました。
アイザワ「新しい物はいつも、帝国の内側から生まれる!!」
バン!!!!
銃声により頭部は撃ち抜かれ、ズミはハッチにグッタリともたれかかる。
円盤はコロコロと転がり、彼らとの間に着地した。
ヴォルギス「はぁ、これだからサイボーグは嫌だねぇ。人間というのは言葉を交わしてなんぼだと云うのに」
アイザワ「私は回りくどいことが苦手だ。一人じゃないだろ?全員出てこい」
動きがない、誰もがこの状態をどう打開すべきか模索していた。
下手に動けば全員の命が危ないということを知っていたのだ。
アイザワ「返事が無い、ならば皆殺しだ」
アイザワが肘を折ると、そこにはミサイルがセットされていた。
アイザワ「残念だな。私は情報の通り、神速の剣士かヘイスレイブの炎のマントとの戦いを望んでいた」
プシュー!!!
火花と共にミサイルが発射されたその時。
ジジジジジジ!!!!!!
突然の強力な電磁波によりミサイルはアイザワの目の前で起爆した。
爆発に巻き込まれたアイザワは後ろへと後退しようとするが、電磁波により上手く身動きが取れない。
ヴォルギスの戦車もガタガタと音を立て、動くことが出来ないようだ。
よく見ると電磁波を発しているのは、先程までズミが手に持っていた謎の円盤だった。
アイザワ「な、ん、、、だ、、これは、、」
咄嗟に戦車の中に入っていたヴォルギスが拡声器を通して言葉を発する。
ヴォルギス「こりゃ一本取られたね、ハッタリじゃなかったってわけだ」
ハッチにもたれかかっていたズミがムクッと起き上がり、口から銃弾を吐き出した。
ズミ「だーから言ったでしょ、新技術だって」
アイザワ「貴様、、、、、」
ズミ「この大陸で機械を使う唯一の国が、機械に対抗する道具を作る訳がないからね。作ってみたが大当たりだ、一儲け出来そうだなぁ」
ズミはニヤニヤとしながら戦車に潜り込む。
ズミ「北の方に移動しよう、混戦じゃ分が悪い、二手に分かれよう」
タチキ「二手っていうのは?」
ズミ「戦車戦を繰り広げようかなぁって。サイボーグはマツドラに任せよう」
タチキ「了解!!」
タチキはハンドルをしっかりと握りしめ、ポンコツ戦車は走り出す。
突然北の方へ走り出した戦車。
突然姿が露わになるマツとドラ。
マツ「え!?どこ行くの!?ズミさん!!」
ドラ「まさか、逃げた!?」
電磁波が解け、自由を取り戻したアイザワとヴォルギス。
アイザワ「私はあのハッタリ野郎を追う、貴様はそこのネズミ二匹を任せる」
マツ「雷槍!!」
マツはアイザワへ雷の槍を投げつけた。
しかし、アイザワは魔力で作られた雷の槍を素手で掴む。
ジリジリと音を立てながらも、その槍を消滅させた。
マツ「流石は、帝国の完成されたサイボーグ。あなた方の相手は、私達です!!」
ドラ「そうだね、倒しちゃえばオールオッケーだ!」
眉間に皺を寄せるアイザワを見て、ヴォルギスが提案をする。
ヴォルギス「今すぐに彼女達をぶち殺したいんだろう?むしろそっちを任せるよ、戦車同士の戦いってのは血が騒ぐものなんだ。どちらが先に仕留められるか競争しようじゃないか」
アイザワ「どうでも良い、さっさと終わらせよう」
ヴォルギス「それじゃ、お互いに楽しもうか」
ヴォルギスの乗る帝国最高峰の戦車はツギハギだらけのポンコツ戦車を追った。
アイザワ「私に勝てると思っているのか?」
マツ「ヘイスレイブの炎のマントは、貴方如きのお相手は致しません!仕方がないので彼の右腕、、それはナミチュか。右足左足がお相手致します!」
ドラ「そうだ、私が左足だ!行くぞ!」
アイザワ「小物風情が」
難攻不落の東ゲートにて、高い壁が立ち塞がった。
ズミ「随分と飛ばされたなぁ~」
ズミ、タチキ、キャノンの自作戦車、その名もクレイジー7号は無傷で戦車ごとハヤシの力によって飛ばされた。
ダイス「おいおい、ここどこなんだよ!?」
ダイスはハッチから顔を出し、周囲を警戒していた。
モモ「イースト、、、東ゲート?」
ズミ「どうやらそうみたいだなぁ」
しかしそこに帝国兵の姿は無く、ゲートまで真っさらな大地が広がっているだけである。
タチキ「もしかして、ラッキーな場所に飛んできたのでは??」
キャノン「いや、罠の可能性もある。何てったってここは、難攻不落の東ゲートだ」
タチキ「確かにそうだ。当時敵襲が多かったのは裏に面する北ゲート、次にこの東ゲートだったか」
帝国出身のタチキとキャノンは昔を思い出しながら身震いをしている。
ダイス「前方に誰かいないか?」
ダイスが目を凝らすと、確かに二人、誰かいるようだった。
ダイス「なんかこっちに手振ってるぞ!」
二人はこちらへと走ってくる。
それはマツとドラだった。
マツ「皆さんも東ゲートでしたか!!二人で心細かったんです~良かったです」
ドラ「戦車まだ乗れますか?」
ズミ「残念ながら満員だ」
モモ「フルネス将軍やカナメルは一緒じゃないの!?」
マツ「そうですね、どうやら私達だけのようです」
ドラ「戦車乗ってみたかったっスわぁ」
肩を落として落ち込むドラ。
マツ「にしても、静か過ぎませんか?南ゲートはあんなに帝国兵だらけだったというのに」
ズミ「ムーが何かとんでもない魔術を披露して、そっちに兵を回さざるを得ない状況になったか、にしても全く兵がいないってのはおかしいな」
慎重にゲートを目指して進む一同。
その時
ヴィーーーーー!!!!
突然東ゲートが開き始めた。
そして奥から質の良い筋肉が服の上からでも見てとれる女性と一両の戦車が現れる。
その姿を目の当たりにして、タチキとキャノンは絶句した。
タチキ「おいおい、嘘だろ!?冗談はやめてくれ!」
キャノン「あれは、、、、、戦車部隊隊長ヴォルギス中将、そしてあの女は」
マツ「ヘイスレイブに属していれば名前は聞いたことがあります、サイボーグアイザワ。彼女とマスターリョーに出会った場合は戦うなと教えられてきました」
タチキ「あんな大物二人がいるなら、そりゃ兵なんていらないよ!!」
キャノン「やるのか?やるのか!?ズミ君!」
焦る二人に対して、ズミはいつも通り眠たそうにあくびをしている。
そしてゆっくり、ねっとりとした低音ボイスで
ズミ「やるかぁ」
と言った。
アイザワ、そしてヴォルギスが乗車する戦車はゆっくりとズミ達の元へ近付いてくる。
ズミも怯むことなく前進するようタチキに指示をして、震えながらもタチキは戦車を操縦した。
戦車の影に隠れながら進むマツとドラ。
互いに対峙する形となり、最初に口を開いたのはサイボーグのアイザワだった。
アイザワ「貴様たちが侵入者か、しかしながら情報と違うようだ。どうなっているんだ?ヴォルギス」
ハッチを開け出てきたのは大柄の如何にも野蛮そうな男である。
ヴォルギス「お仲間のサイボーグに不審な動きがあったそうじゃないか。彼の裏切りで違うターゲットが送り込まれたのではないか?」
アイザワはヴォルギスを睨みつける。
アイザワ「ハヤシが不審な動きをするわけがない、私はあの情報を信じない。きっとハヤシの身に何かが起こったに違いない」
ヴォルギス「まあそうカッカしなさんな、ところで敵さん。どうやら珍しい戦車に乗っているようだが、どこのどいつだ?帝国の内側からではなく、外側から戦車がやってくるのは初の出来事でね」
ヴォルギスは葉巻に火をつけた。
ズミはハッチを開け、腕の力だけでどうにか身を乗り出した。
ズミ「あ、どーも。実はですね、今回私共は新技術の提案で参りました」
そう言って、ズミは謎の円盤を手に持ち、不敵な笑みを浮かべている。
モモ(え、セールストーク!?)
ダイス(切り抜けるとか無理じゃん!)
タチキ(どうするつもりだ!?ズミ君!!)
キャノン(いつでも撃てるぜ、、、)
マツ、ドラ(ドキドキ、、、)
ヴォルギス「悪いが、俺はこう見えても機械大国フォールドーン帝国の戦車部隊隊長だ、君達の戦車は、、、言い難いがまるでポンコツだ。廃材で作り上げたような簡素なものだということは見れば分かる」
アイザワ「それに新技術なんて言葉は、帝国の外から生まれる言葉ではない」
アイザワは指をピストルのようにしてズミに狙いをすました。
アイザワ「新しい物はいつも、帝国の内側から生まれる!!」
バン!!!!
銃声により頭部は撃ち抜かれ、ズミはハッチにグッタリともたれかかる。
円盤はコロコロと転がり、彼らとの間に着地した。
ヴォルギス「はぁ、これだからサイボーグは嫌だねぇ。人間というのは言葉を交わしてなんぼだと云うのに」
アイザワ「私は回りくどいことが苦手だ。一人じゃないだろ?全員出てこい」
動きがない、誰もがこの状態をどう打開すべきか模索していた。
下手に動けば全員の命が危ないということを知っていたのだ。
アイザワ「返事が無い、ならば皆殺しだ」
アイザワが肘を折ると、そこにはミサイルがセットされていた。
アイザワ「残念だな。私は情報の通り、神速の剣士かヘイスレイブの炎のマントとの戦いを望んでいた」
プシュー!!!
火花と共にミサイルが発射されたその時。
ジジジジジジ!!!!!!
突然の強力な電磁波によりミサイルはアイザワの目の前で起爆した。
爆発に巻き込まれたアイザワは後ろへと後退しようとするが、電磁波により上手く身動きが取れない。
ヴォルギスの戦車もガタガタと音を立て、動くことが出来ないようだ。
よく見ると電磁波を発しているのは、先程までズミが手に持っていた謎の円盤だった。
アイザワ「な、ん、、、だ、、これは、、」
咄嗟に戦車の中に入っていたヴォルギスが拡声器を通して言葉を発する。
ヴォルギス「こりゃ一本取られたね、ハッタリじゃなかったってわけだ」
ハッチにもたれかかっていたズミがムクッと起き上がり、口から銃弾を吐き出した。
ズミ「だーから言ったでしょ、新技術だって」
アイザワ「貴様、、、、、」
ズミ「この大陸で機械を使う唯一の国が、機械に対抗する道具を作る訳がないからね。作ってみたが大当たりだ、一儲け出来そうだなぁ」
ズミはニヤニヤとしながら戦車に潜り込む。
ズミ「北の方に移動しよう、混戦じゃ分が悪い、二手に分かれよう」
タチキ「二手っていうのは?」
ズミ「戦車戦を繰り広げようかなぁって。サイボーグはマツドラに任せよう」
タチキ「了解!!」
タチキはハンドルをしっかりと握りしめ、ポンコツ戦車は走り出す。
突然北の方へ走り出した戦車。
突然姿が露わになるマツとドラ。
マツ「え!?どこ行くの!?ズミさん!!」
ドラ「まさか、逃げた!?」
電磁波が解け、自由を取り戻したアイザワとヴォルギス。
アイザワ「私はあのハッタリ野郎を追う、貴様はそこのネズミ二匹を任せる」
マツ「雷槍!!」
マツはアイザワへ雷の槍を投げつけた。
しかし、アイザワは魔力で作られた雷の槍を素手で掴む。
ジリジリと音を立てながらも、その槍を消滅させた。
マツ「流石は、帝国の完成されたサイボーグ。あなた方の相手は、私達です!!」
ドラ「そうだね、倒しちゃえばオールオッケーだ!」
眉間に皺を寄せるアイザワを見て、ヴォルギスが提案をする。
ヴォルギス「今すぐに彼女達をぶち殺したいんだろう?むしろそっちを任せるよ、戦車同士の戦いってのは血が騒ぐものなんだ。どちらが先に仕留められるか競争しようじゃないか」
アイザワ「どうでも良い、さっさと終わらせよう」
ヴォルギス「それじゃ、お互いに楽しもうか」
ヴォルギスの乗る帝国最高峰の戦車はツギハギだらけのポンコツ戦車を追った。
アイザワ「私に勝てると思っているのか?」
マツ「ヘイスレイブの炎のマントは、貴方如きのお相手は致しません!仕方がないので彼の右腕、、それはナミチュか。右足左足がお相手致します!」
ドラ「そうだ、私が左足だ!行くぞ!」
アイザワ「小物風情が」
難攻不落の東ゲートにて、高い壁が立ち塞がった。
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