130 / 229
分裂のトルコネ編
第130話 創造魔術の天才
しおりを挟む
ツグルとリキッドが行動を共にし、グレイスを目指しているという情報を共有し、リリ達は再度トルコネの闘技場へとやってきた。
審査員席の陰から様子を伺う。
中央には氷塊の中で静止しているトゥールと、グレイス王国攻撃隊長リョーガの姿があった。
モモ「トゥールさんが氷漬けに!」
ダイス「あのリョーガとかいう奴、とんでもねぇ強さだな」
リリ「いや、違うんだなぁこれが」
リョーガは不思議そうに氷塊を触っている様子だった。
リリ「あの氷魔法はリキッドのものだよ」
ダイス「トゥールさんとリキッドって人がここで戦ったのか?あれ、でもリキッドって人は今現在ツグルと共に行動していて、、、ん?なんで戦う必要があったんだ?」
モモ「トゥールさんが私達を気絶させて、、、んーと、、、」
モモとダイスは困惑しているようだった。
リリ「多分だけど、トゥールは何かしらの事情があって私達を気絶させた。そして途中でリキッドがやってきてトゥールと戦って勝った。その後ツグルとリキッドは二人でグレイスを目指したってところかな?」
モモ「ちょっと待って、セリアはどこにいるの?」
ダイス「ツグルと一緒にいるんじゃないのか?」
リリ「いないね。グレイス王国内は探知範囲外なんだよねぇ、ツグルとリキッドがグレイス王国を目指しているところを見ると、セリアはグレイス城にいると見るのが妥当だよね」
モモ「誰がどうやってセリアを?」
リリ「それもひっくるめて、聞いてみた方が早いんじゃないかなぁと思って、ここに来たわけ」
ダイス「聞くって、誰にだよ」
リリ「全てを知ってそうな人がいるじゃない?あそこに」
リリは攻撃隊長リョーガを指差した。
ダイス「おいおい、また戦うのかよ」
モモ「三体一なら余裕ですね」
リリ「いや、二人はここに隠れてて」
モモ「私達も戦えますよ!」
リリ「分かってるよ、でもねぇ、お姉さん少し本気出しちゃおうかなと思って、だからね?」
ダイス「まぁまぁ、そういうことならしゃーないっすね、てことでここで待つ。分かったか?モモ!」
モモ「はいはーい」
リリ「んじゃ、審査員席からの観覧、楽しんでね~」
リリはそう言いながら闘技場へと飛び出した。
リョーガ「?」
リリの存在に気付いたリョーガはため息をついた。
リョーガ「、、、、またあなたですか」
リリ「よっ!攻撃隊長さん。ちょいと聞きたいことがあってねぇ」
リョーガ「聞きたいことがあるのはこっちです。どうしてあなたが生きているのか、どうしてトゥールさんは凍ってしまっているのか。これはトゥールさんの裏切りと見て良いですか?」
リリ「そんなこと知らないよ、トゥールに裏切られたのはこっちなんだから。トゥールはいつからそっちに寝返ったの?」
リョーガ「ここ最近ですよ、無の神が連れてきたんです。いや~嬉しかったなぁ。。。俺の憧れのトゥールさんが来てくれたんですから。俺は王都陥落のあの日、グレイス城内にいた、そしてあなた方六人の驚異的な強さを目の当たりにして心が震えたんです。その中でもトゥールさんの高速の剣技、痺れたなぁ~」
リリ「そっか、じゃあ私の戦い方も見られちゃってるわけだ」
リョーガ「うーん、見たはずなんですけど、覚えてないっすね」
リリ「そっか、なら良かったよ。ところでさ、セリアがどこにいるのか、君なら知っているよね?」
リョーガ「さて、知りませんね」
リリ「流石に簡単には教えてくれないか」
リリは魔力を目に込めた。
リョーガ「もしかして、俺と殺し合う気ですか?正直、あなたになら勝てる気がしますよ」
リョーガは生意気に笑っている。
リリ「舐められたものだなぁ、まぁでも確かに、六人の中じゃあ一番弱いかもね、女の子ですし」
リョーガ「女だからって手加減はしないタイプなので、そこのところは期待しないでくださいよ?」
リリ「大丈夫、全力を出さなきゃ、多分君死んじゃうだろうから」
リリは魔法を展開した。
すると、客席に機関銃や大砲が一瞬でズラリと並べられた。
その全てがリョーガに標準を合わせている。
リョーガ「!?」
リョーガはすぐに防護壁を展開した。
その中で指輪に魔力を込め、詠唱を始めている。
リリの指示により、客席の機械達は一斉射撃を開始する。
とてつもない銃弾と砲弾を浴び、一瞬で防護壁は溶けた。
リョーガ「この程度では俺は倒せませんよ」
いつの間にかリョーガは大型の鎧を身に纏っていた。
その鎧は銃弾や砲弾を受けても傷つくことはなく、まるでダメージを受けていないようである。
リョーガは悠然と歩き出した。
リョーガ「これはかつての守備隊長、ハベルの鎧です。全ての攻撃を弾き返したと言われる鉄壁の御仁の鎧。そしてこれが、、、、」
リョーガの指輪が光り、空中に大きな斧が生成された。
リョーガ「かつての攻撃隊長、アルバートの斧。どんな敵も叩き割り、一騎当千の活躍を見せた猛将の斧です」
リリ「武具ってのはね、使う人によってその強さは桁違いに変わるんだよ」
リョーガ「その通りです、だから俺は全ての武具を扱えるように日々血の滲むような特訓をしてきた」
リリ「へぇ~、じゃあ見せてもらおうか」
リョーガ「良いでしょう」
リョーガが一歩踏み出すと、足元のトラップが起動し、電磁爆発が起こった。
リリは片手にプロペラを生成し、空へと移動する。
リョーガ「何?、、、身体が動かない」
リリ「その鎧、相当重いんだろうね。でも機関銃の射撃が止まらないから、その鎧を脱ぐことも出来ない。そしてたった今、電磁爆発によって筋肉が悲鳴を上げているって状態、とりあえずここまでは理解出来てるかな?」
リリは鉄塔を瞬時に作り上げ、その上からリョーガを見下ろした。
リリ「もう少し角度をつけないと、モモとダイスが危ないか。ちょいと失礼」
リリが指を鳴らすと、壁は磁石のように磁力を帯び、リョーガは引きずられるように壁へと張り付いた。
リリ「よし、準備完了!そんじゃ、一発ぶち込んでみますかぁ~これで貫通しなかったら、どーしよっかなぁ」
リリは大型のスナイパーライフルを生成した。
ダイス「あれは、、フォールドーンで見たやつだ」
モモ「ダイス隠れて!一応防護壁を張るよ!」
ダイス「お、おう!!頼んだ」
モモとダイスはそのとてつもない威力を目の当たりにしているが故に、自分達の身を守ろうと身を寄せた。
リリ「ちょっと待ってねぇ、弾道の微調整、、、銃弾はもちろん、クレーター弾で」
そのスナイパーライフルにはスナック・ラジーヌという文字が刻まれている。
リリ「今のところこのライフルが貫けなかったものはないんだよね。ああ、ゼウスは、、、一応腕は貫通してたから貫いたってことにはなるのかな?」
リリはスコープを覗き込んだ。
リョーガ「、、、これは、、、、、マズイ」
スナイパーライフルの先端の圧縮された魔力を見て、リョーガは転移石を起動した。
リリ「逃がさないよ、これが私の、、、最高傑作!!」
リリが引き金を引こうとしたその時、リョーガは闇となって消えた。
リリ「なーんだ、逃げるのか」
リリが手を上げると、機関銃は動きを止め、消えた。
続いて散りばめられていたらしき電磁爆弾や磁石壁、スナイパーライフルも姿を消した。
リリ「ごめーん、逃しちゃった。けどあの様子じゃ、セリアがグレイス城にいるのは確定っぽいね」
リリはプロペラで下降しながらモモとダイスに声をかけた。
鉄塔は何事もなかったかのように姿を消した。
モモ「リリパイセン、、、、超カッコよかったっす。。。おら、一生ついて行くっす!!」
ダイス「もしかして、もしかしてだけど!!リリさんって俺の戦い方の最終形態なんじゃね?伝授!!伝授求む!!」
リリ「まぁ、一応六人のうちの一人ですからねぇ。弱くはないよ」
リリは照れ臭そうに背伸びをした。
審査員席の陰から様子を伺う。
中央には氷塊の中で静止しているトゥールと、グレイス王国攻撃隊長リョーガの姿があった。
モモ「トゥールさんが氷漬けに!」
ダイス「あのリョーガとかいう奴、とんでもねぇ強さだな」
リリ「いや、違うんだなぁこれが」
リョーガは不思議そうに氷塊を触っている様子だった。
リリ「あの氷魔法はリキッドのものだよ」
ダイス「トゥールさんとリキッドって人がここで戦ったのか?あれ、でもリキッドって人は今現在ツグルと共に行動していて、、、ん?なんで戦う必要があったんだ?」
モモ「トゥールさんが私達を気絶させて、、、んーと、、、」
モモとダイスは困惑しているようだった。
リリ「多分だけど、トゥールは何かしらの事情があって私達を気絶させた。そして途中でリキッドがやってきてトゥールと戦って勝った。その後ツグルとリキッドは二人でグレイスを目指したってところかな?」
モモ「ちょっと待って、セリアはどこにいるの?」
ダイス「ツグルと一緒にいるんじゃないのか?」
リリ「いないね。グレイス王国内は探知範囲外なんだよねぇ、ツグルとリキッドがグレイス王国を目指しているところを見ると、セリアはグレイス城にいると見るのが妥当だよね」
モモ「誰がどうやってセリアを?」
リリ「それもひっくるめて、聞いてみた方が早いんじゃないかなぁと思って、ここに来たわけ」
ダイス「聞くって、誰にだよ」
リリ「全てを知ってそうな人がいるじゃない?あそこに」
リリは攻撃隊長リョーガを指差した。
ダイス「おいおい、また戦うのかよ」
モモ「三体一なら余裕ですね」
リリ「いや、二人はここに隠れてて」
モモ「私達も戦えますよ!」
リリ「分かってるよ、でもねぇ、お姉さん少し本気出しちゃおうかなと思って、だからね?」
ダイス「まぁまぁ、そういうことならしゃーないっすね、てことでここで待つ。分かったか?モモ!」
モモ「はいはーい」
リリ「んじゃ、審査員席からの観覧、楽しんでね~」
リリはそう言いながら闘技場へと飛び出した。
リョーガ「?」
リリの存在に気付いたリョーガはため息をついた。
リョーガ「、、、、またあなたですか」
リリ「よっ!攻撃隊長さん。ちょいと聞きたいことがあってねぇ」
リョーガ「聞きたいことがあるのはこっちです。どうしてあなたが生きているのか、どうしてトゥールさんは凍ってしまっているのか。これはトゥールさんの裏切りと見て良いですか?」
リリ「そんなこと知らないよ、トゥールに裏切られたのはこっちなんだから。トゥールはいつからそっちに寝返ったの?」
リョーガ「ここ最近ですよ、無の神が連れてきたんです。いや~嬉しかったなぁ。。。俺の憧れのトゥールさんが来てくれたんですから。俺は王都陥落のあの日、グレイス城内にいた、そしてあなた方六人の驚異的な強さを目の当たりにして心が震えたんです。その中でもトゥールさんの高速の剣技、痺れたなぁ~」
リリ「そっか、じゃあ私の戦い方も見られちゃってるわけだ」
リョーガ「うーん、見たはずなんですけど、覚えてないっすね」
リリ「そっか、なら良かったよ。ところでさ、セリアがどこにいるのか、君なら知っているよね?」
リョーガ「さて、知りませんね」
リリ「流石に簡単には教えてくれないか」
リリは魔力を目に込めた。
リョーガ「もしかして、俺と殺し合う気ですか?正直、あなたになら勝てる気がしますよ」
リョーガは生意気に笑っている。
リリ「舐められたものだなぁ、まぁでも確かに、六人の中じゃあ一番弱いかもね、女の子ですし」
リョーガ「女だからって手加減はしないタイプなので、そこのところは期待しないでくださいよ?」
リリ「大丈夫、全力を出さなきゃ、多分君死んじゃうだろうから」
リリは魔法を展開した。
すると、客席に機関銃や大砲が一瞬でズラリと並べられた。
その全てがリョーガに標準を合わせている。
リョーガ「!?」
リョーガはすぐに防護壁を展開した。
その中で指輪に魔力を込め、詠唱を始めている。
リリの指示により、客席の機械達は一斉射撃を開始する。
とてつもない銃弾と砲弾を浴び、一瞬で防護壁は溶けた。
リョーガ「この程度では俺は倒せませんよ」
いつの間にかリョーガは大型の鎧を身に纏っていた。
その鎧は銃弾や砲弾を受けても傷つくことはなく、まるでダメージを受けていないようである。
リョーガは悠然と歩き出した。
リョーガ「これはかつての守備隊長、ハベルの鎧です。全ての攻撃を弾き返したと言われる鉄壁の御仁の鎧。そしてこれが、、、、」
リョーガの指輪が光り、空中に大きな斧が生成された。
リョーガ「かつての攻撃隊長、アルバートの斧。どんな敵も叩き割り、一騎当千の活躍を見せた猛将の斧です」
リリ「武具ってのはね、使う人によってその強さは桁違いに変わるんだよ」
リョーガ「その通りです、だから俺は全ての武具を扱えるように日々血の滲むような特訓をしてきた」
リリ「へぇ~、じゃあ見せてもらおうか」
リョーガ「良いでしょう」
リョーガが一歩踏み出すと、足元のトラップが起動し、電磁爆発が起こった。
リリは片手にプロペラを生成し、空へと移動する。
リョーガ「何?、、、身体が動かない」
リリ「その鎧、相当重いんだろうね。でも機関銃の射撃が止まらないから、その鎧を脱ぐことも出来ない。そしてたった今、電磁爆発によって筋肉が悲鳴を上げているって状態、とりあえずここまでは理解出来てるかな?」
リリは鉄塔を瞬時に作り上げ、その上からリョーガを見下ろした。
リリ「もう少し角度をつけないと、モモとダイスが危ないか。ちょいと失礼」
リリが指を鳴らすと、壁は磁石のように磁力を帯び、リョーガは引きずられるように壁へと張り付いた。
リリ「よし、準備完了!そんじゃ、一発ぶち込んでみますかぁ~これで貫通しなかったら、どーしよっかなぁ」
リリは大型のスナイパーライフルを生成した。
ダイス「あれは、、フォールドーンで見たやつだ」
モモ「ダイス隠れて!一応防護壁を張るよ!」
ダイス「お、おう!!頼んだ」
モモとダイスはそのとてつもない威力を目の当たりにしているが故に、自分達の身を守ろうと身を寄せた。
リリ「ちょっと待ってねぇ、弾道の微調整、、、銃弾はもちろん、クレーター弾で」
そのスナイパーライフルにはスナック・ラジーヌという文字が刻まれている。
リリ「今のところこのライフルが貫けなかったものはないんだよね。ああ、ゼウスは、、、一応腕は貫通してたから貫いたってことにはなるのかな?」
リリはスコープを覗き込んだ。
リョーガ「、、、これは、、、、、マズイ」
スナイパーライフルの先端の圧縮された魔力を見て、リョーガは転移石を起動した。
リリ「逃がさないよ、これが私の、、、最高傑作!!」
リリが引き金を引こうとしたその時、リョーガは闇となって消えた。
リリ「なーんだ、逃げるのか」
リリが手を上げると、機関銃は動きを止め、消えた。
続いて散りばめられていたらしき電磁爆弾や磁石壁、スナイパーライフルも姿を消した。
リリ「ごめーん、逃しちゃった。けどあの様子じゃ、セリアがグレイス城にいるのは確定っぽいね」
リリはプロペラで下降しながらモモとダイスに声をかけた。
鉄塔は何事もなかったかのように姿を消した。
モモ「リリパイセン、、、、超カッコよかったっす。。。おら、一生ついて行くっす!!」
ダイス「もしかして、もしかしてだけど!!リリさんって俺の戦い方の最終形態なんじゃね?伝授!!伝授求む!!」
リリ「まぁ、一応六人のうちの一人ですからねぇ。弱くはないよ」
リリは照れ臭そうに背伸びをした。
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる