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悪魔な旦那様と暮らしてます。

その5 竜王な旦那様2(アーロン視点)★

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「わーい!お風呂だぁー!」

 裸になったアエリアが走っていって風呂に飛び込んだ。まあ、俺しかいないからいいが、コイツの羞恥心は時々おかしい。未だに着替えるのを見られるのは嫌だと言いながら、一旦始めればどこまでも許してくれる。こういう時にも別に恥ずかしがりもせずに一緒に風呂に飛び込む。

「覚えてるな? 先の方は深いぞ?」
「はーい。師匠も早く!」

 俺を誘ってるのか?
 いや、違うな。あの顔は純粋に一緒にいたいだけだ。裸で風呂に入ってただ一緒になんていられるわけなかろうに。
 またここに戻ってきたな。俺は周りを見回す。
 ここは天井の一部抜け落ちた天然の洞穴で結構な広さがある。奥行きのある洞窟は半ば辺りで落ち込んでいて地下から湧き上がる白い湯が溜まり、そこに地上の清水が天井の穴から細い滝となって注ぎ込んで人が入る事の出来る適温になっていた。幾つもの天井に空いた穴からは外の明るい日差しが射し込んできて、水面に光と影の不思議な陰影を作り出している。俺の結界が働いているので今は獣も虫も寄りつかず、穴の周りから顔を出すのは自生する木々の枝や葉と、それが作る影だけだ。

 ここは竜王城の第一迷宮の一部で、この部屋以外この辺りの部屋は全て煮えくり返る湯であふれている。この部屋だけが「当たり」な訳だが、見つけられる確率は非常に低い。しかも俺の結界がなければここも凶暴な獣や肉食の虫が入り込むので、決して安らげる場所とは言えないだろう。
 前回同様この部屋は人払いをして寝具等を入れてある。後で今度こそは城の者たちにアエリアを紹介しなければならないが、そんなのは後回しでいい。
 俺ももう全て脱いじまって裸になっているが、正直アエリアが一人で水に戯れてるのが可愛くてついここから見守ってしまっていたのだ。
 あれだな。もうここが俺達の寝室で構わないな。
 俺はゆっくりと水を掻き分けてアエリアの元に歩みよる。

「今度は湯あたりするなよ」

 前もって念を押しておく。この前みたいにいいところで倒れられたら世話ない。

「師匠が変なことしなければ大丈夫ですよ」

 アエリアのすぐ横に腰を下ろす。水は俺達の膝より上くらいだ。

「しないはずないだろ。今日はそれが主な目的なんだからな」
「違います! 今回はお風呂でゆっくりと美味しいご飯と竜人の皆様にご挨拶がメインです! あ、あと、師匠の正体見るのと」
「そんな事考えてるのはお前だけだ」
「大体今回はアーノルドさんだけじゃなくてエリーさんもいるんですよ。そんな事ばかり出来ません」

 そうだった。今回はアーノルドの申し出でエリーを一緒に連れてきているんだった。
 たまには辺境伯邸の皆を休ませてやろうと言い出したのだが、いくら俺の出生を知っていても普通竜王城に来たい奴なんてまずいない。無理を言うつもりもなく、念のため誘ってみたのだが驚いたことにエリーが参加表明したのだ。
 因みにマイアとブリジットは王宮に一度戻って研修を受けたいそうだ。その間タイラーとスチュワードが屋敷を面倒見ることになった。あいつらも水入らずで今頃やりたいようにやってるだろう。

「エリーたちだってそれぞれ部屋があてがわれてるし今日はお前のお披露目の準備で忙しかろうよ」

 そこでアエリアが凍りつく。

「お、お披露目って何ですか? そんなの聞いてませんよ? 私普通に挨拶するだけだと……」
「お前なぁ。俺これでも一応ここの王なんだが?」

 裸の王様わはははっとか呟きながらアエリアが現実逃避を始めた。そんなアエリアにはお構いなしでアエリアの小さな身体を持ち上げて自分の膝に乗せる。このまま入れちまおうか?
 俺のはもう準備出来てるんだが。入れたらコイツもこっちに戻ってくるだろう。だが後でうるさいか。仕方ない。少し先に解そう。

「アエリアこっち向け」

 まだまだブツブツ言っているアエリアの顎をつまんで上を向かせる。頭を支えながら舌を使って唇を押し開き俺の舌を奥まで差し入れる。そのまま俺の舌で気道を塞ぐとアエリアが苦しそうに身じろぎし始めた。それでも我慢して眉根を寄せるのが可愛い。
 少しだけ空気を吸わせてやる。またすぐに舌で喉の奥まで塞いで空いた手でアエリアの胸を揉みしだく。アエリアも成長期なのだろう、何やらここ一ヶ月で揉みがいが出てきた。
 すぐに俺の舌の向こうでアエリアが喉を鳴らし始める。猫みたいだな。つい手でアエリアの喉を撫であげると余計ゴロゴロと音がする。
 ふと気づくとアエリアが気を失う寸前の顔になっていた。やばい、ちょっとやりすぎた。

 最近顔つきでコイツが気絶するタイミングを見分けられるようになってきた。やりすぎて気絶させるとか、親父と変わらないな。そんな事を思いながらもやめられない。
 アエリアが気絶するほどヨガるのもそれはそれで嬉しいのだが、その後がいけない。なかなか起きないし、起きたら起きたで文句を言い出す。下手をすると回数を減らせが始まるのでなるべく避けたい。
 一旦舌を抜いて空気を吸わせてやり、息が落ち着くまで頭を撫でまわす。
 俺の中には間違いなく竜王のやばい血が入ってる。こうして時々気を付けないと、コイツを壊してまでやってから再生させるという最悪の循環に入ってしまいそうだ。
 魔力の強い俺達ならばこそ出来る最悪の結果。死ぬ寸前までやり続けては再生してそれを繰り返す。母の心が壊れて俺や他の物に全く興味を持たなくなったのも、仕方のないことだったのかもしれない。一体あの人は何度死にかけたのだろうか?
 アエリアを見下ろす。そんな危険な状態に自分がいることなどつゆ知らず、一生懸命空気を美味しそうに飲み込んでいる。

「アエリア、もし俺がお前を傷つけるような抱き方をしたら逃げろよ」

 俺の突然の言葉にアエリアがキョトンとしてこちらを見上げた。

「師匠がそんなことするなんて考えられませんよ? するんですか?」

 あまりに盲目的な信頼にこちらのほうがたじろいでしまう。

「前に一度お前の血に酔ってそうなりかけたことがあっただろう」
「ああ、そう言えばありましたね。でも、なんかなんのかんの言って師匠、私の傷を治してくれてたし、一度噛みつかれた場所も後から見たらナイフで傷つけられたとこだったし。あれ本当に危なかったんですか?」

 コイツは。本当に危機感が足りなすぎる。

「俺にそのつもりがなくてもお前の血はマジでやばい。もし何かの拍子にまた酔っちまうことがあったら全力で俺をぶっ飛ばせ」

 うーん、それって無理ですよ、と暢気な声を上げてるコイツを改めてもう少し鍛えないとやばいと思う。どうやらあれっきりコイツは勇者の力を自分で抑え込んでしまったようだ。俺が酔った時でさえ全く使った形跡がなかった。それは決して悪いことではないのだが、それならそれで自力で俺を抑え込めるだけの力を付けてくれないと色々と心配過ぎる。
 まあ本当の本当に追い詰められたらきっと勝手に勇者の力があふれる事だろうが。

 俺の言葉を吟味しつつ、俺に揉まれる胸から快感を拾って息が上がってきているアエリアが思いついたようにこちらに目をやる。

「師匠も首輪付けたらいかがですか? さもなければ私の血に師匠が酔わない処置を施すとか」
「そんな物あるか。大体その首輪だってお前にでさえ効果が薄くなってるんだぞ」
「そうですかぁ。まあ、私が怪我しなければいいんですよね。過保護な師匠といる限りあまり問題ない気がしますよ?」
「お前は本当に楽天主義だな」

 呆れてため息が出る。やはり俺が気を付けるしかなさそうだ。
 少しアエリアの身体を浮き上がらせて胸を水から引き揚げて口を寄せる。アエリアの甘い吐息が耳元で響き始めた。気持ちいいらしい。
 舌で乳首を転がしながらもみ上げ続ける。たまには優しくしてやるのも悪くない。舌先で押さえつけても跳ね返るように立ち上がってくる。少し歯を当てた途端、アエリアの体に震えが走った。
 敏感だな。まだ噛んでもいないのに。

 そんなことをしてる内に下半身が熱を持って早くしろとせっついてくる。それを無視するのにもかなり慣れた。コイツは俺がそんな我慢をしているのをきっと知らないだろう。知らせる必要もない。
 軽く唇にキスを落とす。するとくすぐったそうにちょっと顔を歪める。目を瞑って身を任せ、俺にされるがままのコイツを時々いじめたくなるのは決して竜王の血のせいだけではないだろう。
 今、手を離して水に沈めたら、コイツはどんな顔をするだろう。いやそれよりも早くコイツの身体を準備しないと俺のほうが持たなくなる。
 俺は水の中でアエリアの敏感なあたりを撫で回しはじめた。
 腰の横。
 脇腹の一番下。
 尻の付け根。
 太ももの付け根。
 アエリアが甘い声を漏らし始める。
 ここでこのまま続けるか、それともマットレスに移るか。このまましたいがアエリアがすぐに茹だっちまいそうだ。
 そう判断を下した俺は、アエリアの身体を少し持ち上げて水から掬い上げた。背中だけ湯に浸かるように腕に抱えて浮き上がった身体をそのままいじり続ける。水に半分浮き上がったアエリアが快感に身体をよじるたび、湯に波がたち水面に広がっていく。まるでコイツの快感の波が目に見えるようだ。
 突然激しい衝動が俺を襲った。
 アエリアを抱き上げてマットレスへと歩く。アエリアも文句はないようだ。
 そのままアエリアに乗り上げるようにマットレスにもつれ込み、アエリアの身体に自分の身体を擦り付ける。全身でアエリアを感じたい。肌の下で身じろぐそのしぐさ全てが俺を余計煽る。
 両手でアエリアの頭を抱えて顔を近づけ、目と目をしっかりと合わせて話しかけた。

「アエリア。入れたい」
「アーロン、入れて」

 そのままスルッと中に滑り込ませる。足を閉じたままのアエリアの狭い隙間に滑り込ませると引きつるようにアエリアの中が俺の物を絞りながら受け入れていく。
 そのままこすり合わせるようにしてアエリアの中に自分のものを擦り付ける。すぐ持っていかれそうなほど気持ちい。俺が動くたび、熱い肉壁が少しずつ伸びてそこから強く締まる。すでに俺の形を知っているとでもいうように、ぴったりと受け入れてそのまま中が俺の動きに合わせて波打ち始める。

 ああああ。もうこのまま溶けちまいたい。
 自分なんていらない。
 アエリアの中に溶け込みたい。

 そう思っているのに。
 自分の腰が勝手にスピードを増してアエリアを押し付け始める。獰猛な部分の自分が起き上がってアエリアの腕を押さえつけ、動けなくして腰を叩きつけ始める。アエリアはそれでも素直にそれを受け止めて息を荒くしていく……
 コイツは。
 俺がどんな無茶な抱き方をしても合わせてくる。お互い全てを知っているように身体が勝手に進めていく。
 このままだとアエリアは一度いってしまうだろう。
 ここで俺もいくか?
 いや、もう少し楽しみたい。
 俺は突然腰を止めてアエリアの身体を起こしあげた。身体を動けないように両腕で強く抱きしめて下から突き上げる。これならコイツだけ先にいかせられる。

「アーロン、きつい……」
「ああ、思いっきりしてやるからまずは一度いけ」

 俺の言葉に安心したように上り詰めていくアエリアがもう愛おしくてたまらない。俺の腕の中で、俺に言われた通りに感じてる。震えながら達して息苦しそうに喘ぎ続けるアエリアをいつまでも見ていたい。

「アーロン、もうだめ、一度止めて、お願い……」
「いやだ、そのままもう一度いけ」

 今度は少しだけ角度を変えながら中をゴリゴリと押し上げ続けてやる。

「ひぃ! ア、アーロン、むり!」

 痙攣しているアエリアがそのまま何度もひくひくとしゃっくりの様に体をびくつかせてのけぞらせた。
 ああ、最高の眺めだ。どうしよう、このままずっと続けてやりたい。
 でもそろそろまたアエリアの神経が持たない。多分、後数回で気絶しちまう。
 仕方ない。
 俺は一旦抜いてアエリアに休みをやる。その間にアエリアの身体をひっくり返し、弛緩した身体を後ろから眺める。へたりながらも時々ひくっ、ひくっっと身体が跳ねる。余程気持ち良かったようだ。
 そろそろいいか。俺はしな垂れ落ちているアエリアの腰を掴んで持ち上げ、ゆっくり自分の物を沈めていく。アエリアも俺がまだ達していないのを分かっていたのだろう。文句も言わないし抵抗もしない。大きく息を吐き出しながら俺を受け入れる。
 少しゆっくりと始めてやる。アエリアが俺に追いつくのを待ってやる。いく時は一緒にいきたい。
 アエリアがとうとう喘ぎ声を上げ始める。それが洞窟に響き渡り、その声が俺を追い詰める。これ以上、俺を燃え上がらせるものがあるだろうか?
 まるで一匹の獣に戻った気分だ。アエリアを思いっきり鳴かせながら気持ちよく腰を打ち付けていく……
 そろそろ俺も持たないな。一気にアエリアをいかせてやる為に、アエリアの上半身を引き上げて俺にもたれかからせ、腰を掴んで何度も落とす。すると悲鳴の様な嬌声を上げてアエリアが達していく。俺も今度は我慢しないでそのまま上り詰める。

 解放される瞬間。
 火花が飛ぶような気がする。
 心臓が腰に落ちてそこで脈打つように、全身がドクンドクンと音を立てて脈打つ。

 あああ……

 そのままアエリアを抱きしめて体を折る。
 コイツだけだ。
 コイツだけいればいい。
 他は何もいらない。
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