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53話 結果報告
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「ゴドルフィン、どうだ彼らの成長具合は? やってくれそうか?」
ジェラード王は、期待を込めた目でこちらを見てくる。ある程度、特訓の状況は聞いているのだろう。
「こちらの想像以上の成長を遂げてくれました。これなら、レッドドラゴンといえども、討伐の可能性が見えてきたかと」
「そうか、可能性が見えたか……。やはり、上級召喚師とその召喚獣ということか」
「サバチャイの成長に、もう少し時間をかけられれば、分身の数やそれに伴って新しい召喚獣の召喚等といった可能性もありそうなのですが、こればかりは時間が足りないので致し方ありませんね」
「一ヶ月しかない中ではしょうがあるまい。もう一人のポリスマンもレベルを上げられたのだろう?」
サバチャイはレベル三、ポリスマンはレベル二となった。残念ながら意志疎通をとるのが難しいタマに関してはレベルは据え置きとなっている。しかしながら、タマに関してはトラップというスキルが戦況を変える可能性を秘めているだけに、その点において期待したいと思う。最悪の場合は、サバチャイの話すようにタマをレッドドラゴンに投げつけるという手段も考慮すべきであろう。
「そうですね。前回の対戦より間違いなく戦えるでしょう。ルークについても身体強化魔法を習得することが出来ています。魔力量もそれなりに多いようなので期待してよいかと」
「うむ。素晴らしい。ところで、ゴドルフィン。彼らにナンバーズシリーズを渡すべきだと思うのだが、お主はどう考える?」
「そうですね、ルークにはアイスアーマーがありますし、攻撃に関しても拳銃という破壊力の高い武器を持っています。使い慣れてない武器を渡すよりは、今の武器を使わせた方がよいでしょう。もし渡すとしたら、シャーロット様でしょうか」
「やはりそうなるか。シャーロットであれば、他の貴族からもすぐに許可を得られるはずだ。渡すのは防具だな」
ナンバーズシリーズについて使用が許可されているのは、王族以外では私が使っているフラガラッハのみ。公爵家の令嬢とはいえ、そう簡単には渡せないはずだと踏んでいたが、根回しは済んでいるようだ。どちらにしろ、ルークにはナンバーズシリーズの許可は下りなかっただろう。そういう意味ではチャップルンの功績は大きい。
「はい。どうしても、防御力が弱すぎますし、現状において一番レッドドラゴンに狙われやすいのはシャーロット様でしょう。自分がウンディーネの召喚主であることを、レッドドラゴンに知られていると話しておりましたからね」
「女性用で防具となると、『聖女のローブ』になるか」
『聖女のローブ』。ナンバーズシリーズにおいて唯一の女性用防具。装備することにより、魔力上昇と、耐魔法攻撃の半減が効果としてある。つまり、ファイアブレスも半減するということになるのだが、まともにブレスを食らえば半減されても生き残るのは難しい。期待したいのは魔力上昇による代償の軽減だろう。
「はい、それでよろしいかと」
「物理攻撃に対しては、あまり効果のない防具となるが、致し方あるまい」
「そもそも、レッドドラゴンのファイアブレスや物理攻撃に対応する防具などありませんので、やられたらそれまででしょう。一応、サバチャイの召喚獣であるタマをつけます」
「なるほど、つまり最終的にはシャーロットがタマを投げるのだな」
「あっ、いえ。投げるのは別に誰でもよいかと……。それに、タマを投げるとしたら代償を受けた後になるでしょうから、シャーロット様はタマを持つことすら難しいでしょう」
「冗談に決まってるだろう。……もちろん冗談だ」
※※※
「珍しいですね。お姉さまとルーク様が一緒にいらっしゃるなんて」
「私たちは友達ですもの。体調は大丈夫なの? ソフィ」
「こちらに来てから、とても気分がよいのです。やはり、家族と一緒にいられるのは私も心強いです。お姉さまこそ、左腕の具合は大丈夫なのですか?」
「痛みはもう無くなったわ。レッドドラゴンを倒したら、私もルークが行った身体強化魔法の特訓を受けるつもりだから、きっと問題ないと思うわ」
身体強化魔法については、上級召喚師の魔力濃度であれば大丈夫であるとゴリラから説明を受けているので、シャーロット様も問題なく使用できるであろうとのことだった。
「よかった……。私、このままお姉さまの腕が動かなかったらどうしようかと」
自分の身の方が大変にも関わらず、姉を思いやる気持ちに心が温かくなる。なんとかして、ソフィアさんの呪いも解いてあげたい。
「ソフィは自分の身体のことを心配しなさい。私たちは必ずレッドドラゴンは討伐してみせるわ。そうね、動けるようになったら何を一番にしたいか考えておくのがいいわ」
「そうですね。きっと、楽しいことを考えていた方が時間は早く過ぎるものですよ」
「はい、お姉さま、ルーク様。楽しみに考えておきますね……。ふぅー、ちょっと疲れてしまったようです……。少し、眠らせていただきますね」
「無理はしないで。フィオレロ、ソフィのことをお願いね」
「かしこまりました」
「では、ルーク。出発しましょう」
「はい」
ジェラード王は、期待を込めた目でこちらを見てくる。ある程度、特訓の状況は聞いているのだろう。
「こちらの想像以上の成長を遂げてくれました。これなら、レッドドラゴンといえども、討伐の可能性が見えてきたかと」
「そうか、可能性が見えたか……。やはり、上級召喚師とその召喚獣ということか」
「サバチャイの成長に、もう少し時間をかけられれば、分身の数やそれに伴って新しい召喚獣の召喚等といった可能性もありそうなのですが、こればかりは時間が足りないので致し方ありませんね」
「一ヶ月しかない中ではしょうがあるまい。もう一人のポリスマンもレベルを上げられたのだろう?」
サバチャイはレベル三、ポリスマンはレベル二となった。残念ながら意志疎通をとるのが難しいタマに関してはレベルは据え置きとなっている。しかしながら、タマに関してはトラップというスキルが戦況を変える可能性を秘めているだけに、その点において期待したいと思う。最悪の場合は、サバチャイの話すようにタマをレッドドラゴンに投げつけるという手段も考慮すべきであろう。
「そうですね。前回の対戦より間違いなく戦えるでしょう。ルークについても身体強化魔法を習得することが出来ています。魔力量もそれなりに多いようなので期待してよいかと」
「うむ。素晴らしい。ところで、ゴドルフィン。彼らにナンバーズシリーズを渡すべきだと思うのだが、お主はどう考える?」
「そうですね、ルークにはアイスアーマーがありますし、攻撃に関しても拳銃という破壊力の高い武器を持っています。使い慣れてない武器を渡すよりは、今の武器を使わせた方がよいでしょう。もし渡すとしたら、シャーロット様でしょうか」
「やはりそうなるか。シャーロットであれば、他の貴族からもすぐに許可を得られるはずだ。渡すのは防具だな」
ナンバーズシリーズについて使用が許可されているのは、王族以外では私が使っているフラガラッハのみ。公爵家の令嬢とはいえ、そう簡単には渡せないはずだと踏んでいたが、根回しは済んでいるようだ。どちらにしろ、ルークにはナンバーズシリーズの許可は下りなかっただろう。そういう意味ではチャップルンの功績は大きい。
「はい。どうしても、防御力が弱すぎますし、現状において一番レッドドラゴンに狙われやすいのはシャーロット様でしょう。自分がウンディーネの召喚主であることを、レッドドラゴンに知られていると話しておりましたからね」
「女性用で防具となると、『聖女のローブ』になるか」
『聖女のローブ』。ナンバーズシリーズにおいて唯一の女性用防具。装備することにより、魔力上昇と、耐魔法攻撃の半減が効果としてある。つまり、ファイアブレスも半減するということになるのだが、まともにブレスを食らえば半減されても生き残るのは難しい。期待したいのは魔力上昇による代償の軽減だろう。
「はい、それでよろしいかと」
「物理攻撃に対しては、あまり効果のない防具となるが、致し方あるまい」
「そもそも、レッドドラゴンのファイアブレスや物理攻撃に対応する防具などありませんので、やられたらそれまででしょう。一応、サバチャイの召喚獣であるタマをつけます」
「なるほど、つまり最終的にはシャーロットがタマを投げるのだな」
「あっ、いえ。投げるのは別に誰でもよいかと……。それに、タマを投げるとしたら代償を受けた後になるでしょうから、シャーロット様はタマを持つことすら難しいでしょう」
「冗談に決まってるだろう。……もちろん冗談だ」
※※※
「珍しいですね。お姉さまとルーク様が一緒にいらっしゃるなんて」
「私たちは友達ですもの。体調は大丈夫なの? ソフィ」
「こちらに来てから、とても気分がよいのです。やはり、家族と一緒にいられるのは私も心強いです。お姉さまこそ、左腕の具合は大丈夫なのですか?」
「痛みはもう無くなったわ。レッドドラゴンを倒したら、私もルークが行った身体強化魔法の特訓を受けるつもりだから、きっと問題ないと思うわ」
身体強化魔法については、上級召喚師の魔力濃度であれば大丈夫であるとゴリラから説明を受けているので、シャーロット様も問題なく使用できるであろうとのことだった。
「よかった……。私、このままお姉さまの腕が動かなかったらどうしようかと」
自分の身の方が大変にも関わらず、姉を思いやる気持ちに心が温かくなる。なんとかして、ソフィアさんの呪いも解いてあげたい。
「ソフィは自分の身体のことを心配しなさい。私たちは必ずレッドドラゴンは討伐してみせるわ。そうね、動けるようになったら何を一番にしたいか考えておくのがいいわ」
「そうですね。きっと、楽しいことを考えていた方が時間は早く過ぎるものですよ」
「はい、お姉さま、ルーク様。楽しみに考えておきますね……。ふぅー、ちょっと疲れてしまったようです……。少し、眠らせていただきますね」
「無理はしないで。フィオレロ、ソフィのことをお願いね」
「かしこまりました」
「では、ルーク。出発しましょう」
「はい」
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