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六十一話目 勇者の覚醒
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遠くに飛ばされていた聖剣を掴むと、ゆっくりオークキングへと振り返る。
全体が見えることで感じ方も変わってくる。少し気持ちも落ち着いたからなのか、見える景色も変わってくるらしい。
どうやら、さっきまではオークキングの足に集中し過ぎていたようだ。全く情けない限りだ、これで勇者とか笑わせる。もっと、もっと強くならなければならない。
体調はというと、今までにないくらいに万全で、身体の動きも比べようがないぐらいにキレッキレだ。この感覚がスキル、力の覚醒レベルが上がったということか。
そして、あばら骨が何本か折れていたはずが、すっかり完治してしまっている。新スキル、超回復。ただ、どちらのスキルもかなり燃費が悪いらしい。
「あまり、悠長にはしてられないわね」
オークキングがじりじりと下がる。目もキョロキョロとして落ち着きがない。いや、逃げ道を探しているということか。天井、側面の窓、どちらにしろ四階という場所を考えると、自殺に近い高さになるのだけど……何もせずに殺されるよりは可能性があるのかしら。
今なら、正面から行ってもいい。敵の動きに応じて、剣を振るうのも悪くない。私が剣を構え直すと、オークキングは引き攣った表情で振り向く。スキル一つでここまで戦力差が変わってしまうとは私自身も驚きだ。
そして、ふと横を見るとレックスの魔力の異常さにも気づかされる。
「さっきまでは気づかなかったけど、何て禍々しい魔力なの。あれだけの数のゴブリンとゴブリンキングを討伐しているのだから当然なのだけど……勇者の私よりどれだけ先に行ってるのよ!」
レックスを助けるため、守るために必死に強くなってきたのに、私の方が全然弱いとは……。しかも、話にならないぐらいに弱い。くやしいけど、負けられない! 魔王を倒すのは勇者の役割なんだから。
「オークキング、勝負よ!」
「ぶ、ぶひっ!」
身体の動きを全体で把握しながら、先の行動を読んでいく。
先手はこちらから。まずは様子見で剣を横に一閃。さあ、オークキング、あなたはどう動くの?
ギリギリまで動きをみせない。こちらの考えを知っているのか、最小限の動きでかわそうとしているのか。
スパ――――――――ン!!
「お見事。なかなかやるじゃねぇか」
聖剣は、あれだけ強固だったオークキングの腹を真っ二つにしていた。
ギリギリまで動かなかったのではない。私のスピードに対処出来なかっただけなのだ。これが勇者の一段階上の力。でも、上には上がいる。
目の前にいるレックス、そして、このエルフの女性も相当に強い。
「次は貴方の番? 早くレックスから出ていかないとタダじゃ済まないわよ」
「安心しろよ、そろそろ時間だ。俺もこいつから出ていく。今日で結構レベルも上がっただろうが、お前はまだまだ弱っちい。魔王と戦う前に俺が修業をつけてやろう。レックスと一緒にな」
「レックスと一緒に!?」
「またいつか呼びに来てやる。それまでもっともっと強くなっておけ。今のままでは勝てないぜ」
「う、うるさいわね! あなたに言われなくても強くなって、魔王をすぐに倒してみせるわ……って聞いてるの?」
気配が薄くなっていく。レックスの中にいた者が出ていったということなのだろう。力が抜けてしまったかのように、隣のエルフの胸に顔を埋めていくレックス。
「レ、レックスの変態!!」
レックスが悪いわけではないのは知っているけど、つい手が出てしまった。残念ながら空振りに終わったのだけど。
「主様に何をするにゃ? シュナちゃんまで、気を失っているなんて……。勇者、ここで一体何があったにゃ?」
「何があったって、そ、そんなの私にもわからないわよ。あ、あなたこそ、レックスの何なの!?」
エルフの美女に続いて、猫人族の美少女まで現れてレックスのことを主様と呼ぶ。しかも、とても大事そうにレックスの頭を抱えている。
「そんなことより、そろそろ砦のオーク共も全部片付いちまうぞ。この階にも勇者パーティが上がってきちまう」
「レムちゃん! 主様とシュナちゃんが気を失ってるの」
ま、また、美少女が増えた……。レックス、あなた……。
「ちっ、ウサ吉達に退却ルートを確保させている。俺がシュナイダーを担ぐ、早くここから逃げるぞ」
「ちょっと待ちなさい! あなた達がレックスの味方だと言うのはわかったけど、事情がわからなすぎるの。お、お願い、レックスの意識が戻ったら、少しでいいから私と話をさせてほしいの」
「……それを判断するのはレックスだ。意識が戻ったら使いの者を向かわせる。今はそれでいいか?」
「ええ、ありがとう」
「それから、ここの砦には俺たちは居なかった。この砦を取り戻したのは全部お前たちの力だ。それでいいな?」
「ゴブリンキングの時と同じね……。事情があるということなんでしょ。わかったわ」
そう言うと、レックスとその仲間たちは窓から飛び出すようにして姿を消した。
レックスが生きていた。レックスと話が出来るかもしれない。レックスは一体何をしようとしているの? 魔王と敵対関係にあるから、敵ではないはず。いや、むしろ助けてくれている気がする。
それよりも、気になるのはレックスの身体に入っていた者、イシス神か。聞きたいことがいっぱいあって、何から聞いたらいいのか。会えるんだよね? 話、出来るんだよね、レックス。
「なっ!? エリオ、オークキング一人で倒しちまったのかよ。つうか、えっ、泣いてる? な、何、嬉し泣き?」
「ちょっと、ライル。エリオ様に、変なこと言わないの」
「そうですよ。エリオ様、お怪我はありませんか?」
「う、うん。私は大丈夫。下のオークはもう大丈夫なの?」
「もう時間の問題です。あとは、みなに任せておけば大丈夫でしょう」
「そう、よかったわ。これでプリメラにも人が戻ってくるわね……」
全体が見えることで感じ方も変わってくる。少し気持ちも落ち着いたからなのか、見える景色も変わってくるらしい。
どうやら、さっきまではオークキングの足に集中し過ぎていたようだ。全く情けない限りだ、これで勇者とか笑わせる。もっと、もっと強くならなければならない。
体調はというと、今までにないくらいに万全で、身体の動きも比べようがないぐらいにキレッキレだ。この感覚がスキル、力の覚醒レベルが上がったということか。
そして、あばら骨が何本か折れていたはずが、すっかり完治してしまっている。新スキル、超回復。ただ、どちらのスキルもかなり燃費が悪いらしい。
「あまり、悠長にはしてられないわね」
オークキングがじりじりと下がる。目もキョロキョロとして落ち着きがない。いや、逃げ道を探しているということか。天井、側面の窓、どちらにしろ四階という場所を考えると、自殺に近い高さになるのだけど……何もせずに殺されるよりは可能性があるのかしら。
今なら、正面から行ってもいい。敵の動きに応じて、剣を振るうのも悪くない。私が剣を構え直すと、オークキングは引き攣った表情で振り向く。スキル一つでここまで戦力差が変わってしまうとは私自身も驚きだ。
そして、ふと横を見るとレックスの魔力の異常さにも気づかされる。
「さっきまでは気づかなかったけど、何て禍々しい魔力なの。あれだけの数のゴブリンとゴブリンキングを討伐しているのだから当然なのだけど……勇者の私よりどれだけ先に行ってるのよ!」
レックスを助けるため、守るために必死に強くなってきたのに、私の方が全然弱いとは……。しかも、話にならないぐらいに弱い。くやしいけど、負けられない! 魔王を倒すのは勇者の役割なんだから。
「オークキング、勝負よ!」
「ぶ、ぶひっ!」
身体の動きを全体で把握しながら、先の行動を読んでいく。
先手はこちらから。まずは様子見で剣を横に一閃。さあ、オークキング、あなたはどう動くの?
ギリギリまで動きをみせない。こちらの考えを知っているのか、最小限の動きでかわそうとしているのか。
スパ――――――――ン!!
「お見事。なかなかやるじゃねぇか」
聖剣は、あれだけ強固だったオークキングの腹を真っ二つにしていた。
ギリギリまで動かなかったのではない。私のスピードに対処出来なかっただけなのだ。これが勇者の一段階上の力。でも、上には上がいる。
目の前にいるレックス、そして、このエルフの女性も相当に強い。
「次は貴方の番? 早くレックスから出ていかないとタダじゃ済まないわよ」
「安心しろよ、そろそろ時間だ。俺もこいつから出ていく。今日で結構レベルも上がっただろうが、お前はまだまだ弱っちい。魔王と戦う前に俺が修業をつけてやろう。レックスと一緒にな」
「レックスと一緒に!?」
「またいつか呼びに来てやる。それまでもっともっと強くなっておけ。今のままでは勝てないぜ」
「う、うるさいわね! あなたに言われなくても強くなって、魔王をすぐに倒してみせるわ……って聞いてるの?」
気配が薄くなっていく。レックスの中にいた者が出ていったということなのだろう。力が抜けてしまったかのように、隣のエルフの胸に顔を埋めていくレックス。
「レ、レックスの変態!!」
レックスが悪いわけではないのは知っているけど、つい手が出てしまった。残念ながら空振りに終わったのだけど。
「主様に何をするにゃ? シュナちゃんまで、気を失っているなんて……。勇者、ここで一体何があったにゃ?」
「何があったって、そ、そんなの私にもわからないわよ。あ、あなたこそ、レックスの何なの!?」
エルフの美女に続いて、猫人族の美少女まで現れてレックスのことを主様と呼ぶ。しかも、とても大事そうにレックスの頭を抱えている。
「そんなことより、そろそろ砦のオーク共も全部片付いちまうぞ。この階にも勇者パーティが上がってきちまう」
「レムちゃん! 主様とシュナちゃんが気を失ってるの」
ま、また、美少女が増えた……。レックス、あなた……。
「ちっ、ウサ吉達に退却ルートを確保させている。俺がシュナイダーを担ぐ、早くここから逃げるぞ」
「ちょっと待ちなさい! あなた達がレックスの味方だと言うのはわかったけど、事情がわからなすぎるの。お、お願い、レックスの意識が戻ったら、少しでいいから私と話をさせてほしいの」
「……それを判断するのはレックスだ。意識が戻ったら使いの者を向かわせる。今はそれでいいか?」
「ええ、ありがとう」
「それから、ここの砦には俺たちは居なかった。この砦を取り戻したのは全部お前たちの力だ。それでいいな?」
「ゴブリンキングの時と同じね……。事情があるということなんでしょ。わかったわ」
そう言うと、レックスとその仲間たちは窓から飛び出すようにして姿を消した。
レックスが生きていた。レックスと話が出来るかもしれない。レックスは一体何をしようとしているの? 魔王と敵対関係にあるから、敵ではないはず。いや、むしろ助けてくれている気がする。
それよりも、気になるのはレックスの身体に入っていた者、イシス神か。聞きたいことがいっぱいあって、何から聞いたらいいのか。会えるんだよね? 話、出来るんだよね、レックス。
「なっ!? エリオ、オークキング一人で倒しちまったのかよ。つうか、えっ、泣いてる? な、何、嬉し泣き?」
「ちょっと、ライル。エリオ様に、変なこと言わないの」
「そうですよ。エリオ様、お怪我はありませんか?」
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