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5巻
5-2
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そうして持ってきた剣は、大きなロングソード。白く輝く綺麗な剣だ。
「この、白いのは……」
「ミスリルの量が限られているからのう」
「ミノタウロスの角を加工して補強してみたのじゃよ」
ミノタウロス。ダンジョン二階層のドロップアイテムか。
「うん、悪くないんじゃないかな」
「今後もいろいろ試しながら造る感じで大丈夫か?」
「魔の森の魔物の素材でも組み合わせを考えてみたいのじゃ」
新作三本についてはウォーレン王に捧げることが決まっている。三本それぞれ特徴のある剣であれば面白いかもしれない。
その後の貴族向けの分を考えると、注文を受ける際にある程度希望に沿った形で打ってあげるのもありだろう。
「で、次はどんな素材を考えてるの?」
「やはりマーダークロコダイルの皮がいいと思うんじゃよ」
「うむ、あの皮は強度もあるし加工もしやすい。あとは、レッドマンティスの刃を組み合わせるのはどうじゃ?」
「レッドマンティスの刃は魔力の通りがいいからミスリルとの相性はいいかもしれんな」
強度があって加工しやすい皮と魔力の通りのいい刃か。
「なら、次はその二つを造ろう。マーダークロコダイルの剣は一般的なブロードソードタイプで持ち手も皮で加工しよう。レッドマンティスは魔法剣として魔法媒体としても使用できる物にしてもらいたい」
「また小僧が無茶苦茶を言いよるぞ」
「しかし、ブロードソードに、魔法剣と来たか……面白そうじゃのう」
「まぁ、確かに面白そうではあるのう」
「やるか」
「おうよ。最高の剣を打ってやろうじゃねぇか!」
いい感じでドワーフ魂に火をつけることができたので、あとは任せておけば業物が仕上がってくるはず。
ドワーフ軍団はみんな興奮と気合いの入った表情で工房へと向かってしまった。寝てないけどいつものことだよね。期待してるよ、アル中軍団。
2 闇属性魔法のお勉強
「なるほど、素材の組み合わせで剣を造るのですか。それならば、私の鱗を提供いたしましょう」
「ク、クネス大師!?」
急に後ろから現れるのはやめてもらえないだろうか。怖いから。
「最近、抜け鱗が多くてですね。ドラゴンに追われたり、導師選挙でバタバタしてたからというのもあるのですが、やはり精神的にも不安定だったようです。早くダンジョンに戻ってのんびり過ごしたいところですね。あっ、とりあえずこれ二十枚ほどありますのでどうぞお使いください」
そう言って手渡されたのは漆黒のどデカい鱗。ネシ子の鱗を国宝にすると言っていたウォーレン王がこれを見たら卒倒することだろう。
というか、こんな素材を見せたらドワーフたちのテンションがまたすごいことになりそうだ。
国に届ける三本はミノタウロスタイプのロングソード、クロコダイル皮のブロードソード、そしてダークネスドラゴンの剣にしようかな。ダークネスドラゴンの剣は国宝級の扱いになるのがほぼ確定だろう。
そしてレッドマンティスの魔法剣についてはアドニス王太子とオウル兄様、それからホーク兄様用に造らせよう。こちらは魔法との相性が良さそうだし喜ばれるはずだ。
「あっ、クネス大師に相談があったんですけど」
「はい、なんでしょう?」
「実は僕、闇属性魔法に興味がありまして」
「おお、それは素晴らしい。私で良ければお教えしましょう」
「おっ、結構簡単に教えてくれるんですね」
「もちろん、クロウさんは特別ですよ。といっても、闇属性魔法というのは癖が強いので習得できるかどうかは微妙なんですけどね……」
ダークネスドラゴンとしては闇属性魔法を盛り上げていきたい気持ちが強いものの、闇属性スキル持ちの魔物や人に会ったこともなく諦めていたとのこと。
確かに闇属性スキルとか僕も聞いたことがない。クネス大師の魔法を見ていると、影の中に潜んだり、身代わりとなる魔物を作り出したりとトリッキーな印象が強い。
「ちなみにですけど、分身体というのは?」
「あー、分身体はダークネスドラゴン固有のスキルなので無理ですね」
そうだよね。僕としても同じことができるイメージがまったく浮かばない。数十人規模で独立した思考を維持するとか、普通の人には無理があるんじゃないかな。そんなの絶対に脳が死んじゃうから。
「やっぱりそうですよね。僕がいっぱいいれば、みんなに仕事させて休めると思ったんですけど」
「なるほどですね。でもそんなに甘くないですよ。分身体を動かすのも、本体にはそれなりに疲労が蓄積されますので……」
だからいつもそんなに顔色が悪いのだろう。クネス大師の死んだような目も闇属性ならではなのかもしれない。
「と言ってもそんなに心配しないでくださいね。今の人数ぐらいなら慢性的な頭痛がする程度なので問題ではないですから」
それは本当に問題がないのだろうか。僕は本当に闇属性魔法を学んでも平気なのだろうか。いささか心配にならなくもない。
「あの、良ければ僕のポーションを定期的にお渡しするので飲んでくださいね。少しは頭痛も良くなるかと思いますし」
「それはありがたい。クロウさんのおかげで長生きできそうです」
すでに何百年も生きてるドラゴンにも長生きしたいという気持ちがあるのか。
「さて、ここでは目立ってしまうので場所を移動しましょうか。やはり魔法の練習をするならダンジョンがいいですね。クロウさん、私の影に入ってもらえますか?」
「あっ、はい。お願いします」
◇
影に入るのは二回目だけど不思議な感覚だ。
足を乗せるとぬめっと沈み込んでいく。なんとも気持ち悪い感覚が底なし沼のように感じられ、大丈夫なのかと不安にさせられる。
影の中に入っていくと、前回とは違って少し余裕があるからなのか、いろいろなアイテムがあることに気づいた。
暗くて見えづらくはあるものの、それは袋に詰められた荷物だったり、抜け落ちた鱗だったり、食料のような物や、選挙戦で使用されると思われるクネス大師の顔が描かれたポスターなどが整理されて置かれている。
なるほど、この移動手段と収納機能は同じ魔法なのかもしれない。生きている人が入れるということは、時間の停止などの効果はなさそうだ。
「はい、到着しました。こちらダンジョンの四階層です」
見覚えのある景色は、初めてシェルビーと会った場所だ。
手入れされた庭園に魔物の石像がある。変わったところといえば、新しくダークネスドラゴンの石像が追加されていることぐらいか。
「さて、どのように闇属性を知ってもらいましょうか。錬金術で他属性の魔法を扱う時はどのようにされているのですか?」
「例えば土属性の場合なら、地面の土を触り魔力を流して干渉していきます。水や風も同じようにやりますね」
「つまり、体内で属性別に変化させずに体の外側で変化させているということですか、なるほど、なるほど」
何やら思案顔のクネス大師。精霊さんやネシ子のように、イメージをドーンって教えられるだけの指導方法だと困るのだけど、クネス大師はどうだろうか。
「最初はクロウさんが実際に体験している闇属性魔法がイメージしやすいと思うんですよね。なので、まずはシャドウインベントリから挑戦してみましょうか」
シャドウインベントリ。それは、アイテムボックス的なもので、僕が一番覚えたい闇属性魔法の一つだ。
「この魔法って、さっき移動した魔法ですよね?」
「はい、そうです。そしてご存知かと思いますが、収納機能もあります。でも自分自身がこの中に入って移動することはできません。それはまた別の魔法になります」
なるほど、自分が移動できるのは別の魔法になるのか。あと、さっきまでそこにいたのでお金や鱗など、もろもろが保管されているのは知っている。
「結構な広さがありましたね」
「広さに関しては扱う者によって変わるのでなんとも言えません。私は割と広い方だと思うんですけど、クロウさんも同じぐらいはいけるのではないかと思っています」
どうやらシャドウインベントリの広さは、魔力量の多さとセンスによるとのこと。魔力量が多い僕にはプラスだけど、闇属性のセンスがあるかどうかはわからない。
そして残念なことに、インベントリ内の時間は外の時間と同じように経過するとのこと。つまり、生ものとか入れっぱなしにしてしまうと、腐ってしまうから注意が必要らしい。いつの間にやら悪臭でインベントリ内が酷いことになるとのこと。これは気をつけなければならない。
「何やら楽しそうなことをしてるじゃないか。ボクも交ぜてよ」
そこへやってきたのは、普段は三階層の拠点でぐーたらしているダンジョンマスターのシェルビー。やはりダンジョン内でのことなら何が起こっているのか把握しているのだろう。
「そういえばシェルビーって魔法使えるの?」
「使えないよ。ボクは戦闘タイプではないからね」
そう言って自分の頭をツンツンと叩いてみせる。自分が頭脳派だとでも思っているのだろうか。まあ、ダンジョンマスターにもいろいろ種類があるということなのだろう。
「それじゃあ、あんまり楽しくないかもよ。今からやるのは闇属性魔法の勉強会だからね」
「なんだ、魔法かー。それならボクには意味がないね。でも、面白そうだから見学することにするよ」
そう言うと、どこから持ってきたのかレジャーシートを敷き、お弁当を並べ始めた。完全にピクニック気分だ。
この子、すっかり拠点グルメを満喫しているよね。ラリバードの卵サンドをメインにミルクパスタやお惣菜が並ぶ。水筒の中身はおそらくミノタウロスからドロップしたミルクをハチミツで割ったハチミツミルクだろう。拠点における最近の流行りらしく、甘みとコクがあってとっても美味しい。
ダンジョン内では水が貴重品になるが、二階層でミルクがドロップするので何気に助かっている。
とはいえミルクに含まれる水分量はそこまで多くはないので、拠点で提供する定食にはサービスでお水を出すことにしている。
ダンジョン探索をしてくれる冒険者へのサービスは大事なのだ。彼らの拾うドロップアイテムがお金となって蓄積していくのだから。
「一緒に食べるかい?」
「そうだね。もらってもいい?」
レジャーシートの上の料理は、とてもシェルビー一人で食べ切れる量ではない。友達のいない彼女的には、僕やクネス大師の分もあらかじめ持ってきていたのだろう。
「クネスさんもどうぞ」
「私もよろしいのですか?」
「うん、だってクロウが休憩するんだからクネスさんもやることないでしょ。それに、ほら、いっぱい持ってきちゃったからさ」
「では私もご一緒させてください。実は人の食べる物は好きなんですよ」
「なら、この卵サンドから食べるといいよ。新鮮なラリバードの卵を使ってるから味も濃くて美味しいんだよ。ボクのお気に入りベスト三位に入っているんだ」
一位と二位はなんだろうか。シャトーブリアンがそこに入っているのは確かだろう。
それにしても、このエリアは魔物が出現しないのでピクニックにはちょうどいい。陽気も心地よく、なんなら少しぐらいは昼寝をしてもいいかもしれない。
「ねぇ、シェルビー」
「なんだい?」
「たまにはここに昼寝をしに来てもいいかな?」
「ダンジョンに昼寝をしに来るとは豪胆だね」
「ネスト村も自治区になっちゃって、なんとなく働かないといけない空気があってさ」
「あー、なるほど。つまりはあれか、クロウは秘密の隠れ家を欲しているんだね」
秘密の隠れ家か。確かにそういうやつかもしれない。領主の館にはローズやネシ子が勝手に入ってくるし、アドニスに呼ばれたらすぐにネスト城に行かなきゃならないかもしれないし。
なんと言うか、仕事するふりをしつつ心休まる秘密の隠れ家が必要なのだ。
「うん、そうかもしれない」
「でも、ここはボクの庭園だからなー」
「そ、そこをなんとか。頼むよ、シェルビー。ダンジョンならいろいろ理由をつけて来やすいんだってば」
「もーう、しょうがないな。でも、ここに家を建てたりベッドを持ってくるのはダメだよ」
なぜか心を読まれた気がする。
「わかったよ。芝生の上でごろごろするのも悪くないからね」
「そういうことなら許可を出そう。ここで飲み食いしてもいいけどちゃんとゴミは持ち帰ってよね」
そう言いながらどこか楽しそうに見えるシェルビー。ぼっちの君にとっても友達が遊びに来ることは満更でもないということなのだろう。
もう一つぐらい隠れ家を持ちたいところではあるけど、魔の森は危険だし、自治区周辺は精霊さんもいるからすぐにバレてしまうと思う。そう簡単にはいかないのだ。
さて、休息もとれたし、そろそろ闇属性魔法を習得しようか。
闇属性魔法というのは他の属性と比較してもイメージがかなり重要になるらしい。そもそも闇というのは実態のないものであって、攻撃魔法として使う場合などは通常の魔法よりも多く魔力が必要になるそうで、その燃費はかなり悪いそうだ。
例えば一般的な攻撃魔法でダークアローという闇の矢を放つものがあるのだけど、矢の実体化や強度を保つためにプラスアルファで魔力が消費されていくのだそうだ。
「つまり、魔力消費だけで考えても普通の攻撃魔法でも約三倍ぐらいで、イメージ力も必要になるんですよね」
「それはまた不遇な属性ですね」
「はい、一般受けしない属性ですね。私がドラゴンで魔力を大量に保有してなければグレてます」
闇属性魔法がなんとなく身近に感じてしまうのは、不遇と呼ばれた錬金術スキルを僕が持っているからだろう。
しかしながら不遇といっても、闇属性魔法は魔力とイメージさえしっかりあればちゃんと扱えるらしい。
つまり、精霊魔法なんかよりはスムーズに習得できるのではないかと思う。
「闇属性魔法の基本は、闇を身近に置いておくこと。夜だと真っ暗で闇が多いのですが、今みたいに昼間だと闇を感じることが難しいのです。なので、基本的に私は昼が苦手です」
そう言ってクネス大師が魔力を流したのは、自分自身の影だ。
この庭園には光が差しているものの、影となるようなものは少ない。こういう時に使い勝手がいいのが自身の影ということなのだろう。
「光と闇は真逆のものではありますが、光がなければ闇は生まれません。闇属性を操る際は、どこに光があって闇があるのかを常に感じることが重要なのです」
クネス大師の影が揺らぐと、まるで水分でも含んだかのようにぷっくりと膨れ上がった。
「影に魔力を流し込み、インベントリを呼び出します。クロウさんの場合は、最初にインベントリ内の空間を作り上げ固定する作業が必要になりますが、一度固定してしまえば次から呼び出すだけで物をしまっておけます。あっ、でもあまり大きな物を入れっぱなしにすると魔力消費もあるので注意が必要です。では、同じようにやってみてください」
自分の影に魔力を流し込んで、インベントリのイメージを作り上げる。クネス大師のシャドウインベントリのように、暗闇の中に広がる大きな部屋を想像すればいいか。
で、その部屋を固定する?
「部屋は広がりきるまで限界まで拡張してください。これ以上広がらないところまでいくと勝手に固定されます」
なるほど、部屋がどんどん広がっていく。
まるで止まる気配がない。
「本当に勝手に止まるんですか?」
「は、はい、止まる……はずです。あ、あれっ、すごいですね、クロウさん……」
「あっ、見えてますか?」
「え、ええ。ドラゴンである私の三倍以上のインベントリが固定されていくのを……」
僕の魔力量が多いといっても、それは人と比べて多いのであって、当たり前だけどドラゴンと比較したら少ない。
ということは、魔力量以外の部分が作用した結果ということなのだろうか。
「何かをイメージするのは錬金術スキルで慣れているんですよ」
「なるほど。錬金術と闇属性は意外に親和性が高いのかもしれませんね。でも、これは単純な魔力やイメージだけではないでしょうね。魔力の質もとても良いのでしょう。アイスドラゴンが気に入るわけですね」
人を龍脈のように言わないでもらいたい。
しかしながら、ドラゴンに気に入られる魔力を持っているというのは悪くない。今後、次なるドラゴンが現れないとも言いきれないからね。
ドラゴンを相手にする時に、殺し合いにならず会話から始められる可能性が高ければ僕の寿命が延びることに繋がる。そういう意味では、気に入られやすい魔力というのは武器でもある。
こうして辺境をのんびり開拓できているのも、命あってのことなのだから。
まあ、今の自治区には精霊さんもいるし、何かあればドラゴン二体が助けてくれるはず。それに、ギガントが二体いるし、ゴーレム隊の遠距離からのバリスタ攻撃も脅威になるだろう。
また、ネシ子と殺し合いをした頃と比べると、僕の戦闘力も何十倍に上がっている。今ならネシ子やクネス大師の助けがなくても、ドラゴン一体であれば倒せるかもしれない。
「な、何か、不吉なことを考えていませんでしたか?」
「不吉なこと? い、いえ、全然……」
ドラゴンを倒せるかもしれないなど、思い上がり甚だしいことを考えてしまったからだろうか。クネス大師が出会った頃の不健康そうな青い顔をしてしまっている。
「あっ、インベントリ内の固定化が終わりましたね。何か大きな物でも入れてみましょうか」
大きな物といっても、この庭園に何か入れても怒られない物なんて何もない。勝手に石像を収納したらシェルビーに怒られそうだし。
「でも、大きな物って何を入れたらいいでしょうか」
「このインベントリのサイズならドラゴン化した私が入ってもおつりが来そうな広さですね。私が入ってみてもよろしいでしょうか。なにぶん、闇属性を使える人に出会ったことがなくて、誰かのシャドウインベントリ内に入るのが夢だったんですよ」
「へ、へぇー」
なぜこんなことにワクワクしているのかわからないけど、クネス大師が入ってくれるのであれば何か問題があった場合でも指摘してもらえそうで助かる。
「では、入らせてもらいますね。あっ、影をもう少し広げてもらえますか。ドラゴンサイズだとちょっと厳しいので」
いつの間にやらダークネスドラゴンになっていたクネス大師が、我慢できなさそうに足をうずうずとさせている。
「この影って広げられるんですか?」
「はい、見た目は小さいですが、その奥行きは無限です。魔力が尽きない限り広げられます」
なるほど、このあたりも想像力なのかもしれない。
ダークネスドラゴンが入れるように魔力に干渉しながら「広がれー」っとイメージをすると、庭園すべてを覆うかのように真っ黒い闇が小さな海のようにズババーンと波打ちながら拡大してしまった。
「はわわっ! い、いきなりなんなんだよ。何かやる時は前もって言ってくれるかなクロウ」
「ご、ごめん。僕もこんなに広がるとは思わなかったんだよ」
若干、シェルビーのハチミツミルクがこぼれてしまったが、あとは大丈夫そうなので許してほしい。
「まったく、頼むよ」
そうして、また集中して影の大きさを調節すると、クネス大師は楽しそうに沈んでいく。
「では、行ってまいります」
あっさりと迷いなく飛び込むダークネスドラゴン。
そして、一瞬で何かに驚いたかのように出てきた。
「この、白いのは……」
「ミスリルの量が限られているからのう」
「ミノタウロスの角を加工して補強してみたのじゃよ」
ミノタウロス。ダンジョン二階層のドロップアイテムか。
「うん、悪くないんじゃないかな」
「今後もいろいろ試しながら造る感じで大丈夫か?」
「魔の森の魔物の素材でも組み合わせを考えてみたいのじゃ」
新作三本についてはウォーレン王に捧げることが決まっている。三本それぞれ特徴のある剣であれば面白いかもしれない。
その後の貴族向けの分を考えると、注文を受ける際にある程度希望に沿った形で打ってあげるのもありだろう。
「で、次はどんな素材を考えてるの?」
「やはりマーダークロコダイルの皮がいいと思うんじゃよ」
「うむ、あの皮は強度もあるし加工もしやすい。あとは、レッドマンティスの刃を組み合わせるのはどうじゃ?」
「レッドマンティスの刃は魔力の通りがいいからミスリルとの相性はいいかもしれんな」
強度があって加工しやすい皮と魔力の通りのいい刃か。
「なら、次はその二つを造ろう。マーダークロコダイルの剣は一般的なブロードソードタイプで持ち手も皮で加工しよう。レッドマンティスは魔法剣として魔法媒体としても使用できる物にしてもらいたい」
「また小僧が無茶苦茶を言いよるぞ」
「しかし、ブロードソードに、魔法剣と来たか……面白そうじゃのう」
「まぁ、確かに面白そうではあるのう」
「やるか」
「おうよ。最高の剣を打ってやろうじゃねぇか!」
いい感じでドワーフ魂に火をつけることができたので、あとは任せておけば業物が仕上がってくるはず。
ドワーフ軍団はみんな興奮と気合いの入った表情で工房へと向かってしまった。寝てないけどいつものことだよね。期待してるよ、アル中軍団。
2 闇属性魔法のお勉強
「なるほど、素材の組み合わせで剣を造るのですか。それならば、私の鱗を提供いたしましょう」
「ク、クネス大師!?」
急に後ろから現れるのはやめてもらえないだろうか。怖いから。
「最近、抜け鱗が多くてですね。ドラゴンに追われたり、導師選挙でバタバタしてたからというのもあるのですが、やはり精神的にも不安定だったようです。早くダンジョンに戻ってのんびり過ごしたいところですね。あっ、とりあえずこれ二十枚ほどありますのでどうぞお使いください」
そう言って手渡されたのは漆黒のどデカい鱗。ネシ子の鱗を国宝にすると言っていたウォーレン王がこれを見たら卒倒することだろう。
というか、こんな素材を見せたらドワーフたちのテンションがまたすごいことになりそうだ。
国に届ける三本はミノタウロスタイプのロングソード、クロコダイル皮のブロードソード、そしてダークネスドラゴンの剣にしようかな。ダークネスドラゴンの剣は国宝級の扱いになるのがほぼ確定だろう。
そしてレッドマンティスの魔法剣についてはアドニス王太子とオウル兄様、それからホーク兄様用に造らせよう。こちらは魔法との相性が良さそうだし喜ばれるはずだ。
「あっ、クネス大師に相談があったんですけど」
「はい、なんでしょう?」
「実は僕、闇属性魔法に興味がありまして」
「おお、それは素晴らしい。私で良ければお教えしましょう」
「おっ、結構簡単に教えてくれるんですね」
「もちろん、クロウさんは特別ですよ。といっても、闇属性魔法というのは癖が強いので習得できるかどうかは微妙なんですけどね……」
ダークネスドラゴンとしては闇属性魔法を盛り上げていきたい気持ちが強いものの、闇属性スキル持ちの魔物や人に会ったこともなく諦めていたとのこと。
確かに闇属性スキルとか僕も聞いたことがない。クネス大師の魔法を見ていると、影の中に潜んだり、身代わりとなる魔物を作り出したりとトリッキーな印象が強い。
「ちなみにですけど、分身体というのは?」
「あー、分身体はダークネスドラゴン固有のスキルなので無理ですね」
そうだよね。僕としても同じことができるイメージがまったく浮かばない。数十人規模で独立した思考を維持するとか、普通の人には無理があるんじゃないかな。そんなの絶対に脳が死んじゃうから。
「やっぱりそうですよね。僕がいっぱいいれば、みんなに仕事させて休めると思ったんですけど」
「なるほどですね。でもそんなに甘くないですよ。分身体を動かすのも、本体にはそれなりに疲労が蓄積されますので……」
だからいつもそんなに顔色が悪いのだろう。クネス大師の死んだような目も闇属性ならではなのかもしれない。
「と言ってもそんなに心配しないでくださいね。今の人数ぐらいなら慢性的な頭痛がする程度なので問題ではないですから」
それは本当に問題がないのだろうか。僕は本当に闇属性魔法を学んでも平気なのだろうか。いささか心配にならなくもない。
「あの、良ければ僕のポーションを定期的にお渡しするので飲んでくださいね。少しは頭痛も良くなるかと思いますし」
「それはありがたい。クロウさんのおかげで長生きできそうです」
すでに何百年も生きてるドラゴンにも長生きしたいという気持ちがあるのか。
「さて、ここでは目立ってしまうので場所を移動しましょうか。やはり魔法の練習をするならダンジョンがいいですね。クロウさん、私の影に入ってもらえますか?」
「あっ、はい。お願いします」
◇
影に入るのは二回目だけど不思議な感覚だ。
足を乗せるとぬめっと沈み込んでいく。なんとも気持ち悪い感覚が底なし沼のように感じられ、大丈夫なのかと不安にさせられる。
影の中に入っていくと、前回とは違って少し余裕があるからなのか、いろいろなアイテムがあることに気づいた。
暗くて見えづらくはあるものの、それは袋に詰められた荷物だったり、抜け落ちた鱗だったり、食料のような物や、選挙戦で使用されると思われるクネス大師の顔が描かれたポスターなどが整理されて置かれている。
なるほど、この移動手段と収納機能は同じ魔法なのかもしれない。生きている人が入れるということは、時間の停止などの効果はなさそうだ。
「はい、到着しました。こちらダンジョンの四階層です」
見覚えのある景色は、初めてシェルビーと会った場所だ。
手入れされた庭園に魔物の石像がある。変わったところといえば、新しくダークネスドラゴンの石像が追加されていることぐらいか。
「さて、どのように闇属性を知ってもらいましょうか。錬金術で他属性の魔法を扱う時はどのようにされているのですか?」
「例えば土属性の場合なら、地面の土を触り魔力を流して干渉していきます。水や風も同じようにやりますね」
「つまり、体内で属性別に変化させずに体の外側で変化させているということですか、なるほど、なるほど」
何やら思案顔のクネス大師。精霊さんやネシ子のように、イメージをドーンって教えられるだけの指導方法だと困るのだけど、クネス大師はどうだろうか。
「最初はクロウさんが実際に体験している闇属性魔法がイメージしやすいと思うんですよね。なので、まずはシャドウインベントリから挑戦してみましょうか」
シャドウインベントリ。それは、アイテムボックス的なもので、僕が一番覚えたい闇属性魔法の一つだ。
「この魔法って、さっき移動した魔法ですよね?」
「はい、そうです。そしてご存知かと思いますが、収納機能もあります。でも自分自身がこの中に入って移動することはできません。それはまた別の魔法になります」
なるほど、自分が移動できるのは別の魔法になるのか。あと、さっきまでそこにいたのでお金や鱗など、もろもろが保管されているのは知っている。
「結構な広さがありましたね」
「広さに関しては扱う者によって変わるのでなんとも言えません。私は割と広い方だと思うんですけど、クロウさんも同じぐらいはいけるのではないかと思っています」
どうやらシャドウインベントリの広さは、魔力量の多さとセンスによるとのこと。魔力量が多い僕にはプラスだけど、闇属性のセンスがあるかどうかはわからない。
そして残念なことに、インベントリ内の時間は外の時間と同じように経過するとのこと。つまり、生ものとか入れっぱなしにしてしまうと、腐ってしまうから注意が必要らしい。いつの間にやら悪臭でインベントリ内が酷いことになるとのこと。これは気をつけなければならない。
「何やら楽しそうなことをしてるじゃないか。ボクも交ぜてよ」
そこへやってきたのは、普段は三階層の拠点でぐーたらしているダンジョンマスターのシェルビー。やはりダンジョン内でのことなら何が起こっているのか把握しているのだろう。
「そういえばシェルビーって魔法使えるの?」
「使えないよ。ボクは戦闘タイプではないからね」
そう言って自分の頭をツンツンと叩いてみせる。自分が頭脳派だとでも思っているのだろうか。まあ、ダンジョンマスターにもいろいろ種類があるということなのだろう。
「それじゃあ、あんまり楽しくないかもよ。今からやるのは闇属性魔法の勉強会だからね」
「なんだ、魔法かー。それならボクには意味がないね。でも、面白そうだから見学することにするよ」
そう言うと、どこから持ってきたのかレジャーシートを敷き、お弁当を並べ始めた。完全にピクニック気分だ。
この子、すっかり拠点グルメを満喫しているよね。ラリバードの卵サンドをメインにミルクパスタやお惣菜が並ぶ。水筒の中身はおそらくミノタウロスからドロップしたミルクをハチミツで割ったハチミツミルクだろう。拠点における最近の流行りらしく、甘みとコクがあってとっても美味しい。
ダンジョン内では水が貴重品になるが、二階層でミルクがドロップするので何気に助かっている。
とはいえミルクに含まれる水分量はそこまで多くはないので、拠点で提供する定食にはサービスでお水を出すことにしている。
ダンジョン探索をしてくれる冒険者へのサービスは大事なのだ。彼らの拾うドロップアイテムがお金となって蓄積していくのだから。
「一緒に食べるかい?」
「そうだね。もらってもいい?」
レジャーシートの上の料理は、とてもシェルビー一人で食べ切れる量ではない。友達のいない彼女的には、僕やクネス大師の分もあらかじめ持ってきていたのだろう。
「クネスさんもどうぞ」
「私もよろしいのですか?」
「うん、だってクロウが休憩するんだからクネスさんもやることないでしょ。それに、ほら、いっぱい持ってきちゃったからさ」
「では私もご一緒させてください。実は人の食べる物は好きなんですよ」
「なら、この卵サンドから食べるといいよ。新鮮なラリバードの卵を使ってるから味も濃くて美味しいんだよ。ボクのお気に入りベスト三位に入っているんだ」
一位と二位はなんだろうか。シャトーブリアンがそこに入っているのは確かだろう。
それにしても、このエリアは魔物が出現しないのでピクニックにはちょうどいい。陽気も心地よく、なんなら少しぐらいは昼寝をしてもいいかもしれない。
「ねぇ、シェルビー」
「なんだい?」
「たまにはここに昼寝をしに来てもいいかな?」
「ダンジョンに昼寝をしに来るとは豪胆だね」
「ネスト村も自治区になっちゃって、なんとなく働かないといけない空気があってさ」
「あー、なるほど。つまりはあれか、クロウは秘密の隠れ家を欲しているんだね」
秘密の隠れ家か。確かにそういうやつかもしれない。領主の館にはローズやネシ子が勝手に入ってくるし、アドニスに呼ばれたらすぐにネスト城に行かなきゃならないかもしれないし。
なんと言うか、仕事するふりをしつつ心休まる秘密の隠れ家が必要なのだ。
「うん、そうかもしれない」
「でも、ここはボクの庭園だからなー」
「そ、そこをなんとか。頼むよ、シェルビー。ダンジョンならいろいろ理由をつけて来やすいんだってば」
「もーう、しょうがないな。でも、ここに家を建てたりベッドを持ってくるのはダメだよ」
なぜか心を読まれた気がする。
「わかったよ。芝生の上でごろごろするのも悪くないからね」
「そういうことなら許可を出そう。ここで飲み食いしてもいいけどちゃんとゴミは持ち帰ってよね」
そう言いながらどこか楽しそうに見えるシェルビー。ぼっちの君にとっても友達が遊びに来ることは満更でもないということなのだろう。
もう一つぐらい隠れ家を持ちたいところではあるけど、魔の森は危険だし、自治区周辺は精霊さんもいるからすぐにバレてしまうと思う。そう簡単にはいかないのだ。
さて、休息もとれたし、そろそろ闇属性魔法を習得しようか。
闇属性魔法というのは他の属性と比較してもイメージがかなり重要になるらしい。そもそも闇というのは実態のないものであって、攻撃魔法として使う場合などは通常の魔法よりも多く魔力が必要になるそうで、その燃費はかなり悪いそうだ。
例えば一般的な攻撃魔法でダークアローという闇の矢を放つものがあるのだけど、矢の実体化や強度を保つためにプラスアルファで魔力が消費されていくのだそうだ。
「つまり、魔力消費だけで考えても普通の攻撃魔法でも約三倍ぐらいで、イメージ力も必要になるんですよね」
「それはまた不遇な属性ですね」
「はい、一般受けしない属性ですね。私がドラゴンで魔力を大量に保有してなければグレてます」
闇属性魔法がなんとなく身近に感じてしまうのは、不遇と呼ばれた錬金術スキルを僕が持っているからだろう。
しかしながら不遇といっても、闇属性魔法は魔力とイメージさえしっかりあればちゃんと扱えるらしい。
つまり、精霊魔法なんかよりはスムーズに習得できるのではないかと思う。
「闇属性魔法の基本は、闇を身近に置いておくこと。夜だと真っ暗で闇が多いのですが、今みたいに昼間だと闇を感じることが難しいのです。なので、基本的に私は昼が苦手です」
そう言ってクネス大師が魔力を流したのは、自分自身の影だ。
この庭園には光が差しているものの、影となるようなものは少ない。こういう時に使い勝手がいいのが自身の影ということなのだろう。
「光と闇は真逆のものではありますが、光がなければ闇は生まれません。闇属性を操る際は、どこに光があって闇があるのかを常に感じることが重要なのです」
クネス大師の影が揺らぐと、まるで水分でも含んだかのようにぷっくりと膨れ上がった。
「影に魔力を流し込み、インベントリを呼び出します。クロウさんの場合は、最初にインベントリ内の空間を作り上げ固定する作業が必要になりますが、一度固定してしまえば次から呼び出すだけで物をしまっておけます。あっ、でもあまり大きな物を入れっぱなしにすると魔力消費もあるので注意が必要です。では、同じようにやってみてください」
自分の影に魔力を流し込んで、インベントリのイメージを作り上げる。クネス大師のシャドウインベントリのように、暗闇の中に広がる大きな部屋を想像すればいいか。
で、その部屋を固定する?
「部屋は広がりきるまで限界まで拡張してください。これ以上広がらないところまでいくと勝手に固定されます」
なるほど、部屋がどんどん広がっていく。
まるで止まる気配がない。
「本当に勝手に止まるんですか?」
「は、はい、止まる……はずです。あ、あれっ、すごいですね、クロウさん……」
「あっ、見えてますか?」
「え、ええ。ドラゴンである私の三倍以上のインベントリが固定されていくのを……」
僕の魔力量が多いといっても、それは人と比べて多いのであって、当たり前だけどドラゴンと比較したら少ない。
ということは、魔力量以外の部分が作用した結果ということなのだろうか。
「何かをイメージするのは錬金術スキルで慣れているんですよ」
「なるほど。錬金術と闇属性は意外に親和性が高いのかもしれませんね。でも、これは単純な魔力やイメージだけではないでしょうね。魔力の質もとても良いのでしょう。アイスドラゴンが気に入るわけですね」
人を龍脈のように言わないでもらいたい。
しかしながら、ドラゴンに気に入られる魔力を持っているというのは悪くない。今後、次なるドラゴンが現れないとも言いきれないからね。
ドラゴンを相手にする時に、殺し合いにならず会話から始められる可能性が高ければ僕の寿命が延びることに繋がる。そういう意味では、気に入られやすい魔力というのは武器でもある。
こうして辺境をのんびり開拓できているのも、命あってのことなのだから。
まあ、今の自治区には精霊さんもいるし、何かあればドラゴン二体が助けてくれるはず。それに、ギガントが二体いるし、ゴーレム隊の遠距離からのバリスタ攻撃も脅威になるだろう。
また、ネシ子と殺し合いをした頃と比べると、僕の戦闘力も何十倍に上がっている。今ならネシ子やクネス大師の助けがなくても、ドラゴン一体であれば倒せるかもしれない。
「な、何か、不吉なことを考えていませんでしたか?」
「不吉なこと? い、いえ、全然……」
ドラゴンを倒せるかもしれないなど、思い上がり甚だしいことを考えてしまったからだろうか。クネス大師が出会った頃の不健康そうな青い顔をしてしまっている。
「あっ、インベントリ内の固定化が終わりましたね。何か大きな物でも入れてみましょうか」
大きな物といっても、この庭園に何か入れても怒られない物なんて何もない。勝手に石像を収納したらシェルビーに怒られそうだし。
「でも、大きな物って何を入れたらいいでしょうか」
「このインベントリのサイズならドラゴン化した私が入ってもおつりが来そうな広さですね。私が入ってみてもよろしいでしょうか。なにぶん、闇属性を使える人に出会ったことがなくて、誰かのシャドウインベントリ内に入るのが夢だったんですよ」
「へ、へぇー」
なぜこんなことにワクワクしているのかわからないけど、クネス大師が入ってくれるのであれば何か問題があった場合でも指摘してもらえそうで助かる。
「では、入らせてもらいますね。あっ、影をもう少し広げてもらえますか。ドラゴンサイズだとちょっと厳しいので」
いつの間にやらダークネスドラゴンになっていたクネス大師が、我慢できなさそうに足をうずうずとさせている。
「この影って広げられるんですか?」
「はい、見た目は小さいですが、その奥行きは無限です。魔力が尽きない限り広げられます」
なるほど、このあたりも想像力なのかもしれない。
ダークネスドラゴンが入れるように魔力に干渉しながら「広がれー」っとイメージをすると、庭園すべてを覆うかのように真っ黒い闇が小さな海のようにズババーンと波打ちながら拡大してしまった。
「はわわっ! い、いきなりなんなんだよ。何かやる時は前もって言ってくれるかなクロウ」
「ご、ごめん。僕もこんなに広がるとは思わなかったんだよ」
若干、シェルビーのハチミツミルクがこぼれてしまったが、あとは大丈夫そうなので許してほしい。
「まったく、頼むよ」
そうして、また集中して影の大きさを調節すると、クネス大師は楽しそうに沈んでいく。
「では、行ってまいります」
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そして、一瞬で何かに驚いたかのように出てきた。
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